楽しい花さんぽ 夜のユウナの花

 花さんぽの記事が読みたいです、というリクエストが来ました、そうか、しばらく書いてなかったんですね、おとどけしましょう。
 朝、執筆室にこもって忙しく過ごしていると「あ、もう夜か」と気づく日もたびたびあります。時間の流れくらいわかるだろうとと思うかもしれませんけど、本当のことです。

 そういう日は、結局夜に散歩することになったりします。

 先日、少し遠出して歩いてみました。

 ユウナ(オオハマボウ)の花をみつけました。

 ユウナは大人のこぶしほどの大きな花をさかせます。

 以前、「見れども見えず」というタイトルで二つ連続で記事をかきました、未読の方はどうぞ⇨ https://tanokyo.com/archives/155063

 これは午前中の花です、レモン色のすずやかな色をしています。

 夕方には散ってしまうのですけど、それはさきほどの記事にジャンプしてお読みください。

 今回の問題はここからです。

「夜のユウナはどうなっているのか?」
どう思いますか?

 夜の花さんぽで心がうごかされたのがこの写真です。


  ユウナの花のツボミから黄色く巻かれた花びらたちが姿をみせています。
 その周りには閉じられたツボミたちがたくさんあります。

 そうか、翌朝に向けて花を開く準備をしているのか?

 いや、もしかすると夜中に花を開くのかもしれないぞ。

 写真は夜の8時ごろに撮ったものです。

 4~5時間後に観察したかったのですけど、残念ながらまた仕事に戻る必要があったので、次回の夜さんぽの時のたのしみにしておこうと思います。

 みなさんの中で、夜中、ユウナの花のあたりを通ることがあったら、観察してみませんか。

 その前に、夜中に花開くユウナの花もあるのか、ツボミは夜中に開き始めて、朝に花開くのか、予想しておいてくださいね。
 自然の中を歩いて、心動かされることがなかった経験は一度もありません。

 たのしいさんぽです。

〈たの研〉の講座で招いた安里肇栄さんの『花さんぽ』シリーズはおすすめです⬇︎

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たのしい授業@夏至の日の昼夜の長さは地域が違ってもほぼ同じ?(3)

 夏至の日の話、3回目です、未読の方は二つ前に戻ってお読みください。一緒に予想を立てながらたのしく学びましょう。夏至の日の日照時間の差は、国内どこでもほぼ同じなのか、という問題です。

 今回は時間の引き算が出てくるので、難しい感じがする人もいると思います。計算自体は気にせず、その結果をみておくだけで、内容が理解できるように書きますから、ご心配なく。計算はA.I.にやってもらったので、完璧ではありません、気になるところがあったらお知らせください

 2023年の日の出、日の入りのデータがありますから、これを元に計算してみましょう⇨ https://yomuno.jp/posts/71527   注)前回のデータは2024の沖縄の夏至の日のデータです、少し数値の差がでているのはそのせいです

地域

日の出時間

日の入時間

札幌

03:54:13

19:18:31

青森

04:04:55

19:12:18

東京

04:24:43

19:00:33

福岡

05:08:14

19:32:07

那覇

05:36:31

19:25:30

A.I.に一覧表を提示して計算してもらいましょう、私はChatGPTの無料版を利用しています。※有料版はなぜか反応が遅すぎて解約しました。改善されたらまた加入しようと思っているのですけど、無料版でも今のところ困りません。逆にスピードが早くなった感じがしています、気のせいかな

わたし
次のデータから、昼と夜の時間の長さの差を計算してください。

地域 日の出時間  日の入時間
札幌 03:54:13  19:18:31
青森 04:04:55  19:12:18
東京 04:24:43  19:00:33
福岡 05:08:14  19:32:07
那覇 05:36:31  19:25:30

 

ChatGPT
データから、昼と夜の時間の長さの差を計算します:

