〈もの〉と〈心〉-楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

いろいろ大きなイベントが終わって一息ついた頃、応援団員の一人Hさんからタイミングよくこういうメールが届きました、前段と、添付された写真の一枚を紹介します。

いっきゅう先生へ

お早うございます。

先週からサニーレタスの収穫が始まりました。

最高の出来と思います。

是非とも味わって下さい。

水曜日~金曜日辺り都合がいい日があればデリバリー可能です。

 本人は〈土とたのしんでいる〉と軽く語るのですけど、Hさんは若い頃に本格的に農業を学び、ハワイに渡って数年間大規模農場で野菜を育て、その後沖縄に戻ってきた方で、農作物との関わりはとても深い人物です。

 そのHさんが〈最高の出来〉だというのですから期待が高まります。

 けれどそれよりなにより、こういった〈人の心〉がこんなにも周りの人たちを豊かな気持ちにしてくれる、ということがもっと大切なのだと思います。

 大切に育てたサニーレタスの何千倍もの大きさの〈Hさんの心〉が元気とやる気と安らぎを与えてくれます。

 こういうことを子ども達も実は感じているはずです、いや子ども達の方が強く感じているに違いありません。ただ言語化して認識することができないだけなのでしょう。

 学校でも家庭でも、大切に子ども達に伝えてあげたいことの一つです。

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身近なものを使う意義〈シンプルでたのしい〉紙たつまきハイパー/楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表・元文科省教育研究所室長)がよく語っていたことの一つが「特別な機械や実験道具をもってきて〈こういう結果になりました〉といっても感動できない」ということでした。今週のメルマガに、そのことを紹介しています、少し書きぬいてみましょう。

板倉聖宣

 ボクは科学技術館なんかに文句をつけることがありますが、科学技術館なんか、いろいろすごい機械があってすごいことができるんです。
 ところがそれをみた人は「不思議だねえ」と思わない。「当たり前だね」と思います。
 だってあんなに高い金かけたすごい機械で専門の科学者がやっているんだもん、「まぁそういうことも起こるだろう」と考えて何にも不思議じゃないです。
 ところが先生がいい加減な機械でいい加減にやってできたっていうと不思議です。科学というのはそういう不思議ということがすごく大事なんです、不思議がわかるようにしなけりゃいけない。
 例えば科学館などにある衝突実験機で複雑なことをやっていたってあんなの全然感動的じゃない。

板倉聖宣講演1997〈科学の大衆化〉より

 たの研で紹介する教材も基本的に100均で手に入る材料を使っています。

 この写真は先週の春の講座2023で実施した〈紙たつまきハイパー〉の様子です。紙テープと色紙を使っただけのシンプルな教材です。※月刊たのしい授業 2011年09月号 市原千明さん

 上からたつまきの様に紙テープがクルクルと降りてきて、紙吹雪も舞い落ちます。
 講座のあった二月生まれの参加者がその下でみんなに祝福を受けているところです。

 シンプルな作り方なのですけど、いくつかのコツが必要なので、参加者の皆さん様に動画にしておきました。
 このサイトの読者の皆さんで、興味のある方は遠慮なくお問い合わせください。

 これからもシンプルな教材で子ども達の笑顔と賢さをどんどん育てていきたいと思います。

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「どうして人々は根拠のないものを信じるのか?」という質問に答えて(3)ー楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 過去二回のまとめになります、「どうして人々は根拠のないものを信じるのか?」そしてどうすればそれを避けることができるか、です。

 今回の春の講座の私の授業書のテーマもそうでした、しばらくしたら、ほしいかたに提供できる様になると思います。

〈占いによると東の方にいくとよいことがある〉とか〈この財布を買うと金持ちになる〉といった情報がたくさんある中、完全にそれを避けることはできなくても、そのワナにひっかからない様にするためにできること、それは〈予想を立てて確かめる〉ことです。

 その時、周りの人たちに具体的に提唱しているのが〈2段階予想〉です。
「それが正しいとすると、こうなるはずだ」という様に段階をすすめて考えていく。
たとえば
1)「その財布を買うと金持ちになる」というのが正しいとする
それなら
2)その財布を売っている人たちはみんな金持ちのはずだ
という二段階予想してから確かめてみる。

1)もし〈当たる占い〉ということがあるとする
すると
2)〈占い師自身〉が宝くじとか競馬とかカジノとかでとほうもない賞金を得ているはずだと予想を立てる。
そして、莫大な賞金などを得ている人たちの職業などを調べていく。
あるいは占い師たちの平均所得などを調べていく・・・

