「どうして人々は根拠のないものを信じるのか?」という質問に答えて(3)ー楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 過去二回のまとめになります、「どうして人々は根拠のないものを信じるのか?」そしてどうすればそれを避けることができるか、です。

 今回の春の講座の私の授業書のテーマもそうでした、しばらくしたら、ほしいかたに提供できる様になると思います。

〈占いによると東の方にいくとよいことがある〉とか〈この財布を買うと金持ちになる〉といった情報がたくさんある中、完全にそれを避けることはできなくても、そのワナにひっかからない様にするためにできること、それは〈予想を立てて確かめる〉ことです。

 その時、周りの人たちに具体的に提唱しているのが〈2段階予想〉です。
「それが正しいとすると、こうなるはずだ」という様に段階をすすめて考えていく。
たとえば
1)「その財布を買うと金持ちになる」というのが正しいとする
それなら
2)その財布を売っている人たちはみんな金持ちのはずだ
という二段階予想してから確かめてみる。

1)もし〈当たる占い〉ということがあるとする
すると
2)〈占い師自身〉が宝くじとか競馬とかカジノとかでとほうもない賞金を得ているはずだと予想を立てる。
そして、莫大な賞金などを得ている人たちの職業などを調べていく。
あるいは占い師たちの平均所得などを調べていく・・・

1)もし4という数字が〈死〉と関わる不吉な数字だとすると
2a)4月の死者数がたくさんいるはずだ
2b)4時くらいの死者数が多いはずだ
2c)死とはいかないまでも不運なことが起こっているとすると、4月の救急車出動件数が最も多いはずだ
 よし、調べてみよう。

 特殊詐欺についても、こういう見方・考え方をすすめていくことが自然にできる様になっていく人たちが増えていくことで、簡単にだまされない人たちが増えていくことでしょう。

 そういうレッスンのためにも、このサイトをぜひ隅々までお読みください、予想を立てて確かめることについて、たくさん学ぶことができると思います。
 おそらくその一点だけとってみてもこれだけのコンテンツを含んだサイトは類を見ないことでしょう。

 それもあるからか、このサイトのアクセス数がまたグッと高まってきました。当面の目標として〈1日アクセス数1000件以上〉を目標にしているのですけど、これまでは〈時々〉だった目標達成が、ここ数日は連続で続いています。
 今読んでくださっている皆さんのおかげです、心から感謝申し上げます。
 SNSや口コミ等で、ぜひこのサイトを広報していただくことで、きっと教育界もたのしいところになり、子ども達のたのしさと賢と、先生たちの元気と生きがい、保護者の方達に笑顔も広がっていくでしょう、今後ともよろしくお願いいたします。

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「どうして人々は根拠のないものを信じるのか?」という質問に答えて(1)ー楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

「子ども達が元気に明るく育ってほしい、自分自身でいろいろな課題を解決していける力を身につけてほしい、と考える人は多いのに私たち大人自身が課題しを解決しようと思いながらも、いろいろなことに騙されてしまうことがあります。どうして人はこうも騙されやすいものなのでしょう」という内容のやりとりとを読者の方としていました。二回に分けて紹介します。

 テレビで「今日のラッキーカラーは緑です」という情報が入ると緑の色の入ったハンカチを持つ。

 星占いで「今日もっとも運勢の良い人はさそり座の人です」という言葉が流れると元気がでる。

「いや、別に信じているわけではないよ」と言葉ではいうけれど、行動ではそのまま信じている。学校でも「いや、信じていないですよ。いいことをいってくれた時だけ信じる様にしています」という先生たちがいました、でもそれは信じているということです。

 信頼できる根拠がないことは、占いの本によって書いていることがいろいろ違っていること一つとっても証明することができるでしょう。
 星占いには〈占星術〉〈西洋占星術〉〈東洋占術〉など、さまざまな種類があって、それぞれが「自分が正しい」という主張して、ことなる占い結果を出しています。

 そもそも〈占い〉自体、占い師が何らかの本などから得た知識や経験によって種々の占い結果を出していくわけですから、それが正しいといえる実質的な根拠はありません。

〈タロットカード占い〉は不気味さも重なっているからか、かなり当たる様なイメージがあって、映画などにも時々登場します。
 以前みた映画では、占い師がカードがきったカードを登場人物に順に引かせていって、最後に出てきたカードの並びで「あなたは今日命を失う」と予言していたけれど、それをみながら私は

もう一度カードをきって引いてもらったら
「あなたは今日大金持ちになる」
という様な占い結果になった可能性があるわけでしょう?

