たのしいブックレビュー/たのしい読み語り〈Life ライフ〉くすのきしげのり

 今日は、たのしい秋の講座です。環境教育をテーマに、たのしんでいただける内容盛りだくさんです。準備も整い、スタッフ一同わくわくしながらまっているところです。

 今回は、その講座の読み語りで利用しようかと思っていた、私が好きな絵本を今回は紹介させてください。

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『life ライフ』   
   くすのきしげのり 作 瑞雲社 1430円
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お店の名前は「Life (ライフ)」
お客は「ライフ」をのぞいて、必要なものや気にいったものがあれば持って帰ります。
その代わり、自分が使わなくなったものや、誰かに使ってもらいたいものを置いていくんです。

おばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなってひとりぼっちになり、花を育てる気にもなれず、春に蒔く予定だった花の種を小袋に分けてもってきます。「おじいさんは花を育てることが大好きでした。おじいさんが用意していた春にさく花の種です」というメッセージを添えて。そして「想い出はいつまでも」とメッセージの書かれた写真立てを持って帰りました。

男の子は、自分がとても楽しんだ絵本を持ってきて、花の種を持って帰ります。
「今年こそはお父さんやお母さんにてつだってもらわないで、花をそだてたい」と思っているようです。

 

 若いふたりは、ペアのコーヒーカップと花の種をもらって、レターセットを置いていきました。
 メッセージが微笑ましいです。
「わたしたちは、これからずっといつでも話すことができるようになりました」。
結婚するようです、お幸せに!

 

ほかにも、いろいろなひとがやってきて、それぞれに気に入ったものと花の種を持って帰り、いろんなものをおいていきました。

そして、春になりました。
おばあちゃんが今度は、夏に植える種を持ってきたとき、
・・・
なんと、
種を持って帰った人たちが、おじいさんの花がをたくさん咲かせてくれていたのです。

「おじいさんの花を二人で育てました。来年は三人になりそうです」
「ぼくがさかせたおじいさんの花だよ。すごいでしょ」
「おじいさんの花のさく庭で、毎日子供達が元気に遊んでいます」
・・・
ライフの中のたくさんのあたたかいメッセージだけでなく、
外に出てみると、あちらこちらにおじいさんの花が咲いているのを見ました。

悲しみに沈んで元気をなくしていたおばあさんのこころが、明るいあたたかい気持ちでいっぱいになります。夏に咲く花の種の半分は持って帰って、自分で植えることにしたんです。
おばあさんが元気になってくれたことにホッとすると同時に、
人の気持ちのあたたかさに、私のこころにも明るい風が吹いたようでした。

 みなさんも読んでみませんか。

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たのしい野山の花さんぽ=秋編= 参加者募集/「おきなわ野山の花さんぽ」安里肇栄さんと行く⬅︎満員となりました(募集終了)

 お待たせいたしました。名著「おきなわ野山の花さんぽ」の著者〈安里肇栄〉さんと行く〈花さんぽ 秋編〉の開催が決まりました。安里さんは、たのしい教育を応援してくださっている人物で、研究所の植物関係のスーパーバイザーです。
 実際にフィールドでいろいろおしゃべりしながら、秋の植物を眺めにいきませんか。

 少人数制です。
 希望の方はお早めに!

☆期日2017年11月26日(日) 早朝恩納村某所に集合
 (参加決定の方におしらせします)
☆時間 早朝〜お昼ごろ
☆参加費 保険、交通費等 1000円
☆持ち物 「おきなわ野山の花さんぽ」ボーダーインク社/

  飲み物/帽子/長袖・長ズボン/タオル/虫除け など
※雨天の場合には、たのしい教育研究所〈第三ラボ:沖縄市登川〉で安里さんのお話を聞くことになっています

申込 ➡︎ こちら

 

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カール・セーガンの言葉たち Pale blue dot./たのしい英語教育の教材としても

