たの研〈たのしい子ども未来スクール〉チーム 全力投球中

 いよいよ〈たのしい 子ども未来スクール〉の日が迫り、たの研のメンバーでアイディエーション(アイディアミーティング)をしています。

 予行演習ではありません、もっとたのしく賢くなってもらうためには、どういう様にしたらよいだろうか、子ども視点でいろいろな工夫を提案していくわけです。

 大人でもたのしくて、プログラムに熱中してしまいます。

 そういう時に安全性の視点も大切です、〈たの研〉の講座や授業で怪我・事故などがゼロなのは、ほぼ全員が教師経験者で、子どもたちの動きの幅が具体的に予測できるからです。

 こういう感じでどうだろう、喜こぶかなぁ~
 そんなことをいいながらどんどんアイディアが重なっています。

   たのしい子ども未来スクールは、来年も開催したいと思います。

 自治会、児童館など興味のある方がいたらお問い合わせください。

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手のりブーメランの動画完成(飛ばし方編)/楽しいものづくり

 ブーメランを作ったことがあるけれど戻ってこなかった、という人たちがたくさんいます。講座や学校での授業の中で質問してきた感覚では、戻ってくるブーメランを作ることができた、という人たちは1~2%です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉のブーメランは『手のりブーメラン』と名付けているくらい手もとに戻ってきます。何ならクルクル回転しながら戻ってくるブーメランを、開いた手のひらに乗せるようにしてキャッチすることもできます。

 いろいろなワークショップで大人気なので、飛ばし方の簡単な動画をつくりました、100秒バージョンですからパッと見ることができます。

 ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=nR9LHbrci_s&ab_channel=tanokyou2012

 

 学校などで利用したい方は有料で郵送しています、お問い合わせください。

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どの学校も天才に満ちている-たのしい教育の子ども観/〈たの研〉式グライダーNewタイプ-楽しいものづくり・楽しい自由研究

 先日も天才たちとたのしく授業させてもらったけれど、つくづく私は〈授業〉が好きなのだと思います、考えてみると「授業だけしていたい」と考えてフリーになったくらいですから。

 たのしい授業が好きでたまらないの上に、前々回も書いた〈評価論〉がアクセルをかけ、さらに腕を磨いていったので、自信があったのは間違いないけれど、公務員として少なくとも経済的にはぬくぬくと暮らせるのに、「いったい自分の授業の腕で生きていけるのか?」 という普通の人たちにはなかなかできない人生実験それほすてて自由競争の世界に飛び出ていったのは大したものだったけれど、それを支えてくれた方たちもすごかった、人生は勇気とタイミングと縁なのだろうと思います。

 さて今回の「親子わくわく講座」でもたくさんの天才たちに出会うことができました。

「宇宙へ」をテーマに2時間ノンストップの講座を親子も先生ものめるこむようにたのしんでくれました。

 押し付け的な教育によって子どもたちの好奇心が失われていく、板倉聖宣がそう強く語っていたけれど、子どもたちはそもそも天才なんだと思います。こうやって子どもたちの心を動かす授業をしていると、その天才性をどんどんみることができます。

 今回もたくさんの天才たちに出会うことができました。

 プログラムの中で重要なキーになる「〈たの研〉式グライダー」を作った時のことです、2時間の中のほんの10分くらいの時間のことなのですけど、ある天才くんのエピソードを一つ紹介させてください。

 〈たの研〉式グライダーの完成型はこれです。

 私がもう少し丁寧に説明してあげたらよかったのに、ある子(Aくんとしましょう)が完成型とかなり違うカットで私のところに持ってきました、何も語らず「こうなってしまった」と残念そうに。

 Aくんはバットマンのデザインにしたかったのだろうか?
 もちろん、ぜんぜんとばないと私にとばせてみせてくれました。

「いっぱいカットしちゃったか、もっと丁寧に作り方を話してあげられたらよかったのに、ごめんねぇ~」

 と謝りつつ、

「もしかすると、調整したら飛ぶかもしれないよ」

と、私がクリップの位置でバランスを調整してみることにしました。

とはいっても、これだけ違う形にすると、やっぱり飛行は無理なのでしょうか、どう思いますか?

