セーガン暦の地球バージョンを劉慈欣(リュウジキン)が圧倒的筆力で綴る、みごと!

 敬愛するカール・セーガンが名作『コスモス(TV番組)』の中で「宇宙の歴史を一年の流れで表すと」という素晴らしいアイディアでビッグバンから現在までの歴史をとてもわかりやすくみせてくれました。⇨ https://starwalk.space/ja/infographics/entire-universe-in-1-year

 「この流れでみると、地球が誕生したのは何月何日でしょう?」というのは知的好奇心をくすぐる問題です、ぜひ子どもたちに出してあげてください。一緒に調べるとたのしさが深まりますよ。

 セーガン暦に刺激を受けて、いろいろな人たちが「地球のこれまでの歴史を1日24時間で表すと」というアイディアで語っています。

「地球が誕生した時に24時間時計をスタートさせると、人間が誕生したのは何時何分でしょう?」というのも、たのしく学ぶきっかけになる問題です。

 さて〈劉慈欣〉という人物をご存知でしょうか、中国のSF作家で「りゅう じ きん」と呼びます。

 SFというジャンルにとどめず「これまでの読書経験でとても心を動かされた作品を選びなさい」と言われたら、アゴタ・クリストフの『悪童日記』を含めて、四作の中に劉慈欣の『三体』を入れるでしょう。素晴らしい作品を送り出してくれた一人です。

 彼の新作が『白亜紀往事(はくあき おうじ)※往事:過ぎ去った事がら』です。今回の主人公は「恐竜とアリ」です、さすがに劉慈欣の腕はみごとで、すぐにのめりこんでしまいました。

 彼はその小説のはじまりで「地球の歴史」を1日24時間で表現しています、図ではなく言葉の力で。
 すばらしい迫力です、読む価値十分ですよ。

プロローグ
 地球の歴史全体を一日とするなら、一時間は二億年、一分は三百三十万年、一秒は五万五千年に相当する。
 生命が誕生したのは午前八時か九時ごろ。 人類文明は一日の最後の一秒の、最後の十分の一秒になってようやく出現した。
 古代ギリシャの神殿の前で哲学者たちが最初の議論を交わしたとき、奴隷がピラミッドの最初の石を積んだとき、あばらやの蠟燭のもとで孔子が最初の弟子をとったときそれらの時点から、あなたがきょう、この本の一ページめを開くまでに流れた歳月は、時計の秒針がカチリとひと刻み進むのに要する時間の十分の一に過ぎない。
 では、この十分の一秒に至るまでの十数時間、地球の生命はなにをしていただろう?
走ったり泳いだり、 交配して繁殖したり、いびきをかいて眠ったりしていただけだろうか?
 数十億年の歳月、その脳はかたくなに無知な状態を保ちつづけていたのだろうか? 進化という大樹の無数の枝の上で、知性という光を発しているのはわたしたちだけだろうか?
 そんなはずはない。けれど、知性の萌芽が壮大な文明に成長するのは容易なことではない。それには多くの条件が満たされなければならない。数万年に一度あるかどうかの偶然だ。

 劉慈欣著『白亜紀往事』

 ところで、日本のSF作家〈光瀬龍〉が『百億の昼と千億の夜』で生命の誕生の歴史を圧倒的な言葉の力で表現してくれています。

 この劉慈欣の文章に勝るとも劣りません、見つけたら紹介しましょう。

 私は映画も好きですけど小説の魅力も大きく感じています。温泉につかりながらのんびり読んでみたいと思います。

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たのしい琉球言葉(島言葉)の世界を子どもたちへ

 今回は〈たのしく島言葉・たのしい琉球言葉〉の話、多忙化・メンタル休職増の先生たちの世界はきびしいものがあるのですけど、〈たの研/たのしい教育研究所〉の活動は、少しずついろいろな先生たちの笑顔を広げ、子ども達の本質的な賢さに繋がっています。

 英語を学ぶだけでせいいっぱいなのに、どうして沖縄の古くからの言葉まで学ばなくてはならないのですか? そんな質問を投げかけられたことはないけれど、今、そう言われたら「たのしく可能性を広げてくれるからです」と答えようと思います。

 子どもの頃、ぬとえば失敗したら「ごめんなさい」と伝えると許してもらえることを学んだ時の言葉にならない感動は、いくつもあるのではないでしょうか。

 言葉というのは必要なものを相手に伝えるだけでなく、自分の中にある新しい価値を発見したり、自然の中にある秘密を発見したり、この宇宙のどこにもない物語を生み出したりすることができます。

 〈たの研〉のある琉球に生まれ、大切に受け継がれてきた言葉(島言葉)は、共通語を広めるという運動の中でわずか何十年という短い期間で失われていこうとしています。

 その中には「いっぺー、まーさんやぁ~」「ちびらーさん」「ぐぶりーさびたん」etc. 今でもたのしいコミュニケーションを培うために十分なインパクトあるものたちがたくさんあります。