 大好きなカール・セーガンの話に入る前に、前々回の「ゆとり教育と円周率」について。記事の反響はまだ続いていて、いろいろな質問が届いています。わたしにとってはごく当たり前のことだったのでサ イトに書くのも今頃になってしまいましたが「円周率を3として計算することの素晴らしさ」そのものは、教師になって数年御、高学年をもたせてもらったとき に始まっています。もう二十数年前からのことになります。

 この反響からすると、おそらくいろいろな方達が興味を持ってくれると予想できるので、可能な方はぜひ周りの方達に「この記事面白いよ」と伝えて読んでもらうことを提案します。もしかすると「だからゆとり教育はダメなんだ」という意見もあるかもしれませんが、中には子ども達と同じ様な感覚で「おもしろいね」と言ってくれるが出てくるでしょう。そうやって、地道にですけど確実に「たのしい教育」が広まっていくのだと思っています。可能な方はぜひお願いいたします。

 さて今回は、わたしの発想法を語る時に重要な人物、カール・セーガンについて書きたいと思います。

 わたしはカール・セーガンからとてもたくさんの影響を受けています。
 彼が綴った本を繰り返し繰り返し読みましたし、同じ本を何冊も持っています。
 地球の生き物や大地の美しさ素晴らしさは星野道夫から学び、星としての素晴らしさはカール・セーガンから学びました。

 セーガンは宇宙科学で有名です。
 彼が一般の人達に向けて作成したTV番組に「コスモス」があります。レンタル屋さんでは見たことがないのですが、DVDは販売されています。
 名作です。
 教師時代に、教材として購入してたくさんの子どもたちに観てもらいました。
※わたしが購入した頃は2万円を超えていたのですけど、かなり安くなっていて、DVD7枚パッケージで、書いている今現在で1万円を切っています。日本語字幕もついています。

 

 その中の一部、しかもとても感動的な部分がyoutubeで視聴できます。
 それが  Pale blue dot. です。

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 地球のことです。

 セーガンの本のタイトルにもなっています。

 観測の役割を終えた探査機ボイジャーが太陽系の端に到達しようとする時、NASAのボイジャーミッションにも関わっていたセーガンが「ボイジャーを地球の向きに回転させて、写真を撮ってもらおう」と提案しました。

 遠く離れた探査機にうまく命令を伝えられるか。無理な体勢変換で、その後、太陽系を無事飛び出ると期待している流れに影響がでないか。そもそも地球が写るのか?
 いろいろな反論があったでしょう。
 しかしNASAは最終的にセーガンの提案を受け入れボイジャーのカメラを地球に向けました、さすがです。

 セーガン自身がその画像を感動的な言葉で伝えてくれています。
 ぜひごらんください。ほんの3分少しの時間です。

 動画を見るのが難しい方もいるかもしれません、ボイジャーが振り向いて撮った写真も載せておきます。この右側の茶色の帯の中ほどやや下がわにある点が地球、Pale blue dot. です。

wikipediaに感謝して

 

この距離から見ると、地球というものは、さして興味深い場所には見えない。
しかし、私たちにとっては違う。
この点をよく見てほしい。
あれがここだ。
あれが故郷だ。
あれが私たちだ。

ここにすべての人が住んでいる。

愛する人も、知人も、友達も
いままでに存在したすべての人が、
みなここで人生を送っている。

喜びも悲しみも、自信たっぷりの幾多の宗教も
政治思想も、経済主義も、
すべての狩人も、牧人も、英雄も、
卑怯者も、文明の創設者も、破壊者も、
すべての王様も、農民も、
愛し合う夫婦も、すべての父と母、
希望にみちた 子ども、
発明家、そして探検家、
道徳を教える先生も、腐敗した政治家も、
スーパースターも、偉大な指導者も、すべての聖者も、
罪人も、人類の歴史上すべての 人が、ここに住んでいる。

