たのしい国語①〈たの作3〉低学年・特別支援クラスの子どもたち、書くのが大嫌いという子どもたち向けの新しいプログラム

 メルマガで公表したところ、すぐに反響が大きかった〈たの研 授業書〉たの作3 の紹介をしましょう。今回は小学校低学年の「書きはじめ」の子どもたち、「書くことが嫌い・大嫌い」という子どもたち、特別支援の子どもたちを対象にしたプログラムです。

 ところでみなさんは書くことは好きでしょうか?

 少し時間をとって考えてみていただけませんか。
 時と場合によると考える人もいるかもしれませんけど、〈どちらかといえば〉で考えてください。また、友だちにLINEを送るという時の書く、ではなく学校の勉強に出てくるようなもの、ペーパーにまとめるような場合を想定してください。

ア.書くことがすきだ

イ.書くことはきらいだ

 好きだという方は、これまでの人生のどういう流れの中で好きになったのか、ぜひ教えていただきたいです、それは〈たの研/たのしい教育研究所〉のプログラムの大きな示唆になると思います。

 さて、私がこれまで出会ったたくさんの先生たちの言葉から類推すると〈書くことが好きだ〉という人より〈きらいだ〉という人が圧倒的に多いと考えています。

 教師はいろいろなものを書くことになります。研究授業の時には指導案というものをまとめます。指導要録もあります。個別の支援計画というものもあります。授業の計画はメモ書き程度とはいえ、毎週毎週かかされるとつらいものもあります。だって年間の計画はすでに提示されているのですから。

 私は学校にいる頃からレポートや週報などをたくさん書いて来たので、先生たちから「いっきゅう先生、これ、どうやって書いたらいいかなぁ」といった相談がたくさんきました。「書くことって憂鬱なのよ」という先生がいかに多かったことか。

 私いっきゅうは、このサイトを書いているだけでなく、いろいろな執筆を同時並行ですすめているのですけど、書くことが大好きです。

 書くことのたのしさはとてもたくさんあります、その一つの大きなものが

A 自分の中で新しいものごとが組み立てられていくたのしさ

です。

B 周りの人たちが喜んでくれる姿をみることができる

というのもとても大きな一つです。

 すでに今回で3冊目となる《たの作-たのしい作文指導プログラム》は、大きくその2点を組み込んで作成されています。

 たの作3の一枚を紹介しましょう。※絵は〈たの研〉が利用しているA.I.で作成したものです、絵を含めて全て〈たの研〉に著作権が在します

 完成品となるまでには、いろいろなこどもたち先生たちの評価を経ていく必要がありますから、まだ時間がかかります、お待ちください。

 書くことが好きだ、嫌いだという話はたのしい教育にとって、とても大切なことを含んでいます、次回は無理でも続けて書いてみたいと思います、おたのしみに。

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ユウナ(オオハマボウ)の秘密2-〈見れども見えず〉自然の中を散歩して発見0なんてありえない

 去年、オオハマボウ(ユウナ)の花が開いたその日に散ってしまうことに驚いて、〈見れども見えず〉と題してこのサイトに書きました。たくさんの人たちが読んでくれている記事の一つです。今回の発見もユウナ(オオハマボウ)です、みなさんはこの秘密を知っていたでしょうか。名前を併記しているのですけど、ユウナは島言葉で辞書名は〈オオハマボウ〉です。美しい島言葉の一つだと思います。

 オオハマボウ(ユウナ)を知らない方のために、これは去年の夏に撮ったユウナの写真です。

 一月後半、冷たい風の吹く今日この頃、自然の中を散歩していると、小道でこういう  ものを発見しました・・・・

 ユウナ・オオハマボウの花に似ているけど、それは夏の頃の花だしなぁ。

 でも似ているなぁ、と上をみると・・・

 しっかりオオハマボウ・ユウナの花が咲いていました。

え、真冬なのに・・・

 しかも花の周りにはたくさんのつぼみたちがひかえています。

 これからどんどん花がひろがっていくわけです。

 真冬にも開花・・・
 私が知らなかっただけかと思って信頼度高いサイトを調べてみると、私だけではないようです。

 信頼できるサイトを調べてみると沖縄県の公式サイトには《開花時期:6~8月》とあります。
https://www.pref.okinawa.jp/site/norin/shinrinken/kikaku/yuyou-detail/ohamabou.html

