いろはパズルでたのしむ/秋シリーズ

 久しぶりに遠くから仲間たちが集まってきたので、〈たの研〉得意のゲームをたのしみました。その一つが《いろはパズル》を紹介しましょう。〈たの研〉のメンバーは慣れているのでテーマを儲けてたのしみます、今回のテーマは「秋」です。はじめのうちはテーマは決めないほうがよいでしょう。1人から10名程度まで一セットのカードでたのしめます。それ以上の人数ならカードを二倍に増やすのがおすすめです。

0.まずみんなの前に〈いろはカード〉をひろげます。テーマに関わる単語を一つ真ん中に作ってからスタート。
 今回は秋といえば「みかん」ということで真ん中に並べました(縦横どちらの並びでもOK)

1.スタートの「みかん」の文字につながる単語を思いついた人が声に出しつつ並べていく。ここではすでに〈もじ〉〈かん〉〈き〉〈なし〉と並べられています  ※濁点( ゛)や破裂音( ゜)は自由につけてよい

1b. A先生が「あ、〈柿の種〉!」と並べました  ※縦横斜め、上からでも下からでも左からでも右からでも並べてOK

1c.そうやってどんどん並べていきます ※島言葉、英語なども使ってOK

2.完成! 開発した〈たの研〉のメンバーは慣れているのでテーマを設定しても全部使い切ることができました。テーマなしでも全てのカードを使うことは難しいので、何枚か余ったままで終わってもOKです。「4枚残ったけど、前より残りカードが少なくなったよね!」とか「今回は早かったね」という感じでたのしんでください

 〈たの研/たのしい教育研究所〉が開発した『いろはパズル』は教室などで黒板・ホワイトボードに貼り付けられるように磁石をつけてあります。

 ほしい方はお問合せください、在庫がいくつかあると思います。

 

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ハチの模様は美しい/オキナワチビアシナガバチ :「チビ」ってどういう意味なの?

 車をの手入れをしていると、庭のランタナにとまったハチが目に入って、写真にとりました。

 みるとスズメバチの色調ののハチです。それにしても、相変わらずハチの羽は小さいな。

 
 調べてみたら「オキナワ チビ アシナガバチ」。

〈オキナワ〉も〈アシナガバチ〉もわかるけど、「チビ」というのはどういう意味なんだろう…

 みなとん、どう思いますか?

 

 小さいを意味するチビ、つまり「小さなアシナガバチ」というネーミングです。

 正式な名前に「チビ」という言葉がついているって、私は他にしらないなぁ。

 他にもあるんだろうか?

 「ほとんど無いだろう」と予想しつつ調べてみると…

 やっぱりなかなかみつかりません、ニックネーム・愛称的に呼ばれることはあるけど。

 とは少しはいるんですよ。

「チビクワガタ属」という種類がいます。こんな小さなクワガタです、可愛い。

 

タマムシにの仲間にもいます、「クズノチビタマムシ 」

 みなさんも探してみませんか!

 とはいえ、「チビ」って言い方はどうにかならなかっただろうか。
「コガタ アシナガバチ」とか「コ クワガタ」とかつけてあげたらよいのに。

 生き物の名前って、発見した人に名付ける権利があるわけなので、いろんな学者がいろんな感覚でつけてしまうから、失礼な名付け方も出てきてしまうだろう。

 嫌な匂いがするというので本当に失礼だと思う名前をつけられたカズラもある…

「~モドキ」という名前をつけられた動植物もたくさんあって、「ニセ~」という名前をつけられてしまった動植物もいる…。
 そうそう「~ダマシ」とかもある。
 これも失礼だよね。だって、たまたま後で発見されたから「モドキ」とか「ニセ」とか「ダマシ」と言われてしまったわけで、たまたまそれを後でみつけたわけなのだから。

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災害について予想を立てて調べる〈地震・雷・火事・台風〉

 江戸時代から、恐ろしくて、いつ起こる(怒る)かわからない、逆らえないというものを「地震・かみなり・火事・親父」と並べました。「島言葉」の取り組みの中でも伝えてきたことなのですけど、言葉には、その頃の人たちの価値観・想いなどがハッキリと残されています。過去の認識博物館のようなものです。
 「地震・かみなり・火事・おやじ」という言葉から、日本では伝統的に父親の暴君的な立ち位置がわかります。チャンスがあったらいずれ書くとして、今回は災害の話。

 今ふつうに考えると「地震・かみなり・火事・台風」と並べるでしょう。かつての日本で〈台風〉は大して恐ろしいものとは捉えられていなかったのでしょう。日本の中心の江戸・東京にはほぼこないものだったのでしょう。

 では「地震・かみなり・火事・台風」の中で、最も人的災害が大きいものは何でしょう、過去100年の死者数で予測してください。

「ケガをした人の統計でもいいのでは」と思う人もいるでしょう、でも時代の流れをさかのぼっても統計的に確かだ、と考えられるものは〈死者数〉です、詳しくは機会があればいずれ。

質問:地震・かみなり・火事・台風の中で、過去100年の死者数をみて、もっとも大きな災害は何だと思いますか? 2位以下も順位で並べてみてください。

あなたの予想

一位は〔        〕
二位以下の順位は 〔    〕>〔    〕>〔    〕

どうしてそう予想しましたか?

