たの研のメンバーでかなり前から研究、実験を重ねてきた〈プリンタインク折染め〉は、たくさんの人たちに広まって、定期的にインクセットの注文・問合せが届きます。
以前それを入手してくれたOさんから、仲間と作った折染め作品の写真が送られてきました、みるとたくさんの作品が広がっています。
私いっきゅうが〈折染め〉に触れたのは、教師になってすぐの頃、関西で実施された「たのしい授業体験講座」だったと思います。すると、もう35年くらい前になります。
このあいだスタッフのAさんとその話をしていたら「35年前ってすごいですね」と、とても昔のようなニュアンスで話していたのだけど、私にとって〈昔〉という言葉は浦島太郎の話くらい前の感覚で、35年とか40年いっても古い感覚はありません。
以来たくさん作ってきた中で、準備のめんどうさや、染料自体が比較的高価なこと、「複雑折り」などネーミングがこども感覚を遠ざけることetc.〈たのしい教育感覚〉でどんどんブラッシュアップして来たのが、今の〈たの研式プリンタインク折染め〉です。
染まってあとの定着度、水に濡れた時の色のにじみなども少ないので、今のところこれ以外の染料は考えられません。
じわじわと人気は上昇中です。
以前、県外に住む方(Sさん)から「和紙づくりをしている者ですけど、和紙でも染まりますか? 染まるなら〈たの研式折染め〉を学びたいです」という問い合わせがありました。
「経験上、染まったのですけど、作っている和紙を送っていただけたら試してみましょう」
ということで、予想通りの結果が出たので、はるばる沖縄までやって来てくれました。
Sさんは「折染めが和紙の良さを広めるきっかけになる」と考えているようでした。
この項を綴ろうと検索してみたら、新しい期日で、和紙・折染めの記事が何件も見つかります、Sさんが和紙業界でいろいろ広めてくれたのかもしれません、そうだとすると嬉しいことです。
たの研の秋の講座のテーマは、もしかすると〈たのしいSDG’s〉になるかもしれません、廃棄してしまうものを折染めで復活させたり、新しいものに変えたりできるかもしれません。いろいろ頭が動きはじめています。
たの研式の折染めインクは、薄めて使うタイプより、そのままの濃さで使えるようにした各色500mlサイズのものが好評です。送るとなると送料の方が高くなるので、直接お渡しできる場合に注文を受け付けています。興味のある方はお問い合わせください。
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