人生が自由研究@野菜を育てるHさんの自由研究成果を美味しくいただく

 3月に入って暖かい日、〈楽しい農業〉のスペシャリストHさんがやってきてくれました。驚くほどの野菜の量です。

 一つ一つの野菜たちが、みずみずしく実がぎっしりしています。

 Hさんは農業だけをしているわけではありません、専門の仕事を持ち、空いた時間で畑仕事をしています。それでこれだけの量を、いろいろな人たちにおすそわけできるのですから、その実力と時間のかけ方のすごさがわかると思います。

 Hさんのすばらしいところは、それだけではなく、自由研究しながらたのしんで農業をしているところです。

 その様子を全部紹介するには、サイトの誌面ではぜんぜん足りません。

 Hさんがまず初めに話してくれたのが、このニンジンについてです。

 同じタネを同じ時にまいて、同じように水やりをして育てたのに、こんなに大きさが違っています。

 日当たりが違っていたからでしょうか?

 土の硬さが違っていたのでしょうか?

 いいえそうではありません。

 ではどういうワケか?

 それはいつか皆さんで楽しく自由研究してみてください。

 たのしい教育は、いろいろな方たちの応援で、着実に広がっています。

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保護者が貧困の連鎖を乗り越える時=実際に動くチャンスをつくる

 昨日もある重要な場所で「どうすれば貧困世帯がその連鎖から抜けることができるか」というテーマでお話をしました。

それは〈たの研〉の地域福祉活動に大きなテーマで、私自身が教師時代からずっと取り組んできたテーマです。

 学校にいて「こどもにこんなに貧しい思いをさせて、あの親は…」というような言葉を何度も耳にしてきました、その都度「そうじゃないでしょ、子どもを捨てて逃げ出す人たちもたくさんいるのに、一緒に暮らしているじゃない」と考えていました。後輩たちがそう口にした時には「別な見方をすると、こういうこともいえるんじゃないかな」と語ってきました。

 どういう場合でも特別な人たちはいるとして、私がこれまで関わってきた、経済支援の必要なほとんどの家庭には、それぞれ固有の事情があって、簡単に「こうしたら貧困状態から抜け出せますよ」といえるものはなかなかみつかりません。

 こう書くと「福祉がしっかりしてないからだ」という人たちもいるでしょう。

 救うことができたのに福祉の壁に弾かれて命を亡くしてしまう悲しいことも起こっていますから、ここにも特殊な例はあります。あるとはいえ、私が関わってきた福祉の担当の方たちの大多数は、丁寧で誠実に仕事をすすめている方たちでした。先日、〈たの研〉を応援してくれる教師仲間の紹介でお会いした福祉担当の方も、とてもいい方でした。
「福祉システムが悪い」と感じる人たちは、ぜひ政治や法律が良い向きに変わっていくように力を注いでください。福祉の現場にいる人たちも、そういう中で素晴らしい力を発揮できるようになると思います。

 教育の場で過ごし、私自身がテーマにしてきた『貧困を脱する』ときの契機になる大きなきっかけがあることを発見してました。
「〈子ども〉をきっかけに変わり始める」ことです、その多数の例と向き合ってきました。

 子どもが自分の可能性を伸ばして輝いてくる中で、福祉の方たちとうまい具合につながっていくと、その貧困の連鎖から抜けることが多い、それは確かです。

 A.子どもたちが生き生きと可能性を伸ばす

 B.福祉のチャンネルと繋がる

それが両輪です。

 A.子どもたちが生き生きと可能性を伸ばす:『たのしい教育』は子どもたちの可能性を生き生きと伸ばしていく最適の方法です、学校だけでなく、地域、時にはアウェイの場所でもたくさん実践してきて高い評価を得てきましたから確かです。

 B.福祉のチャンネルと繋がる:これまで関わってきた福祉の中にいる人たちの多くは素晴らしい人たちでした。
〈たの研〉を創って以後、福祉の方たちとのつながりはさらに広がってきました。福祉とのリンクは、〈たの研〉の得意とすることです。

 つまり〈たの研/たのしい教育研究所〉はその両輪をもっているということです。

 これまでも個別でたくさんの相談(無料)を受けてきました、必要な方は気軽にご相談ください。

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〈熱いとか冷たいって何?〉たのしい科学〈温度のなぞ〉つづき②-楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい自由研究・楽しい学力向上