「ゆーぬく団子」がヒットしているように、〈ゆーぬく〉というおいしいおやつも、島言葉と一緒に消えつつありました。

 それらを〈たのしい教育〉というコンセプトで見直し、広めていく活動が『たのしく島言葉』です。

 その気持ちが通じ、島言葉をたのしんでくれる先生たちがゆっくり増えています。これはその一人の先生から届いた写真です。〈たの研〉のたのしく島言葉プログラムがこどもたちにヒットし、島言葉の魅力を感じた子どもたちが自分たちで〈島言葉カルタ〉をたのしんでいる様子など、いろいろなシーンが動画に残っていました。

 子どもたちこそが未来です。
 たくさんの笑顔、そして賢さをもった子どもたちを育てていくことによってのみ、明るい未来は拓かれます。読者のみなさんと一緒に、たのしい教育を広めることができたら、こんなに嬉しいことはありません。
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板倉聖宣の発想に触れる〈共通理解〉の見方・考え方

 刺激が大きいのでメルマガ限定で公開している板倉発想法がたくさんあります、もちろん私の教育観にとても大きく影響してきたものの見方・考え方たちです。今週のメルマガですぐに反響が届いたのが板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表/文科省旧教育研究所室長)が語った〈共通理解〉についての話でした。〈たの研/たのしい教育研究所〉の前身《仮説の会》で盟友いらはさんが持ってきた資料に「たのしい授業編集会議1991年11月の」で板倉先生が語ったものがありました。

 直接の言葉ではなく、ここでは私の文責として板倉先生が語った要旨をメモします。

「共通理解がどのようにいけないか」ということをはっきりさせておかないと〈共通理解って、いいものだ〉と思ってしまう人たちがでてくると思う

 経験上、共通理解はすばらしいと語る人たち、特に管理職や部署が上にいけばいくほどそう語る人たちが多いと思います。もしかすると一般の先生たちにもそう考えている人がいるでしょう、もしかすると子どもたちにも同じ価値観で伝えているかもしれません。

 共通理解はどのようにいけないのか、それも端的に語ってくれています。

 人間には多様な意見がありうるし、意見を保留する自由もある。

 共通理解を重んじる人たちにはそもそも「多様な意見のうちどれが正しいかは分からない」という認識がないわけだ。

「こうすることが正しいに決まっている、みんなでこの道に歩調をそろえることが大切だ!」というのが共通理解です。
 しかし科学的認識つまり〈真理〉というものは仮説実験によってのみ成り立つのです。
 誰かのあるいは上の立場の者たちが提唱したものは正しいに決まっているか?
 それは一つの〈予想〉で、実験的に正しさが証明されたものではありません。仮説実験的に確かめられたものでない試みにたいして、共通理解を強要することがそもそも不具合を起こす原因です。

「そんなことをいったら何もできないじゃないか❗️」と怒る人がいたら、すみません。
 たのしい教育研究所は批判する組織ではありません、新しい方法を提案する組織です。

 まだ実験的に正しさが証明されていないものごとを組織で取り組む時には、スタッフ・職員のいろいろなアイディアを取り入れることが必須です。けれどたとえば、この通りやってみたいと校長が考えたら、こういう提案の仕方をおすすめしています。

「様々な考えがあるかもしれませんけど、今回は管理職として、この方向でやってみたいと考えています。一定期間(たとえば一学期間)実施して、子どもたちの評価感想をとって継続するか撤退するか新しいアイディアで進化させるか考えましょう。責任はすべて管理職の私がとります。ぜひ全力で取り組んでいただけませんか」

 同僚や子どもたちを追い込んで大きなニュースになる先生たちが目につくので、大変な教師がたくさんいると考える人たちも多いかもしれません、でも違います。ほとんどの先生たちは、子どもたちの笑顔ために全力で取り組める人たちです。組織をたばねるのは大変かもしれませんけど、教師集団の本質を信頼してためしてみていただけたらと思っています。

 家族で何かを提案する時にも、このスタンスをおすすめします。

 

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楽しい講座のたのしいシミュレーション

 講座が近づいていくと、スタッフの楽しさが増してきます。参加してくれる方たちの笑顔と力が高まっていくだけでなく、授業するメンバーの力も高まって可能性がどんどん広がっていくからです。

 これは寒い日に会場に集まってはじまったシミュレーションの様子です。

 
 新しいゲームのアイディアも満載で、〈何をやるか〉ではなく〈何をやらないか〉がテーマです。


 会場の石川青少年の家のスタッフの皆さんの力添えもあり、ますます充実した講座になることは間違いありません。

 今回は満載で、次の選択肢に回ったのですけど、〈手品で科学的な見方・考え方の授業〉の準備もはじまっています。とりあげたいアイディアがどんどん増えて、限界が見えません。
 これはHさんが見せてくれている縄をつかった手品、小次郎さんが下で興味深げです。

 二月の講座が終わると、〈たの研/たのしい教育研究所〉は決裁と活動報告書のまとめに入ります。
 大きな講座は次年度になるのですけど、個別のカウンセリングやワークショップは可能ですから、必要な方はお問い合わせください。

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