RIDEのものの見方・考え方 /〈宗教〉について考える

 有料メルマガ向けに〈宗教〉について書いた内容があります。反響が大きかったので手を入れて掲載します。

 宗教というものは「信じるところから始まる」というスタンスですから、考えを伝え合うことで納得に至るというものではありません。ですからこれまでしっかりと書く機会がありませんでした。
 しかし「たのしい教育研究所(RIDE)」の講座を受講したり、RIDEに学びにくる方たちがどんどん増えていますから、そろそろ「たのしい教育と宗教についての考え方」について書いておきたいと考えています。
 おつき合いください。

 自然の法則を超えた力、たとえばある者の意思で死んだ人を蘇らせたり、この人は天国に連れて行き、あの人は地獄に落としたりできるという様なことを信じている人たちがいます。宗教を大切にしている人たちです。
 宗教とまでいわなくても、ブレスレットに病気を治す力があるとか、金持ちにする力があるとかいう様なものも似ています。

 たのしい教育研究所(RIDE)は特別な政治や団体そして宗教に偏ることはありません。立脚するのは〈原子論〉という真理、そして〈和をもって貴しとなす〉という組織論です。

 原子論は仮説・実験を元にした科学の源つまり無神論です。当然、自然の法則を超越した特別なものの力を信じません。

 仮説・実験によって真理を求める〈原子論〉は、古代ギリシャのエピクロスまで源をたどることができます。〈原子論〉はたくさんの神々をまつる古代ギリシャの中にあっても「無神論」を貫き通しました。
 その後、キリスト教に抹殺されたといえるほどの弾圧をうけましたが、その真理の灯は消えず、400年ほど前にガリレオやラボアジェ(ラヴォアジェ)たちがそれを復活させた時から今まで科学の最先端をリードしています。
 現在の社会を支えている先端技術、病院で処方される薬や宇宙探査に至るまで原子論によらないものはありません。

 ところが、科学系の肩書きを持つ人たちの中にはとても怪しいことを語る人たちがいます。「地球上の大半の人は宇宙人にさらわれ、脳にある処理をほどこされ、その後記憶を消されてから地上に戻されている」と真剣に説く人物もいますし、「ゲームなど電子系の影響で脳のβ波が低下し認知症患者と同じ状況になる人が増えている」と説いています。しかしそれらは仮説実験的な手法ではありません。当然、批判の対象ともなっています。しかし残念ながらそれを信じる人たちもいるのです。

 そういったものと一線を画す意味を含めたい時には、単に科学と書くのではなく原子論と書くようにしています。
 そういう本格的な科学についての見方・考え方について知りたい方は是非カール・セーガンの「悪霊にさいなまれる世界(上下)」ハヤカワ文庫 をお読みください。
 


悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ユヴァル・ハル・ハラリの「ホモ・デウス(上下)」河出書房新社  もおすすめです。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 さて〈原子論〉をよりどころにしている「たのしい教育研究所(RIDE)」には宗教を信じている人たちもやってきます。
 私いっきゅうは原子論者つまり無神論者ですけど、私の大切にしている友人たちの中には敬虔なクリスチャンもいます。大切におつき合いさせていただいていた心円さん(故人)はお坊さんでした。

 親類には100年以上続くお寺の住職をしている方もいて、とても仲良くおつき合いしています。その他の宗教を信じている方もいます。

 

 原子論を拠り所にしている〈たのしい教育研究所(RIDE)〉や私いっきゅう個人が、どうして原子論と相容れない「宗教」を信じる人たちと仲良くできるのか。

 たのしい教育研究所(RIDE)のテーマが「和らぎをもって貴しとなす」という立場だからということもあります。しかしそれだけではありません。

〈宗教と子ども達の笑顔・賢さのどちらを大事にするのか?〉その答えが一致していれば、教育という場面で一緒に協力していくことができると考えているからです。

 宗教の話の中には〈自分の子どもの命を生贄として神に差し出した〉という恐ろしいエピソードもあります。
「信じている宗教のためには自分の子ども達を犠牲にしてもよい」というのではなく「まず子ども達の笑顔、賢さを大事にする」、そこのところが一致していれば〈たのしい教育〉の仲間として一緒に協力していくことができると考えています。
 そういうところでお互いの目標が一致していれば、いろいろな宗教の信者であってもかまわないと思うのです。