〈熱いとか冷たいって何?〉というテーマで綴った前項に、さっそくいろいろな反響をいただきました、ありがとうございます。しっかり校正して綴っていく時間的なゆとりがなく、パッと一気に書き込んでいるので読みづらいところもあると恐縮しながらも「ぜひ本にまとめてください」という話もあって光栄に思っています。「機会があれば」ということにしておいて続きをかかせてください。

 前回「では熱い冷たいって何?」と問いかけたのですけど、まだ読んでいない方はぜひもどって考えてみてください。

 古代ギリシャ4元素説について説明しました。

wikipediaに感謝を込めて参照

 そこに記した様に「これが正しいに決まっている」という支配の時代が世の中の発展を止めてしまったのです、人々が自由に考えを出し合ってたしかめあうことでしか時代は発展しないのです。

 もうすでに答えが分かっていることについても〈自分でそれを考える〉過程を経ることで、かならず賢くなっていきます。またそれはミステリー小説を読むかの様なワクワクどきどき楽しい過程です。

 前回の古代ギリシヤの〈四元素説〉のあと「すべて神様が決めたことだ、それに逆らう人たちは悪魔だ処刑するぞ」という様な強い支配の時代がやってきます、〈暗黒時代〉と表現されるほどに、人々は思考停止しなくてはいけない時代が長く続きました。

 そして西暦1500年ごろやっと〈神という強制〉から脱却できる人たちが自由に物事を考え、表現する様になりました、歴史では「ルネサンス期」とか「人間復興」とか言われているので、何のことだかよくわからなくなっているのですけど、生き生きとイメージできる様に説明すれば、そういうことです。

 古代ギリシャ時代から四捨五入して2000年くらいたって、やっと人々が自由にアイディアを出し合える様になったということです、長かった。

 その頃になって近代科学も発展をはじめます。

 西暦1700年ごろには、熱い・冷たいという〈熱〉についても自由に考えをすすめる様になってきました。

 その時に出てきたのが〈カロリック:熱素説〉です。
「熱いものの中には〈カロリック:熱素〉という流体がたくさんあって、そのカロリックが別の物質に移動して、その物質も熱くなる」という考え方・予想・仮説です。冷たくなるのはその逆向きの流れです。

 太陽にはカロリックが豊富に存在するということですね。火で熱するとカロリックがその物質にたくさん移動すると考えた様です。

 それは当時の多くの科学者たちが支持していて、1900年あたり、つまり今から200年くらい前まで普通に考えられていた説です。⇨ https://www.weblio.jp/wkpja/

 ラボアジェやラプラスといった有名な科学者たちも強くその正しさを主張しています。

 話は少しはずれます(読まなくてもつながります)。
 この〈ラプラス〉は数学者としても有名です。
 彼の著した「確率の解析的理論1812年」を読んだナポレオンが「どこにも神の御名がない様だが?」とたずねた時、ラプラスは「陛下、私は神という様な仮説は必要としないのです」と答えたという話は、私は好きなエピソードの一つです。

閑話休題!

 私たちの感覚からも、熱すると火から何かが移動した様に感じられないでしょうか。
 冷蔵庫で冷やすと、熱が抜けていく様には感じられませんか。

 ラプラスやラボアジェ(ラヴォアジェ)といった今でも有名な科学者たちも、そうとしか思えないと結論づけたのです。

 ではカロリック説は正しかったのか?

 いいえ、そういう〈流体〉は存在しませんでした。

 さぁ、いよいよ謎解きのクライマックスです。

 みなさんもぜひ自分の頭で考えてみてください。

 熱いとか冷たいというものの正体は何なのでしょう?

