マンガから学んだこと

 マンガ好きの子どもたちの多くが「マンガばかり読んでいないで宿題しなさい・本を読みなさい」といわれてきたと思います。何度か書いた記憶があるのですけど、私の頃はPTAの全国的な組織がマンガバッシングをしていました➡︎こちら

 十数年前は子どもたちがスマホやタブレットに夢中になりはじめた頃です、同時に学校や保護者の中に禁止しようという動きが起こりました。もうそういうことはなくなり、小学校一年生からタブレット端末を授業で使う様になりましたね。

 いつの時代も子ども達はたのしさに敏感です。大人達はそれを規制しようとするのですけど、子どもたちはそういう規制に負けず、新しいものを吸収していきます、それは法則的だといってよいようです。

  マンガの話にもどりましょう。

 マンガ自体は古くからあったメディアなのですけど、私の頃はそれがブラッシュアップされてカッコイイ作品がたくさん出て、付録も満載だったので、たくさんのこどもたちがそれに夢中になりました。

 情報が生死に決定的に影響をあたえた古い頃から、私たち人間のDNAには魅力的な情報ツールに敏感なのでしょう。特に子どもは感情を隠したり誤魔化したりする率が低いので、すぐに飛びついてしまうのでしょう。

 今、スマホやタブレットに夢中になっている子どもたちも、時がたつと「おじいちゃんたちは、あんな古いメディアに夢中になってたんだね」と言われる、つまりその頃の子どもたちはさらに進んだメディアに夢中になっているのでしょう。

 それは、マンガとかスマホとか新しい◯◯というツールだとかいう違いではなく「たのしいものに夢中になる」といういつの時代も変わらない子どもの姿なのでしょう。

 マンガからたくさんのことを学んだ中の一つを紹介したくて書き出したのですけど、前書きが本文くらい長くなってしまいました。

 バガボンドというマンガがあります、スラムダンク と同じ作者、井上雄彦(たけひこ)の作品です。
 私が早期退職する前、教師をしていた頃から読んでいて、まだ連載が続いている、息の長い作品です。

 そこには心動かされるシーンがいくつもあります、その一つを紹介させてください。

「過去は過去 今日のお前は 今日作るんだよ」

 いい言葉です。

 私のPEALカウンセリングでも、時々、似た様な話をすることがあります。子どもたちにも伝えておきたいことの一つです。

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研究授業スーパーバイズ(SV)の様子-メルマガ記事一覧

 たのしい教育研究所にはいろいろな先生たちからの相談が来ます。今回は「魅力的な授業」についてのスーパーバイズでした。

 A先生の子どもたちに対する想い、授業についての熱意、そしてワンステップ上の段階にすすみたいという願いetc. いろいろなことを確認して、一緒にアイディエーション(アイディアを出しあう)の段階にすすみます。
 これはホワイトボードにアイディアをかきだしている様子です。

 具体的な教材を探す段階になると、最近まとめた「たのしい教育メールマガジン記事一覧」がとても役立っています。

 これはその一覧をプリントアウトした冊子です。

 子どもたちのやる気を高めるための〈学習ゲーム〉から入ろうという時にはタイトルを探して、メルマガ⚪︎⚪︎号と特定し、それを開きます。

 何しろ560号まで出ていますから、子どもたちがとても喜んでくれる授業が500種類以上を簡単にみることができます。

 メルマガをとっていない方も、スーパーバイズを申し込んでいただければ、一緒にたくさんの授業内容を知ることもできます。

 子どもたちがたのしく学び賢くなる、明日も学校に行きたいと感じてくれる、そういう授業を求めている方は気軽にお申し込みください。

 クラスに背をむけはじめている子どもたちが増えてきたと感じた時には、早めにたのしい教育にシフトしていくことを心からおすすめします。

 クラスの子どもたち数名があからさまに教師の声を無視し始めると、立て直すまでに長い時間と気力・体力とをつかいます。

 そうなる前に、クラスに夢と希望をもって通ってくれる子どもたちが増えていくことが大切です。〈たの研〉のメンバーは全員が教師として活躍してきたプロフェッショナルです、安心してお問い合わせください、個人情報・秘密情報なども厳格に保護されます。

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忘れん坊のための魔法の言葉《スキさ》⇨《目がスキさ》-たのしい教育の発想法

 私いっきゅうは子どもの頃から筋金入りの忘れん坊で、そのせいで先生に叱られ注意された回数は何百、何千回という感じがします。1日何度も叱られる日があるのですけど、1日1回とかなり少なめに勘定して、その頃は土曜日も学校だったので年間の登校日数が250日くらいかな、それが中学までの9年間続いたとして、2250回叱られたことになります、すごい数だな。それにめげずに未だ忘れん坊なので、それもまたすごいな。

