楽しい自由研究・面白い自由研究(楽しい環境学習) オリジナルの紙づくり/読者の方から届いたたよりから

 以前紹介した「紙は簡単にできる」という記事の反響が大きく、いろいろな人たちからたよりが届いています。

 未読の方も既読の方も、元になった記事をもう一度お読みください、『紙づくりは2工程でできるんじゃないの?⇨やってみよう』という内容です。

 「いや、それは誇張でしょう」と感じる人もいるかもしれません。

とっても簡単 和紙(和紙風の紙)づくり@紙づくりはシンプル2工程/とっても楽しい自由研究

 〈たの研〉のサイトが教育サイトの中でかなりの読者を集めているのは、web上にあふれる「コタツ記事(自分ではやらないでネット情報を寄せ集めただけの記事)」ではなく、自分たちで確かめて、子どもたちや先生たち、保護者の方たちが実際に喜んでくれるものを書いているからです。

 誇張ではなく、紙は〈使用済みの紙を水とまぜてバラバラにする〉⇨〈伸ばして乾かす》の2工程で作ることができます。

 もちろん元々は使用済みの紙を使ったわけはありません。
 植物繊維(植物を薄くして乾かしたもの)を利用していました。

 今の私たちの周りには捨ててしまう紙がたくさんあります、捨ててしまう資料、古本、ダンボール、商品を入れてあった箱、包み紙etc.

 いずれ別の記事としてまとめようと思っているのが「家庭から出るゴミの分類で最も多いもの」というテーマです。
 紙は家庭ゴミの中で、プスチックや金属類ほかと比べてダントツ一位です。

 それくらいあふれる紙をつかって、たのしく簡単にオリジナルの紙を作ることができるとしたら、すばらしいことだと思うのですけど、どうでしょう?

 前置きが長くなってしまいました…

 最近読者の方から、「記事のとおりやってみたらびっくりするくらい簡単にできました」という言葉と一緒にこういう写真が届きました。

 その方曰く「面白くてやめられません!」
 楽しい自由研究という言葉だけ使ってきたけれど、面白いもとてもマッチします、これからはその表現も使わせていただくことにしましょう。

 防水スプレーをすれば花瓶のコースターなどに利用したくなるような味わいのあるペーパーです。

 トイレットペーパーの芯をミキサーでバラバラ・ドロドロにして、それをお菓子づくりの時に小麦粉を細かくする〈ふるい〉ですくったそうです。

 おそらく、こういう道具だと思います。

 

 《捨てる紙をバラバラにする》⇨《ふるい ですくってそのまま天日干し》 以上

 簡単、紙づくりはどんどん自由研究がすすんでいます。

 みなさんもぜひ試してみてください。

「ミキサーのための電力」を使わずに人力で紙をバラバラにする方法までいければ、さらにすばらしい環境保護になりますね。
 自由研究してくれる方がでてくることをたのしみにしています。

 

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段ボールレンガの自由研究 学校に広がっていく/楽しい環境教育@楽しい自由研究

 以前書いた、段ボールレンガ(レンガ風段ボール)が好評です。自由研究で独自に段ボールで作ったボールをたのしんでいる子がいるというので、O小学校の先生が、〈たの研/たのしい教育研究所〉の段ボールレンガを借りに来ていました。

 段ボールを濡らしてからミキサーにかけ、型枠である程度固めます。

 その後、天日干しでずっと乾かすと、〈たの研〉で段ボールレンガと呼ぶブロックになります。

 A先生は〈たの研〉の段ボールレンガを手にして、予想以上の硬さに驚いています。A先生のクラスの子もきっと、このレンガ風ダンボールに触発されて、さらにいろいろな自由研究をすすめてくれるでしょう、たのしみです。

 私としては、上からおもりで抑えてもっと圧縮して硬くしなくてはと思っているところです。

 こういうものが楽しい環境教育で、楽しい自由研究です。
 そしてこういう力が本物の学力だと言い切ってよいでしょう。

 興味のある方は気軽にお問い合わせください。

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楽しい自由研究:ヘルモントさんはどうして「植物の身体のほとんどは水でできている」と考えた・予想したか?;読者のみなさんの質問から

 〈たの研/たのしい教育研究所 公式サイト〉にはたくさんのお便りが届きます。数年前のように数日でお返事することができなくり、たとえば質問が来たときに、似たようなものが重なっていったら、この記事の中に吸収してお返事を兼ねるようにしています、ご了承ください。

 さて以前書いた「ヘルモントさんが植物の体のほとんどは水でできている」と考えた記事がとても好評でいくつもおたよりをいただいています。

 ヘルモントさんはその研究を自由研究としてすすめました、誰かに命じられたわけではありません。

 私たちが木の幹をみても、枝や花や葉をみても
「そのほとんどは水でできている」とは考えませんね。
 ヘルモントはどうして、それらのほとんどが水でできていると予想したのか?

それは彼が「錬金術師」だったからでしょうか?