太陽の光照らされた、塵にもひとしいこの場所に。

地球は、とても小さな舞台だ。
広漠とした宇宙の中では…

 

考えてみてほしい。


すべての将軍や皇帝が、勝利と栄光の名のもとに
流した血の河を。
この点の、そのまたごく一部の、
つかの間の支配者となるために。

考えてみてほしい。

この点の片隅にいる住人が、
別の隅にいる ほとんど見分けのつかない住人にたいして、
どれほど残虐な仕打ちをしてきたのかを。
どれほど多くの誤解があることか。
どれほど熱心に、人は殺し合うことか。
どれほどの激しい憎しみがあることか。

私たちの気どった態度、思いこみによる自惚れ、
自分たちは特別なんだという幻想。
この青白い点はそのことを教えてくれる。

私たちの惑星はこの漆黒の闇に囲まれた、
ひとかけらの孤独な泡にすぎない。

この広漠とした宇宙では、私たちは名もない存在だ。

他に助けてくれる人はいない、私たち自身をのぞいては。

地球は、現在までに知られている生命をはぐくむ
唯一の星だ。

すくなくとも近い将来、
ほかに人類が移住できるような場所は存在しない。

行くことはできるか?
たぶん。
住むことはできるか?
いや、まだ。

好き嫌いにかかわらず
いまのところ地球が私たちの住む場所だ

天文学は、人を謙虚にし、

身のほどをわからせる学問だという。
人間の思い上がりを示すのに、

これほどふさわしい例もないだろう。
私たちのちっぽけな世界を、

はるか彼方からみた景色ほどには。

 

私にとって、この映像は

私たちの責任を表しているように見える。
もっとお互いに気を配り、

この青白い点を大切にするとい う責任を。

私たちの知っている、ただ一つの故郷を。

“想像力なくしては、私たちはどこへも行けない”

カール・セーガン(1938~1996)

 

 アナウンサーではありませんが、カール・セーガンの言葉は聞きやすくて、英語の教材にもなると思います。
 残念ながら中学生に英語を教えるという機会はまだありませんが、わたしなら、この3分ほどの教材を英語に使います。きっと子ども達も、この言葉のどれかに感銘をうけて、そのフレーズを覚えてくれるのではないかと思います。

 興味のある方のために、英文も載せておきます。

From this distant vantage point,

the Earth might not seem of any particular interest.

But for us, it’s different.

Consider again that dot.

That’s here, that’s home, that’s us.

On it everyone you love, everyone you know,

everyone you ever heard of,

every human being who ever was, lived out their lives.

The aggregate of our joy and suffering,

thousands of confident religions, ideologies,

and economic doctrines, every hunter and forager,

every hero and coward, every creator

and destroyer of civilization, every king and peasant,

every young couple in love, every mother and father, hopeful child, inventor and explorer,

every teacher of morals, every corrupt politician,

every “superstar,” every “supreme leader,” every saint and sinner in the history of our species lived there

—on the mote of dust suspended in a sunbeam.

 

The Earth is a very small stage in a vast cosmic arena. Think of the rivers of blood spilled by all those generals

and emperors so that, in glory and triumph,

they could become the momentary masters

of a fraction of a dot.

Think of the endless cruelties visited

by the inhabitants of one corner of this pixel

on the scarcely distinguishable inhabitants

of some other corner, how frequent their misunderstandings, how eager they are to kill one another, how fervent their hatreds.

Our posturings, our imagined self-importance,

the delusion that we have some privileged position

in the Universe,

are challenged by this point of pale light.

Our planet is a lonely speck in the great enveloping

cosmic dark.

In our obscurity, in all this vastness,

there is no hint that help will come from

elsewhere to save us from ourselves.

The Earth is the only world known so far to harbor life. There is nowhere else, at least in the near future, to which our species could migrate. Visit, yes. Settle, not yet. Like it or not, for the moment the Earth is where we make our stand.