お 話

 台風は毎年のように来て命を奪っていくのですけど、地震は毎年ということではありません。ところが過去100年間の地震による死者数を考えると、大規模な地震の破壊力は大変なものです。※関東大震災はほぼ100年前だということで算出

    • 1923年の関東大震災: 約142,800人の死者​(Wikipedia
    • 1995年の阪神淡路大震災: 約6,400人の死者​(Wikipedia
    • 2011年の東日本大震災: 約19,747人の死者​((Wikipedia
    • 2024年の能登半島地震  死者281人(NHKニュース

 これらの大規模な地震だけで年間の平均死者数は約2,000~3,000人程度となり、災害の死者数でみると地震がトップです。それにしても関東大震災の被害者は桁違いだったのだと驚かされます。

 残念ながら「地震は予知できない」というのが現時点での科学的な見解です。地殻内での岩盤の急激な動きによって発生する地震が、どのように始まり、どの時点でエネルギーが放出されるかを予測するのは極めて困難だからです。

 とすると地震予知、予測ではなく「この地域にはこの程度の地震が50年以内に発生する確率が70%程度」という《長期的な地震リスク評価》で、その程度の地震が来た時に、できるだけ被害を減らす対処に取り組むことが大切でしょう。

 二位からについては、〈たのしい教育メールマガジン〉でプランとしてまとめようと考えています。興味のある方は調べてみてください。

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私たちの意識は全体のホンのわずかな部分しか認識しない/たのしいPEALカウンセリング入門

 PEALカウンセリングをした時、クライエントさんが「どうして今までの悩みが大したことではなく、こうやって動いていけばよいとわかっていくのか」と感動し、カウンセリングのことを学びたくなったと話していました。今回はカウンセリングのことを書きましょう。

 1900年のこと、F氏が「人間には意識することのできない領域、無意識という側面があって、それが行動の多くを支配している」という考えを提唱しました。

 そうです、ご想像通り世の研究者はこぞって批判・反論しました。

「コーヒーに砂糖が欲しいと意識するからスプーンで砂糖を入れてかき混ぜるのであって、無意識が行動の多くを支配するって何をいってるのさ」というわけです。

 みなさんもそうおもいませんか?

 ですよね、暑いと意識するからエアコンのスイッチを入れるのだし、お腹がすいたと意識するから何かを食べるわけです。

 ところがですよ、脳科学が進んでいくうちにF氏の言っていることが随分正しいのだということがハッキリしてきました。

 人間の意識は脳の活動全体の1~2割程度で、8~9割は意識でコントロールできない部分だというのです。

 暑いからエアコンをつけようと意識する前後で、脳は膨大な情報処理をしています。汗腺の開きをコントロールして体温を調整したり、心臓の鼓動をコントロールしたり、エアコンのスイッチを取るために歩く動きもものすごい量の情報処理をしてバランスをとり、しっかり◯歩でスイッチまで着き、絶妙な動きで手に取りスイッチを押しているわけです。

「よし、まず右足を25cmくらい軽く前に出して、足の裏の70%くらいつくころ、左足をひょっと40cmくらいすすめて・・・」と意識しながら動いている人はほとんどいないでしょう。

「かゆいぞ」と意識するまでもなく何となく手の甲を掻いたり、木の枝にぶつかりそうな予感でサッと頭を下げたりetc. 意識して動いていたのではぜんぜん間に合わない行動に満ちているんです。

 でもそういうことが脳研究によってハッキリしたのはF氏の無意識理論の提唱より後のことで、F氏はそういうことを知りません。F氏はそういうこととは別に、思考や感情の分野で独立して、そのアイディアを提唱したわけですから、天才的だと思います。

 人間が過去に、強い心の痛手を受けていたとしたら、その後、何か言葉で説明できないような不安に支配されることがあります、つまり無意識的な不安です。

 朝起きて、特に意識することなく珈琲を入れていたりすることがあります。

「この人は安心できそうな人だ」「この人は危険ではないか」という無意識的な感覚があります、つまり言葉で考えて判断しているのではなく、意識の奥の方の感覚です。

 ある香りをかいだ時、さっと何十年も前の記憶が蘇ったりします、これも「よし、あの時のことを思い出すぞ」という意識でたどったものではありません。

「人間の思考や行動の多くも、意識ではない無意識の部分の大きく依存している」それは間違いないことです。

 F氏はその無意識的な行動の多くを「性」と結びつけて説明するようになっていったので、その部分でPEALカウンセリングと共通することはあまりないのですけど、「無意識的なもの」つまり「言葉にならない思いや感覚、行動」といったものはPEALカウンセリングのテーマとして重要なものの一つです。

 何となくのその思いや感覚、行動といったものが、納得いくように言語化できた時、悩みや目標の正体が明らかになって、一歩先に進むことができるようになります。

 長くなりました、このくらいにしておきましょう。

 いつかPEALカウンセリングの具体的な話も書きましょう。

 あ、そうそう、F氏というのはフロイトさんのことです。

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