実践編:たのしい教育エンジョイcafe たのしく開催

 月に一度先生やたのしい教育に関心のある人たちが集まって『たのしい教育エンジョイcafe」が開催されています。

 仕事のあとに、こうやって集まってくる人たちをみると、たのしい教育を求める人たちの素晴らしさと、その人たちの周りで、さらに喜んでくれる子どもたちの笑顔を想わずにはいられません。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の講座系は「持ち帰りのおみやげ」も人気です。参加費1000円以上の教材をそれぞれ持って帰ることができます。知らない人が1人で作ろうと思ったら大変です。

 これはその一つ「おたのしみBox」です。
 〈たの研〉のパーティーなどでも大活躍しているすぐれものです。


 先週のメルマガで紹介して大人気だった「矢四(ヤッフォー)」もたのしんでもらってみやげ教材の一つになりました。

 これは楽器をたのしむプログラムのワンシーンです。

 たのしく可能性を伸ばす、それがいろいろな未来の扉を開いてくれます。
 興味のある方は、お問い合わせください。

 

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さぁ、秋がまたハッキリと近づいてきた/秋の名随筆をたのしむ 「山の秋」@楽しい国語

 この頃は台風が去っていくごとに秋のグラデーションが少しずつ濃くなっていく感じがします。そうしてついつい秋の映画をみたりエッセイを読んだりしています。もう何度も開いた、高村光太郎の『山の秋』をまた開いてみました。

 私は学生の頃から妙なクセがあって「この作家は世界でただ1人、私だけのためにこの作品を書いた」と勝手に思い込んで読むことがあります。そうやって読むたびに、作品の世界に深く入り込むことができます。今回も高村光太郎が見た世界、心の中に近づけた感じがしています。青空文庫に感謝して引用させていただきます。

 高村光太郎『山の秋』

 山麓さんろく)()ゅょから低い山にかけて東北には栗の木が多い。

 栗の木は材の堅いくせに育ちが早く、いくらってもいつのまにか又林になる。

 そして秋にはうまい栗の実をとりきれないほど沢山ならせる。

 山口部落の奥のわたくしの小屋はその栗林のまんなかにあるので、九月末になると殆ほとほと栗責めである。 

 秋に向かう東北の山や自然公園を歩くとこういう感じで、たわわに実った栗をたくさんみることができます。後で出てくるように、東北の山の栗はシバグリ(柴栗)と呼ばれていて、小ぶりな実がたくさんできます。

「四季の山野草」より

 日中はまだ少し暑いが、朝の空気はむしろ肌さむいほどの清涼さ。そのきれいな空気を吸いに朝の戸口をとび出すと、眼の前の地面に栗いろの栗がころころ落ちている。

 この落ちて間もない栗の実の色とつやとは実に美しく、清潔な感じで、殊にお尻の白いところがくっきりと白く、まったく生きている。

 しっとりとした地面の上にこれが散らばっている黒と褐色との調和は高雅である。

「お尻の白いところがくっきりと白く」というのはこういう感じでしょう。

 

 拾いはじめると、あちらにもこちらにも眼につき、繁ったニラの葉の中や、菊のかげ、ススキの根もとなどに光っている。毎朝ざるに一杯ずつ拾い、あとはすてて置く。

 拾っているうちにもぱらぱら落ちてくるし、小屋の屋根には案外大きな音をたてる。クマザサの中にもばさっと落ちるが、下草のある中に落ちた栗の実はなかなか見つけられないもので、不思議にうまくかくれてしまう。

 山の栗は多く実が小さいシバグリだが、小屋のあたりのはタンバグリとシバグリとの間くらいのもので食うのにあつらえ向きだ。

 タンバグリは丹波栗、シバグリ(柴栗)と違って大きな栗の種類です。

 光太郎さんの小屋の周りには、その2種類の中間くらいの大きさのクリも多かったわけです、それを毎朝ザルいっぱい集める。
 食べるのがたのしみだったことでしょう。

 毎日栗飯を炊いたり、うで栗にしたり、いろりで焼栗にしたりする。

 ぬれ紙につつんで灰の中で焼く焼栗を電灯の下でぼつぼつ食べていると、むかし巴里(パリ)の街角で、「マロンショウ、マロンショウ」と呼売していた焼栗の味をおもい出す。

 あの三角の紙包をポケットに入れて、あついのを歩きながら食べたことを夢のように思い出す。

 あれはフランス、ここは岩手、なんだか愉快になったものだ。

 焼き栗はパリの風物詩のようです、パリの栗はかなり大きいですね。
 左側に三角の入れ物があります、光太郎さんの頃から変わらずこういうスタイルだったかもしれません。

上野真弓さんのサイトに感謝して引用 これはイタリア

 部落の子供や小母さんらがよくかごを持って栗ひろいにくる。

 裏の山の南側のがけに取りきれないほど落ちているが、自然にどこの木が一番うまいというようなことがあるようである。

 栗拾いには随分山の奥の方まで出かけるが、そういう時に時々熊のいる形跡に出あって逃げてかえってきた人がある。

 熊も栗やドングリが好きで、この季節にさかんに出没する。

  熊は木のまたに棚というものをこしらえて、そこに坐って食べるらしい。

 この「クマが棚をこしらえて座って栗を食べる」というのがおかしいのと、本当なのかと思ってしまうだけど、「どこどこの栗の木がおいしい」というのは本当でしょう。
 沖縄にも栗の木があるとよいなと、心から思える読書のひとときでした。

