たのしい国語-新明解語源辞典(三省堂)ははじめから面白い〈藍〉〈アイロン〉の語源

 語源の記事についての便りがいろいろ届いています、ありがとうございます。「か行までに面白い語源があったら教えてください」という声に答えて書かせていただきます。

 はじめの言葉「あい/藍」から〈おもしろい〉が始まりました。

 以前いた学校で保護者の方に誘われて〈藍染め〉をしたことがあるので藍そのものは具体的に知っていましたし、〈青は藍よりいでて藍より青し〉という言葉も知っていましたから、植物や色の一通りの知識はあったのですけど、後半にさらりと書かれた言葉に目を開かされました。

 上の説明の〈藍と青は同源〉のあとです。

 アケ(朱)とアカ(赤)、クリ(栗)とクロ(黒)などと同じ様に、末尾音節の母音を交換させて造語したものである。

 なるほど・・・

 朱(アケ)というのはこの植物、ザクロの仲間です。

 朱(アケ)から赤(アカ)という言葉がができたのではありません。赤は〈明るい〉から来た言葉です。アカの語尾を変化させて〈アケ〉と名付けたということです。

 同じ様にクリは〈黒〉の語尾を転じて作られた言葉とのこと。

 なるほど、たしかに黒い。
 

 いわれてみれば確かにそうなのですけど、いわれて初めて目が開かれるというのはたのしいことです。

 アイロンの語源まで行こうとおもったのに、目安にしている文字数を過ぎてしまいました、次にご期待ください。

 それにしても語源辞典はたのしい、それはかなり言えると思います。

 私が愛用している語源辞典は3冊あるのですけど、その中で最もおすすめするのが三省堂の「新明解語源辞典」です。語源辞典は普通の辞典より高めで、この新明解語源辞典も4200円くらいするのですけど、それでも比較的安い方です。

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〈たのしいブックレビュー〉読み語りにおすすめの本「あっ、ひっかかった」オリバー・ジェファーズ作・絵 青山南訳 (徳間書店)by Mie.

 久しぶりのたのしいブックレビュー、読み語りにおすすめの本を紹介します。
「あっ、ひっかかった」 オリバー・ジェファーズ作・絵 青山南 訳
(徳間書店) 1650円 ユーモアたっぷりの絵本です。

フロイドくんが凧揚げをていると・・・

凧が木にひっかかった。

これはよくあることですね、私もこどもの頃、経験があります。

ところがこの絵本、予想をはるかに超えてすすんでいきます。

凧をおとそうとして、お気に入りの靴を投げたけど・・・

それもひっかかってしまいます。

くつをおとすために猫を連れてきて
どうするのかと思ったら、フロイドくん、猫をなげてしまいました。

すると猫も・・・
いったいどうなっていくのでしょう?

 この作品をたくさんのこどもたちに読み語ってきたのですけど、はじめのうち「えーーー」「ありえない〜」と言いながら見ていて、そのうちに、大笑いしてくれました。

 以前、たのcafeでいっきゅう先生が「こどもは作品そのものも楽しんでくれるけど、こういう絵本を自分たちと一緒にたのしんでくれる大人がいることも、こどもたちにとってはとても嬉しいことなんだ」と話していました。

 みなさんもぜひ、こども達に読み語ってみませんか。

 ところで絵本をたのしんだこども達は「あ~たのしかった」で終わることはありません。次回はその絵本から広がる世界について紹介しましょう。

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たのしい指導要領入門ー親も知っていたほうがよい、学校教育のマニュアル〈学習指導要領〉にはこう書いてある

「今年こそ合格したいです」とスーパーヴィジョンを受けにくる先生たちがいます。コロナ流行の年から沖縄の教員試験問題数が半減したのですけど、その分〈指導要領〉の割合がグッと増してきました、指導要領でしっかり得点することが合格に繋がります。

 教師でない方にはイメージがわかないと思うのですけど〈指導要領〉というのは授業の中でどういう内容をどういう目標に向かって構成していくか具体的に示したマニュアルの様なものです。

 久しぶりに私も腰を据えて国語の指導要領から読み始めています。

 小学校低学年(12年)の国語の目標は3つ掲げられています。1番めが〈国語の知識や技能〉について、2番目が〈考える力、伝え合う力〉についてです。私の大好きな〈読書〉については書いて無いのか?

 あるんです、3番目に。
 何と書かれているか予想してみませんか?

〔第1学年及び第2学年〕目標
(3) 言葉がもつよさを感じるとともに,( 楽しん      )読書をし,国語を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う。

 

予想 ( )にはどういう言葉が入るでしょうか?
 ア.楽しんで
 イ.進んで
 ウ.決まりよく
 エ.毎日

 

 どうしてそれを選びましたか?

 

⬇︎

予想すると賢くなる

⬇︎

予想するとたのしくなる

⬇︎

国語の学習指導要領12年の目標には

言葉がもつよさを感じるとともに, 楽しんで読書をし,国語を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う

とあります。

 まず〈たのしんで読書〉が基本だということです。

 読書をたのしめない、という方がいたら、ぜひ12年生からやり直す気持ちで、たのしい本・絵本を手にしてみませんか。

 おすすめの本はこのサイトの中にたくさん紹介してありますよ。

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野菜を育てるたのしさ(Hさんの場合) Nano筆

 

 季節の移ろいに合わせる様に美味しい野菜を届けてくださる〈たの研応援団員〉のHさんがいます。昨日「いい野菜ができましたよ」とやって来てくれました。手に、ぎっしり詰められ、さらに上に重なってこぼれそうなほどのレタスをかかえて。

 袋の中には、こんなにみずみずしい野菜が顔をだしてくれます、そのままちぎって味見をすると、ほんわかと甘みを感じることができます。

 

 Hさんによると、引き抜いた後、土のついた根の近くは切って刻んで土に戻すそうです。土づくりから心をここめて育てているからこんなに新鮮で大きく美味しい野菜がそだつんですね。

 

 丹精込めた野菜を手にしながら語るHさんは、まさに〈土と共に生きる人〉そのものです、でも本業は農業ではなく〈英語〉の実力を生かした仕事をしているんですよ。

 

 午後は、子ども会のメンバーと一緒に収穫体験をすることになっているそうです。

「野菜にカタツムリがついているのをみてキャーってびっくりする子もいるんですよ」

「引っ張って取るときに葉っぱがちぎれてしまったり、いろんなことがおこります」

とのこと、とてもたのしそうな顔をしていました。

 Hさんをみていると、野菜を育てることが、周りの人たちの笑顔を広げることと同じなのだと思えます。いっきゅう先生が最近「たのしい教育原理」という話を書いていました。たとえば〈野菜を育てること〉も「たのしい教育原理」との関連でみることができますね。

 研究所でサラダにして美味しくいただきました。箱からはみ出るほどたくさんの野菜たちは、仲間のところにも配りました。研究所にきてくれた方にもお分けしています。毎日たのしい、たのしい教育研究所です。

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