たのしい花さんぽ/キクファミリー(キク科)の奥深さ

 大きな講座が終わって、のんびり野山をあるきました。まだ冬の風というほどではなく、涼しい中で散歩をすることができます。

 ひときわ鮮やかなムラサキの花をみつけました。

 アザミの花のようです。
 でもみなさん、何気なくみるのではなく花に近づいて、じっくり見てください。
 花びらをみつめていると・・・

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 おや、小さな花になっているぞ。

 花びら5枚の小さな花たちが密集しています、おもしろい。


 小さな花が集まって一つの花に見える、といえば…

〈キクファミリー/キク科〉の特徴です。

 とすると、アザミはキクファミリーなのでしょうか。

 そもそも小さな花が密集して一つの花の様に見えるファミリーはキク科・ファミリー以外にもあるのかな?

 みなさんはどう思いますか。

 みなさんの考え

 調べてみると、アザミはキクファミリーでした。

 小さな花が集まっている植物は他にもあります。

 以前、湧水を汲みにいった時にみた〈サクララン〉

 サクラソウ科の花も花がたくさん集まっています。

ミゾソバ科もそうです。

 でもひとつの花の大きさ、花たちの密度など、一見すると一つの花にしか見えないキクファミリーは他とかなり違います。

キク科〈イワニガナ〉wikipediaより

 キクファミリーは、キクだけでなく、ひまわりもそうです。

 レタスもそうです。

 よもぎもそうです。

 キク・ファミリー(科)の奥深さに触れた花さんぽになりました。

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楽しい仲間たちがいるから楽しい教育がある

教育というのは社会的ないとなみで、そこに自ずと集団が生まれます。秋の講座が翌日に迫った日、忙しい先生たちが時間差で〈たの研〉にやってきてくれました。

 満面の笑顔です。

 講座に使うものは一人の車に乗せるのは無理なので、数名で分担します。

 これはその一部なのですけど、それでもけっこうな量です。

 

 全体コーディネートの私は、こういう下準備を免除されているのですけど、毎回の様に廊下に並べられた教材などに驚いてしまいます。

 たのしい教育が本当にたのしいから、笑顔の仲間たちが支えてくれるのでしょう。

 明日は講座で、たくさんの人たちの笑顔と出会える日です。

 ワクワクして遠足の前の日の様になかなか眠れそうにありません。

 たのしい教育を未来につなげるために、この講座のあとは新しい流れに向けてアイディアを出していきたいと思います。

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自然の中で心動かされないことはない-ロックバランス

 ロックバランス(ロックバランシング)の教材化がどんどんすすみ、いろいろな方達に自由にたのしんでもらう段階に入っています。

 今日も夕暮れの海岸にロックバランスの教材用の石を拾いにいきました、厚い雲が覆っていて、天気はよくないのですけど、やっぱり海は気持ちがよい。

 石ならなんでもいいというわけではなく、ロックバランスを初めてたのしむ子どもたち仕様に集めます。
 自分でためしてみて選びます、これはその時の写真です。

 

 並べた石たちをみるとそこにドラマが生まれそうな感じがしてきます。
 みなさんなら、この作品になんと名前をつけるでしょうか?

 ついついのめりこんでしまって、海風にふかれながら時間を忘れてしまいました。

 自然に親しむことも、たのしい教育の大きなテーマです。
 自然に触れて心うごかされないというのは、ほとんどないと思うからです。

 そしてそういう中でこそ、本物の学力が育ってくると考えているからです。

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(質問)自動車はいつ誕生したでしょう? アイディアの生まれる自由度・民主主義 × たのしさ・熱意 ②

 前回からの続きです、手違いで、下書き途中の原稿が二時間くらいアップされていたようです、すみません。読んだ方もいるかもしれませんけど、それからいくらか手を加えているので、読み直していただければと思います。
 日本では他の力を利用して移動するときの主なものが駕篭(カゴ)だった時代、ヨーロッパでは自動車が誕生していました。

駕籠 wikipediaより

 その差はなんだったのでしょう?

 日本人の能力が劣っていたという考えあるでしょう。

 欧米には〈○○民族は優等で○○は劣っている〉という優勢主義思想も見受けられますから、かつては民族による能力差だと考えた人たちもいるでしょう。

 あるサイトには、こういう内容が記されていました。

「産業革命、技術革命が起こった西洋と対照的に、日本は鎖国に代表される様に、外国から先端の技術・知識などが入りにくかった。それによって西洋と大きな差がついた」

 そうなると論点がぐるぐる回っていきます、ではなぜ、産業革命や技術革命が起こったのか? なぜ鎖国したのか?

鎖国-長崎・出島 wikipediaより

 つまりなんらかの要因が西洋の産業革命・技術革命、日本の鎖国を生んだと考えると、もっと根元のところを考えてみる必要があります。。

 みなさんもいろいろな要因が浮かんだことでしょう、それぞれが大切な視点だと思います。

 わたしは二つあると考えています。

民主主義を基盤とする〈自由〉つまり、上下の立場で発想が制限されるのではなく、いろいろな立場の人たちが自由にものごとを考え、そのアイディアを周りに伝えることができる社会であること

それがベースで

そのことを、たのしく熱意をもってすすめることができる人々が増えていくこと

だと考えています。

 ヨーロッパも王様とか法王とか臣民・庶民など立場の違いはたくさんあったでしょう、それでも日本ほどではなかった。庶民もたくさんのアイディアを周りの人たちに伝えることができた。
 それらの積み重なりがとても大きな差をうんだのでしょう。

 明治になって、そのしばりが解けていく中で、日本も世界の中で次第に頭角を現しはじめました。昭和期にはアメリカの社会学者エズラ・ヴォーゲルによって「ジャパン アズ ナンバーワン-アメリカへの教訓/1979年」という本がでるほど、世界の中で日本の経済的・社会的成功を象徴するフレーズが広く用いられるようになりました。〈ジャパン アズ ナンバーワン Japan as Number One 〉というのは「ナンバーワンとしての日本」という意味です。


 日本のSONYがアメリカ大手の映画会社コロンビア・ピクチャーズを買収したのは、それから10年後です。

 自由な発想でいろいろなアイディアを出し合える土壌、そして、たのしく熱意を持って行動する人たちが増えていく中で、日本が世界最先端の国々の中に入ることができたのでしょう。

 とすると、現在の日本の停滞はどうしてか、それを突破するにはどうしたらよいのか、をテーマに話をすすめなくてはいけません。

 が、それはいずれメルマガのテーマとして残しておきたいと思います。

 ご意見ご感想、気軽にお寄せください。

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