おすすめ天気予報ツール Windy(ウィンディ)利用のすすめ

 沖縄に台風が接近しています、「直撃コースらしい」と語っている人もいたので気になって調べてみました。

 〈たの研〉はイベントものも多いので、天気情報、特に台風の進路情報はとても気になります。そうでなくても最近の台風被害は大きい感じがしていて、どこに向かうにしろ気になります。

 みなさんはそういう気象情報を何から得ていますか?

 テレビ・ラジオ、ネット情報でしょう。新聞で台風情報を仕入れています、という人もいました。わたし的には、週刊誌で台風情報を仕入れるくらいのタイムラグを感じてしまいます。

〈たの研〉はチェコの企業が運営しているリアルタイムの天気予報サービス「ウィンディ/Windy.com〉を利用しています、無料で利用できます。

 台風の進路予測でも天気予測でも世界一信頼度が高いといわれているのが〈ECMWF:ヨーロッパ中期予報センター〉で、以下アメリカ、ドイツ、スイスなどの気象予測が続きます。windyはそれらの気象予測を一つひとつみていくのではなく、合成して色と数字や図をアニメーション化して見せてくれます。

 今週末沖縄を直撃すると言われていた台風をwindyでチェックしてみましょう(チェックは2日前の9/12木曜)。日本のニュースに出ている進路予測とは違って、台風の目が奄美大島~鹿児島のあたりにずれています。おそらくwindyの予測の通りに動くでしょう、該当地区の方たちに大きな被害がでませんように。

2024-09-14(土)20:00の予測

 そのまま1週間の天気をチェックして驚きました。来週09/18(水)にも台風が来ることを予測しています。これは09/18(水)11:00あたりの予報図です、まるで今週の台風予測図と見間違ってしまうくらいです。

 1週間後の予測なので、これからいろいろな気象条件の動きでずれていくことは十分予想できます。とはいえ、来週の半ばに出かけて行く時は、天気はよくないだろう、傘が必要になるだろう、ということもわかるでしょう。
 こうやってチェクすることになれておくと、これからいろいろ役立っていくと思います。

 ウィンディ/Windy みなさんも利用してみませんか。

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たのしい教育の発想法-日垣隆の方法から〈四分割マッピング〉

 メルマガで日垣隆さんの『折れそうな心の鍛え方/幻冬社 ※廃版』を紹介しました。日垣さん自身がウツ病と診断されるだろう状況に陥り、医者や薬に頼らずどのように脱していった方法を具体的にまとめた著書です。著作権の関係で、本文ではなく目次を中心に取り上げました。

 PEALカウンセラーからみて乱暴な方法だと思える内容もありつつ、共感できる部分もあります。

 読者の方から「図書館になかったので古本を探したら見つかったので注文しました」という知らせも入りました。

 別な方から

「迷ったら縦軸・横軸の四分割で考えるとうまくいく」というのはどういうことですか? 

という質問もありました。

 ポジショニングマップとかマトリックス思考法とか、いろいろな呼び方がついている、縦横2つの軸にそれぞれの尺度を設定して分類する方法です。

 これはどういうモバイル製品を開発するかについての検討会で、市場大手の製品を〈デザイン性(縦軸)と重量(横軸)〉で四分割したポジショニングマップです。

 

 こういう客観的な評価を心理的な面で論理的に評価しようというのが、日垣さんのさっきの話です。ただしそれは日垣さんが気づいたというわけではありません。

 日垣さんのエピソードをかいつまむとこうです。

 自分は飛行機に乗るたびに「落ちませんように」と祈ってしまう癖があったが、あるとき思い立ってマッピングをしてみた。
 縦軸は「祈る⇔祈らない」、横軸は「落ちる⇔落ちない」
すると、ゾーン1(上右)は「祈って落ちない」
ゾーン2(上左)は「祈らなくて落ちない」
ゾーン3(下右)は「祈って落ちる」
ゾーン4(下左)は「祈らなくて落ちる」となる。
パターンはこの四つしかない。
 見ると、祈ることと落ちることはそれぞれ独立していること、祈ろうが祈るまいが落ちる確率は同じだということに気がつき、笑ってしまった。
 以来、私は飛行機に乗っても祈らなくなった。

 日垣さんの提案は、深い悩みや倦怠感にとらわれているとき、衝撃を受けたときは「ごく当たり前のこと」ができなくなり事態を悪化させることもおこるから、このマッピング方法を覚えておくと、イザというとき強い味方になる、というものです。

 ある目標を縦軸、今の仕事を辞める辞めないを横軸に描いて整理してみる。
 こどもの賢さ(学力)を縦軸、苦しい・たのしいを横軸に描いて整理する。

 それを描くうちに頭の中が客観的に整理される、そういうことは期待できるでしょう。

 子どもたちにも、伝えることができそうです。

 

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またぞろ〈右脳ブーム〉がやってきそう/たのしい教育メールマガジンより

 メルマガに利き腕と逆の手を動かすメリットについて書いた時、今から40年くらい前の「右脳ブーム」のことに触れました。同じように血液型生活分類、誕生日占い、速読(高速リーディング)、マイナスイオン、水は言葉がわかるといった、科学的に根拠のないものがブームになっては去っていきました。
 それに振り回された人たちが一線から去って、それをよく知らない人たちが社会に増えてきたころ、またそのブームが復活してきます。

