目は口ほどにものを言う/ペーパークラフト教材研究

 子どもたちがハサミの安全な使い方や切り込みの練習、そしてノリの付け方などをたのしく学ぶ教材をいろいろ探しています。

 いろいろな先生たちが教材を持ち寄って研究をすすめているのですけど、最近のヒット作がこれです。

 一つ目で「ハぁイ!」という様に手をあげているオブジェ、何だかわかるでしょうか。

 ピクサーの名作「モンスターズ・インク」のマイクです。

 この生き生きとした瞳、元気よく語りかたけてくれる感じがして、大人気です。

 

 原版の型紙は、小学校低学年のこどもたちには細かすぎるので、どうにかシンプルにしあげられないかといろいろ知恵を寄せ合っています。

 こういう地道な準備もたのしくて、笑顔広がるたのしい教育研究所の日々です。

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たのしい読書案内-小学校の国語の本の想い出/教科書的だというのは貶める言葉だけれど私には好きな教科書がいっぱい(子ども達にも伝えたい話)

 数回前の〈高校国語の教科書が愛読書〉という記事の後「注文しました」「高校の教科書を息子から譲ってもらって読んでいます」「古本屋さんに探しに行きましたが置いていないですね」という様な便りが届く様になりました。

「科書的だ」というのは貶める時に使う言葉だけれど私には好きな教科書がいっぱいあります。それに負けず「いい教科書もたくさんある」ことを伝えたいし、特に国語の教科書の内容にはいいものがたくさんあることは何度も書いておきたいと思っています。

「教科書」の想い出はたくさんあって、私の教師のスタートの時の国語の教科書のこともその一つです。

 国語の時間、子どもたちと一緒に朗読するのが大好きでよく読んでいました、その時強く残っているのが「太郎こおろぎ」です、今も掲載されているといいのだけど。

 いい話でした。

 私が務めることになった学校は少しだけ山側に登り始めた位置にあって、そこから山の頂上を見上げることができました。少し歩くと湧き水がコンコンと流れ出る場所があって、そこに行くと野菜を洗いにきた人たちからいろいろ話を聞かせてもらうこともできました。「太郎こおろぎ」に出てくる校舎は小さくて昔風だったのですけど、私にはまるでその学校が教科書に登場したかのような思いがする作品でした、遠くに見える山際もちょうど挿絵の様な感じがします。子どもたちも、自分の個性を包み隠そうとしない、すてきな子ども達ばかりでした。

 今でも心を澄ませるとあの頃の景色が目に浮かんできます、そして子ども達と朗読した大きな声の響きも聞こえてきます。

 題名の〈たろう〉が主人公といっていいでしょう、そこに〈しのちゃん〉と〈わたし〉が重要な役で登場します。

 最後の「太郎は◯◯になって、学校に立派な、◯◯◯◯」という終わり方は、半分好きで、半分は「もったいないことをしたな」と感じたことも覚えています。

 

 みなさんが心に残っている教科書の話があったら聞かせてくださいね。

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菜の花畑の美しさ その利用(子ども達にも語りたい話)

 それまでちらほら目にしていた〈菜の花〉が目立ってみられる様になってきました。これはたの研第3研究所近くの写真です。

 「菜の花畑」です、冬のどんよりした天気のこの日、そこだけ輝いて見えました。

 花、一つ一つが美しい色をみせています。

 ミツバチ達もたくさん飛び回っています。

「菜の花」というのはアブラナ科の植物の花の総称です。アブラナ科のキャベツもハクサイもそのままにして置くと菜の花が咲きます。

 これはカラシナかなぁ。

 眺めながらも「こんなにたくさんの菜の花をどうするのかなぁ」と気になりました。

 みなさんはどう思いますか?

 ちなみに、周りには丁寧にネギ類などが植えられていますから、手入れせずにほったらかしたためにこうなったとは思えません。

予想

 

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 以前からの疑問なので調べてみると菜の花の用途はいろいろありました。 

b. 食用

c. 蜜採取用

d. 製油用

e. 緑肥(植物を青いまま畑にすき込んで肥料にする)用

f. 景観用(眺めがよくなるから)

 書いていてうっかりしていたことを思い出しました、前半に書いた「菜の花というのはアブラナ科の花の総称」という言葉についてです。「アブラナ」科⇨「油菜」科なのです。つまり〈d.製油用/油をとるため〉というのを真っ先に思い出してもよかったのに、菜の花のきれいさに見とれてそういうことに結びつけることができませんでした。

 前を通る時、畑の持ち主さんがいたら、聞いてみようと思います。※この記事は今年2022年の一月が終わる頃書いたものです。

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〈琉球/りゅうきゅう〉という言葉のイメージ

 たのしい教育は地域限定の動きではなく、これからの〈世界〉の教育〈日本全国〉の教育をテーマにしているのですけど、そういうときにも足元の沖縄の教育はとても気になります。今回はその〈琉球・沖縄〉の近代史の話をメルマガに書き始めています。
 そのはじまりのところに書いた「〈琉球〉という言葉」の認識について周りの人たちと随分違うものがあると発見しました、その部分を少し紹介させてください。

 「原子論者の人生論」というガリ本をまとめようと師の板倉聖宣にロングインタビューした時のことです、そこで板倉先生がこう語ってくれました。

板倉

 自分は東京の下町で育った、だから下町主義でいくんだ。下町というのは庶民の町、つまり庶民の立場にたって物事を考えて発言する。

 キミは沖縄で育って、他の人の知らないことも見て感じてきたわけだから〈沖縄主義〉でいくといい

 沖縄は地政学(地理学と政治学を組合せた学問)上センシティブなところがあるので板倉先生に言われたままに言葉を使うことは控えているのですけど、どっちみち私いっきゅうの出発点は〈琉球・沖縄〉です。

 本題に入る前に話を少し広がりますけど、文字的・音的に〈琉球/りゅうきゅう〉という昔ながらの沖縄の呼び名が好きです。

「琉」は〈宝〉や〈宝の〉という言葉で、「球」は単なる玉ではなく〈美しく整った玉〉という言葉です。石好きの私には地球から出てきた貴重な岩石を磨いてこんな風に美しい球をつくったイメージです。

 小学校の頃、社会の授業で「沖縄っていうのは〈沖にある縄〉みたいにみえるから名付けられた」と聞かされて、大好きな砂浜の島と海に漂っている縄のイメージが結びつかず困ったことがありました。しかもその意味からすると沖縄主体の言葉ではないということも重なって、それよりずっとこういう美しい宝石の様な玉というイメージが私の中にスッと入ってきたのでしょう。

 誰がいつ名付けたのか、こういうものは〈諸説ある〉というのが定番ですけど、もう少し突っ込んで調べてみると、『りゅうきゅう』という呼び方はかなり古いのですけど、その音に〈琉球〉という文字を正式に使ったのは1400年代、尚巴志によってこの島が統一された時〈明の皇帝が呼んでいた琉球という呼び名〉に従って〈琉球王 尚巴志〉と名乗ったときだといって良いでしょう。

 こういう美しい島であることを、今の子ども達にもたくさん伝えたいと思います。実はそういうことが〈社会〉の授業の出発点であってもいい、そう考えています。
 そして〈こういう美しい島にもいろいろな問題や課題がある〉だから「皆で賢くなって、そういう課題や問題を少しずつ解決していける様にしよう。それはきっとたのしくてやめられないものになると思う」、そういうものが学校の学びであってほしいと思っています。たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!