と突っ込んでいました。

 あるいは三人のタロットカード占い師に登場してもらって順に占ってもらい、その人の今日の運勢を画用紙に大きく書いてもらい「セーノ」で出してもらったら違うことが書かれているに違いありません。
 でも、そういうことを占い師はぜったいにしません。

「占いには科学的な根拠がない」と言われているのですけどそもそも「実証的な根拠」がないのです。「いや、この占いは当たります。どこどこのAさんはこの占いによって宝くじに当選しました」という人がいるかもしれません。でも外れた数はどれくらいあるかについては一切語ることはありません。

〈爆発物を解除するシチュエーションで赤と青のコードのどれを切るか〉という、映画によく登場するシーンがあります。

 離れた場所にいてそれをみている〈リーダー〉がばくだんを解除しようとしている部下に「今日のラッキーカラーは青だ、青いコードを切れば爆発しない、俺を信じろ、大丈夫だ」と自信をもって命令するか?
「カード占いでは赤と出た、赤を切れば解除できるぞ、よかったな」と部下に命じるか?

 そんなことはしません、本気で考えたら、そういう占いに根拠がないことはわかるからです。

 それにしてもどうして私たちはそういうものに騙されてしまうのでしょう?

 みなさんはどう思いますか?

 ぜひ周りの人たち、あるいは子どもたちに「どう思う?」と聞いてみませんか。

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楽しさの進化論ーダーウィン研究-楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 前に書いた様に、ダーウィンさんの『種の起源』を子ども達が感動してくれる様に翻訳したいという思いはずっとあって、私の仕事のかなりの部分を削いでそれに当てて良いのかどうか真剣に考えているところです。

wikipediaに感謝を込めて ダーウィンの肖像画を引用

 ところでダーウィンさんというと『種の起源』が有名ですけど、他にもいくつか重要な本を著していて『人及び動物の表情について/The Expression of the Emotions in Man and Animals』という著書の中で〈表情や心の面の進化〉についても語っています、たのしい教育研究所が主張する「たのしさが決定的に重要」という発想とも関係するものがあるので、今日はその話を書かせてください。

 ダーウィンさんはその本の中で、人間や動物が表情を作るときに使用する筋肉や神経系を調べ、表情が社会的コミュニケーションにおいてどのような役割を果たしているのかを調査し、表情が感情や社会的状況を伝えるための重要な手段であることを示した上で「〈表情や感情〉も進化の過程で発展してきたこと」を指摘しています。

 私たちの身体の〈形状〉や〈形質〉だけでなく、〈感情〉や〈感覚〉といったものもそれらも〈自然淘汰〉〈自然選択〉の過程で発展してきたのだろうと考えてよいということです。

 どうして私たちに〈笑い〉という表情や感情があるのか、どうして私たちに〈怒り〉という表情や感情があるのか、それらの表情はある時、突然身につけものではなく進化の過程で獲得したということです。

朝日デジタルに感謝を込めて引用 https://book.asahi.com/jinbun/article/14346441

 そのことは「人間は猿と同じ仲間から進化してきた」という話より、賛成してくれる人たちが多い様に思うのですけど、どうでしょうか。

 私たちの中にある「たのしい・楽しい」という感情・感覚も同じ様に、人間の長い歴史の中で大切に育て進化してきたものの一つです。

 論理的にうまく説明できないけれど、どうもこういうことをしているとたのしいというものたちです。

〈恐ろしいものを避け、たのしいものに向かう〉私たちはそういう様に進化してきました。
〈たのしい教育研究所〉が追求しているのは、他の人たちの苦しさの上になりたちたのしさではありません、周りの人たちにも笑顔が広がっていく〈たのしさ〉です。

 こどもたちが「もっと学びたい」と感じてくれる授業、それはたのしいに違いありません。先生たちが「教師になって本当によかった」と感じてくれる教育、それもたのしいことに違いありません。

 たくさんの方たちがそれに賛同し、たのしい教育研究所を応援してくれることを期待しています。
 応援してくださる方は、その一歩として「このサイトいいよ!」と周りの人たちに送ってくださると嬉しいです!