1)もし4という数字が〈死〉と関わる不吉な数字だとすると
2a)4月の死者数がたくさんいるはずだ
2b)4時くらいの死者数が多いはずだ
2c)死とはいかないまでも不運なことが起こっているとすると、4月の救急車出動件数が最も多いはずだ
 よし、調べてみよう。

 特殊詐欺についても、こういう見方・考え方をすすめていくことが自然にできる様になっていく人たちが増えていくことで、簡単にだまされない人たちが増えていくことでしょう。

 そういうレッスンのためにも、このサイトをぜひ隅々までお読みください、予想を立てて確かめることについて、たくさん学ぶことができると思います。
 おそらくその一点だけとってみてもこれだけのコンテンツを含んだサイトは類を見ないことでしょう。

 それもあるからか、このサイトのアクセス数がまたグッと高まってきました。当面の目標として〈1日アクセス数1000件以上〉を目標にしているのですけど、これまでは〈時々〉だった目標達成が、ここ数日は連続で続いています。
 今読んでくださっている皆さんのおかげです、心から感謝申し上げます。
 SNSや口コミ等で、ぜひこのサイトを広報していただくことで、きっと教育界もたのしいところになり、子ども達のたのしさと賢と、先生たちの元気と生きがい、保護者の方達に笑顔も広がっていくでしょう、今後ともよろしくお願いいたします。

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「どうして人々は根拠のないものを信じるのか?」という質問に答えて(1)ー楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

「子ども達が元気に明るく育ってほしい、自分自身でいろいろな課題を解決していける力を身につけてほしい、と考える人は多いのに私たち大人自身が課題しを解決しようと思いながらも、いろいろなことに騙されてしまうことがあります。どうして人はこうも騙されやすいものなのでしょう」という内容のやりとりとを読者の方としていました。二回に分けて紹介します。

 テレビで「今日のラッキーカラーは緑です」という情報が入ると緑の色の入ったハンカチを持つ。

 星占いで「今日もっとも運勢の良い人はさそり座の人です」という言葉が流れると元気がでる。

「いや、別に信じているわけではないよ」と言葉ではいうけれど、行動ではそのまま信じている。学校でも「いや、信じていないですよ。いいことをいってくれた時だけ信じる様にしています」という先生たちがいました、でもそれは信じているということです。

 信頼できる根拠がないことは、占いの本によって書いていることがいろいろ違っていること一つとっても証明することができるでしょう。
 星占いには〈占星術〉〈西洋占星術〉〈東洋占術〉など、さまざまな種類があって、それぞれが「自分が正しい」という主張して、ことなる占い結果を出しています。

 そもそも〈占い〉自体、占い師が何らかの本などから得た知識や経験によって種々の占い結果を出していくわけですから、それが正しいといえる実質的な根拠はありません。

〈タロットカード占い〉は不気味さも重なっているからか、かなり当たる様なイメージがあって、映画などにも時々登場します。
 以前みた映画では、占い師がカードがきったカードを登場人物に順に引かせていって、最後に出てきたカードの並びで「あなたは今日命を失う」と予言していたけれど、それをみながら私は

もう一度カードをきって引いてもらったら
「あなたは今日大金持ちになる」
という様な占い結果になった可能性があるわけでしょう?

と突っ込んでいました。

 あるいは三人のタロットカード占い師に登場してもらって順に占ってもらい、その人の今日の運勢を画用紙に大きく書いてもらい「セーノ」で出してもらったら違うことが書かれているに違いありません。
 でも、そういうことを占い師はぜったいにしません。

「占いには科学的な根拠がない」と言われているのですけどそもそも「実証的な根拠」がないのです。「いや、この占いは当たります。どこどこのAさんはこの占いによって宝くじに当選しました」という人がいるかもしれません。でも外れた数はどれくらいあるかについては一切語ることはありません。

〈爆発物を解除するシチュエーションで赤と青のコードのどれを切るか〉という、映画によく登場するシーンがあります。

 離れた場所にいてそれをみている〈リーダー〉がばくだんを解除しようとしている部下に「今日のラッキーカラーは青だ、青いコードを切れば爆発しない、俺を信じろ、大丈夫だ」と自信をもって命令するか?
「カード占いでは赤と出た、赤を切れば解除できるぞ、よかったな」と部下に命じるか?

 そんなことはしません、本気で考えたら、そういう占いに根拠がないことはわかるからです。

 それにしてもどうして私たちはそういうものに騙されてしまうのでしょう?

 みなさんはどう思いますか?

 ぜひ周りの人たち、あるいは子どもたちに「どう思う?」と聞いてみませんか。

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