 笑顔と賢さを大切にしてすすんでいく中で、宗教と原子論の対立もいつかきっと融和していくことができるでしょう。
 道は遠くても、その方向しかないと思っています。

 これからもいろいろな方たちと一緒に和(やわらぎ)をもって、たのしい教育に全力で取り組んでいきたいと思っています。

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自由研究 イルカとサメ 動物分類から広がる世界②

 自由研究というのは夏休みの宿題だからやる様なちっぽけなものではありません。「自由研究こそが本物の研究」で、それはたのしくてたまらないものです。
 前回のお話を読んで「とても興味深いです」というメールがいくつも届いています。おもしろいと思って自分で調べていくうちに、きっといろいろな発見が生まれるでしょう。たのしいと感じたら、それが生活を豊かにします。どんどんたのしいことを見つけていってくださいね。

 さて前回、イルカは哺乳類でサメは魚類だというお話をしました。
 それが、外見のどういう違いにつながるのか・・・
 いきましょう。

 哺乳類の仲間の身体の動きを見てみましょう。
 身体を移動するときのネコの動きです。哺乳類は基本的にこういう身体の動きします。

 もちろん足を動かして前に走っていくのですけど、線の部分〈背骨〉の動きを注意して見てください。
 地面から空の方向で見ると、体の骨を〈上下〉に骨を動かして前に進んでいます。

 

 

 ところが魚はそうではありません。

 これは魚の骨です。魚たちは地面に対してヨコ向きに身体をくねくね動かして進むのです。

 

 こんな動きですね。地面から空に向かう方向で見ると、上下ではなく横にクネクネひねりながら進んでいくのです。骨の構造がそうなっています。

 この向きの動きで水をかくとすると〈尾びれ:尻尾の部分〉は、地面から空に向かった方向に広がっていなくてはいけません。そうでないとうまく前に進むことができないからです。

 サメは魚類ですから、他の魚と同じ様な向きに尾びれがついています。

 ところがイルカは哺乳類です。

 背骨の動きはヨコにクネクネではなく、タテ向きに動かします。すると、魚の様な向きで尾びれがついていては、水を刀で切る様な動きになって、前に進むことができません。
 尾びれは地面と同じ向き、横向きについています。
 この写真で確認してみてください。

 これが、サメの様な魚類とイルカの様な哺乳類との大きな違いです。

 サメの尾びれを見てください。
 魚類は身体をヨコにクネクネ動かして進みますから、地面に向けてタテ向きですね。


 海で、サメかイルカか確認するときには、尾びれを見てください。
 こんな感じで背びれと尾びれが水面から出ているとしたらイルカではなくサメなのです。

  

 〈イルカかサメか〉、それは動物の進化の分類で整理していくとはっきりと違いがわかってきます。

 そうそう、前回の記事に載せた写真をもう一度見てください。
「あ、これは・・・だ!」と分かる様になっているのではないでしょうか?
 わかったとしたら、今回の内容がうまく頭に入った証だと思います。

 興味を持ってくれた方は、どんどん自分でも調べてみましょう。
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たのしい野山の花さんぽ=秋編= 参加者募集/「おきなわ野山の花さんぽ」安里肇栄さんと行く⬅︎満員となりました(募集終了)

 お待たせいたしました。名著「おきなわ野山の花さんぽ」の著者〈安里肇栄〉さんと行く〈花さんぽ 秋編〉の開催が決まりました。安里さんは、たのしい教育を応援してくださっている人物で、研究所の植物関係のスーパーバイザーです。
 実際にフィールドでいろいろおしゃべりしながら、秋の植物を眺めにいきませんか。

 少人数制です。
 希望の方はお早めに!

☆期日2017年11月26日(日) 早朝恩納村某所に集合
 (参加決定の方におしらせします)
☆時間 早朝〜お昼ごろ
☆参加費 保険、交通費等 1000円
☆持ち物 「おきなわ野山の花さんぽ」ボーダーインク社/

  飲み物/帽子/長袖・長ズボン/タオル/虫除け など
※雨天の場合には、たのしい教育研究所〈第三ラボ:沖縄市登川〉で安里さんのお話を聞くことになっています

申込 ➡︎ こちら

 

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笑顔いっぱい:おじいちゃんおばあちゃん〈たのしい教育〉を思い切りたのしむ/老人会で盛り上がる

