たのしい国語「新明解国語辞典〈第四版〉」三省堂の破壊力

 以前のメルマガに書いたところ「手に入れました」という声がいくつも届いた三省堂(さんせいどう)の「新明解国語辞典〈第四版〉」は、私がとてもたよりにしている国語辞典です。

 ちなみに現在すでに〈第八版〉が発行されていて、購入してあるのですけど、主幹『山田忠雄』さんの個性がイキイキと刻まれているこの〈第四版〉が大好きです。

 新明解国語辞典についてはこのサイトに何度か書いていて、山田忠雄さんについても綴っています、興味のある方はご覧ください➡︎ https://tanokyo.com/archives/35265

 つい最近のこと、たのしい教育プランを作成しながら「動物」の国語辞典的な定義を確認する必要があって引いてみました。

 新明解ファンには有名な「動物園の定義」も久しぶりに目にしました、強烈です。「そういえば〈植物園〉についても強烈な書き方をしているのかな」と気になって開いてみました、紹介しましょう。

 まず有名な「動物園」の定義から! ※動物の説明の途中に出て来ます
 

動物園(第四版)
生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

 この定義に私が賛成しているわけではありません、そこは誤解しないでください。それなのになぜ評価しているか?
 こういう定義を国語辞典に綴ってしまう破壊力に私は素直にこうべを下げます。

 もちろん〈動物園〉を運営している方たちからの反発を受け、その後こういう定義はのらなくなりました、最新版はこうです。

動物園(第八版)

捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌とにより野生から遊離し、動く標本として、一般に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設。

 第四版に戻ります、動物園についてあれほど強烈な定義を下した新明解国語辞典は〈植物園〉について、どう定義しているのでしょう。

 恐ろしい言葉が綴られているのでしょうか。

 みなさんはどう思いますか、予想してみてください

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あなたの予想

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予想すると外れても賢くなりますよ
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もちろん 当たっても賢くなります
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そして何より〈たのしく〉なります
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では、開いてみましょう。

植物園(第四版)

生態を公衆に見せ、かたわら資源保護、研究をはかるため、多くの植物を系統的に集めた施設

 何と、すごく優しく綴られています。

 新明解国語辞典 主幹〈山田忠雄〉、あなたの中の動物愛と植物愛はどの程度違っていたのでしょう。

 生きている時に会って、居酒屋さんに行きたかった。

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沖縄の野山は夏への移ろい ノボタン(野ぼたん)・イジュ・ゲットウ(月桃)・カスミヒメハギ

 前々回〈赤土ってホントに赤い〉というテーマだったので、植物は言葉で軽く並べただけでした、その時撮った植物を紹介します。沖縄の5月の野山で見られる草花そして樹木です。

 これはノボタン(野ぼたん)です。

 梅雨の頃を代表する様な樹木、イジュの花も目立ってきました、中北部の土壌でみられる白い花の植物です。

 月桃の花も目立っています。
 この葉の部分はムーチーを包む時にも利用されます。

 カスミヒメハギもたくさん咲いていました、根の部分をひっかくとルートビアの香りがします。

 雨が続くとなかなか深くまで入ることは難しくなります。

 晴れ間を見て、野山の植物をたのしんでいこうと思います。

 みなさんが撮った植物の写真を送ってくれると嬉しいです、めずらしいものでなくて、身近なものでも歓迎です。

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楽しい読み語り・楽しいブックレビュー『ぼく モグラ キツネ 馬』②

〈たのしい教育メールマガジン〉や〈このサイト〉の読者の皆さんから「図書館で借りて読んでいます」「本屋さんで手に取ったら自分のものにしたくて購入しました」etc. うれしい便りが届いている「ぼく モグラ キツネ 馬⇨archives/154024」 その後です。

 先日、メンバーからの希望でたのしい教育研究所で《たのしい読み語り》が実施されました。

 聴くたびに感覚を揺すぶってくれます。

やさしくされるのをまつんじゃなくて、

じぶんにやさしくなればいいのさ


この世界をおもしろがろう

 みなさんも、ぜひ身近な人たちに読み語りしてみませんか。

 子どもたちへ、家族へ、友人へ・・・

 心が疲れているときでも、どこかのページに心動かされると思います。

 もしもこの作品が気に入ってくれたら、いつかアニメーションも観てください。
 熱烈な映画愛好家の私の気に入りの一作です、本の世界が一つのクリエイティブなストーリーによって展開されていきます。
 今現在は〈アップルTV〉のみの公開なのですけど、いずれレンタルDVDや他の動画配信サイトにも登場してくれると思います。

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沖縄の赤土って本当に赤い-楽しい自由研究・楽しいアウトドア

 依頼の仕事が終わって少し時間があったので、野山に続く道を歩いてみました。沖縄は海に囲まれていて、細長い形なので、少し移動するとこんなキレイな海を近くに見ることができます、いい処です。

「あ、イジュの花だ」
「月桃の季節だよね」
「お~、カスミヒメハギだ」
「そっか、すでにノボタンの季節だったんだ」

 そうやって夏の季節へと移ろう植物たちの変化を楽しみながら歩いていると、土砂が崩れた場所がありました。

 沖縄の〈中北部〉は赤土のところが多いので、これもめずらしい眺めではありません。それにしてもほんとに赤みがかった土ですよね。

 土の中の鉄分がさびて赤く見えているのが赤土です。

 でも不思議ではありませんか、鉄さびって赤かったかなぁ~

 これは「赤い」とは表現しないと思うんだけど・・・
 みなさんはどう思いますか。

ボルトのサビ wikipediaに感謝して参照

 

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 そう思っていろいろなサビを見ていると「ひとくちにサビといっても、いろいろな色があること」がわかります。

ボルトのサビ wikipediaに感謝して参照

 そもそもサビというのは何か?
 これもwikipediaに頼りましょう。

(さび、銹、鏽)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素分などと酸化還元反応(いわゆる「腐食」)を起こして生成される腐食物(酸化物水酸化物炭酸塩など)

 鉄分がさびる時、酸素との結びつき方の違いや程度、水分、別な物質との混ざり具合でいろいろな色の変化が生まれます。
 そういうことをふまえた上でサビを見ていると、黒ずんでいたり赤かったり、黄色っぽかったりといろいろな色の変化が生まれていることがわかると思います。

サビ wikipediaに感謝して参照

 そういう目でみていくと、沖縄の中北部と南部の土の色が大きく違っている理由もわかる様になるかもしれません。

 小学校高学年から中学生にかけて、自由研究のテーマにしてはどうでしょうか。

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