Googleマップがやめられない/安野光雅さんの故郷〈津和野〉をたどる

 〈たのしい教育メールマガジン〉にGoogleマップを活用した記事を書いていたら、地図フィル(地図を愛するもの)の高揚がとめられなくなって、封印していたたのしみに手を出し始めています。

 地図をたどり、Googleのストリートビューとの合わせ技で、何時間でもたのしめてしまいます。

 私が教師になったその年、体育の研修で山口県に派遣してもらいました。たまたま研修が早く終わって夜の話し合いまで時間があったので、大好きな安野光雅の生まれた〈津和野〉へ行けないかと、駅に向かいました。

 駅員さんに津和野駅までの時間を尋ねると「今出る列車に乗れば1時間くらいで行ける」とのこと、それを聞くとどうじにチケット購入&ダッシュで飛び乗ったのが、私が旅好きのスタートになりました。

 今のように便利なスマホなどありません。思いつきで飛び出したのでガイドブックなどもありません。
 太陽が傾いて、夕暮れ間近の津和野駅につきました。

 Googleストリートビューでたどってみましょう、これが津和野駅です。

 駅の向かい側に貸し自転車屋さんがあって、それを借りて回ろうかと考えたのですけど、いやいやせっかくだから自分の足で歩こうと、どこに何があるのかも知らないまま右側に進路をとりました。

 ストリートビューをみると、今も貸し自転車屋さんがありました。私がみたのがその店だったのかは特定できないのですけど、何となく位置的には同じに思えます。

 

 その時の記憶のままストリートビューでたどってみました。
 ここで私は川を渡ります、橋を渡る前のところに喫茶店があって、そこに入って店の方とおしゃべりしながら津和野の情報を仕入れました。周りをみても、もうその喫茶店はありません。

 そうやって大切な想い出をもとにたのしんでいると、2時間あっても3時間あっても足りません。

 午前中があっという間に過ぎていきました。

 次は、宮沢賢治さんの人生をたずねた時の足取りをたどってみようと思います。

 みなさんも行ってみたい場所があったら、地図&ストリートビューでたのしんでみませんか。 子どもたちにも伝えたい楽しみ方の一つです。

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科学はたのしい@板倉聖宣の発想

 30年あたり前から仲間たちと協力して、板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が語ったものを文字起こししたり、ガリ本など手に入る紙媒体をデジタル化して分類保存する作業をはじめました。
 ザラ紙を筆頭に劣化が激しくなってきます。デジタル化しておくと、半永久的に保存できるだけでなく、場所をとらないということ、検索が瞬時にできるということ、大量の資料をどんどんながめることができることなど、そのアイディアは今でも〈すばらしい発想と行動だった〉と思っています。

 今回はデジタル化した資料を元に〈たのしい教育メールマガジン〉の初期に紹介したものから、切り取ってみましょう。

 板倉先生が1991年2月3日、愛知県での講演「女性のための科学」というタイトルで語った中から、個人情報や、特定の誰が傷つく可能性がある内容を避けて〈いっきゅう文責〉として掲載します。

板倉
 10年前くらいに、子どもの教育に関心があるお母さん方の前でお話をしたことがあります。

 今日も比較的そういう方がおおいのではないでしょうか。

 そういう方々の中に「私はいまさら科学に強くならないくていい。でも子ども達はこれから科学の時代に生きるのだから科学に強くなってほしい」という感じの人が多いのが、私は気になります。

 それは「私は人参が嫌いだけれど、子どもには人参を食べて欲しい」というのと同じですね(笑)。

「ちょっと食べてみなさいよ、私は嫌いだけど…」とか「私は嫌いになっちゃったんだけど、あんたは食べたらどう?」と軽く言うならいいけど、あんまり強くいったらおかしいでしょ。

 だって「それならお母さんだって人参食べてよ」ってなりますからね。

 お母さんたちが「私は今さら科学なんて勉強したくない」というとき、その理由は2つあります。

「今からじゃもう遅い」という事。
 もう一つは「もともと科学なんておもしろくないものだから、だからイヤだ」という事。

 これは後ろの方が大部分ですね。

 しかし実は「お母さんはもう年だから科学は勉強できない」というのも言い訳で、「科学なんてあんなにイヤなものはない。やっと学校を出て、それを勉強しなくてすんだ」と思っているようです。