  1. 日の出と日の入りの時間から昼の時間を計算します。
  2. 夜の時間は24時間から昼の時間を引きます。
  3. 昼の時間と夜の時間の差を計算します。

昼の時間の計算方法

昼の時間 = 日の入りの時間 – 日の出の時間

夜の時間 = 24時間 – 昼の時間

昼と夜の時間の長さの差 = 昼の時間 – 夜の時間

札幌

  • 日の出:03:54:13

  • 日の入り:19:18:31

  • 昼の時間:19:18:31 – 03:54:13 = 15時間24分18秒

  • 夜の時間:24時間 – 15時間24分18秒 = 8時間35分42秒

  • 昼と夜の長さの違い:15時間24分18秒 – 8時間35分42秒 = 6時間48分36秒

青森

  • 日の出:04:04:55

  • 日の入り:19:12:18

  • 昼の時間:19:12:18 – 04:04:55 = 15時間7分23秒

  • 夜の時間:24時間 – 15時間7分23秒 = 8時間52分37秒

  • 昼と夜の長さの違い:15時間7分23秒 – 8時間52分37秒 = 6時間14分46秒

東京

  • 日の出:04:24:43

  • 日の入り:19:00:33

  • 昼の時間:19:00:33 – 04:24:43 = 14時間35分50秒

  • 夜の時間:24時間 – 14時間35分50秒 = 9時間24分10秒

  • 昼と夜の長さの違い:14時間35分50秒 – 9時間24分10秒 = 5時間11分40秒

福岡

  • 日の出:05:08:14

  • 日の入り:19:32:07

  • 昼の時間:19:32:07 – 05:08:14 = 14時間23分53秒

  • 夜の時間:24時間 – 14時間23分53秒 = 9時間36分7秒

  • 昼と夜の長さの違い:14時間23分53秒 – 9時間36分7秒 = 4時間47分46秒

那覇

  • 日の出:05:36:31

  • 日の入り:19:25:30

  • 昼の時間:19:25:30 – 05:36:31 = 13時間48分59秒

  • 夜の時間:24時間 – 13時間48分59秒 = 10時間11分1秒

  • 昼と夜の長さの違い:13時間48分59秒 – 10時間11分1秒 = 3時間37分58秒

 

以上の計算結果をまとめると以下の通りです:

 

地域 昼の時間 夜の時間 昼と夜の長さの違い
札幌 15時間24分18秒 8時間35分42秒 6時間48分36秒
青森 15時間7分23秒 8時間52分37秒 6時間14分46秒
東京 14時間35分50秒 9時間24分10秒 5時間11分40秒
福岡 14時間23分53秒 9時間36分7秒 4時間47分46秒
那覇 13時間48分59秒 10時間11分1秒 3時間37分58秒

これにより、各地域の昼と夜の長さの違いが計算されました

 どうでしょう。

 沖縄で3時間半くらい、北海道札幌で、6時間50分くらい。

 二倍近くの差があることがわかります。

 北海道は昼が短く夜が長いというイメージがあります。

 でも夏至の日は昼が沖縄より二時間弱、長くなっています。

 そうなのか~、そうだったのか~。

 何年経っても何十年経っても、真理に行き着くことはたのしくてなりません。

 あの頃の子どもたちに集まってもらって、また授業したいなぁ。

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夏の講座 早めの募集がスタートしました「自由研究で楽しく仲良く」初めての方大歓迎

2024年 夏休み
大人気 たのしい教育研究所
探究の冒険者たちぼしゅう!
自由研究で子どもも親も先生もたのしく仲よく

いよいよ夏休み!
 大人気の《たのしい教育研究所》が今年もたのしい自由研究ワークショップを開催します。前回はすぐに席がうまり、急遽人数をふやしましたが、それでも参加できない方たちが出てしまいました。受講をきっかけに「予想して確かめることが大好きになりました」「親子で参加して仲良くなりました」という声が届くなど参加者満足度99.9%の講座です。
 もちろん初参加者大歓迎です。
《たの研》のプログラムは普通学級や特支学級ほかいろいろな場面で活用できますから、先生は2学期の授業で子どもたちの笑顔を増やし賢さを高めるプログラムを学ぶことができます。親子でたのしい時間を過ごすのもOK、親が参加して後で子どもに伝えるのもOK、子どもたちが夏休みの自由研究のテーマとして提出できるように《まとめ方》もいっしょに紹介します。「たのしく学んだ経験がない」という方も大歓迎です。持ち帰ってそのまま利用できる《おみやげ教材》も毎回人気です。物価高に対抗して参加費を下げ、《親子割引》に加えて《友だち割引》も設定しました。
 講義ではなく体験型なので少数開催です、興味のある方は早めに席をおさえてください。
 
