たのしい教育研究所の授業・ワークショップ 満足度100%

 北部の親子グループの方たちから要請されて、〈たの研〉のメンバーで授業・ワークショップを実施してきました。

 授業後のルーティンで、たの研メンバー全員で熱い言葉で記された評価感想を読みました。嬉しいことに今回も参加者満足度100%でした。

 リーフなどには参加者満足度99%と書くことがあるのですけど、それは
🟢諸用などで講座の最後までいることができず、ラストの評価感想を書いてもらっていない人たちの評価を把握できない
🟢〈たの研〉創立期、単独の講座ではなく、いくつかの団体でミックスした講座などがあって、そういう中で、よく把握できない評価がいくつかあったこと
を考慮してのことです。

 今回もたくさんの笑顔が生まれました。

 はじめて顔を合わせる保護者、子どもたちもいるので、リラックスして仲良くなってもらうためのゲームからはじまりました。

 「衝突を楽しく学ぼう」のワーク、中学生くらいの本格的な内容です。

 たのしく島言葉でユーヌクだんごづくり、どこにいっても大人気です。

 見えない空気でたのしもうという授業、これも本格的な授業です。
 原子分子をたのしむプログラムで、4歳の子から参加していたのですけど、みんな「酸素・窒素」と声を出してくれました。
 そうそう、「バナナの力」という、できたてのプログラムも大人気でした。

 

  たのしくフレンドリーな子どもたち、やさしい保護者のみなさん、意欲的なスタッフの方たち、みんな大満足してくれたたのしい日になりました。

 もっとも楽しんだのは、もしかすると〈たの研〉のメンバーなのかもしれません。

 〈たの研〉のたのしい教育プログラムは、すでに1000を超えていて、参加する子どもたちに合わせて、いろいろなメニューを構成して実施しています。

 興味のある方は、気軽にお問い合わせください。
「子どもたちの可能性をたのしく伸ばしていきたい」という主催者側の熱意があれば、費用、時間などは簡単にクリアーできると思います。
 ただし〈たのしい教育研究所〉の忙しさの度合いによっては、お受けできないこともあります。

 子どもたちの可能性、保護者の方たちの可能性をたのしく伸ばす、それが〈たのしい教育研究所〉のテーマです。

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楽しい野山さんぽ/久しぶりにリュウキュウハグロトンボを見つけた

 沖縄にはリュウキュウハグロトンボというキレイなトンボがいます。メタリックグリーンと濃いブルーに輝くとても美しい姿です。

 これは時々活用する「昆虫エクスプローラー」に載っている写真です。

昆虫エクスプローラーに感謝して引用 https://www.insects.jp/kon-tonboryuukyuuhaguro.htm

 

  wikipediaにこうあります。

リュウキュウハグロトンボ

沖縄本島では北部山地地域、いわゆるヤンバルに見られる。

山間の森林に囲まれた渓流、川岸に植物が多い清流に生息する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/

 先日、久しぶりにリュウキュウハグロトンボを見つけました。

 北部の山地、ヤンバルではなく、沖縄の中部うるま市です。

 キレイな流れがある場所には、生息しているんですね。

 沖縄の中部にもまだキレイな場所が残っている、それはとても嬉しいことです。

 野山さんぽで心動かされないことは皆無です。

 歩いていて涼しい気持ちよい季節がやってきました、みなさんも野山を歩いてみませんか。慣れない人は、深く入らず、畑道を探して歩くとよいですよ。

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楽しい算数・数学『算数・数学におけるモノとコト』 板倉聖宣の発想

〈たのしい教育メールマガジン〉で板倉先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)の「算数・数学におけるモノとコト」という話を紹介しました。算数・数学の中のどこで子どもたちが混乱してしまうのか、そういう具体的な話です。
 今から35年前の話です。こういう貴重な話はもっと読まれてよいことだと考えています。わかりにくいところもあるので私いっきゅう文責で積極的に校正・編集しています。

                   いっきゅう撮影in沖縄


 はじめの部分を紹介しましょう。

いっきゅう筆

前回の〈好奇心〉の話はとてもよかったと、いろいろなおたよりをいただきました。案の定、初めからメルマガを読んで下さっていた方からも「10年以上前の記憶は無くなっているので、新鮮に読むことができました。こういう形で以前のものを取り上げるのもいいですね」というたよりもありました。
 今回は30年以上前に板倉先生が語った「数学におけるモノとコト-実体概念と関係概念について」という話をお届けします。
「なにやら難しそう」と感じたでしょうか?
 大丈夫です。
 モノというのは〈実体概念/原子分子でできた実体〉、コトというのは実体のことではなく〈関係概念/関係・現象・動き〉だと理解して、読んでいってください。
 分数を教えている時にも、それを教師自身が混同してしまって、子どもたちは混乱してしまうことがある、という具体的な例などを用いて、算数・数学教育の本質にせまる大切な話です。