国営沖縄公園(海洋博公園)のサイトにも冬の開花は記されていません⬇︎

https://oki-park.jp/kaiyohaku/plantsbook/detail/6699

 地方公共団体のサイトにもユウナの花はたくさん取り上げられているのだけど、特にそういう記述は発見できませんでした。
 好きな〈ガジ丸さん〉のサイトにもユウナの花は取り上げられていたのですけど、年2回開花という表記はありませんでした。

 誰も気づいていないということはなく、きっと誰かが記しているのでしょうけど、広く一般的には認識されていないことなのかもしれません。

真夏と真冬に開花って両極端すぎるな、見上げた植物です。

 しばらく研究してみようと思います。

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楽しいブックレビュー 米原万里『打ちのめされるようなすごい本』文春文庫-日本の教科書の無味乾燥さ

 大好きな作家に米原万里さんがいます、残念なことに56歳という若さで他界してしまいました。切れ味鋭い文章を綴る達人でした、100歳以上まで生きて、もっともっといろいろな本を残して欲しかったと残念でなりません。

 米原さんのおすすめの本はたくさんあって、去年メルマガで『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を紹介したところ、さっそく購入しましたという声がいくつも届きました。
 多読の米原さんの書評を集めた如唯一の本『打ちのめされるようなすごい本/文春文庫』も多くの方におすすめです、実に面白い。

 その本の表紙裏の著者紹介がよくまとまっているので文芸春秋社に感謝して引用させていただきます。

著者紹介
米原万里 (よねはら・まり)
1950年生まれ。 元ロシア語会議通訳、 作家。
59~64年、 在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。
東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。
80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年、03~06年会長。
92年、 報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。
著書 『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』 (読売新聞社、 新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 (角川書店、角川文庫) 大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
他に『ロシアは今日も荒れ模様』(日本経済新聞社、講談社文庫)『真夜中の太陽』 『真昼の星空」(中央公論新社、 中公文庫) などがある。
2006年5月、 逝去。

 米原さんは多読家で、多岐にわたる興味関心にまかせてたくさんの本を手にし、〈歯に衣着せぬ〉言葉で、いいのはいい、おかしいのはおかしい、と腑に落ちるように語ってくれています。また教育や政治、〈ものの見方・考え方〉についても折に触れて伝えてくれます。

 今回はその中の一つを紹介しましょう。
 54ページ《退屈な教科書と大江づく日々》の項に「期待はずれだった」という本(あえてタイトルは伏せましょう)に触れて、こう綴っています。

 中学2年の時に帰国し近くの公立中学校に編入した私は、歴史のみならず、あらゆる教科書の絶望的たいくつさ加減にショックを受けた経験がある。
 義務教育であるとかテストがあるとかの強制力がないかぎり、一行とて読み進める気が起こらない羅列(られつ)的記述。

 そこには〈ものを知る〉=〈知らせる〉喜びも、ものごとの本質を極めていく時のあの胸のたかなりも影を潜めているのだった。

 それまで小学校の3年から5年間滞在したプラハで通ったソビエト学校の教科書は、どれも読み出したら最後、止まらなくなるおもしろさだった。これは嘘でも誇張でもない。新学期が始まってひと月もすると、大方の生徒が全ての教科書を読破し終えていた。

 この「面白くなくては」つまり「子どもが読んでくれなくては教科書ではない」という常識が日本では逆転していて、教科書はたいくつの代名詞となっていた。

 客観的記述=羅列という思い込みが日本の教科書を支配していると思った。

 日本の教科書の無味乾燥さは、たくさんの人たちが指摘するところで、特に驚かないのですけど「嘘でも誇張でもなく〈ソビエト学校の教科書は、どれも読み出したら最後、止まらなくなるおもしろさだった〉。新学期が始まってひと月もすると、おおかたの生徒が全ての教科書を読破し終えていた」という話には驚いた。