   予定プログラム  ※たのしい教育のエキスパートが担当します
A いっきゅう先生のたのしくサイエンス(自由研究)
B 自由研究ワークショップ(以下のプログラムから3つ選んで楽しむ)
   ① しょうとつ実験で自由研究 ②生きもの系の自由研究 ③ ものづくり系の自由研究
 ④ 化学系の自由研究 ⑤ 静電気の自由研究  ※さらにたのしい内容に進化する可能性あり
C 自由研究につながるたのしい読書案内
D たのしいゲーム など
 
講師代表
いっきゅう先生(喜友名 一) たのしい教育の第一人者。日本だけでなく海外でもたのしい授業を実施。米NASA公式センター開催の「宇宙探査教育者会議」では初の日本人教師代表として世界各国の参加者に授業を実施し高い評価をうける。若田宇宙飛行士、古川宇宙飛行士とのジョイント授業などでも大好評を博す☆小学校教師を早期退職し「たのしい教育研究所」を設立。教師、管理職、学童の支援員などいろいろな方達を指導。カウンセラーとしても活躍 ☆本格的なアウトドア派で、琉球空手7段 ほか多彩に活躍。

 
期日2024年 8月11日(日) 9:15受付  9:30〜12:45
会場: うるま市「うるみん」3F (あげな十字路近く)
募集:30人程度
対象:個人、親子(小学生以上/親類や知人の子との参加可能) ・教育関係者  ・たのしい教育に興味関心のある方
参加費(みやげ教材込み) ※昨今の価格高騰を鑑み参加費を下げて実施
 一般2400円・RIDE会員2200円・中高生1400円(小学生のみの参加はできません)
 親子割(親1子1 小学生可)3200円 ※子ども一人増+1000円  友達割(大人2) 4200円
 ★早割り:7/29(月)19:00まで  一般 2200円・RIDE会員 2000円・中高生1200円
 親子割(2名)3000円 ※子ども1人増+800円 ※会員+子ども=2800円
 友達割2人 4000円(会員1800円+友人2000円=3800円)
 
持ち物など:筆記用具、飲み物、教材持ち帰り用の袋類
 
★ お問合せ 090-1081-7842 (平日 18:00まで)
★ 申込み  ①URL→ https://forms.gle/DCFoRc3VChncZ1yQA
 ②QRコードから ⇩
 
       
 ③メールから ⇨  office@tanoken.com 件名に「2024夏の講座」と書き 1名ずつ
 (1)名前 (2)所属(学校学年・会社・団体など) (3) 電話番号(急ぎの連絡に利用)   
 (4) RIDE会員か会員でないか(週1回メルマガ が届く方は会員)を明記して申し込みください ※申込み後3日程度で事務局からメールが届きます、届かない場合はお電話ください。

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楽しい教育の発想法@板倉聖宣「この教育の曲がり角は、いつからの曲がり角なのか?」月刊たのしい授業から①

 今からほぼ40年前、板倉聖宣が「せっかく正月なんだらか〈十年先、百年先のこと〉を考えてみよう」と書き始めた話があります。
 長い歴史の流れの中で今の教育を眺めるという意味で、今でも全く古い内容ではありません。
 1984年1月の「月刊たのしい授業」からです。

 今でも古くない話だと思います。それはつまり、日本の教育があいかわらず同じ問題・課題を抱えたままだということ、あるいはその問題・課題がどんどん膨らんでいるということなのでしょう。

