石が謎を解く(2)

 前回、沖縄で見つかる二種類の石灰岩の話をしました。
 どちらもサンゴが主成分の石灰岩で、一つは新しい石灰岩(右/琉球石灰岩)、もう一つはとても古い石灰岩(左/古生(代)石灰岩)です。

 どちらも沖縄(琉球)で見つかる石灰岩なんだから同じ様に〈琉球石灰岩〉と呼べばいいのに、と思う人がいるかもしれません。でも見た目も、できた年代もかなり違うので、詳しくいう場合には分けているん
 ちなみに、i鹿児島県でも右の様な若い白い石灰岩が見られます、それも〈琉球石灰岩〉と呼ぶんですよ。学術的な名前は原子分子レベルで特定されたものが多く、単にその場所にあるからということを超えて名付けられています。

 さて、沖縄の名護の海岸沿いを本部町に向かって走らせると、右手に大きな採石場が見えて来ます。コンクリートの原料を採っている場所で、その山全体が古い時代の石灰岩〈古生石灰岩〉でできています。

 古生石灰岩は本部半島でとてもたくさん見つかります。
 沖縄本島の中ではほぼ本部半島で見つかるものだといってもいいくらいです。
 沖縄市の公式サイトにある資料をご覧ください。赤系が古生石灰岩の見られるところです。

https://www.city.okinawa.okinawa.jp/userfiles/oki065/files/05citynature.pdf

 前回見てもらった古生石灰岩は、RIDE(ライド:たのしい教育研究所)の近くの公園にあったものですけど、本部町から運んできてものでしょう。

 ところで学生の頃か教師なりたての頃かハッキリしないのですけど、地質などに興味を持つ前に「とてもおもしろい」と感じた話があります。

 本部半島の根元にある名護湾にたくさんのイルカたちがやってきて行き場を失ってしまうということが毎年の様に起こっていました。
 それはなぜか?

 その先生曰く「本部半島と沖縄島はもともと離れていて、昔々イルカ達はこの海峡を通っていたのではないか」というのです。


「サケ達が生まれた処に戻るルートがインプットされている様に、イルカ達たちも先祖が利用していた通り道を覚えていて、そのルートを通ろうとすると、海がなくなっていて右往左往してしまうのだ」という説です。

 その後、そういう話を聞いたことがないので、その先生オリジナルの説だったのかもしれません。

「イルカのこういう現象は耳の中に寄生虫が入ってしまって方向感覚を狂わされてしまうから起こるのだ」ということを本で読んだことがあったのですけど、私は、この説に「ダイナミックでおもしろい」と魅入ってしまいました。

 石というのは大地の歴史を刻む宝物です。
 本部半島は沖縄島と年代的に遥かに古い石でできています。
 人間が文化としてして残した歴史をたどってもせいぜい何千年くらいですけど、若いといわれる琉球石灰岩ですら100万年くらいの歴史があります。本部半島でみられる個性石灰岩は数億年です。
 本部半島が独自の歴史をたどって沖縄島とくっついたというのは、十分考えられることでしょう。

 そうやって調べてみると、本部半島は沖縄島全体と明らかに地質が異なっていて地質の違うものたちを境界線で表す〈構造線〉がハッキリ引かれていることがわかりました、仏像構造線というへんな名前の構造線で分離しています。そして本部半島と細長い沖縄島を結ぶ白で表されたあたりは、周りにみあたりませんから、本部半島がくっつくときに海底の土壌が寄って来てできたと思えないこともありません。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pedologist/60/1/60_47/_pdf/-char/ja

 本部半島がもともとは沖縄島と分かれていたかどうかは、今後じっくりとたのしみにしながら調べていくことにしましょう。

 いずれにしても白い石灰岩と黒っぽい石灰岩の二種類の違いが、沖縄島全体の構造のハッキリとした違いを教えてくれるものであるというのは間違いありません。

 同じ〈沖縄島〉と呼ばれていても、本部半島は、細長い沖縄島と違う独自の歴史をもった異質な土地であることを、私自身が感動的に学びとることができました。
 人間が生まれるずっとずっと前のナゾを、身近な石たちが解いてくれることを、たくさんの子どもたちに伝えてあげたいです。

 私自身が疑問を感じているマニアックな専門的な話になっていないか心配しつつ、書いてみました。おもしろい、と感じてくれたら幸いです。
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〈石がなぞを解く〉という話(1)

 時々、私いっきゅうがいろいろなものに詳しいと勘違いしている人がいて、マニアックな質問を受けることがあるのですけど、専門的な知識的なものは少ない方だと思います。

 大学卒業とともに教師になったのですけど、頭より身体を動かす派だったので、教師としての基本的な知識はかなり少なく、教員採用試験当時は、ちゃんと分類できる植物はヒマワリとチューリップくらいでした。
 これは小学校三年生か四年生の頃〈白地図にひたすら県名を埋めて覚えさせられた〉という後遺症だと思います、地理も大の苦手で「大阪と名古屋が隣接しているのか離れているのか」と尋ねられても「どっちかなぁ~」という状況。

 でも困ることはありませんでした。

「名古屋と大阪はくっついているでしょうか、どっちが北にあるでしょう」とか「これはチューリップでしょうか、ひまわりでしょうか」という様な簡単な問題は出ません。
 大学入試レベルの比較的難し目の問題を解くのは得意だったので、それで教員採用試験に合格したのだと思います、