 某月某日、老人会の文化講演会に呼んで頂いて〈いつまでもたのしく学ぼう〉をテーマにたのしい教育をたっぷり味わっていただきました。

 当初「40~50人くらい集まるかというところです」ということでしたが、ふたを開けるとそれより遥かにたくさんの方たちが参加して下さった様です。ものづくりの材料をみると約70人くらかの方がたのしんでくれた計算になります。
 年齢は若い方のお顔も見え、上は90歳を超えた方までと幅がありました。

 司会の方が「講演会という名称ですけど、いっきゅう先生は、元々教師をしていたので、今日はきっと〈授業〉の様な形になると思います」という紹介をして下さったとき、おじいちゃんおばあちゃんが少し構えた様に見えたので、はじめに質問してみました。
「さきほど〈授業〉という紹介がありましたけど〈学校の勉強が好きだった〉という方は手をあげていただけますか?」

 皆無。

「お一人もいませんね」と話すと大きな笑い。
 時代をさかのぼるほど、厳しい教育を受けた方たちが増えていくのでそれは十分予測されます。教育に携わるものとして〈すみません〉という気持ちです。その分、力を入れて〈学ぶことはたのしい〉と感じていただきたいと思っています。

 たのしい教育研究所の授業は〈学校〉でも〈老人会〉でもほとんど変わりません。
いろいろなテーマをベースに
「たのしさがいろいろな問題や課題を突破する」
「予想して確かめる」
 という構成で1時間たっぷりとたのしんでいただきます。

 とりあげた内容は〈この美しい星でたのしもう〉です。
 宇宙から見た地球の映像にたくさん方たちが魅入っていました。

 これは〈人間が初めて空を飛んだのはどういう方法だったでしょう」という問題に予想してもらっているところです。
 おじいちゃんおばあちゃんたちが学校でやる様に予想したり意見を言ったりしてくれるのか、と心配していたスタッフもいましたが、その活気はかわりません。
 90歳の方から〈先生、生きているうちに地球上で無重力を体験したいのですけど、どういう方法がありますか〉という質問が来たりするほどです。

 実験を交えて、たくさんの拍手を受け、笑顔を見せてもらいました。

 これはまとめの部分で「この地球という美しい星で〈たのしむ〉ために〈子どもと仲良くなる〉ことがとてもおすすめ」ということで〈タマゴにーちゃん〉を作っているところです。
 喜んだこと喜んだこと。

 この写真は「ほらできたよ。よく動くでしょう。あなたのはどうね?」と話かけている様に見えます。

「いっきゅう先生、これ頂いてよろしいんですか?」
といろいろな方から聞かれて「もちろんです。ぜひこれで子ども達とたのしんでください。子ども達にも作ってあげてください」と答えると、とてもいい笑顔を見せてくれました。

 帰る時、ツエをつきながらもバッグに入れるのではなく〈手で大切に持って〉くれている姿や、早く家で家族に見せたい様な雰囲気が見えたりと、そういう姿嬉しかったです。

 授業の後、何人もの方たちが私のところに来てくれて
「先生、今日はとてもわかりやすくて、ほんとにいい時間でした」
「おもしろいではなく、たのしい時間でした」
「ますます元気でたのしい教育を広めてください」
という様な話をしてくれました。

 その一人Tさん(女性)が
「先生、わたし普通の人の半分しか学校を出ていないので感想を書くのは難しいから、直接お礼をいわせてください。
 今日は来てくれて本当にありがとうございます。
 今日の授業は、ほんとうにほんとうに良い授業でした。
 わたしは戦争もあって学校にはあまり行っていないですけど、その私にもとてもよくわかる、たのしい授業でした。
 先生が〈いろいろな人たちと仲良くなることもとてもたのしい〉と言っていましたが、90過ぎまで長生きした私の母親が〈家族とか人のいいところはどんどん自慢しなさいよ〉と言っていました。そのことと同じだと、母親のことも思い出していました」
という様な話をはじめとして、たくさんの感謝の想いを語ってくれました。
 聞いている私の目がうるうるしてくるほど嬉しい話でした。

 去りがたい会場でしたが、スタッフの皆さんにも感謝を伝え、さよならし、夜はカウンセリングの特別講座。明日は〈たのしい教育Cafe〉。充実を絵に描いた様な日々です。
 教師を辞めて研究所を立ち上げ、たくさんの方たちの〈笑顔〉と触れ合う日々の中で研究所の〈仲間たち〉のありがたさ、そして〈応援してくれる方たち〉のありがたさを感じています。感謝の気持ちは、ますます〈たのしい教育〉で笑顔を広げることでお返ししたいと思っています。
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