楽しいのが自由研究⇨問題「水と油と氷」@メルマガでとりあげた授業から

 自由研究についての記事がたくさん読まれる頃になってきました。そのせいもあるのでしょう、前回のメルマガ〈授業の章〉のタイトルに興味関心をもった方達からいろいろ問い合わせがとどいています。
 たのしく賢くなっていく教育に興味のある方はまず一年〈たのしい教育メールマガジン〉を購読してみてください。こどもたちと一緒にたのしく賢く元気になっていく方法、ものの見方考え方などを毎週学ぶことができます。県内だけでなく他の県の方たちにもたのしんでもらっている人気のメルマガです。

 さて「水と油と氷」という第266号の記事に興味をもってくれた方からとどいた問い合わせに答えて、紹介しましょう。

 前半を再校正して紹介します。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の授業は特別な道具・器具や技術を必要としないものです、このプログラムも学校だけでなくキッチンでたのしむことができます。まず自分で予想を立てて実験してみて、これは子どもたちにも伝えたいと思ったら利用してください。その時には「たのしい教育研究所のプログラムである」と伝えてぐさいね。

はじめに

夏休みなので、キッチンで簡単にできる実験を紹介します。
コップと水と油と氷があればOKです!

みなさんは「水と油は混ざり合わない/混ざりにくい」という話を聞いたことがありますか?

はじめにこういう実験をしてみましょう。
そうです「まず予想を立てること」が大切です。

問題1
コップに同じ量の水と油を入れると、コップの中はどうなるでしょう。
水と油は上下にはっきり分かれるでしょうか、それとも混ざりあってしまうのでしょうか。
ホンの少しは混ざるとか虫めがねなどで確かめると混ざっていることがわかる、というようなことではなく、見た目で「ここは油が集まっている、ここは水があつまっている」というように分かれてみえるのかどうかで判断しましょう。

 予想
  ア 油が下、水が上
  イ 水が下、油が上
  ウ 最初に注いだものが下、次に注いだものが上
  エ 混ざってしまってどっちが上だかわからない
  オその他 右と左に分かれる・シマシマ状にわかれる など
   〔                       〕

 どうしてそう思いましたか?

実験1.

①まず油を注ぎました。


②次に水を注ぎます。

さぁ、どうなるでしょう、予想変更もOKですよ!

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 [結果]

真ん中あたりでハッキリと層が分かれていることを確認してください。
上が油、下が水とわかれています。

実験2

次は、はじめに水をそそいで、あとに油をそそいでみます。

2-① 水をそそぎました。

2-② 次に油をそそぎますよ、さぁ、どうなるでしょう。
 予想変更OKです!

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 [結果]
 あらら、何だかぐちゃぐちゃになっていきますね。
 もしかすると〈オ.その他〉が正しいのかもしれません・・・

 しばらくするとおちついてきましたよ⇩

今回もハッキリと〈油が上〉、〈水が下〉に分離しました。

 ⭐️結果⭐️
どちらを先に入れても、水が下、油が上になります。

問題2 水と油の入ったコップ(すぐ上の写真)の中に〈氷〉を入れてみましょう。氷はどうなるでしょう。

 予想 氷は
  ア コップの底に沈む
  イ 水と油の中間で止まる
  ウ 油の上の方に浮かぶ
  エ その他

 どうしてそう思いましたか?
 あなたの考えを聞かせてください。

 これは学校の先生たちを集めたワークショップでも、とてももりあがりました。
 興味のある方は、予想を立てて、自分で確かめてみましょう。

〈たのしい教育研究所〉夏の講座8/11(日)はたのしい自由研究の題材になるプログラムが満載です。来週あたりから申し込みがスタートする予定です。
 興味のある方は日程の調整をしておくことをおすすめします。

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楽しく島言葉(しまくとぅば):子どもたちが島言葉の魅力を感じてくれるプログラムが勝負

 今年度もすでに〈たのしく島言葉〉の活動が始まっています、これは中部の小学校で、〈たの研/たのしい教育研究所〉のシンプル島言葉を紹介しているところです。

 

 〈しまくとぅば〉は琉球・沖縄の祖先が大切にしてきた「ものの見方・考え方」をタイムマシンのように届けてくれる素晴らしい文化遺産です。

 だから学ぶ必要があるというわけではありません、たとえば〈男尊女卑〉の発想を継続する必要はないでしょう。

 消えていくのはもったいなさすぎる琉球・沖縄の祖先たちがかつて大切にしてきた発想・哲学があります。言葉に残ったそういうものの見方・考え方をたのしく伝えていく活動、それが〈たの研〉の『たのしく島言葉』です。

 沖縄県にバックアップしていただいて取り組み始めて早3年に入ります。3年前から活動がはじまったのではありません、「たのしい教育」の歴史の中ではすでに20年以上前からスタートしています。
 その一つが20年以上前、私が恩納村の小中学校で勤務していた頃に実施した〈沖縄方言検定〉です。こどもたちも先生方も喜んで取組み、二次試験では地域のおばあちゃんおじいちゃんが試験官として協力してくれるなど、大きなもりあがりを見せた取組の一つです。

