〈のり/接着剤〉の歴史を自由研究してみよう

 以前のメルマガ(有料)の授業の章に「たのしく学ぶハサミとノリの使い方」というプランを紹介しました、好評です。私を含めてほとんどの人は、子どもの頃にハサミとのりの使い方について学んだことが無いと思います、見よう見まねで覚えたのです。
 今回のメルマガの内容は、たのしいものづくりをしながらハサミとノリの使い方をしっかりと学ぼうというプランです。

 その中に「ハサミと紙はどちらが先に発明されたか」という話を書いたのですけど、もう一つ「〈のり〉が利用されたのはいつか?」については「自分で調べてみましょう」と書いて止めました。あまり長く話を聞くより、ワークに入りたかったからで サイトに書いておこうと思います。

 まず、ハサミとノリ(接着剤)について、どちらが先に発明されたか予想してみてください。

 あなたの予想

ア.ノリ(接着剤)が先に発明された

イ.ハサミが先に発明された

ウ.ほぼ同じ頃

エ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 

諸説あるとはいえ、順位が逆転することはないでしょう。

まずハサミの発明について、「ハサミのアレコレ➡︎ハサコレ」というサイトにこうあります。

世界最古のはさみは紀元前1000年ごろ、ギリシアで作られたもので、羊飼いなどが羊毛刈りに利用していたものではないかと考えられています。

https://bungu.plus.co.jp/special/st/hasakore/history/1/

 

ノリを含めて、接着剤の発明はいつ頃かについてはウィキペディアから引用します。

接着剤の歴史は人間が道具を使い始めた頃に始まった。石器時代にはを木の枝や竹に固定するためにアスファルトが使われた[1]。また、を使って修理された約6000年前の土器も見つかっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A5%E7%9D%80%E5%89%A4

 ハサミが紀元前1000年、今から3000年前という、とても古い歴史を持つものだということにもびっくりしたのですけど、接着剤はさらにそれより古く、今から6000年も前です。

 ノリやハサミはそういう長い歴史を経て次の世代へ次の世代へと大切に引き継がれ、改良に改良を重ねられてきました。

 普通のノリは水分を含むと弱くなっていくのに、瞬間接着剤は水分で薄まることはないどころか接着が早くなってきます、どういう工夫が加えられているのでしょう。

 3000年前のハサミの写真が見つかりました、これです。

 こういう〈U型〉から一年生の文具セットに必ず入っている〈X型〉のタイプができたとはいえ、U型のハサミは今でも利用されています。大きさや切れ味などは工夫されていても、基本構造はあまり変わってないように見えます。

 歴史をたどっていくと、興味深いことがたくさん出てくると思います。みなさんも自由研究してみませんか。

たのしいことに気づいたら、たの研にも連絡ください。

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自由研究:雨の日〈花びら〉が透明になっていた…、みまちがいだったのかな?

 以前、黄色い花の花びらが雨の日に〈とうめい〉になっていて驚いたことがあります。知り合いに話すと「透明になる花なんてみたことない」と言われて、それから時が流れてゆきました。
 「あれは何かの間違いだったのか」のかと思い始めていた雨の日、同じ花に出会いました。

 沖縄ではめずらしい花ではないのですけど、私は名前を知らないので調べてみました。

ツルネラ・ウルミフォリア(キバナツルネラ)

 この花が透明(とうめい)になるとは思えませんね・・・

 残念ながら次の予定があって、雨の中をたたずんで待っているゆとりがありません。

 人の家や畑などから生えているものではなかったので、自由研究のために一輪もらうことにしました、実験結果がはっきりしたら挿し芽できるかにも挑戦する予定です。

 まずこうやって表や裏を水に浸しておきます・・・雨に近い水を利用するために天然水を使いました。


 仕事が終わって二時間後、「どうなったかな」と見てみると・・・

 こうなっていました、花びらが透き通って、葉の緑が見えます。

 

 取り出してみましょう、ゆびの形も透けて見えています。

 濡れてない花びらは指が透けて見えることはありません。


 さてここからさらなる自由研究のはじまりです、このキバナツルネラのように、雨で透き通る花は、他にもいろいろあるのでしょうか。

 いやいやそんなことはないでしょう、と考えますか?

 けれど大抵の花びらは雨で透き通ってしまうのに、私たちはそこに注目していなくて、これまで見えなかっただけかもしれませんよ。

 ひまわりの花びらはどうでしょう、私にはキバナツルネラに似たようにみえます・・・

 こういう実験は、とてもたのしいので、またいずれ時間をとって研究してみようと思います。

 簡単にできるので、みなさんも予想をたてて確かめてみませんか。

 自由研究こそ、本物の研究です。
 一緒にたのしみましょう。

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自由研究:ドラゴンフルーツ(サボテン)の芽はゴツゴツしているの?②

 その①を未読の方はいくつか戻ってそれを読んでからこの記事に来ることをおすすめします、〈予想をもって問いかけること〉がたのしく賢くなるために決定的に重要だからです。

 さて発芽実験をはじめたドラゴンフルーツのタネのその後の様子をお届けしましょう。

 これが前回載せたタネたちの様子です、ゴマ粒くらいの大きさです。

 
二日くらいで発芽(発根)を始めたタネが出てきました。

 一週間くらいすると、半分以上が根と芽を出しています。
 その姿の華奢(きゃしゃ)なこと・・・
 かいわれ大根の芽よりヒョロッとして見えます。

 あの、ドラゴンフルーツも、芽はこんなに細く弱々しい状態なんですね、何だか弱みをにぎった感じがします。

 みなさんの予想はどうだったでしょう。

 予想すれば、それがはずれていても確実に賢くなります。
 当たった人も外れた人も、このあとどうなっていくか、たのしみにしていてください。

 もしみなさんがドラゴンフルーツを食べる機会があったら、タネをスプーンで10粒くらいとっておいて、実験してみてください。

 高い確率で発芽すると思います。

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自由研究:ドラゴンフルーツの芽ってゴツゴツしているの?①

 以前、たのしい教育研究所の応援団の方からドラゴンフルーツが届いた話を書きました、未読の方はぜひお読みください。

ドラゴンフルーツ(火竜果)の強烈な赤/応援団の方からのおいしい果物

 

 その後、たの研のメンバーから「ドラゴンフルーツの畑をみつけました」と写真がおくられてきました、これです。

 大人より大きく高い植物で、サボテンの仲間です。
 まるで妖怪の頭の様。

 このドラゴンフルーツのタネが発芽するか、実験してみることにしましょう。

 タネは〈ゴマ〉くらいの大きさです。

 あのダイナミックな姿のドラゴンフルーツの〈芽〉はどんな姿でしょう、予想してみてください。
 ゴツゴツした芽なんでしょうか?

 

発芽実験開始です。

 そもそも、ちゃんと発芽するのでしょうか。
 発芽するとしたら、どれくらい日数、月日がかかるのでしょうか。

予想1 発芽するか?

ア.発芽する

イ.発芽しない

ウ.その他

どうしてそう思いましたか?

 

予想2 発芽するとしたら何日くらい、何ヶ月くらいかかるか?

ア.1~2日くらい

イ.一週間くらい

ウ.一ヶ月くらい

エ.二~三ヶ月くらい

オ.一年~

どうしてそう思いましたか?

 

 発芽したらこのサイトで連絡します。

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