It has been said that astronomy is a humbling

and character-building experience.

There is perhaps no better demonstration

of the folly of human conceits than this distant image

of our tiny world.

To me, it underscores our responsibility

to deal more kindly with one another,

and to preserve and cherish the pale blue dot,

the only home we’ve ever known.

–Carl Sagan, Pale Blue Dot, 1994

たのしい教育は感動を伝える教育です。
日々元気に活動する「たのしい教育研究所」です。

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たのしい教育研究所の夏の講座 自由研究・教材研究・親子でたのしく2016.8.6(土)

夏休みの親子・先生方への講座の開催が決定しました。案内リーフを掲載します。
夏休みの自由研究、子どもとのたのしい1日、二学期の教材研究といろいろなたのしみかたができます。
人数に限りがあります、ご希望の方は早めにお申し込みください。

2016夏の講座リーフ統合入稿

たのしい教育研究所2016夏のスペシャル講座
親も子もせんせいも おじいちゃんおばあちゃんも大人も
みんな一緒に たのしくのびようよ 夏!
主催 たのしい教育研究所 いっきゅうOffice
後援 ものづくり工房

お待たせしました。全国・海外を飛び回ってたのしい教育を普及している「たのしい教育研究所」の4ヶ月ぶりのオープン講座の開催が決まりました。 対象は親子、教師、たのしい教育に興味関心のある方です。おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さん、自分の子どもだけでなく親類や友人の子ども達との参加 もOKです。 子ども達は夏休みの自由研究として、保護者の皆さんは子どもと仲良く賢くなる方法として、大人の皆さんは自分の可能性をたのしくのばし、学校の先生方は 二学期に子ども達の笑顔を増やす具体的方法を学びましょう。 特別な技能が必要なものではなく、興味関心のある方なら誰でも授業が可能なたのしい内容を 提供します!

==== 記 ====

2016年8月6日(土)9:15受付  9:30〜12:30

内 容 たのしい教育研究所のメンバーが担当します
① 仲良く わくわくゲーム
② 「ドライアイスのひみつ」 
③ ものづくり
A.「べっこうアメ」 子どもから大人まで大人気!
B.「紙とんぼの研究」予定
④ たのしい読みかたり もっと読んで♬ そんなおすすめの本を紹介

 

会場: うるま市 ぶーてん館 ホール  高速石川インター右折1分( 闘牛場そば)

 

対象:親子(子どもは小学生以上)・教師・教育関係者・教師を目指す方 40人程

 

受講費(たのしい教材込み) 大人 2800円 子ども(小中高校生) 1800円
◯ 早割:7/29 金曜日 17:00までの申込み 大人 2400円/人 子ども 1400円
 ※ 子どものみの参加はできません
※今回もご希望にお答えして「たのしい教材・書籍」の販売も予定しています

 

講師代表 喜友名 一(いっきゅう先生)
 たのしい教育研究所所長。たのしい授業実践の第一人者。アメリカ NASAで開催された「宇宙探査教育者会議」の日本人代表教師に二年連続で選出され、若田宇宙飛行士や古川宇宙飛行士と授業する等 数々の活躍で、テレビ・新聞などにもとりあげられている。 2012年 たのしい教育活動に専念するため教師を早期退職し、NPO「たのしい教育研究所」を設立。県内だけでなく全国、海外も飛び回る。子ども大人、教育関係者、 病院やデイケア等、4年間で約2万人に授業や講演を実施し受講者の方達から、ほぼ100パーセント近い高い満足度評価を得ている。
琉球新報教育コラム等、数々の執筆活動でも活躍。

 

お問合せ 電話 090-1081-7842 か mail(下記)で
申込みはメールのみ
名前・所属(会社・団体・学校学年等)・電話番号 、家族親類の方は一通に全員分を記載し、親・子・孫・親類などの関係を明記の上下記アドレスへ
office⭐︎tanoken.com ⭐︎を@へ変更してください

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