楽しい国語「〈原稿用紙の使い方〉で作文嫌いを生まないように」/句点( 。)の話

 ある少年と語り合いながら、子どもの頃、先生に原稿用紙の使い方をしつこく指導され、その都度書き直しを命じられるので、ほとほと作文が嫌になったことを思い出しました。あの先生にも指導の理由があったとはいえ、子どもたちが嫌いにさせるような授業を続けたことには今でも納得いかないな。子どもの頃、先生に何度も書き直しさせられたのが句点(  。)と読点(  、)でした。

 たとえば「うみにいるかのたいぐん」という文は読点が無いと二つの意味で読み取れることになりますから読点(  、)はとても大切なのですけど、それはいずれ描くことにして、今回は句点(  。)をテーマに書きましょう。

 まず皆さんの考えを聞かせてください。

質問
文章を書いていく時、句点(  。)と読点(  、)は重要です。その中の句点(  。)はどういう時につけるものでしょうか?

 

句点とは

「ここが文の終わりです」という時につける記号が句点(  。)です。私が書いているこの文章にも句点がついています。

 句点をなくして書き続けていくとどうなるでしょう? 例えば今の文章(青)はこうなります。

「ここが文の終わりです」という時につけるのが句点(  。)です私が書いているこの文章にも句点がついていますねもしもこの句点をなくとて書き続けていくとどうなるでしょう?

 読めないことはないとはいえ、切れ目がはっきりした方がずっと読みやすいですよね。文の終わりには記号をつけた方がよいので、句点(  。)も大事です。ちなみに私の知っている人物に、一つの文章ごと行変えして書いて、全く句点を使わない人物がいます。

 ところで句点(  。)以外にも〈ここが文章のおわりです〉という記号があります。さっきあげた青の文章の中にもありますよ。

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はてなマーク( )と止めのカギカッコの記号(  )です。
他にもあります( )や(・・・ )などなど。

 ところで学校では「~といいました。」というように〈句点+カギカッコ〉と指導します。
 私はこれがいやだった。

 だって、止めのカギカッコだけで〈語ったのはここまでです〉を意味しているのに、それにさらに〈文章はここまでです〉という記号をつけるなんておかしくないですか? 《ここで文章の終わりですよ》《ここで文章の終わりですよ》と2回繰り返しているんですから。

「おかしくないよ」という人もいるかもしれません、それなら「ムダだという気がしませんか」と質問させてください。

 その後、自分でいろいろな小説などを読む様にうちに、小説家・文筆家の多くが私と同じように、そういう無駄なことはしない人の方が大多数でした。

《ここで文章の終わりですよ》《ここで文章の終わりですよ》と2回繰り返したい人がいてもよいのですけど、私の様に繰り返したくない人を弾圧するのはよくないと思います。

 ちなみに私は「・・・終わりですよ。」というような同じ意味を伝える二重の記号は美しくない、「・・・終わりですよ」の方がスッキリしてずっとよいと感じています。

 みなさんはどうでしょう。

 今年は私も文筆に力を入れようと考えていて、いろいろな小説家の直筆の原稿用紙を眺めています。

 何人か紹介して、終わることにしましょう。私と同じように《句点+カギカッコ》を使わない有名な小説家の方たちの直筆です。もちろん、本になった時にもカギカッコのみで閉じています。今度時間ができたら、その作家の作品を取り上げた〈教科書〉は本人の原稿を無視して《句点+カギカッコ》に変えてしまっているのではないか、というところを検証してみましょう、たのしみです。

 夏目漱石の小説「門」の原稿。

川端康成「篝火」の原稿

 谷崎潤一郎「細雪」

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カウンセリング特訓の様子から〈高校生の娘に赤ちゃんができたようだ〉

※予約設定がうまく作動せず夜のアップになってしまいました、毎日0時の更新をたのしみにしていたみなさん、すみません

 年末から新春にかけて〈PEALカウンセラー養成講座〉が進行中です。今回から私とマンツーマンの特訓を取り入れることにしました。

 私がクライエントになって一人ずつの参加者にカウンセリング事例を2つ(45min×2)を設定して、要所要所で「こういう流れもある」「この流れは難しい」などのアドバイスを挟みながらカウンセリングが進んでいきます。
 もちろん、質問や疑問にも答えていきますし、ポイントがずれていきそうなら軌道修正します。

 
 私はこれまで一流のカウンセラーから教わってきたのですけど、対面マンツーマン特訓や、途中で役割を変えてカウンセリングを進行してみるといった特訓はありませんでした。
 カウンセリング講座は、受講生同士のカウンセリング演習に指導者がポイントなどを解説する、というようなものがほとんどです。指導者自身が対面でクライエントになったりカウンセラーになったりしながら、身体にカウンセリングが染み入るように指導していくというのは異例です。
 しかも一人につき90分連続のマンツーマン特訓がおり込まれながら進めるというのですから、かなり贅沢です。