 そのイヤな科学をを子どもには押し付ける。私は「自分がイヤな事を子どもにやらせる」という事は推奨致しません。

 科学は嫌いというお母さんが「子どもには科学を好きになって欲しい」と考えるのは「科学が出世の手段、儲けの手段」だからと考えている事になりますね。
 私はそうではなく、科学という者はとてもたのしいものだから子ども達に伝えたいのです。

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無料教育相談を十年以上継続中(気軽にお問合せください)

 たのしい教育研究所は設立以来、カウンセリングや教育相談、スーパーバイズなど積極的に実施してきています。たのしい教育研究所のメンバーは全員が長年の学校勤務を経験している上に、カウンセラー資格、特別支援教育の免許を持ったメンバーもいますから、教育に関わる相談に多彩な関わり方ができます。

 一般の方たちからは費用をいただいて実施し、経済的な事情がある場合には無料でも実施しています。気軽にお問い合わせください。※カウンセリング、スーパーバイズ等は予約が必要です

 これまできた相談の事例を個人情報をはぶいて例示してみます。
 たのしい教育研究所には、教育関係者からの相談も多く来るのですけど、もちろん保護者の方たちからの相談もたくさんあります。

🟠 子ども(小4)担任の先生とうまくいかず、学校にいきたがらない

🟢 クラスの子どもたちがなかなか言うことを聞かず、しだいに席の立ち歩きがめだってきた

🟠 自分の子が、やんちゃグループのリーダーであると言われ困っている

🟢 学年主任のしばりが強すぎて自分がやりたい授業ができない

 カウンセリングで相談者の相談目標を、お互いに確認し、具体的にどういう手立てがあるかを一緒に考えていきます。

 100%ではありませんが、来談者の相談は、プラスの方向にすすんでいくことが大半です。

 悩みや課題、問題が大きくなっていく前に、早めにご相談ください。

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心動かされないさんぽはない/たのしい花さんぽ〈ゴールデンブッシュ/ゴールデンキャンドル〉@植物で自由研究

 目的地があって歩いている時でさえ「お、面白い」と立ち止まることがあるくらいです、目的地なくのんびり散歩していて心動かされないことはありません。

 ウォーキングしていても特に心動かされることはない、といった知人がいました。でもその人は、運動のために時間を決めて歩いているわけで、それは私がいうさんぽとは違うものだと思います。

 みなさんには心動かされるさんぽをおすすめします。

 先週は雨続きの日々でした、とはいえ時間によっては晴れ間もあります。傘を手に、たのしい花さんぽをしました。

 あるいていると、まずこの花に心惹かれました。

 雨が降るか降らないかという空模様なのに、その花の周りが明るく輝いてみえたからです。これまでもどこかで目に入っていたのでしょう、でもこの天気だから離れている場所からも、より目立ったのだと思います。

 おもしろい花です。

 調べてみと、和名ゴールデンキャンドル、別名キャンドルブッシュ・ハネセンナ、学名は Senna alata.でした。たしかに台にのったキャンドルたちに似ています。

 形状的なものだけでなく、もしかするとその色で周りが輝いたように見えるから、というのも名前の由来になっているかもしれません。

 葉は肉厚で、羽状複葉(うじょう ふくよう):一枚の鳥の羽のような形状です。

 タネもできていました。
 立派なサヤができています、マメファミリー(マメ科)ですね。

 とすると、マメファミリーの花の特徴で〈蝶〉の形をしているわけだ…  と探そうとした時にパッと雨が降り出して、帰途につきました。

 雨模様の日もたのしい時間を過ごすことができました。

 この花の別名「ゴールデンブッシュ/Candle bush」のブッシュは〈低木・茂み〉という意味で、大きな木になる種類ではないということです。

 私がみたのは2mくらいはありました、これくらいが限界なのでしょう。

 随分前に大ヒットした「ブッシュマン」という映画がありました、そのブッシュも低木性の植物たちを意味します。
 カラハリ砂漠に暮らすネイティブの暮らしを面白おかしく描いた作品で、欧米・日本を含む人々の傲慢さ感じさせる作品でした。確かにそこに巨木はなく、あっても低木ですから、そこに暮らす人々だという意味でブッシュマンと呼ばれてきたのでしょう。

 たのしいさんぽをすると、身体だけでなく頭もよく動くよあになります。

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