 そうか、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ、プーシキンとかいう世界に名だたる大作家たちを生んだソビエト・ロシアは教科書も読み応えあるものなのだな、とてもうらやましい。

 ただ、あえて米原さんに伝えたい。

「国語の教科書の文学作品はいいと思うよ」

 ちなみにこのサイトでも以前かいたかもしれません、私が無人島に本を一冊持っていくとしたら、国語の教科書(高校)を手にすると思います。

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パッチワーク記事・コタツ記事、詐欺記事に惑わされないために④ 騙されない人になるために・特殊詐欺回避入門

 この内容を近しい人たちに語っていても、かなり興味関心が高いものを感じています。みなさんはどうでしょうか。いよいよラスト「コタツ記事・パッチワーク記事、詐欺記事に惑わされないために④ 騙されない人になるために・特殊詐欺回避入門」です。〈特殊詐欺〉について書いて閉じることにしましょう。

特殊詐欺というのは詐欺とどう違うのでしょう?

wikipedia にこうまとめられています。

特殊詐欺(とくしゅさぎ)とは、被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込その他の方法により、不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪の一種である[1]オレオレ詐欺が代表的だが、その他にも、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺盗、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、サポート詐欺などの手口がある[1][2]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E8%A9%90%E6%AC%BA

〈過去に想定していなかった、手の込んだ新たな詐欺〉ということですから詐欺の応用形ですね、

 敵は手強いですからこちらも賢くなくては太刀打ちできません。とはいえ、いつもいうように、見方考え方の基本は同じです。

 「特殊詐欺への対処も基本的には〈騙されないための4ステップ〉と同じです」と書きましたね、4ステップ(赤)はこうです。

1.何らかのデータに当たる時にはまず自分の予想を元にして調べていく

2,データに当たる時には「より信頼性の高いソース(データ元)にあたる」

より信頼性の高いソースはこの4つ。

  1. 実験結果のはっきりした科学データ

  2. 大学など研究機関の研究データ、学術ジャーナル、大きな出版社の出した事書など

  3. 主要ニュース機関や専門分野の雑誌、大きな報道機関の情報

  4. 政府機関の発表

  5. 番外:A.I.の情報はどういう位置づけか?
    信頼に足る情報とは言えません。まず大雑把な情報を把握するくらいにとらえておくとよいでしょう

 判断を具体的にどのようにすすめていくか?

①増えているという予想→
②〈文科省のデータを見てもやはりそうだ〉→
③〈大学の論文〉にも裏付けるデータが出ている→
④〈ニュース〉にも出ている➡︎
 予想は正しかった

自分の予想が間違っている時も同じステップです
①Bと予想した→
②〈文科省のデータではAという結果が出ていた〉→
③〈大学の論文〉でもAとある→
④〈ニュース〉にもAとある➡︎
 予想は違っていてAが正しい

 日本弁護士会の職員から「あなたの息子が警察に逮捕されて弁護士を要請しているが、日本弁護士会は事前に振り込んでもらわないと動けない。弁護士が出向くことになるので、まず手付金20万円を振り込んでください」という電話が来ました。

 その後、警察から、息子さんを逮捕していて少し話を伺いたいという電話も来ました。

 さぁ、どうしますか?