板倉

 今日お話したいことは、数学における「関係概念」と「実体概念」について、簡単にいうと、〈モノ〉と〈コト〉のことです。
 日本語には「物事」とか「事物」という言葉があります。これはモノとコトが合わさっていますから、「それはモノなのか、あるいはコトなのか」ということを考えなくてすむようになっている、とても便利な言葉です。

 モノはコトではありません、コトはモノではありません。今日は「それはモノなのか、あるいはコトなのか」について考えてみようというわけです。

物理学の歴史でのモノとコト
 物理学の歴史でも「それはモノなのかコトなのか」ということを大変うるさくいった時期がありました。

 たとえば「熱はモノかコトか」という問題があります。

「熱はコトだ、熱というモノはない」とやたらうるさくいう人がいる一方、「熱はモノだ」という〈熱素説〉というのを唱えた人もいました。
 〈熱素説〉というのは「熱素というモノがあるから熱があるんだ」という考えです。しかしその後「熱は原子や分子の運動である」ということがわかってきました。
 熱というのはモノではなく「微粒子の運動である」ということがわかって〈運動〉というのは〈コト〉、現象であるということがはっきりしたわけです。
 それでは光は何でしょう?
 光はモノでしょうか、コトでしょうか。
 これに関しても〈光というモノがある〉という〈光粒子説〉というのがあります。
 しかし一方には〈光はエーテルというモノの波動である〉という人もあらわれました。しかし今日では〈光は粒子であり波動である〉ということになっています。
 粒子と波動は矛盾しています。
 簡単にいうと粒子というのは〈ここにある〉ということがいえるモノです。ところが波動というのは〈このへんにある〉としかいえないのです。

 粒子つまり〈光というモノはあるのかないのかというと「あるような、ないような」(笑)ということになります。 

つづく

 たのしい教育の普及は、これを読んでくださったみなさん一人ひとりの力で可能です。このサイトのアドレス(https://tanokyo.com/)を、お知り合いの方たちに広報するところから始めてみませんか。

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日本の四季を楽しむ 〈寒露〉ってどんな日?

 昨日、10月8日(火)の夜、第三研究所を出る時、思わず肌寒さを感じる風に吹かれました。知人にその話をすると、ちょうど「寒露」の頃だと教えてくれました。季節の変わり目を独自の区切りで示してくれるのが、二十四節気の魅力です。

二十四節気は、春分や秋分、立春、夏至、節分、彼岸、清明など、日常的に耳にする節目がたくさんあります。

 とはいえ「寒露」を意識したのははじめてです、少し調べてみましょう。

**寒露(かんろ)**は、秋分と霜降(そうこう)の間に位置する節目で、秋が深まって朝晩の冷え込みが感じられるようになる頃です。特に、北の方では紅葉が始まる時期でもあり、寒露から霜降の頃は「晩秋」と呼ばれます。寒露の時期は、秋の収穫を祝うための祭りや地域の安寧を祈る行事が多く行われます。この頃には、農作物の収穫も終盤を迎え、豊作への感謝が捧げられる時期としても重要です。

秋分から霜降まで

  • 秋分(しゅうぶん)(9月23日頃):昼と夜の長さが同じになる時期で、収穫を祝う祭りや感謝祭が始まります。日本の伝統的な秋祭りの多くは、この時期を起点として行われます。

  • 寒露(かんろ)(10月8日頃):秋が深まり、朝晩の冷え込みを感じる時期です。地域の秋祭りが盛況を迎え、農作物の収穫を祝う行事が多く見られます。

  • 霜降(そうこう)(10月23日頃):霜が降り始める頃で、秋がさらに深まる時期です。この頃までには、多くの収穫作業が終わり、地域の住民が集まり収穫感謝祭を行う姿が見受けられます。

 日本は南北に長い島国ですから、北海道と沖縄では気候の差がかなりあります。例えば、霜降の頃に霜が降り始めると言われても、沖縄では霜は降りることがありません。一方、北海道では10月後半に雪が降ることもあります。
 とはいえ昨日の夜風のように、沖縄でも秋の深まりを感じることができますね。

 日本の中心から離れていても、二十四節気はどの地域でも味わい深いものです。

 夏至を過ぎると、日に日に日照時間が短くなっていきます。秋分を過ぎた沖縄では、1日約30秒ずつ短くなります。日照時間が最も短い冬至まで、霜降から立冬小雪大雪と進んでいきます。それぞれの節目を楽しみながら、日本の四季たっぷり味わっていきましょう。

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