 ものの見方・考え方はあまり必要ない、「ノウハウ」を知りたいんだと考える人がいたとしたらもったいないことです。実践力に〈理論〉が加われば、未知の状況へ対応する力も高まるからです。
 読んでみてください。前半部を校正し「楽しい教育の発想方@板倉聖宣「この教育の曲がり角は、いつからの曲がり角なのか?」と題して二回に分けて紹介します。

 個人的な話を加えさせてください、板倉先生のこの話の3ヶ月後、私は自然豊かな小学校に採用されることになりました、個人的にもエポックとなる年です。

追記:『月刊たのしい授業誌』は私が座右にしていた頃とだいぶ違ってきたようですけど、刊行は続いています。興味のある方は手にしてみてください https://amzn.to/4epAXkm

板倉聖宣 1984.1
 1年にいっぺんぐらいは、十年先、百年先のことなども考えてみるといいのではないかと思います。そんな大風呂敷はふだん考えてもしょうがないのですが、せっかく正月というのがあるのですから少しのんびりと考えていただけるといいと思うのです。
「新年だとかなんだとか、そういう行事にとらわれるのはけしからん」という意見もありますが、私は「行事も行動のキッカケとして大いに活用すればよい」と考えているわけです。

 

曲がり角のむこうは……
 最近いろんな所によばれてお話することが多いのですが、そこに集まる人たちの多くが、教育の未来をきわめて暗いものとしてイメージしているように思われます。
 500人とか1000人といった幅広い人たちの集まる集会にもよばれたりするのですが、そういう所の主催者のあいさつなどを聞いていても「教育は今、重大な曲がり角にきている」と考えられていること、そして「曲がったその先は暗い」という感じをいだいていることがわかります。
 みんなが未来を暗いものとしてしか考えられない時に『たのしい授業』なんていう雑誌を出したりするのは馬鹿みたいに思われたりもするでしょうが、しかし「こんな時だからこそ少しは明るい話を聞きたい」という期待もあって、私なんかがよばれるのかもしれません。
 そのせいか「これからの教育」といった題を、しばしば与えられます。
「教育が大きな曲がり角を曲がろうとしている」あるいは「すでに曲がったのかもしれない」ということは、はっきりとではなくとも多くの人が感じていると思います。私もそう思います。しかし多くの人は、「曲がった先が見えない」ということで大きな不安をいだいているように思われます。自分たちが曲がるという心配よりも「子どもたちが曲がらされる」という心配ですね。
 年配の先生たちは「戦後、自分たちが築いてきた民主教育というものが崩されてゆくのではないか」という不安、また若い人も意欲的な人たちは、民主主義の流れを守ろうという気持ちから、同じような不安をもっています。
 そして、現在の不安が深刻なのは〈これまでのような論法では未来を明るく展望することができない〉というところです。いろいろな問題に対して「政治の中枢が悪いのだ。社会全体に問題があるのだ。これらから子どもたちを守るのは、大変だけれどもそれは可能だ。がんばろう」ということで、かろうじて未来に明るさを見出してきました。
 そういう先生も親も「自分たちこそ本当に子どもたちの立場に立っていいことをしてきた」という誇りをもってきたんです。
 ところが最近の情況はちょっと違ってきました。
 子どもたちは、政治や社会に対しての抵抗もあるわけですが、もっと直接的に学校とか先生や親に対して抵抗を示すようになってきた。それが校内暴力とか家庭内暴力とかいわれるものです。
 今まで「いいことをしてきた」と思っていた人々にとって、この問題はショックです。
「それもやっぱり政治や社会のせいだろう」といってもまじめに考えればそれだけではすまない問題だということがわかりますから、それで自信をうしなってしまう人が沢山いるわけです。「どうしていいかわからない」ということになれば、曲がり角の先は一層モヤモヤして、暗いものにならざるを得ないわけです。

 

はじめての大きな曲がり角
 この問題を解くカギは、曲がり角といわれるものが「いつからの〈曲がり角〉なのか」というところにあるように思います。

次回に続く

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