 最近観た「チコちゃんに叱られる」で、右脳を鍛えることで天才になる、といった主張が紹介されていて、「あ~、右脳ブームが復活を見せてきたか」と心配になりました。

 1980年代に、人間に利き手があるように〈利き脳〉があって、右脳が利き脳の人はこれに優れ、左脳が利き脳の人は次の能力が優れているという話が流行しました。そういう流れがどんどん加速して「創造性を生むのは右脳だから、成功するためには右脳を鍛える必要がある」という理屈で脳トレをはじめとして爆発的なブームになりました。

曰く
●右脳
タイプの人が得意なもの
ひらめき

直感
創造性

芸術性

空間的
イメージ
記憶
全体を見る力

同時的情報処理

図形を読みとる

●左脳タイプの人が得意なもの

話す

書く

分析力

論理的・
科学的思考

推論

言語認識
数学理解力
計算

ブームの頃は《右脳派・左脳派診断》といった心理テストが溢れていて、いくつかの質問に答えると「あなたは左脳派で、金融マンや弁護士に向いています」とか「あなたは右脳派で、ミュージシャンやイラストレーターに向いています」といったキャリア教育的な診断も下されていました、今では笑い話に思えることでしょう。

 その後、右脳ブームはどうなっていったか?

 結局、右脳・左脳に基づく性格や能力の大きな違いを示す証拠は見つかっていません。「脳のどちらかが優位である」という考え方自体が現代の神経科学では否定されています。
 次に示すように、もともと右脳ブームを作った人は脳科学者ではなくエンジニアで、その後、脳の研究者たちによって「脳はそんな単純化して断定できるものではなく、利き腕のような意味での明確な〈利き脳〉があるとは考えられない。脳は左右が結びついて(協力して)機能している」という主張するようになって、ブームは去っていきました。

 日本で利き脳ブーム、右脳ブームが起こったのは、1981年に出版されたT.R.ブレークスリー著『右脳革命』であることがわかっています。
 その後日本人の著者による右脳革命の著書がどんどん出版されていきました。

 加速していったそのブームも今ではほとんど聞かなくなりました。

〈右脳・左脳タイプ分類はウソだった! 俗説が広まる55年の歴史https://re-sta.jp/article/6661/〉から校正・引用しましょう。

(『右脳革命』の)著者T.R.ブレークスリーは脳科学者ではなくデジタル電話や自動車誘導システムのエンジニアです。エンジニアが分離脳研究の一部を自分流に解釈して、右脳の優位性を説いたのがこの本です。
脳研究の専門家ではない分、わかりやすく書き著しているので一般の読者に受け入れられました。
 けれど、歯切れのよい表現を用いることが、科学者であったら決してしないような断定的な表現や、飛躍した誇張的な表現につながってしまいました。
「頭脳単一論は間違いである」「右脳には言葉で表現できない特有の思考形態がある」といった断定的な表現は、分離脳研究の科学情報を歪めてしまうものだったのです。

 これからやってくるだろう、「右脳タイプ・左脳タイプ分類」や「右脳を鍛えることですばらしい力が手に入る的な主張」に振り回されないくらい私たちの社会は成長してきたでしょうか、少し心配しています。

 チコちゃんの番組では、これから一ヶ月、右利きの芸人さんに〈左手生活をして右脳を鍛えてもらう〉ことで天才的な才能を手にいれるという実験をすると話していました。きっと一ヶ月後、その芸人さんは「あれができるようになった、これもできるようになった」と喜んで報告することでしょう。でもそのことと、左手生活をして右脳を鍛えると天才になる、ということとは別です。今まで使っていなかった部分に刺激を与えることは、脳全体のポテンシャルを高めるでしょう。そういうことが、ハッキリとらえられる人たちを増やしていきたいと思います。

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前のめりになるのは遊びやゲームばかりではない/たのしい教育の哲学

 手元に一枚の写真があります。後ろの子どもたちは顔がハッキリみえるのでカットしているのですけど、前にいる子どもたちの表情から、どれだけのめり込んでいるかがわかると思います。

 ある問題にみんなで予想を立てて、どうしてそう思うのか、考えを出し合ってから「じゃあ実験してみよう、近くで確かめたい人は体を低くして後ろからも見えるようにしてね」と先生が語る。するとみんながどど~っと前によってきて、くい入るようにそれを見つめている…
 いい写真だと思います。

この写真から個人の特定は難しだろうということで、〈たの研〉の情報保護規定上セーフという担当判断でしたので掲載

 勉強というものはもともと辛いもので、それに耐えて頑張り続けていくのが当たり前だ、という考えがあります。

 もともと「勉強」という言葉自体が「強(し)いて力を尽くす、努力する」という意味ですから、辛いことでもがんばらなくてはいけない、ということでできた言葉です。

 そうではなく、たのしいから学ぶ。
 もっとこういうことを学びたいと考えるようになる。
 そうしていくうちに自分の力が伸びていく。
 そういう「たのしい教育」があるんです。

 たのしい教育研究所には、いろいろな教科で使えるプログラム、授業参観でおすすめのプログラム、学校行事でたのしむプログラム、児童館、保育園、学童.いろいろな処で利用できるプログラムがたくさんあります。

 こどもたちの可能性をたのしく伸ばしたい、たのしく学力を高めたい、こどもたちとたのしい関係をつくりたい、たのしいクラスをつくりたい、そういう方は気軽にお問い合わせください。

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