 その後身につけた一般教養的な知識のほとんどは〈たのしい教育〉によるものです。

 2年前、たのしい石の先生「西村寿雄先生」と東京で偶然出会って、2人で一緒に東京の石巡りをすることができました➡︎こちら
 その時から〈物言わぬ〉そして〈ほとんど変化しない〉石のたのしさを感じ、その後〈沖縄 石さんぽ〉を企画して西村先生に来ていただいてから、さらにそれが高まってきました。
 その後も西村先生とやりとりしています。

 そういう中でやっと理解できてきたことの一つが、沖縄にはサンゴを中心とする生物由来の石灰岩がたくさんあって、それを大きく分けると二種類に分かれるということです。

 同じ生物由来だといっても、おどろくほど外見が違っているんですよ。

 これが沖縄でよく見られる石灰岩です、主にサンゴによって形成されています。
 石としては若い方で〈琉球石灰岩〉と呼ばれています、若いといっても〈数万年〉とか〈百数十万年〉とかいう時の流れでできたものです。

 これは私がよく散歩に行く公園に置かれている石です。
 色も手触りもまるで違います。

 ところがこれも石灰岩なんです。
 石灰岩かどうかは、原子分子レベルで炭酸カルシウム(CaCO3)を主成分としてしるかどうかで分類します。
 それは〈塩酸〉などの強い酸につけて〈アワ/CO2/二酸化炭素〉が出るかどうかで判断することができます、やってみましょう。
 石の周りをみてください。

 アワがたんさん出ていることがわかりますね、これも石灰岩です。他の岩石で、こういう様にたくさんアワを出し続けることはありません。

 この石灰岩は地中深くで長い間〈熱や圧力〉を受け続けて来たので(変成作用)、見た目もこんなに違ってきたんです。それでも原子分子レベルみると同じ成り立ちなので、さっきの様に強い酸でアワ(二酸化炭素)が出てくるのです。
 百万年レベルの琉球石灰岩と違って何億年前の石灰岩なので〈古生(代)石灰岩〉と呼ばれることがあります。

 それにしても、この二つが同じく生物由来の石灰岩だということは私には驚きです。

 学生時代、地質学などの講義でそれを学んでテストもクリアーしたはずなのですけど、私の中に知識として定着することはありませんでした。

 教える先生達が何の感動もなく「これは同じ石灰岩だ」というだけですから、こちらもあえて大事に記憶に残そうとはしなかったのでしょう、ある意味健全なことだと思います。

 沖縄でこの二種類の岩石が見られるということは、不思議だとかおもしろいということだけでなく、沖縄の成り立ちの謎をとく大きなカギにもなっているのです。

 次回をおたのしみに! 

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折り紙でエリマキトカゲ

 たのしい教育研究所(RIDE)の周りには、貴重な技を持つ人たちがたくさんいます、その技を教育にたのしく利用できないかと考えている人たちがおおいのだと思います。

 最近とどいたのが紙で折ったエリマキトカゲです。
 10cmくらいの大きさですけど、その迫力にみんな感動していました!

 これが本物のエリマキトカゲです。
 折り紙でこの生き物を作ることができるっていうのは凄いと思います。

 同じように子ども達が折ることができるかというと怪しいのですけど、このエリマキトカゲをある実験にたのしく利用できないかと考えています。

 1回目の実験は予想通りにいかなかったのですけど、時間ができたら、もういちど挑戦ようと思います。

 その実験まで、沖縄市のたのしい教育研究所(RIDE)に飾られています、ぜひご覧ください!

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オタマジャクシ その2 byひな

いっきゅう先生が、子どものような顔でたくさんおたまじゃくしを持ってきました。
ケース越しのオタマジャクシの顔は丸くて、口がパクパクしてとてもかわいい。

よく見ると、後ろ足がでているものもいます。


ふと、自分が小さい頃、たくさんおたまじゃくしをつかまえてカエルに育てたのを思い出しました。毎日観察するのがたのしかったな。

ケースの上の方に尻尾がほとんどないかえるに成長したものもいます。


 かえるは小さくてかわいくて、そのまま飼育したいけれど、活エサ(コオロギやショウジョウバエなど)が必要で満足に食べさせることが難しいので、自然の中に返してあげたほうがいいです。
 研究所でかえるになったのも、自然の中に逃がしてあげました。
みむらさんがケースを開けると
 ぴょ~ん!
おもいおもいの場所に飛んで行きました。
とても小さい体で思いっきり生きているなーってたくましさも感じました。
元気でねー!

 残ったオタマジャクシは、研究所に来てくれた先生たちにもらわれていきました。
 子ども達とたのしく観察していることでしょう。

 オタマジャクシをプレゼントするとき、いっきゅう先生が進化の話や、カエルの話、しっぽの話やいろいろ熱く語っていました。

そま話を聞くと、感動して、興味が湧いてきて、子供達に伝えたくなります。
身の回りには生きた教材がいろいろありますね。
帰り際、「子どもたちにおたまじゃくしを見せて、『おたまじゃくしの101ちゃん』の絵本を読むといいですよと伝えたら、「ぜひ読みたいです」うれしそうに帰っていきました。

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