楽しいカウンセリング「PEALカウンセラー養成講座」心を強くする/メンタルの強さ・弱さ①

 新春の「PEALカウンセラー養成講座」を開催中です。これまで数回開催してきたので、今回はかなりタイプの違うコンテンツで構成したのですけど、これがかなり好評です。

 カウンセラー養成講座を受講する方たちなので、これまでもPEALカウンセリングを学んできていますから、ほぼカウンセリング実践の時間に使っています。

 テーマは「強いカウンセラーになる」、うまいカウンセーではありません。

 実習は格闘技のように〈スパーリング〉と呼んでいるので、参加者は驚いたと思います。

 私がクライエント役でカウンセリングしてもらい、要所要所で「はい、手が逃げている」とか「このまま行くと苦しい内容にいきますよ、三ステップ戻って「今までまだ試していない方法で、できそうなものが何かあるでしょうか?」って訊いてみましょう、というように1~2回目はどんどんアドバイスを入れています。

 のんびりしている小次郎というニャンコの近くで真剣にカウンセリング修行している様子が映っています。

 

 教職員でも、ウツで病休をとる人たちが増えています。
 メンタル的に強い人と弱い人の違いはなんでしょう?
 みなさんはどう思いますか。

「何が最も影響を与える要因ですか?」とA.I.に尋ねてみると

メンタルの強さやうつ病になりやすさに最も影響する一つの要因を特定するのは難しいですが、多くの専門家は「ストレス耐性」が重要な役割を果たすと考えています。ストレス耐性が高い人は、困難や圧力のある状況に対してより効果的に対処でき、ストレスに起因する精神的な影響を最小限に抑えることができます。これにより、メンタルの健康を保ちやすくなります。 某A.I.

という答えが返ってきました。

  これは答えになっていない答えです。

 たとえばこういう答えはどうでしょう。

 こどもの頃から「困った困った・大変だ何しろ大変だ」と騒いで、周りの誰かが「それは大変だね、助けてあげましょう」と手を差し伸べ続けていたら、その人は自分で問題を解決していく大切な練習を重ねずに年をとっていくことになるでしょう。
 社会に出て、自分で問題を解決しなくてはいけない場面が続いていくと、自分で問題を解決していった経験の少ない人はメンタル的に追い詰められていく危険性が高くなっていくと考えられると思います。

 もちろんこどもの頃から数々の課題を自分の努力で解決していった鋼(ハガネ)のメンタルをもっている人でも予想を超える困難を前にくじけてしまうこともあるでしょうから、一概に言えないとはいえ、前述のことはかなり言えていると思います。

「可愛い子には旅をさせよ」という格言があります、それは子ども自身で未知の課題を解決していくよい経験になるという意味でも、価値あるものだと思っています。

 メンタルの弱い人強い人、いろいろいるのですけど、子どもの頃から課題を解決していくことは人生の大切なレッスンだといういうことは間違いないでしょう。

 子どもが困った時にどうするか、すぐにアドバイスするのではなく「何かできそうなことある?」と聞いてみるのはどうでしょうか。

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たのしい国語②どうして国によって言葉が違うのか? 楽しい言語学入門

 みなさんは「ねぇねぇお母さん、どうして国によって言葉が違うの?」と聞かれたたら、何と答えるのでしょう。たのしい国語・理科①の続きです。 ※未読の方は一つ前に戻って読み進めてください

 私いっきゅうが子どもの頃、先生に無視されてしまった、その質問を、私自身で丁寧に答えてあげたいと思います。ただし授業中の質問ですから少しの時間を使って、という制限の中で要旨を刻むことにします。時間によって、この骨子のみにするかそこを膨らませるか、私も頭を整理しながら書いてみましょう。

1.動物は進化していく段階で周りの情報を統合的に処理する〈脳〉という場所が形づくられていきました。その〈脳〉は周りの敵や仲間などに意思や感情を伝える(コミュニケートする)ことにも力を発揮していくようになりました。※ウィルスや単細胞生物などはコミュニケートしようという意思はないだろう

2.そのうち〈脳〉がさらに発達していった背骨のある動物たち(脊椎動物)は音声や動作(ジェスチャー)によるコミュニケーションがすすんでいきました。そういう動物の中でもっともそれを発展させたのが、わたしたち人間だった

ウィキペディア「視神経の細胞」

3.人間の音声言語やジェスチャーはとても長い時間をかけて様々な場所にすむ人たちの中で独自に発展していきました、話はここからです。

①まず「地球上のどの場所でも同じ様な言葉が発展するはずだ」という予想は成り立つのか考えてみましょう。カラスは〈カーカー〉と鳴くので、いろいろな場所で人間たちはカラスを指さして「カーカー」という名前で呼ぶようになった可能性はあると思います。調べてみると今でも英語でカラスは「クロー」、韓国語で「カマグィ」イタリア語で「コルヴォ」、ドイツ語:クレーエ、フランス語:コルボー、ポルトガル語:コルヴォ です。そっかヨーロッパ諸国は言葉が影響しあっていると考えられますね、遠く離れて南アフリカ共和国での呼び方を調べましょう、南アフリカ共和国(アフリカーンス語):Kraai(クラーイ)です ※ChatGPTサーチ
 どちらも偶然とは思えないほど〈か行〉に偏っています、鳴き方から名付けられたという私の予想は間違いではないと思います。興味のある方は大学の卒論で取り上げてみてはどうでしょう

②では太陽を名付ける時、どの地域の国々でも似たような呼び方をするでしょうか? 日本では〈タイヨウ/お天道様〉、英語では〈サン〉、ズールー語:iLanga(イランガ)です、違いますね。
 そもそも各地で同じだというのが不自然なのだと思います。

 こどもの頃、私いっきゅうが「先生、どうして国によって言葉が違うんですか?」と尋ねたその問いに「いっきゅうくん、この広い地球にはいろいろな国があって、どこでも〈太陽〉が見えるよね。そのほとんどの国々でどこでも〈太陽〉と呼ぶのがあたりまえなのかな? まず自分でそのことを考えて、先生にその答えを話してくれませんか」と答えた方がよさそうな気がしてきました。

 みなさんはどう思いますか?