 さて今も忘れん坊の私とはいえ、会議だ出張だ授業だとあっちこっち飛び回る中でどんどん忘れ物をしていったら大変です。
 その中で《最低これだけ持っていたら何とかなるシリーズ》を忘れない魔法の言葉を作り出しました。

 私の様に読書用、運転用で2種類のメガネが必要ない人は《財布、カギ、スマホ》の三つでよいでしょう。

 少なくて済む人は「すきサ」、《マホ・ー・いふ》です。

 メガネも必須としていう人は《目が好きさ》⇨《ガネ・マホ・ー・いふ》です。

 出かけるとき、旅行でホテルから移動する時etc. みなさんも魔法の言葉を利用してみませんか。
スキさ』と言葉に出しながらポンポンポンとポケットやバッグのその場所を叩いていくとよいでしょう、「あ、サイフがない」と気づいて、あとで困る前に探すことができますよ。

 気に入ってくれた方は、子どもたち向けの《忘れ物対策まほうの言葉》をつくって欲しいです。

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学校のプログラミング教育について-たのしい教育の考え方

 たのしい教育研究所で〈プログラミング教育〉の講座がありますか、という問合せがありました、残念ながら今学校で実施している様なプログラムは設定していません。プログラミングの専門家がいないわけではありません。私は今から40年以上前、日本で本格的にパーソナルコンピュータが普及し始めた時に使い始めました、日本のパソコンの歴史を一緒にたどってきたといってよいと思います。

 その時は大学の統計解析でFORTRAN(フォートラン)、個人仕様のパソコンではBASIC(ベーシック)を、MS-DOSのコマンドもかなり使っていました。古いコンピュータ言語であるとはいえ、多変量解析プログラムを作ったり、算数の教材を作ったりと、アクティブに使っていたので、少し時間をとれば、以前の様なレベルに戻すことができると思います。

 ちょうどよいので、思い出しながらBASIC言語で小学生用のドリルを作成してみましょう、ランダムな一桁の数字を出して、それを足し算するプログラムです。こういうシンプルなプログラムでドリル学習教材を作ることができます。
 以前いた北部の学校で教材をつくって子どもたちに利用してもらっていました。

10 PRINT “算数の勉強を始めます。”
20 PRINT “終了するときは答えに0を入力してください。”
30 PRINT “”

40 LET A = INT(RND * 10) + 1
50 LET B = INT(RND * 10) + 1

60 PRINT A; ” + “; B; “は何ですか?”
70 INPUT C

80 IF C = 0 THEN END
90 IF C = A + B THEN PRINT “正解です!” ELSE PRINT “残念、答えは”; A + B; “です。”

100 GOTO 40

フォートラン(FORTRAN)は、数学的な解析をするためのプログラムで、5つの対応する数値の相関係数を出す基本的なプログラムはこうです、残念ながらうまく思い出せなかったので、参考書で確かめながら書いてみました。

PROGRAM CORRELATION
IMPLICIT NONE
REAL, DIMENSION(5) :: X = (/1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0/)
REAL, DIMENSION(5) :: Y = (/2.0, 2.5, 3.5, 4.5, 5.5/)
REAL :: meanX = SUM(X) / SIZE(X)
REAL :: meanY = SUM(Y) / SIZE(Y)
REAL :: stdevX = SQRT(SUM((X – meanX)**2) / SIZE(X))
REAL :: stdevY = SQRT(SUM((Y – meanY)**2) / SIZE(Y))
REAL :: correlation

correlation = SUM((X – meanX) * (Y – meanY)) / (SIZE(X) * stdevX * stdevY)
PRINT *, ‘The correlation coefficient is: ‘, correlation
END PROGRAM CORRELATION

 今はそれらより発達したコンピュータ言語〈Python〉や〈JaveScript〉などが初心者用として使われているのかな、もっと新しいタイプも出たんだろうか。

 いずれにしても、それを周りの先生たちや子どもたちに伝えようとは思いません。

 コンピュータの世界はどんどん進化しています、今頑張って子どもたちに伝えても、子どもたちが高校・大学と進む頃には、私が身につけてきたFORTRANやBASICの様に「古すぎるツール」となっていくからです。

 しかもそれを全員が学ぶということにはかなり懐疑的です、私の様にパソコンの中でどういう処理が行われているか知りたいという人間ならそれを学ぶことに意味が十分見いだせるのですけど、どんどん古くなっていくツールを全員が学ぶということは無理がある。またそれを先生たちが担うという場合は、もっと無理がある・・・

 そういう時間を費やすより、今ならChatGPT(チャットジーピーティー)の効果的な利用方法を伝えた方がずっとよいと思います。

 ChatGPTなら、表計算のプログラムや画像処理アプリの処理なども教えてくれます、この流れはしばらくとまらないでしょう。

 ChatGPTの利用の仕方ワークショップなどは随時受付中です、興味のある方はおといあわせください。

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