楽しい教材「〈う〉のつく昆虫」-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 出張で出かけた先で教材づくりのヒントをたっぷり見てきました、一つ紹介しましょう。いずれメルマガでもいろいろなたのしみ方を含めてプログラムしておこうと考えています。

 このポスターの前で「おもしろい」と立ち止まって、答えを見る前に思いつくものを出してみました。
 ポスターには「〈う〉のつく昆虫」とありますけど、答えをみると「〈う〉からはじまる昆虫」と書くのが正確ですね。
 さて、答えを見ないで考えてみましょう、何か思いつきますか?

・・・・

けっこう難しくて、私は

ウリハムシ

きゅうり、カボチャ、ゴーヤーなど〈ウリ科〉の植物の葉を食べるので困った昆虫です。

ウラナミシジミ

シジミチョウの仲間で、動画教材やこのサイトでもとりあげた記憶があります。

ウラナミシジミ wikipediaに感謝を込めて

 くらいしか思いつかなかったです・・・

 さて、このパターンはたのしく利用できると思います。

楽しみ方

たとえば毎朝のゲームで「じゃあいつもの様にグループ対抗、おたのしみクイズ~」と伝えて、「今日の問題は・・・〈コ〉からはじまる生き物」!

 という様に出題してみる。 ※偶然性を期待して、また同じ問題を出さない様に、毎回〈カルタ〉などを引いてきめたほうがスリリングだと思います。

 思いついた人が手をあげて答える、もちろん答えは複数ありますから、思いつくだけ出してもらいましょう。正解を出したらチーム(給食グループとか)に一点ずつ加えていくわけです。

 学齢によっては「〈コ〉からはじまる植物! ※〈ゴ〉でも可」とか「〈コ〉からはじまる鳥!」という様に出してみるのもよいでしょう。

ちなみに「〈コ〉からはじまる植物!」にはどういうものがあるか。

・ゴーヤー

・コーヒーの木

・コケ

・コスモス

 いろいろあります。

 品種なども加えてよいというルールなら〈こしひかり〉〈コウメ〉などさらに広がります。

「〈コ〉からはじまる鳥!」というのもよいですね、大人も真剣に考えてしまうと思います。

 みなさんも子どもとたのしんでみませんか。

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〈楽しい理科:虹とは何か?〉⇨ 押しつけとは何か?-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 みなさんは虹をみたことがありますね、英語で〈虹〉は〈レインボー/ Rain-bow〉、〈雨の弓〉です。ちなみにりゅうきゅう言葉・島言葉で〈ヌージ〉といいます、虹がなまってヌージになったのでしょう。

フリー素材より

 
 話を戻して〈レインボー/ Rain-bow〉、〈雨の弓〉の弓(ゆみ)とは何か?
 これは「もののけ姫」のはじめの部分です、アシタカ(右)の持っているのが弓です。

ジブリ無償提供素材に感謝して

 

 こんな形をしています。

 
 虹もこんな形をしています。

 

 次の写真は私がテントをかついで山を歩いている時に撮ったものです。
 こういう虹をみました、空を見回してもこの部分が輝いているだけです。
 タテに伸びている上に、虹にしては色が少ないかな。

 アウトドア歴が長い私も、まだたしか三回くらいしか出あったことがありません、めずらしい現象です。

 普通の虹は太陽と反対側の空に見えます、この図の左側遠くに太陽があります。

wikipediaに感謝して

 

 私が撮った〈タテの虹〉は太陽の反対側ではなく、太陽の近くで見られます。
 ※丸く見えることもあるのでまとめて「幻日(げんじつ)/幻の虹」とも呼ばれることもあるのですけど、私はその呼び名は丸い時に使った方がよいと思います

 ところで、ある質問サイトにこのタテの虹のことを「虹は,太陽を背にした方向にでき,円の一部(円弧)を描きます。 そうでないものは,虹ではありません」と書いてありました、それがベストアンサーになっていることをみて、教育にたずさわるものとして、考えさせられてしまいました。

 確かに普通の虹とは違います。

 けれどストライプ(たて縞)の光の帯として見えているのは同じです。
 短いではないか、という人もいるかもしれませんけど、途中で終わる虹はたくさんありますから、これくらい短いものもあるでしょう。
 気象学的にも「大気中に浮遊する水滴の中を光が通過する際に分散することで特徴的な模様が見られる大気光学現象」ということでは同じです。

 そもそもタテの虹を「これは虹ではありません!」という様に教えていったら、「勉強というのはめんどくさいものだ」と感じる子どもたちも増えるでしょう。

 以前の学校で「ビニールではなく正しくはビニルというのです」と教えている先生がいて驚いたことがあります。確かに化学式などで利用する時にはポリ塩化ビニルという様に表記するのですけど、化学式の使い方に合わせて言葉を変えていかなくてはいけないというのは変です。

 教育というのはまず〈こどもの感覚〉を大切にしていくことが大切です。

 もちろんその認識が間違いであるなら、その人が納得できるように丁寧に説明していくのが教育です、「これは正しい・これは間違い」という様な◯✖️づけが教育なのではありません。
 『押し付け』によって教育から子どもたちが離れていくのです、そうならない様に腑に落ちる様にすすめていくのが〈たのしい教育〉です。

