楽しい教材〈シャボン玉〉を楽しむ先生たち/楽しい教材・楽しい学習・楽しい学力向上

 2023年が始まって、いろいろな先生たちからお便りが届いています。長年メルマガを購読してくれているK先生から

 新年の授業で、いっきゅう先生のメルマガにあった授業〈たのしいシャボン玉〉をためしてみました。
 周りの先生たちもとても喜んでくれたので、きっと子どもたちもとても喜んでくれると思います。

というたよりが届きました。

 メルマガで紹介したいろいろな方法のうち、ウチワのフレームを利用したシャボン玉でたのしんだようです。
 これが添付されていた写真です。

 さて、年明けの〈たの研〉では春の講座の話がすすんでいます。

 二月後半に「出会いも別れもたのしい教育!」をテーマにした講座を開催します。

 そういえば講座でシャボン玉をとりあげたことはなかったなぁ…

 巨大シャボン玉を作るための〈シャボン液〉を算数や理科のメスシリンダーの使い方や重さを測って混ぜ合わせる作業的なものとして利用したり、スポイトなどの利用と組み合わせて授業するのもよい方法だと思います。
 忙しい先生たちが、自分もこどもたちも笑顔になるプログラムを授業に取り入れやすくする工夫をして提供したいな。

 次の講座には間に合わせなくても、今年、とりあげたいプログラムの一つです、ご期待ください。

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読書のすすめ/安野光雅著「絵のある自伝」を手にして考えたこと

 所用で東京のあちこちを飛び回っています、雪が降るかもという予報が外れて残念。阿佐ヶ谷の街を歩いているとき古本屋さんをみつけました。

「そういえば本屋さんに通りかかったら必ずというほど入っていたなぁ」と思い、用も済んだ後だったので、ずいぶん久しぶりに入ってみました。

 いかにも古書店の店主という様な白髪の店主が奥に座っていて、客は私の前にも誰もあません。

「みせてくださいね」という私に

「どうぞ」と返し、ヒーターを強くしてくれました、優しい人です。

「最近、こういう古本屋さん、少なくなりましたよねぇ」と話すと

「いえ、中央線のあたりはそうでもありませんよ」という返事、嬉しいことです。

 店にどういう本があるか質問などして、しばらくやりとりしたあと、落ち着いて中をみてまわりました。

 ちょうど堀田善衛さんの本があったので〈方丈記私記〉を探してみたのだけど見つからず、近くにあった安野光雅の〈絵のある自伝〉を買いました。これも単行本を誰かに貸したままになっているので、ちょうどよし。

 人間が親しんできたもので役立たないものは基本的にないと思います。
 私が子どもの頃から親しんできて、とてもたくさんの楽しみを与えてくれて、いろいろな状況を突破する中で強く助けてくれたものがあります。 

 それが〈本〉なのは間違いありません。

 一人の人生では決して味わえないくらいたくさんの感覚や感情、ものの見方考え方、行動やそれに伴う楽しさ、厳しさ、強烈な人物やごく普通の人たちの個性や行動、おそらく行けないだろういろいろな場所、食べたことのない料理etc.

 そういうものを味わわせてくれた最大の媒体は〈本〉でした。

 こども達の周りに本があふれてほしい、そして本を読むことを強制したり、これがいいあれはダメとコントロールする人ではなく、本の楽しさを伝えてくれる人が増えてほしい。
 そうすると、たとえ今、本を手にしなくても、その魅力はきっと子ども達に伝わって、いつか自然に手にする様になるだろうから。

 そんなことを考えながら、数年ぶりの古本屋さんらしい古本屋さんを後にしました、新年の大切な出来事の一つです。

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たのしい言語学:〈エサ〉という言葉のイメージ/たのしい学力向上・楽しい教材

 メルマガにたの研メンバー〈猫のア~ル〉の食事の様子を紹介しました、たまたま猫好きが集まったらア~ルが察知して一緒に食事をとりにくる様子です。その反響が大きくて驚きました。


 ここではそのメルマガのことを紹介するのではなく、どうして〈たの研〉では猫のア~ルの食べ物を〈エサ〉と言わず〈食事〉というのか、というお話をさせてください。
 今まで個別で何度か答えてきた話で、言葉の感覚に深く関わる内容です。

 ごく普通に〈犬のエサ〉とか〈猫のエサ〉という様に使う人たちがたくさんいます。

 けれど〈たの研〉ではエサとはいわず「食べ物」とか「食事」といいます。

 どっちでもよいではないか、と思うかもしれません。

〈エサ〉という言葉は、人間以外の動物の食べ物という意味をもっているので、その使い方が間違っているわけではありません、これは「言葉の感覚」の問題です。

 最もシンプルな考え方はこうです。

 ア~ルは〈たの研〉の仲間の一人、家族の様な大切なメンバーです。家族が食べるものを〈エサ〉という人はいません。

「えさ」という言葉は〈人間以外の食べ物〉という意味以外に、〈飼料〉という意味もあります。

 私がよく引く語源辞典の一つ「日本語語源広辞典」にこうあります。

 〈飼料〉というのは養鶏や畜産など、つまり人間が食料にしたりする動物や魚たちに与えるエサという意味を持っています。

飼料(しりょう)とは、家畜家禽養魚などの飼育動物に与えられるをいう。

主に、養鶏畜産など事業として飼育される家畜に与える餌を指すことが多く、養魚用は「餌料(じりょう)」と呼び区別することがある。

wikipedia

〈おびき寄せるための手段にするもの〉という意味もありますね、これは新明解国語辞典にある説明です。

 そのイメージからも〈エサ〉という言葉を使う気がしてこないのです。

 すでに書いた様に〈エサ〉という使い方が間違いというのではありません、言葉に対する感覚の問題です、そういうことは気にせず使うという人はそれでよく、〈たの研〉の様に「ネコの食事」とか「食べ物」と使いたい人はそう使うとよいと思うのです。

 そして個人的には「ネコの食べ物」とか「食事」という言葉を使う人たちが増えていって、ネコさんや犬くんたちと家族の様に付き合う人たちが増えてきてほしいと思っています。

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楽しく島言葉〈今日明きてぃ、明日に学ばていすりば、明日からぬ明日や明後日なゆさ〉、今をたのしみましょう!

 読者の方から届いたたよりをきっかけに書かせていただきます。

 沖縄タイムス誌面にこういう島言葉〈黄金言葉〉があったそうです。

今日明きてぃ 明日に学ばていすりば

   明日からぬ明日や 明後日なゆさ

 ちなみに、私にはこの意味を理解する方言力はありません。
 その方もよくわからなかったそうで、解説を読んだそうです。

今日が明けてから明日学ぼうとすれば、

明日もまた明日になって、明後日になってしまいます。

物事は明日があると思って先延ばしにしてはいけません

 なるほどね。

「そうはいっても一気に全部を今日やるわけにはいかないよね」と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 たのしい教育研究所は「明日でもいいんじゃない」と言われても待てないほど学びたくなる教材を提供する組織です。

明日学ぼうといわれても

どうしても今日学びたくなる

そんな勉強が一番いい!

 という島言葉を、どなたか作ってくれたらうれしいです。

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