ミヒャエル・エンデ『モモ』に還って『モモ』を超える/Delightfulな世界-たのしい教育の発想法/今年もお世話になりました

 エンデさんの『モモ』を読んだことがあるでしょうか、サスペンス系のメルヘンで、おすすめです。以前いくつか『モモ』について書いた記憶があります。※このサイトの検索窓(パソコン仕様なら左、スマホ仕様なら最下部の〈サブコンテンツ〉から)に『エンデ』と打つと出てくると思います

『モモ』は時間泥棒たちから、本来の人間らしい時間を取り戻す物語です、はらはらドキドキしながら読み進めるうちに、自分の人生を想う人たちもたくさんいるでしょう。

 仕事仕事で明け暮れる日々、休みの日でさえ〈次の仕事〉のための元気をとりもどすために使う、そういう人たちは多いのではないでしょうか?

『モモ』に出てくる〈灰色の男たち〉は「働け働け、働くほど未来が豊かになるぞ、今は苦しくても働けば楽な日々がやってくるぞ」と語りかけ、人々からゆとりの時間をどんどんうばっていきます。
 灰色の男たちと契約した人々は、友人たちとゆっくりおしゃべりする時間さえ惜しんで仕事に没頭していきます・・・

 今の社会はそうなっていないでしょうか?

 エンデが描いた〈灰色の男たち〉は、現実にこの世界のどこかに住んでいて、人々を仕事漬けにして、それによって自分たちは働かず大きな利益を手にしている誰かたちではないでしょうか。

 エンデは実際、それを意図してこの小説を書いたに違いないでしょう。

岩波書店に感謝して参照

 残念ながら仕事に明け暮れなければ食べていけない、子どもを学校に通わせることができない人たちもいます。
 人間は基本的に〈健康で文化的な生活〉をする権利があります、社会的なシステムとしての支援が必要です。
〈たの研/たのしい教育研究所〉もひとり親世帯など、子どもの教育に力を注ぐゆとりが少ない方たちへ〈楽しさと賢こさで未来を拓く〉という支援をしています、関心のある方はお問い合わせください。

 自分の生活時間の多くを使って働かざるを得ないのではなく、大人たちは子どもたちと語るゆとりや遊びにいく時間をみつけられることが本来の暮らしです。
 そうやって健康的に文化的に生きていくことを奪っているのも、人々に利益を還元しないで私腹を肥やす〈灰色の男たち〉がいるとみることもできるでしょう。

 さてそうやって、まず人々にゆとりが戻ってくればうまくいくか?

 それは一つの過程だというのが、私いっきゅうの考えです、人間はやはり〈やりがい〉のあることをして生きていきたいものです。

 人々がイメージする、いわゆる天国の様な世界、静かで特に何も起こらない、優しい風が吹いて、飢えることもなく、仕事にいくこともない・・・
 そういう世界が続いたらきっと「自分はもっとワクワクハラハラドキドキすることをしたい」とか「この静かな天国をもっとたのしいところにしたい」と考える人たちがでることでしょう。

 健康で文化的な生活が来たら、たのしくワクワクする様な生活をしたい、それが人間だろうと考えています。

 エンデが『モモ』で描いた世界、その次の世界が〈たのしさの世界〉です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉の英語表記は

Research Institute of Delightful Education

です。

Research Institute は研究所を表す言葉で、Educationは 教育 です。

たのしい教育の〈たのしい〉は fun とか enjoyable ではなく Delightful です。
light(ライト)という言葉が入っていますね、〈周りを明るく照らす、新しい世界を開かせるたのしさ〉というイメージの言葉です、語尾の ful(フル)は「~に満ちた」という意味です。
 つまり〈楽しさに満ちた・明るさに満ちた〉世界を切り開く教育をすすめているのが〈たのしい教育研究所〉です。その教育そのものが楽しさと明るさに満ちています。

 『モモ』が灰色の男たちから取り戻そうとした世界のその次は、Delightful な世界でしょう。
 そういう世界がくるためにも教育は必要不可欠なものです。

 2023年も終わりが近づきました。

 今年も本当にお世話になりました。
 来年も日々の〈購読応援〉よろしくお願いいたします。みなさんのおかげで何年来もの夢〈アクセス数1000件突破〉を達成できたのがこの年です、心から感謝しています。

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社会は〈人のつながり〉によってできている

 たのしい教育を応援してくださっているHさんから冬の寒い中、嬉しい便りが届きました、「いっきゅう先生、美味しい野菜が育っています。今度持っていきますね」。
 そこには畑の写真も添付されていました。

 教育に限らず、どういう時にも人と人とのつながりが基本です。

 寒い日々、温めてくれるのは暖房器具だけではありません。

 たのしい教育は、人の笑顔を道標にしていますから、人と人とのつながりはますます深く強くなっていきます。

 今年もお世話になりました。

 みなさんのおかげで、このサイトはとても大きくたくましくなりました。
 以前お世話になっていたプロバイダで、処理できないトラブルが起こり何ヶ月もアクセスできない日々が続きました。新しいところに引っ越して、また一からはじまって、今や教育系のブログでは、なかなか類をみないくらいのアクセス数を得るようになりました。

 新しい年、2024年もたのしんで読んでいただけるよう、力をいれて綴っていきたいと思います。

 これからもよろしくお願い板!します。

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子どもたちの未来を〈楽しさ〉で拓く「沖縄こども未来スクール」実施中!