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思わず笑ってしまう言葉たち/笑いについて考える たのしい発想法入門

 以前、うるま市に〈レクセンター〉という公共施設がありました。そこで仮説実験授業の生みの親 板倉聖宣先生や実践的なアドラー心理学を日本に広めた野田俊作先生を招いてよく講座を開催していたのですけど、入り口にこういう立て看板がありました(記憶図)。

 それを見た野田先生がポツリと「犬は文字、読めないんだけどなぁ・・・」とつぶやき、それに吹き出してしまったことがありました。

 以前、空港でこの張り紙を見たときも笑ってしまいました、「本気か!」

 インターネットを利用しているとこういったチェックボックスが出てくる様になったのはいつからだろう・・・

 人間である私がサイト管理者に「私はロボットじゃありませんので許可してください」といってたのんでいるわけです、実際にそう会話している場面を想像すると笑ってしまいます、他の人はおかしさを感じないのかなぁ…

笑いの定義

 お笑いの人だったか学者だったか忘れたけれど、テレビで
「結局〈笑い〉というは、誰かを下に見る、バカにする時に出てくるものですよね」と真剣に語っているのを聞いて
「一部の笑いを全体に当てはめて定義するなんて困ったことだ」
と思ったのだけど、周りの出演者たちはうなずきながら「たしかに!」と共感していて、さらに困ったことだと感じたことがあります。

 たとえばここに出した三つの笑いはどれも、誰かを下に見ているわけでも、バカにしているわけでもありません。

 好きな落語家だった〈桂 枝雀:かつら しじゃく〉は
「笑いの根底には〈緊張と緩和〉があって、緊張の中でそれが緩和された時にフッと笑いが出るんです」
と語っていました。

 枝雀の落語は好きだったけど、彼の定義も笑いの一部でしかないでしょう、上にあげた三つは、どれも緊張状態がゆるんだ時の笑いではありません。

笑いは感情の一つ

〈笑い〉というのも感情の一つです。

 感情というのは、頭でああだこうだと考えて生み出すのもあるかもしれないけれど、ほとんどは無意識的にパッと出てくるものです。

 そういう感情を定義するというのはとても難しいことです。

 たとえば〈好き嫌い〉を定義しようとしても大変だろうと思うのだけど、どうだでしょう。
 ためしに好きな食べ物について〈自分はこういう食べ物が好きなんです〉という様に一言で説明できるかどうか考えてみてください。
 できますか?

 ・自分は甘いものが好きだ⇨辛いものは?
 ・自分は高い食べ物が好きだ⇨高ければよいの?
 ・自分は肉系が好きだ⇨アイスクリームは?

 恋愛中の人物に「なぜ相手を好きになったのですか」という質問に明確に答えるのも難しいでしょう。
〈背が高いから〉〈目がキリリとしているから〉〈収入が安定しているから〉〈健康だから〉etc. いろいろあげていっても、ではそれに適合する他の人でもよかったのかとなると、かなり怪しい。
「双子なんだからどっちでもいいでしょう」なんていったら人権問題です。
 結局〈好きだから好き〉としか答えられない状態になる気がするのだけどどうでしょう。

感情とは

 感情というものは、理論的に考えをすすめて出てくるものもほんのわずかにあるとはいえ、そのほとんどは、人類の長い歴史の中で蓄積されてきたものたちを刻みつけた〈DNA〉という莫大な量のデータ蓄積があって、さらにその人が人生の中で蓄積していくたくさんの〈知識や経験〉、そこから生まれてくる〈想い〉や〈理想〉などもどんどん重なって、とてつもない量のデータベースからフッと生み出されていくものです。そのとてつもない量のデータベースを元にしたものを「無意識」と名付けることもあります。

 笑いも感情の一つです。
 懐かしい友人と会った時になぜか笑いが込み上げてきたりetc. 説明できない笑いは数え切れないくらいあって、それもその人固有のそういう無意識のシステムの中から生まれてくるものでしょう。

 いろいろなところで授業していると、たくさんの笑いが生まれます。いろいろな人たちの心の奥をゆさぶった証でしょう。
 するとそれを見た私にも笑いが生まれてきます。

 先に紹介した〈他人を見下す笑い〉というものが、ものの数に入らないくらい、そういう気持ちよい笑いを増やしていきたいと思う今日この頃です。

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