 たのしい教育は面白おかしい教育でも奇を衒(らて)ったものでもありません。その人の心の奥に響いて、もっと知りたい、もっと学びたいというスイッチを入れること、そしてその道筋を提供してあげるのが〈たのしい教育〉です。

 このサイトに興味を持ってくださったみなさんは、ぜひSNSなどで広めてください。一緒にたのしく元気な社会を育てていきましょう、それはつまりこどもたちや私たちがたのしく元気になる社会です。

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下から上に落ちる!/宇宙には下も上もない

 

 2024年の〈たのしい教育メールマガジン〉スタート号に載せた「下から上に落ちる戻る」が高評です。

 私が作成して理科室などに展示していたものですけど、男の子が地球に向かって落ちているモデルで、15分くらいで作成できるシンプルなものづくりです。

 地球の反対側ではこういうような向きに落ちていることを頭ではイメージできていても、実際に目で見ると「へぇ~、そうなんだね~」と関心して見てくれる子どもたちがたくさん出てきます。
 子どもたちだけでなく「不思議ですよねぇ~、これが万有引力ですか?」というように話しかけてくれる先生たちもたくさんいました。

 話で納得してもらえるものもよいのですけど、モデルで納得してもらうのも効果があります。

 何より、子どもたちが「たのしく理解することができる」ことが最も大切です。

 〈たのしい教育メールマガジン〉にはいろいろな章の一つとして、こういうたのしい教材が毎回載ります。興味のある方はご購読ください。このサイトの左側に案内が出ています。
講読料は全て、子どもたち、先生、保護者の方達の笑顔と元気に繋がるたのしい教育の普及に利用させていただきます。またひとり親世帯など、支援必要な家庭へも大切に利用させていただいています。

「楽しさだけを強調してはいけない」という意見にどう答えますか?/メルマガで反響の大きかった記事から

みなさんはこの疑問に何と答えるでしょう?
「〈たのしい、たのしい〉というけれど、エジソンだって1%の霊感と99%の汗を流して研究したといいます。いろいろ話を聞くと〈創造性〉というものがあった人でも非常に汗をかき苦しんでいるのですから〈たのしさだけ〉を主張してはいけないのではないか」
 たのしさだけでなく、耐え忍んで、がんばって勉強することも大切である、というわけです。

 「楽しさだけを強調してはいけない」という意見にどう答えますか?

 このことを正面から否定できる人はほとんどいない気がいます。
 どうでしょう、みなさんならどう答えるでしょう、少し考えてみませんか。

あなたの考え⬇︎

 板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表・日本科学史学会 元会長)が「板倉式発想法講座1994.05.06」でこういう話をしてくれています。
 要旨の部分を書き抜きましょう。

板倉

 4月22日(1994)に国立教育研究所で「授業はたのしいだけでいいか」というテーマで所内講演会がありました。

 私が想像した以上に、たのしい授業に対する批判は出ませんでしたが、普通ではあまり聞かない質問や意見が2~3ありました。
 その一つが「〈たのしい、たのしい〉というけれど、エジソンだって1%の霊感と99%の汗を流して研究したではないか。いろいろ話を聞くと〈創造牲〉というものがあった人でも非常に汗をかき苦しんでいるのだから、たのしさだけを主張してはいけないのではないか」という意見でした。
 これまで学校の先生に「たのしい授業」の話をすると、不思議なことにこういった議論は全然出なかったんですね。
 こういった意見は「やっぱり耐え忍ぶ能力が必要なんだ」ということなんでしょう。

 でもこの意見には簡単に答えられるんです。
 エジソンは〈楽しいから汗をかいた〉んです。
 イヤだからやったんじゃないです、自分の霊感が閃いて成功するに決まってると思ったから汗をかいたんです。
 成功しないだろうと思いながら耐え忍んでがんばったんじゃないんです。

 私が仮説実験授業を始めるときに掲げた大きなスローガンは〈先生方ををできるだけ楽にさせて成果をあげる〉ということでした。
〈先生方の労働時間を滅らして、できるだ楽に授業ができるようにしてあげよう〉と考えたのです。

 ところが仮説実験授業を始めたとたんに勤勉になってしまいました。
 それでわたしは「勤勉になったら勤勉であってもいいんですよ。何も勤勉にならないのが大事なのではなく、勤勉になりたくなってしまったら勤勉になればいいんです。勤勉さを恥じらう必要はありません」という文章を書いたことがありました。

 普通は勤勉にやったって成果があがらないということがわかってるから、いや成果があがったという感じがしないからやらないんです。
 ところが勤勉な人はみんな成果が見えてしまう、成果が見えちゃうと勤勉にならざるを得ない。

 勤勉になるためには〈たのしさ〉がなかったらむりなんです。
 たのしくなって勤勉になる、そして成果が見える。
 イヤな気持ちでがんばったってできません。
 いや、そもそもがんばれないんです。
 勤勉というものは努力するものではなくて、結果が見えるから努力をしたくなってしまうものなのです。

 その点、日本の教育は明治以来ずっとまちがっていました。

「たのしいからやるのだ。結果が見えるからするのだ」ということがわからないで「努力しなさい、努力することが最も大切なんだ」と言い続けてきたんです。

今日の記事はどうだったでしょう、ご意見ご感想をお待ちしています。

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