 仮に◯✖️判定を試みても、この場合「タテの虹は虹ではない」と言える根拠がみつかりません。

 ウェザーニュースのサイトにはこうあります。

虹とは、簡単にいえば空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れます。

https://weathernews.jp/s/topics/201807/300125/

 今年になって使っているChatGPTに「虹の定義」と打つと、こう答えてくれました。

 虹とは、簡単にいえば空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れます。

 どこにも「位置的なもので虹か虹でないかを判断する」という様な説明は見当たりません。

 もしもそういう様に書いているものがあったとしても、それは一部の考え方だととらえることもできるでしょう。

 タテの虹も虹でいいんです、もしそうではないという方がいたら、私に納得できる様に教えていただけませんか。

 さて、教育場面で起こる〈?〉の場面で、親や教師でも判断できない時には「そうだねぇ、虹なのかなぁ~。調べてみようね」という様に判断保留するのをおすすめします。
 可能ならこどもたちにも調べてもらうとよいですよ。

 このサイトにもメルマガにも、家庭や授業で使える内容がたくさん詰まっています、ご活用ください。

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たのしいブッレビュー「算私語録」-駐車料金の話-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 以前書いた〈楽しい工学:エンジンとモーター〉の話の時に思い出してメモ書きをたどりました、敬愛する安野光雅さんの本「算私語録」にあった内容です。今回はその話をメインに書いてみたいと思います。

いっきゅう
 東京はよく行くのですけど、駐車料金の高さに驚きます。
 これはその一つ、1時間で3600円になります。
 トラブルも多くて、最近は上限設定されてきたようです。

 安野光雅さんの『算私語録』をご存知でしょうか、このサイトでも何度か紹介してきた大好きな本です。

 その中に、おもしろい話がたくさん載っていて、算私語録は〈そのⅢ〉まで出ていて、それに〈新編〉を加えて四冊もっているのですけど、それがどの本だったのかわかりません。読者のみなさんで、それがわかったら教えてくださいね。

 こういう話です。

 新宿のさる道路上に小型車が1ヵ月余りとめてあったが、しまいにはナンバープレートまで外されていた。

 警察に届けたら「それはもはや車ではなく、ゴミだから市役所の管轄だ」とぃわれて、事実、そのように処置された。

 もっともな話ではある。

 このように長く放置された自動車が、実はずいぶんあると思う。
 Dホテルの駐車場に実に長く取りに来ない車があって、「なぜだろう、持ち主が監獄へでも入ったんだろうか」

と噂していたところ、一度取りにきたが、すでに駐車料が二百万円に達し、新車よりも高くなっていたので、本人は車をそのままにして帰ってしまった。

 今では四百万円近くになっているが、はてどうしたものか、という話を聞いた。

-算私語録-

 こういうものに上限設定はないんだろうか。
 でないと物理的に二千万円とかも請求できてしまうことになるんだけど…

 さて〈算私語録〉の話、以前紹介した時に「早速買ってバッグに入れて読んでいます」という便りがありました。

 まさにそういうスタイルがピッタリです。
 安野さんが心動かされた話を短くまとめてあって、中には数行で読めるものもたくさんあります。

 朝日新聞社刊です、おすすめです。

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虹を追いかけてたのしもう②

前々回の続きです。
虹の色は孤の内側が青系、外側が赤系でした。
もう少し眺めてみましょう。
これは前々回と同じ時の写真です。

 よ~く眺めてください。
 何か気づいたことがありませんか?

 実は二重の虹になっているんです。

 目立つ虹の上に薄い虹がかかっています、確認してみてくれますか。

 視点を左側に寄せてみましょう。

 見えたでしょう。

 上側に視点を移しましょう。

 
 慣れてきたら、もう一度全体を眺めてみますよ、二重の虹が見えていますね。

  さて色に注目してみましょう。

 薄くて確認し辛いかもしれません、でも上の虹は内側が赤系、外側が青系です。
 逆になって見えています。さっきの写真をもう一度ご覧ください。

 めだつ虹を主虹(しゅこう)、薄い虹を副虹(ふくこう)と呼んだりするのですけど、そういうことは大した問題ではありませんし、それを知っているからどうだというものでもありません。

 それよりも実は「虹をみつけた時にはたいていもう一つのうすい虹が見えている」ということの方がずっと大切な知識だと思います。

そして
「今度出る虹も同じ色の並びかな」
「いつでもダブルの虹が見えるのかな?」
「薄い虹がめだつ虹と同じ様な色の並びになることもあるのかな?」
そうやっていろいろな予想を立てていくことでたのしく賢くなっていきます。

「そういうことは、いちいち実物を見なくても、インターネットで調べればいいんだよ」と考える人がいるかもしれません、先生たちの中にもいるかもしれませんね。でも、海岸に行ってみごとに染まった夕焼けを眺めて感動するのと、インターネットをみて夕陽ってこういうものなんだ、確かにきれいだな、と感じるのと、どちらが幸せなのか、どちらが心動くことなのか、それは自ずと答えがでると思います。

 虹の話は、また機会があれば書きましょう。

 ではまた明日。

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