と書いた方もいました。

 多くの資料に〈彼は医者であり錬金術師だった〉と紹介されています。
 怪しい実験もたくさん行ったことでしょう。

 重要なことは、彼が先人の教えの通り素直に従う人間ではなく自由研究できる〈実験家〉だったことです。

 だいぶ前に書いたこの記事を読んでみてください。

ヘルモントさんの実験−自由研究〈植物のからだ〉-自分でも考えてみよう②

まず

はじめ〈2.3㎏〉しかなかったやなぎの木が,5年間で〈76.7㎏〉になった。
つまり〈74.4㎏〉増えた。

土を調べてみると

〈土〉の重さは5年前から〈60g〉減っているだけでした。
 ヘルモントさんは土が飛んでいったり、外からホコリが入ったりしないように、植木ばちにカバーをかけてありましたから、この60gが養分としてやなぎの木に入っていったのだと考えられます。

 見た目では幹や枝葉のほとんどが水だとは思えません。
でも「木が吸ったのは水だけなんだから、植物の体のほとんどは水でできているとしか考えられない」というのはおかしな予想ではないでしょう。

 見た目だけでなく、今の科学では「木の枝の水分量は30~60%くらい」だとわかっています。
つまり「植物の体のほとんどは水でできている」というヘルモントさんの予想は間違っています。

水H2Oと空気中のCO2で90~95%くらいできています。
なので「植物の体のほとんどは水と二酸化炭素でできている」と言ってよいでしょう。 ※残りは土の中の金属・ミネラルと窒素などです

 ただし、それがはっきりわかったのはヘルモントさんの実証的な実験と「植物の体のほとんどは水分だ」という間違った予想があったからだといってよいでしょう。

 予想は必ずしも正しくありません、私たちは間違った予想もたくさん立てています。

 私はたくさん方たちへの講演や授業の中で「正しく予想を立てることが大切だと考える人たちが多いと思います。でも違います、間違った予想もとても大切です。重要なことは、まず予想を立てることです」と話しています。
 ヘルモントさんの例もそのことを示してくれていると思うのですけど、どうでしょうか。

 みなさんもどんどん予想を立てて、いろいろな自由研究をすすめてください。

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「部活動の地域移行」とたのしい教育/部活動の地域移行(地域展開)の改革推進期間が最終年度@読者の方からの質問

 読者の方から「行政は部活動を地域に移すといいながら自分たちの周りではぜんぜんそういうことが見られない、どう考えるか」という趣旨のたよりが届きました。これにも応えなきゃと考えながら、少し時間が過ぎてしまいました。たのしい教育の視点で書いてみましょう。
「自分と部活は間暇系ない」と考えている保護者、先生、広く教育に関わる方たちにも関係することだと思います。

子どもたちの数が減ってきたので部活の維持が難しい」という理由が部活動改革の理由のトップで、教師の働き方改革はその後ろに来ているのですけど、教育現場の様子をみていると、管理職からの部活指導の強制は違法だという闘いがいろいろなところで起こっていることがもっと強い動脈になっていることは間違いないと思います。https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/479/r060124_setumei2.pdf

 そうやってすすんできた部活動の地域移行(地域展開)の改革推進期間が2025年度が最終年度だといいます。質問の方は、すすまない改革の中で管理職から部活を強制されて困っているのかもしれません。

 たのしい教育の視点でみると
・こうしますからこうしてください
という強制的画一的な方向ではなく
・論理的に納得できる選択肢を提示して実験的にすすめる
ことが大切だと考えています。

 部活をやりたい先生も一定数います。

 たとえばそういう先生たちが、部活の指導をする勤務外の時間と労力を、勤務時間内で引いてあげるシステムがあれば、部活指導を選ぶ先生たちが増えてくると思います。

 放課後の指導と土日の指導時間と労力を換算して、たとえばその先生は学校勤務日を2日減らすとする。

 すると「本当に部活を指導しているのかどうやって管理するのか」「指導時間とイコールな引き算をしなくてはいけないのか」「給与はどうする」「事故の時の保証はどうする」etc. いろいろな反論が出てきます。

 そういうところに知恵を使うわけです。それは、行政にいる有能な方たちにはそう難しくない課題でしょう。

 地域への移行が「今はこういう時代だからこうすることになりました」的なものではなく、実験的・選択的なものとしてすすんでいくことが大切です。

 それは、子どもたちの教育についても言えることです。
 学校だけでなく家庭でも「うちの子は野球をさせて甲子園に行かせる」的なものではなく、実験的・選択的なものですすめる。

 実は会社経営もそうです、農業もそうです。科学的な法則にさからって実験・選択しても逆らうのは無理ですから、実験的に明らかにされた流れの中で新しい実験・選択をすすめていく。

 社会はそうやって豊かで優しい姿にすすんでいけるでしょう。

 さらに詳しくは、いずれメルマガで書くことになる話だと思います。発想法に興味のある方は、お申し込みください。
 おかげさまで〈たのしい教育メールマガジン〉は教師だけでなく、不登校の我が子とつきあう目的で保護者の方たちも読んでくれたり、文筆の道にすすみたいという方や、会社員の方たちにも購読してもらっています。気軽にお問い合わせください。

 

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