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発想法の章を少しだけ抜粋しましょう。
板倉聖宣「騙されないためには疑い深くなればよいのか?」 書籍『科学と方法』から
私たちは、自らすすんでまちがった判断をしようなどとは思いません。「わざとついうっかりする」などということはありません。
ついうっかりするのは、相手がついうっかりまちがわせるような仕組みになっているからなのです。
そこで、私たちは、どういうときにそういうトリックにひっかかるのか、考えてみなければなりません。
見かけと本当のこととがちがうとき、私たちはしばしば見かけを真実だと思いこんでしまうのです。
それでは、どうやったら見かけと真実とのちがいを発見し、トリックにひっかからないようにすることができるのでしょうか。
この答はあまり簡単ではありません、しかしこれだけはいえるでしょう。
「外観だけでそれを真実と思いこんではいけない」という教訓をもとにして、見かけだけではなかなか信用しない疑り深い態度を身につければよいということです。
実際こういう疑り深い人間というものはたくさんいるものです。きっとそれらの人々はいろいろのトリックにひっかかって、いやというほど痛めつけられた経験があるのでしょう。
しかし疑り深い人間になることというだけでは、いかにもみじめな話です。
デマにひっかからないための防衛手段としてはよいと思われるかも知れませんが、この教訓がまたデマ宣伝に利用されることがあります。
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