 まず落ち着いて「そうだ、4ステップだった」と言い聞かせる、そして・・・

①「本当に逮捕されているから一刻も早く振り込まなくては」と考えた・予想した

⬇︎

②日本弁護士会という名の通ったところからの電話である、メールもきている

⬇︎

③「◯◯署の刑事◯◯ですが、本日◯◯時◯◯分におたくの息子さんを逮捕して、現在取り調べ中です。息子さんが〈昨日の◯時ごろ自宅に電話した〉と話しているのですけど、念のため、それが本当かどうか教えていただけませんか」という電話が来た。警

⬇︎

④息子に電話しても出ない、職場に電話すると「朝、営業に出ていてもどってない」という。「息子に至急連絡したいのだけど、どうにかならないか」というと「実は、こちらからも電話しているのだけど、繋がらなくて困っているんです」という。

〈日本弁護士会〉という名の通ったところから電話もメールも届いている。その上〈警察〉からも電話が来ている。〈息子本人も出ない〉〈職場から電話しても連絡がつかない〉という。逮捕されたのは間違いない。弁護士が必要だ、振り込もう。

何か落とし穴はありませんか?

 そうです、決定的に大切な〈自分の予想を元にしてソースにあたるステップ〉ではなく、外からくる情報をそのまま受けてれています。

 そもそも〈予想を元に調べる過程〉がありませんから、これは騙される人になるためのステップです。

 予想したら、自分でソースに当たる!

 四番目の〈息子への電話〉と〈職場との電話〉は自分でソースに当たっているのですけど、そもそも息子が悪い奴らに監禁されていてスマホをとりあげられているとしたら同じような結果になるでしょう。

 同じ予想からスタートしても、こういう流れになると違う結果になるのではありませんか。

①「本当に逮捕されているから一刻も早く振り込まなくては」と考えた・予想した

⬇︎

②日本弁護士会に電話すると〈基本的に都道府県の弁護士が担当するので日本弁護士会に電話していただいてもわからない〉と言われた→え?→沖縄弁護士会に電話した→「そんな緊急時に手付金を振り込ませることはありません」と言われた⇨え?

⬇︎

③「電話のあった◯◯署の◯◯ですが」という◯◯署に電話して◯◯という人に電話する→「金城はたくさんいます」と言われた→着信履歴にかけて相手に「名字だけでなく名前も教えてください」というと逆切れされて「こっちは忙しいんだ」と切られた→え?→「沖縄署にもう一度電話して、これこれこういう電話がきたので、それが本当か調べたいです」と相談する→「来署していただければ相談にのります」と言われた→望むところです、いきましょう→「そういう事件で逮捕された人物はいません」と言われた→なにぃ~

⬇︎

④息子に電話しても出ない、職場に電話すると「朝、営業に出ていてもどってない」という。「息子に至急連絡したいのだけど、どうにかならないか」というと「実は、こちらからも電話しているのだけど、繋がらなくて困っているんです」という

「そういう案件はない」と言われ「逮捕された人の家族に手付金を請求するシステムもない」となったら、特殊詐欺です。振り込むのではなく、警察に至急〈捜査〉をお願いしましょう。
 もしかすると、息子さんは何ごともなかったように戻ってくるかもしれませんし、交通事故で難癖つけられて、監禁されているかもしれません。

 向こうからやってきた情報は自分が信頼して調べたソースとはいえません。焦る気持ちに負けず、予想をもとに自分で信頼するソースにあたることです。

 このシリーズはこれくらいで終わることにしましょう。

 おまけとして大切な情報を一つ加えましょう。
 もしかしてみなさんが不当に警察に逮捕されたら(不当でなくてもよいのですけど)「担当弁護士を呼んでください、弁護士が来るまで話すことはありません」と警察官に告げることです。私たちが弁護士を呼ぶのは憲法で保証された大きな権利です、それを警察官が無視したら処罰ものです。
 一般的に警察内で強い口調で追及されると、自分に不利なことを口にしてしまうこともあります、「担当弁護士を呼んでください!」何度か口に出して練習しておくとよいでしよう。
 とはいえ、そういう場面に至らないならそれに越したことはありません。

 弁護人を依頼する権利はこの条項です。

日本国憲法 第37条
  1. すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
  2. 刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
  3. 刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する

予想以上に長くなりました。

反響がよく、よろこんでいます。ご意見、ご感想、お待ちしています。

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③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

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