 これはその時利用した〈島言葉〉の問題と認定証です。

 なかなか合格できない子どもたちは祖父母の元をたずねて練習し、二回目三回目の試験で合格していきました。

 その後も「散歩しながら島言葉」「クッキングで島言葉」「海の生き物しまくとぅば」などいろいろな教材を開発し、こどもたちとしまくとぅばの楽しさと深さを味わってきました。

 こどもたちのものの見方・考え方がバージョンアップする、島言葉で明るくたのしく元気になっていく、そういう活動を全力ですすめています。

 応援してくださるかた、自分の地域でたのしいワークショップを実施して欲しい組織団体の方はご連絡ください。

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月下美人(ゲッカビジン)は何の仲間でしょう?@読者の方から届いた写真から

 子どもの頃、寝ているところを起されて、お隣の家に連れていかれ、ツボミから花開こうとする月下美人を見せてもらったことがある。
 大人同士が盛り上がっていた記憶はあるけれど、月下美人がどんな花だかぜんぜん覚えていない。まぁ、子どもというのはそんなものだと思う。

 先日、読者の方から自宅で咲いた月下美人のツボミと花の写真が届きました。

 これです。

 夜の暗がりの中で白く輝く姿は不思議な美しさがありますね。

 「ゲッカビジン/月下美人」は和名の正式名称です、ニックネームではなく〈美人〉と名付けられた植物は他にないと思います。

 ここで問題。

 質問1 月下美人は何ファミリー(科)の花でしょう?

 質問2 月下美人が主に夜中に花を開かせるのは、どういうわけでしょう。

 元々知っていたよ、という人でなければ、なかなか正しい答えにはいきつかないと思うので、気軽に予想してみてください。

予想してからね

予想してからね

予想してからね

1.月下美人はサボテンファミリー(科)の植物です、花のバックの茎をみると「確かに」という人もいるでしょう。ちなみにサボテンの葉は乾燥地域独特の進化をとげ、針のようになっています。

2.サボテンが夜花を開くのは、夜行性のガやコウモリが受粉の担い手だからです。もちろんそれは自生している地域でのことで、日本にある月下美人は株分けなどをして増やしたものだそうです。

 もちろんそれらは私が大人になってから知ったことで、子どもの頃、眠い目をこすりながら聞かされても記憶に残らなかったでしょう。

 大人たちがたのしむ植物なのかもしれませんね。

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大人気;夏の講座〈自由研究で子ども も 親も 先生もたのしく仲よく〉事前告知/すでに問合わせが多数届いています

 〈たの研/たのしい教育研究所〉の夏の講座は多数の申し込みがあるだけでなく、早目の申込みが多いのが特徴です。毎回、可能な限りキャパを増やして実施していますが、それでも入りきれない方たちが出てしまいます。〈楽しさ度&理解度&安全性〉を優先すると仕方ない決断で、講座当日が近づくとお詫びする回数が増えていきます。

 実はすでに「夏の講座にぜひ参加したいので、期日など、わかっているところでよいので教えてください」という問い合わせがいくつも届き、事務局が少し慌てています。

 それをふまえて、いつもなら〈リーフの印刷&配布〉をもって告知がスタートするのですけど、実験的に早目に多くの方たちに夏の講座の広報をスタートさせることにしました。
 プログラムの正式名称や費用については、担当との最終調整が必要なので、もう少しお待ちください。とはいえ、価格高騰に対抗して押さえた費用で実施する予定です。もちろんいつものように〈おみやげ教材〉もしっかり準備する予定です。

 たのしい内容になることは間違いありません、「最近親子の対話が少なくなってさびしいな」と感じている方も、もっと仲良くなるきっかけになると思います。

⭐️期日:2024年 8月11日(日) 9:15受付 9:30〜12:45
⭐️会場: うるま市「うるみん」3F(あげな十字路近く)
⭐️対象:個人、親子(小学生以上)、教師、たのしい教育に興味関心のある方
⭐️参加費:物価高騰はますます進んでいるので前回より参加費を下げられるように調整中です。とはいえプレゼンと教材などの質は落とさないように工夫中です。今回は〈親子割引〉だけでなく〈友達割引〉も設定しました、「〈たの研〉の講座はとってもたのしいし、後でもう仕込むと満杯になっていることが多いから一緒に行こう!」と誘っておくとよいと思います。〈ひとり親世帯〉などの参加費割引もあります
⭐️内容:テーマは自由研究、それはつまり本物の科学・技術のたのしみです。全体でたのしむプログラムと選択制で自分の興味優先でたのしむプログラムの二つがあります。夏休みの課題という狭い内ではありません。親は子ども親類とたのしく過ごすプログラムを、先生は学校で子どもたちと仲良く、たのしく、賢くすごす方法をたくさん学ぶことができます
・いっきゅう先生のワクワクサイエンス(自由研究)
・選択制で3つ受講(水面の研究&アメンボウ、クラシックタイプのプラ板、Newバージョンプラ板、植物の不思議、衝突の科学 ほか)
・わくわく読み語り
⭐️講師:たのしい教育のエキスパートが担当します、たのしい教育の初期から活躍したレジェンドも登場してくれる予定です

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