 上質のエッセイを私に残してくれた光太郎さんに感謝。

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心動かされないさんぽはない/たのしい花さんぽ〈ゴールデンブッシュ/ゴールデンキャンドル〉@植物で自由研究

 目的地があって歩いている時でさえ「お、面白い」と立ち止まることがあるくらいです、目的地なくのんびり散歩していて心動かされないことはありません。

 ウォーキングしていても特に心動かされることはない、といった知人がいました。でもその人は、運動のために時間を決めて歩いているわけで、それは私がいうさんぽとは違うものだと思います。

 みなさんには心動かされるさんぽをおすすめします。

 先週は雨続きの日々でした、とはいえ時間によっては晴れ間もあります。傘を手に、たのしい花さんぽをしました。

 あるいていると、まずこの花に心惹かれました。

 雨が降るか降らないかという空模様なのに、その花の周りが明るく輝いてみえたからです。これまでもどこかで目に入っていたのでしょう、でもこの天気だから離れている場所からも、より目立ったのだと思います。

 おもしろい花です。

 調べてみと、和名ゴールデンキャンドル、別名キャンドルブッシュ・ハネセンナ、学名は Senna alata.でした。たしかに台にのったキャンドルたちに似ています。

 形状的なものだけでなく、もしかするとその色で周りが輝いたように見えるから、というのも名前の由来になっているかもしれません。

 葉は肉厚で、羽状複葉(うじょう ふくよう):一枚の鳥の羽のような形状です。

 タネもできていました。
 立派なサヤができています、マメファミリー(マメ科)ですね。

 とすると、マメファミリーの花の特徴で〈蝶〉の形をしているわけだ…  と探そうとした時にパッと雨が降り出して、帰途につきました。

 雨模様の日もたのしい時間を過ごすことができました。

 この花の別名「ゴールデンブッシュ/Candle bush」のブッシュは〈低木・茂み〉という意味で、大きな木になる種類ではないということです。

 私がみたのは2mくらいはありました、これくらいが限界なのでしょう。

 随分前に大ヒットした「ブッシュマン」という映画がありました、そのブッシュも低木性の植物たちを意味します。
 カラハリ砂漠に暮らすネイティブの暮らしを面白おかしく描いた作品で、欧米・日本を含む人々の傲慢さ感じさせる作品でした。確かにそこに巨木はなく、あっても低木ですから、そこに暮らす人々だという意味でブッシュマンと呼ばれてきたのでしょう。

 たのしいさんぽをすると、身体だけでなく頭もよく動くよあになります。

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おすすめ映画(期間限定無料公開中@プレシディオチャンネル)「チャイナシンドローム」

 映画「チャイナ シンドローム」をいろいろな人たちに紹介したところ、「面白かったです」「昔の作品だというので大したことがないと思っていたのに、一気に最後まで見てしまいました」etc. お礼のたよりがいくつも届いています。

 プレシディオチャンネル(YouTube)が期間限定で無料公開中です、サスペンス映画として観ても一級です、クローズされる前に観ることをおすすめします。

 メルマガ本文から少し切り取って紹介しましょう。

 原子力発電所の事故隠蔽をテーマにした作品『チャイナ シンドローム』が無料公開されています。
 私はDVDを購入したのですけど、期間限定とはいえ、こういう名作を無料で自由に観せてくれるプレシディオチャンネルはなかなかいい仕事をしていると思います。

 1979年の作品ですから〈古くさい〉と思う人がいるかもしれません。けれど何度も書いてきたように、長い年月という関門を経て、今なお語られる作品は、最近話題になっている作品より素晴らしいものが多いんです。

「〈チャイナシンドローム〉というのはどういう意味か」と気になった人もいるでしょう。
 原発事故で炉心が溶け落ちる(メルトダウンする)と、あまりにも高温なために、コンクリートや地面の土や岩を溶かしてしまいます。「それが重力によって下へ下へと潜り落ちて、地球の中心を通過してアメリカの反対側、チャイナ(中国)まで行ってしまうぞ」というブラックジョークがチャイナシンドロームです。

 ストーリーに軽く触れましょう。
 ある日、人気TVキャスター、キンバリー(ジェーン・フォンダ)はカメラマンのリチャード(マイケル・ダクラス)と、原子力発電所の取材に入ります。
 その時、偶然発生した地震によって放射能漏れが起こり、原発内の騒ぎの様子をフィルムにおさめるというスクープを手にします。ところが、突然テレビ放映禁止となってしまいました。
 一方、原発内で事故に迅速的確に対応したベテラン技術者ジャック(ジャック・レモン)は、その後、原発安全システムの大きな欠陥を発見し、キンバリーと一緒に背後にうごめく巨大な陰謀に迫っていくことになります。

 カメラワークや映像に少々ものたりないと感じる部分があっても、全体構成はすばらしく、ラストまで画面に惹きつけられていくと思います。
 おすすめします。
   期間限定クリック

https://www.youtube.com/watch?v=PpIldgAcqJI

 

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