 間違ってもチコちゃんの様に「ボーっと生きてんじゃねぇよ」なんていいません。その予想はきっとたのしく賢くしてくれるに決まっているからです。

 続きは少し間を置いてから書くことにしますね、たのしみにしていてください。

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RIDEのものの見方・考え方 /〈宗教〉について考える

 有料メルマガ向けに〈宗教〉について書いた内容があります。反響が大きかったので手を入れて掲載します。

 宗教というものは「信じるところから始まる」というスタンスですから、考えを伝え合うことで納得に至るというものではありません。ですからこれまでしっかりと書く機会がありませんでした。
 しかし「たのしい教育研究所(RIDE)」の講座を受講したり、RIDEに学びにくる方たちがどんどん増えていますから、そろそろ「たのしい教育と宗教についての考え方」について書いておきたいと考えています。
 おつき合いください。

 自然の法則を超えた力、たとえばある者の意思で死んだ人を蘇らせたり、この人は天国に連れて行き、あの人は地獄に落としたりできるという様なことを信じている人たちがいます。宗教を大切にしている人たちです。
 宗教とまでいわなくても、ブレスレットに病気を治す力があるとか、金持ちにする力があるとかいう様なものも似ています。

 たのしい教育研究所(RIDE)は特別な政治や団体そして宗教に偏ることはありません。立脚するのは〈原子論〉という真理、そして〈和をもって貴しとなす〉という組織論です。

 原子論は仮説・実験を元にした科学の源つまり無神論です。当然、自然の法則を超越した特別なものの力を信じません。

 仮説・実験によって真理を求める〈原子論〉は、古代ギリシャのエピクロスまで源をたどることができます。〈原子論〉はたくさんの神々をまつる古代ギリシャの中にあっても「無神論」を貫き通しました。
 その後、キリスト教に抹殺されたといえるほどの弾圧をうけましたが、その真理の灯は消えず、400年ほど前にガリレオやラボアジェ(ラヴォアジェ)たちがそれを復活させた時から今まで科学の最先端をリードしています。
 現在の社会を支えている先端技術、病院で処方される薬や宇宙探査に至るまで原子論によらないものはありません。

 ところが、科学系の肩書きを持つ人たちの中にはとても怪しいことを語る人たちがいます。「地球上の大半の人は宇宙人にさらわれ、脳にある処理をほどこされ、その後記憶を消されてから地上に戻されている」と真剣に説く人物もいますし、「ゲームなど電子系の影響で脳のβ波が低下し認知症患者と同じ状況になる人が増えている」と説いています。しかしそれらは仮説実験的な手法ではありません。当然、批判の対象ともなっています。しかし残念ながらそれを信じる人たちもいるのです。

 そういったものと一線を画す意味を含めたい時には、単に科学と書くのではなく原子論と書くようにしています。
 そういう本格的な科学についての見方・考え方について知りたい方は是非カール・セーガンの「悪霊にさいなまれる世界(上下)」ハヤカワ文庫 をお読みください。
 


悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ユヴァル・ハル・ハラリの「ホモ・デウス(上下)」河出書房新社  もおすすめです。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 さて〈原子論〉をよりどころにしている「たのしい教育研究所(RIDE)」には宗教を信じている人たちもやってきます。
 私いっきゅうは原子論者つまり無神論者ですけど、私の大切にしている友人たちの中には敬虔なクリスチャンもいます。大切におつき合いさせていただいていた心円さん(故人)はお坊さんでした。

 親類には100年以上続くお寺の住職をしている方もいて、とても仲良くおつき合いしています。その他の宗教を信じている方もいます。

 

 原子論を拠り所にしている〈たのしい教育研究所(RIDE)〉や私いっきゅう個人が、どうして原子論と相容れない「宗教」を信じる人たちと仲良くできるのか。

 たのしい教育研究所(RIDE)のテーマが「和らぎをもって貴しとなす」という立場だからということもあります。しかしそれだけではありません。

〈宗教と子ども達の笑顔・賢さのどちらを大事にするのか?〉その答えが一致していれば、教育という場面で一緒に協力していくことができると考えているからです。

 宗教の話の中には〈自分の子どもの命を生贄として神に差し出した〉という恐ろしいエピソードもあります。
「信じている宗教のためには自分の子ども達を犠牲にしてもよい」というのではなく「まず子ども達の笑顔、賢さを大事にする」、そこのところが一致していれば〈たのしい教育〉の仲間として一緒に協力していくことができると考えています。
 そういうところでお互いの目標が一致していれば、いろいろな宗教の信者であってもかまわないと思うのです。

 笑顔と賢さを大切にしてすすんでいく中で、宗教と原子論の対立もいつかきっと融和していくことができるでしょう。
 道は遠くても、その方向しかないと思っています。

 これからもいろいろな方たちと一緒に和(やわらぎ)をもって、たのしい教育に全力で取り組んでいきたいと思っています。

 毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています ① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

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