 実施してきて、力のないカウンセリング指導者では無理でも、一流の技をもつカウンセラーがそうできなかったのかわかりました。
 私のカウンセリング講座のようにごく少数で実施する場合でさえ時間がたりなくなってしまうからです。
 ところが受講者の伸びは確かです、効果が高い方法をみすみす見逃すてはありません。
 そこで受講者の方たちと相談して時間を変更して個人別の特訓の時間を設定することになりました。
 方法を固定化せず予想変更していろいろな選択肢を試していくのはPEALカウンセリングの流れそのものです。

 PEALカウンセリングはハードな事例にも有効です。
 これは「高校生の娘に赤ちゃんができたようでどうしてよいかわからない」という母親からの相談を事例にカウンセリング実習をしているところです。

 PEALカウンセリングの構造は画期的です、それを活用していろいろな人たちの悩みと向き合い効果的な支援ができる人たちをゆっくり着実に育てていきたいと考えています。
 次回は夏に講座を実施できると思います。特別特訓はマンツーマンでも効果のあがることがはっきりしましたから、スケジュールが合えば二、三名からでも特訓講座が可能です、関心のある方はお問合わせください。

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評価感想が決定的に重要/次号メルマガの内容と最近の評価感想の紹介

 次号メルマガに伊良波先生が初めて書いたレポートを紹介しようと、本人に確認をとっています。

 私は当たり前のように講演やワークショップ、授業などの評価感想をとっているのですけど、その重要性を伝えてくれたのは伊良波さんであったことも、そのレポートから再認識することができました。

 メルマガはまだ発信していないので、最近わたしの授業を受けてくれた方(親子)の評価・感想を文意を変えない程度に少し手をいれて紹介いたします。

 いっきゅう先生のお話を聞いて、型を切って作るもので、飛行機みたいに飛べたので、とってもすごいと思いました。

なので、これからも科学について知りたいなぁと思いました。

いっきゅう先生のお話はとってもおもしろかったです。

またこういう授業をうけたいなぁと思いました。

**

袋に熱風をためて空にうかんでいくのが、みていてとても面白かったです。

子ども達が目をキラキラさせて講座をみていて、たのしさがとても伝わってきました。
たのしい授業、ありがとうございました。 母

 教師がたのしい授業にのめり込むのか、「まぁこういう授業も、いろいろな方法の一つだよね」程度でとらえるのか、それは、こういう子どもたち受講者の評価を丁寧にとって読んでいくことで決定的に違ってくるでしょう。

 自分ではうまくいったと思っていても、子どもたちの評価が低ければ、それはうまくいったとはいえません。

 授業中の子どもたちの表情や発言などから「今回はあまりもりあがらなかったな」と思っていても、評価感想をとると、とても嬉しいことがたくさん綴られていることもあります。
 教師は子どもたちの心の中を読み取ることができると思っていても、実は書いてもらわなくてはわからないことがたくさんあります。

 そういうことも、日頃から気軽に子どもたちに書いてもらう中で実感していくでしょう。

 教師の上達論という視点でいえば、評価感想を取ることは必須だといって間違いありません。

 私が教師を辞めフリーとなって成功することができたのも、そういうことを日頃からすすめてきたからだといっても過言ではないでしょう。

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〈ミニパーティーの楽しみ方〉という講座

〈たの研/たのしい教育研究所〉ではメンバーの希望に合わせて突発的にミニ講座を開催することがあります。少数開催なので「こういうのやるんだけど」とメンバーに伝えるとすぐに定員に達してしまったので、一般公募はありませんでした。

 新春に開催したのが〈パーティーの楽しみ方〉をテーマにした講座です。

 親類が集まった時、ちょっとしたお祝いがあった時など、どうやってたのしく盛り上げるか、いろいろな工夫をしつつ、参加者みんなでたのしみました。

 これはスタッフが集まって準備をはじめた時の写真です。

 ポスターなどが貼られて、福引の準備がはじまっています。

 早くその日にならないかと、主催側がたのしみにしているのは、大きな講座も全く同じです。

 予定プログラムは次の通りです。

〈たのしいゲーム〉のコーナーでさくら先生がたくさんのコンテンツを紹介してくれたのですけど、その一つが「早口言葉」でした。みんなで声に出して、あまりの言えなさ加減に大笑いでした、前段でアウト。
 みなんさは言えるでしょうか。

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