 たのしい教育研究所の活動はどんどん〈深化〉し、日頃、たのしい教育研究所に足を運ぶことができない子どもたち、保護者の皆さんへ、たのしい教育プログラムを実施する活動が始まっています。

 これはそのプログラムの中の一つ〈空気の存在、空気の原子分子〉をイメージしてもらっている時の様子です。

〈たの研〉の個人情報保護規定で画像加工してあるのでスクリーンも見えなくなっているのですけど、「たのしい こども未来スクール」の表示の上に、空気の粒(原子分子)をイメージしながらすすめる実験の図が表示されています、その部分だけ切り取ってみましょう。

 原子分子のイメージは小さな子どもには難しいと思う人が多いのですけど、数々のたのしい教育プログラムを実施してきた中で、子どもたちは十分〈原子論〉のイメージをつかむことができることを感じています。教師の頃は仮説実験授業の授業書「もしも原子が見えたなら」をやってきて、そう感じ、今は独自のプログラムでさらにそう感じています。

 たのしい絵本を使ったプログラムもあります。

 これは、みんなで「マシュマロ スライム」の実験をしているところです。
 単なるあそびではなく〈ホウシャ/ホウ砂〉という薬品の性質もイメージしてもらっています。

 沖縄の素晴らしい文化遺産、心の遺産である「しまくとぅば」の授業もたのしんでもらい、子どもたちが「ちびらーさん」「よんなーよんなーどー」と声を出している様子もたくさんみることができました、これについては独立した記事として書きましょう。

 食育のプログラムもありました。

 子どもたちのたのしい未来は誰が育てるのか?

 親でしょうか、本人でしょうか?

 地域でしょうか、国でしょうか?

 その意義を感じている人たちが、子どもたちと一緒に力を合わせていくことが決定的に重要でしょう。

 子どもたちの笑顔がたくさん見える未来を創りたいと思います。
 読者の皆さんも、一緒に取り組んでみませんか。

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たのしい教育をすると至る所で〈天才〉たちと出逢う⇨楽しさは天才をうむ/楽しさの可能性がこれからの世界の課題を突破する

 たのしさの向きに授業していると、いたるところでたくさんの天才たちと出逢います。

 これは先日の親子わくわく教室で〈マッキー先生〉が実施した「マシュマロスライム」のプログラムの様子です。

 たくさんの子どもたちと保護者の方たちがプログラムをたのしんでくれています。

 マッキー先生が「スライムの高級水性を利用して砂漠で〈植物〉を成長させる」という話があったので、その補足説明をしておきたいと思います。

 砂漠などでは育たない植物も高級水性ポリマーで根を囲うことで成長させることができるという実験が行われています。

 スライムの主原料〈PVA/液状洗濯のり〉は高級水性ポリマーの一種です。

 〈たの研〉でも実験してみたいと考えています。

 小学校一年生から参加していた親子教室で、こういう難しい話をして大丈夫か?

 大丈夫です、子どもたちの顔を見ていたら、それがわかります。そして評価感想をみて、その感覚が正しいことを確信することができます。

 さて〈楽しさ〉の風を受けて授業していると、たくさんの天才たちに出逢うことができます。私があるお母さんに「◯◯さん、天才ですね」というと、「はじめてそう言ってくれる人に出会いました」ととても喜んでいました。

 大袈裟に表現しているのではありません、ほんとうに「あ~、この子は天才だなぁ」と感じるんです。

 普通の授業ではその天才性が出てこなくても、たのしい教育のもとでは、それぞれが持っている才能がグングンと芽吹くからです。

 これはマシュマロスライムが自在に姿形を変えてのびていく性質を利用した遊びの一つ、〈ふうせん〉づくりです。

 ボールくらいの風船をふくらませるくらいでも十分たのしくて、これくらいのスライム風船でもみんな喜びます。

 ところで、まるで市販の風船を膨らませているかのような巨大な風船をつくるこどもたちがどんどん出てきました。

 それだけでなく、これまでどこでも見たことがない〈二重の風船〉を作った子もでてきました。時間があったら、参加した子どもたちはもっとおもしろいものがどんどんつくったことでしょう。 たのしいと自然に頭と身体が動いてクリエイティブになっていきます。そうしているうちに、今までにないような世界が開けてくるものです。ガリレオやファラデーもそうだったに違いありません。

 今日はクリスマスの日、いろいろなところで笑顔が生まれていることでしょう。〈たの研/たのしい教育研究所〉はこれからもたくさんの笑顔、天才性を芽吹かせていきたい思います。

 応援よろしくお願いいたします。

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