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ハブの毒とウミヘビの毒@たのしい生物学

 大仕事が済んで、仲間たちと久しぶりに海に行きました、沖縄の海は素晴らしく、10分15分でこんな贅沢な場所にいけるというのは幸せそのものです。

 先日、神戸から来た方Fさんとお話しする機会がありました。
 Fさんは消防員を定年退職後、大好きな沖縄の海をたのしむために毎月来ているということでした。
 Fさんは「沖縄の人たちはあまり海をたのしまないですよね、年に一二回バーベキューするくらいで」と語っていました。

 確かにもったいない。

 とはいえ〈たの研〉のメンバーはおそらくFさんより深く海をたのしんでいると思います。

 ※

 足を浸して語り合っているわれわれの前を海蛇がクネクネ泳いでいきます、ほんの2~3m先です。

 漁業をしている人たちとは比較にならないとはいえ、私は教師をしている頃から、授業の中でもよく海に行っていたので、普通のひとたちと比べると、はるかに海での活動が多いはずなのですけど、こんなに浅いところを徘徊するシーンは初めてみました。
 周りの仲間は皆びっくり。

 怖いと思う人も多いのですけど、ミツバチと同じでこっちから掴みかかったりしなければ攻撃してくることはありません。私もダイビングやシュノーケリングの時、身体のそばをすり抜けていくウミヘビと遭遇したことがあるのですけど、噛まれることはありませんでした。
 実は私はヘビ族の天敵です。出会ったら徹底的にやっつけるのですけど、数年前Sさんに〈イラブー汁 ※ウミヘビ汁〉を食べさせてもらって以降、ウミヘビとは敵対していません。
 ウミヘビはハブの何十倍も強い毒を持っているといわれています、それなのに肉食ではなく海藻などを食べて暮らしているおとなしい生き物です、何のためにこれだけ強力な毒をもっているんだろう?

 海にはきっと強敵が多いのです。

 サメに食べられてしまうかもしれません。

 そういう多くの敵から身を守るために「この生き物は強い毒を持っているから、食べるとこっちが危険だ」とわかるくらい強い毒を身につけていって、より強い毒を持っていったウミヘビの仲間たちが生き残っていったのでしょう。

 生物の進化を考えるきっかけとして、子どもたちにこういう問題を出してみるとたのしいと思います。

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〈授業書@たの研〉果物の色と石油の色① たのしい自由研究

 4月あたらしい学年度がスタートしてすぐに「夏休みの自由研究に使える講座を開いてほしい」という要望が届いています。るので授業の要望が来ているので〈たの研版-授業書〉の一つ『自然の色と石油の色』のバージョンをかえて《果物の色と石油の色》としてエッセンスバージョンを作ろうと考えています。

 えっ、石油の色ってあるの?

 と思う方もいるでしょう。

 合成着色料の多くが〈石油由来〉です。

 たとえばかき氷などで使われているシロップにも〈石油由来〉のものがいろいろあります。

 自然の色・果物の色にも真っ赤なものがあります、ドラゴンフルーツの赤は、イチゴよりも赤くなります。

 切り口に少しついた汁からもかなり赤いことがわかるでしょう。

 

〈石油系のイチゴシロップ〉と〈自然の色・くだもの〉で毛糸を色づけしてみますよ、これはイチゴシロップをナベで1分温めてあたためているところです。

 その後と石鹸でしっかり洗ってみると、片方は色が落ちてしまい、片方は強くそまったままでした。

 
 さてみなさん、この染まってない毛糸と染まった毛糸のどちらがどちらだと思いますか?

 そしてその違いはどういう意味をもつと思いますか。

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