⬇︎

予想・実験してみると・・・

 スーッと飛ぶようになりました。

  Aくんはとてもいい顔をしてくれました。

 もし飛ばなくても、私が「形を完成型ににせてととのえてみるといいよ、最初に話した〈予想⇨実験〉だからね」と話してあげたら、たのしく挑戦したことでしょう。アドバイスが欲しくて私の処にきてくれたわけですから。

 みんなと違う様にカットしたAくんは「これ、なんとかならないですか」と相談したくて私のところに来たのかもしれません。あるいはみんなと同じようにカットして飛ぶことも体感して、その後小さくギザ付き型で作ってみたのかもしれません。どっちにしても、これが天才性です、A.I.には真似できないことです。

 これは以前書いたでしょうか、ある小学校のPTA行事で呼んでいただいて〈たの研〉式グライダーをとりあげた時にも、翼に飛行機のフラップ(飛行機の機体を上下に調整するために使う)⬇︎ をハサミで加工した子がいました、天才です。

「飛行機の仕組み~フラップ・スラットの役割」に感謝を込めて参照

 言われた通りやるのが素晴らしい、いう通り動いてくれるのは素直でいい子だ、そういう子を育てるのが教育だと考える大人はたくさんいます。けれどそういうばかりでは、カラを突破することはできません。

 特に閉塞した社会を突破するには、自分の才能を発揮していろいろな挑戦をしていく子どもたちが必要でしょう。
 学校の先生、保護者のみなさんが、子どもたちの才能・可能性・天才性をたのしく伸ばしていける教育システムがきっと生まれてくる、たのしい教育研究所の活動はその流れに確実につながっていくと思います。

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植物が世界を動かす 〈楽しいブックレビュー 〉楽しい理科・楽しい社会

 買っておいてずっと読む時間のとれない本がたくさんあります、稲垣栄洋著「世界史を大きく動かした植物/PHP」もその一冊です。

 人の目を引くタイトルでなくては買ってもらえないので、誇張気味になるのはしかたないとしても、そもそも植物が世界を動かすことがあるのでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

 そもそも植物が消えたら、シアノバクテリアなど極端な環境下でも生きていける古細菌など一部のものを除いて生物のほとんどは死滅するでしょう。

 ただしそれは植物が優れているということでもありません、逆に動物が地球から消えたらほとんどの植物も滅びてしまいます。植物に必要な酸素Oをくれるものがなくなってしまうわけですから。

 動物も植物も菌類も循環して生命を成り立たせているんです。

 世界史を変えるくらいの力は動物も植物も菌類も持っているといって良いでしょう。

 では、ある種類の植物が世界の歴史を動かした、ということはあるでしょうか。

 あります。

 たとえば東インド会社(イギリス・オランダ)は〈コショウ〉で巨万の富を手に入れ、その経済力と軍事力を背景に、実際に政治を動かす力を持つようになったと言われています、その意味でコショウという植物が世界を大きく変えるものになったともいえるでしょう。この本「世界史を大きく動かした植物」にも一章とって書かれています。

ウィキペディアより

みなさんは、世界史を大きく動かした植物をあげるとすると、他にどういうものが浮かんできますか?

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 本の中には〈コショウ〉の他に「小麦」「イネ」「唐辛子」「ジャガイモ」「トマト」「ワタ」「茶」「サトウキビ」「大豆」「タマネギ」「チューリップ」「とうもろこし」「さくら」が章をさいてまとめられています。

 個人的には〈トマト〉や〈さくら〉が世界史を大きく変えた、というのが腑に落ちないのですけと、それはそれとして、実はこの本の「サトウキビ」の章を読むためだけに買っておいた本です。

 板倉聖宣先生が元気な頃「きゆなさんは沖縄で暮らしているんだから、みんながサトウキビのことをたのしく学ぶことができる授業書を作ってよ」という宿題を残してくれました。

 そのための一冊です。

 著作に没頭できる環境をそろそろ整えていきたいと考え始めています。

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