たのしい教育メールマガジンでだいぶ前に紹介した『人生フルーツ』という映画があります。作品の中に出て来た言葉がずっと心に残っていて、やっと最近腑に落ちるようになってきました。今回は「たのしいものの見方・考え方」をお届けします。
このサイトは「朝一番、学校で子どもたちに話したくなる」「帰ったら家族に話したくなる」というので毎日開いてくださる皆さんがたくさんいます。
たとえば今回の話は、子どもたちにはあまり関係ないと感じる方がいるかもしれません。
でも、たとえば「ねぇ、帰ったら、おばあちゃんとかおじいちゃんとか、お母さんやお父さんに話してみたらいいよ」っていって伝えたらよいと思います。
このサイトの記事のほとんどは、子どもたちにも伝わるものだと思って書いています。
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人生フルーツは、建築家・津端修一さん(90歳)と三つ下の奥さん 英子さん日々を綴った作品です。
自然と親しみながら穏やかに過ごす二人の様子をぜひ映画で味わってください、沖縄では時々「シアター・ドーナツ(沖縄市一番街)」で上映してくれています。
修一さんはかつて大学のボート部の部長だったというバリバリのスポーツ系なのですけど、作品の中ではとても静かな雰囲気で、英子さんはシャキシャキした小気味良いおばあちゃんです。
話はそれるのですけど、ずいぶん前にチャーミーグリーンというキッチン洗剤のコマーシャルがあって、その中でおじいちゃんとおばあちゃんが手をつないでスキップしながら道をゆくシーンが大好きでした。
この映画をみて「え、もしかして、あのチャーミーグリーンのモデルをしていたのが秀一さん英子さんだったの?」と思ったくらいチャーミングです。
調べてみたら違ってました、修一さんが「コマーシャルに出よう」というわけないか。
この作品の中に「長く生きるほど、人生はより美しくなる」という言葉が出て来ます。
調べてみるとアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの言葉でした。修一さんはその影響を受けた先生から建築学を学んでいます。
ところで、長く生きていると、人生はより美しくなっていくのでしょうか。
みなさんはどう思いますか?
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長く生きれば人生は美しくなるかなぁ・・・ そうかなぁ?
と考えるのは私だけではないでしょう。
原文と違う和訳はよくみられるので調べてみましょう。
The longer I live the more beautiful life becomes.
Frank Lloyd Wright
「I live 」、一般的なこととして語っていたわけではなく、意味的には「長く生きるほどに、私の人生は美しくなっていく」という言葉です。
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一般的にいえないにしても、確かに子どもの頃感じることができなかったものごとの美しさを、年を経て感じることができるようになってきたのは事実です。
楽しさもどんどん増えていきました。
若い先生たちに「年をとっていくというのはいいもんだよ、若い時は〈こいつは指導できる〉と思って、上の人たちがどんどん指導してくるけど、年を経ていくとそういう指導はなくなってくるから」と語ったことがあります。
長く生きるほど、たのしさが増えていく。
美しいものが増えていく。
そういう人生を過ごす子どもたちをたくさん育てていきたいと思います。
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