たのしい算数〈ピザのサイズ〉/たのしい学力向上

 ニュースをみていたら、こども達にぜひ紹介したいおもしろい話がありました。ピザを注文した人と店員とのやりとりです。

 インドのある男性がピザをたのんだそうです。日本人になじみのない〈インチ〉で書かれているので、正確なすうじではありませんけど〈cm〉に直してイメージしやすくして紹介しましょう。

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 ある男性が20cmのピザを注文したところ、ウエイターが「申し訳ありません20cmサイズのピザを切らしておりますので、11cmのピザを二枚持ってまいりました。合わせると2cmお得になっております。ごりょうしょうください」といったそうです。〈11+11=22センチ〉で〈20センチ〉のピザよりお得になっております、というわけですね。

 みなさんがその男性だとしたらなんと答えるでしょうか?

 

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 私が先生たちに話をしているのが〈計算する力より絵として浮かんでくるイメージする力が重要だ〉ということです。

 ウエイターさんのいう様に〈11+11=22センチ〉で〈20センチ〉のピザよりお得だなと納得する前に、実際のピザをイメージできる力の方がずっと大切です。

 微妙な長さの違いは無視して、20センチと10センチのピザでイメージしてみましょう、長さが半分ですから、こうなります。

 もともと欲しかった大きさサイズのピザに、小さなサイズを並べるとこうです。
 1cmながいくらいで、この面積の差は解消できるわけがありません。4枚くらいは必要だ思えます。

 

 

 計算は、そのイメージを確かめるためにやるとよいのです。ピザは半分の直系ではなく半分より微妙に大きいのでしっかり計算してみましょう。

 20cmのピザの面積は〈10×10×π=100π 〉㎠ ※半径×半径×π

 11cmのピザの面積は〈5.5×5.5×π =30.25π〉㎠

 3枚もらっても足りません。

 こども達に出してみるとどうでしょうか。

 出典は〈日刊ゲンダイ〉の「もぎたて海外仰天ニュース」ですhttps://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2087

 イメージする力が大切だと語っている私にとって、こういう話は驚く様なものではありません。それが「海外仰天ニュース」の記事になるということは、日本だけでなく、世界中の人たちが〈イメージ力〉より〈数字のやりくり〉を重視して学んでいるのだということでもあるでしょう。
 ますますたのしい教育の重要性を感じるエピソードだといえるでしょう。

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たのしい体育/プールでの声かけ

 夏の暑さで学校ではプール指導真っ盛りでしょう。メルマガに載せたプール指導の声かけ指導を紹介しましょう。

 私は体育系の教師だったので体育の研究授業もたくさん受けてきました。資料もたくさんあったのですけど、大量に処分し、これは貴重だというもののみを残してあります。私が利用していたプール指導の資料があるので、紹介しましょう。
 プールの時間はとにかく「水に親しめるようになること」が決定的に重要です。
 この資料は〈具体的な声かけ〉がまとめられているのでとても役に立ちます。
 何しろたくさんの資料の中の「これは使えた」というものですから、まねてみるとよいですよ。
 水泳に慣れている子たちにも「妹弟とか親類のこども達に〈水慣れ〉の仕方を教えてえげてね」と伝えて、一緒に体験してもらいましょう。

0.水慣れ「シャワーで」

シャワーをあびながら〈おまじない〉をとなえよう。「ジュゲム、ジュゲム、ジュゲム」って唱えてそのままパッと息を吐くんだよ!

 シャワーの中で目をあけてとなりの人とじゃんけんしよう。
勝ったらシャワーから出ていいよ!
 負けたらジュゲム・ジュゲムのおまじないを三回言ってから出るんだよ。

 

1.プールに入る前に

 足に水をかけて、胸に水をかけて、顔をゴシゴシ洗って、最後に頭に水をかけてみよう。頭にかかった水が顔にかかっても我慢して目をあけていようね。
手で顔をふいたらだめだよ、がんばって。

 先生の声かけで安心して、水に親しめる様になるこどもたちが出てくるでしょう。やさしく声をかけてあげてください。

 水が怖くなくなれば、体を浮かせる段階にすすんでいくことができます。泳ぐところまであとわずかです。

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たのしい初夏の講座のご案内 こども達との関係がよくなる、こどもたちがもっと学びたくなる、教師自身がたのしくなる講座

 講座担当のさくら先生から案内がとどきました、公式サイトにも掲載させていただきます。このサイトを読んでくださっているみなさんから「学力問題」や「こどもとの関係づくり」などいろいろな質問も届きます。この機会に、たのしい教育を体験して(可能な方はこどもも一緒に)、どういうものが本質的な学力につながるのか、こどもがたのしいといってくれる授業とはどういうものかを体験してみませんか。

みなさん、こんにちは。
暑い夏の訪れを感じる日々、その夏の暑さに力をもらい元気にすごしたいですね。
 
今回は、5月に予定されている「さわやかな初夏のたのしい講座」のお知らせです。
いろいろお問い合わせいただきましたが、やっとご案内を差し上げることができることとなりました(´ー`
大人気のたのしい教育研究所の初夏の講座の開催が決まりました。
今回も「こどもたちとたのしく賢く笑顔で授業できる!」というプログラムを紹介します。学校だけでなく家庭でもたのしめる内容をたっぷり体験し、そのまま持ち帰って学校や家庭ですぐにまねできる様に教材や解説書などもパッケージしてプレゼントします。人気の〈たのしい教材販売コーナー〉では、バージョンアップした教材がいくつも並びます、ご期待ください。
 今回も看護師の国家資格をもつメンバーが安全対応のリーダーとなり感染症対策を万全にして、大人だけではなく子どもたちも一緒に楽しんでもらえるように実施します。定員は25名程度で、親子でも参加できます。
 早目に定員に達することが予想されます、参加希望の方は早めの申し込みをお勧めします。
 
日時:2022年5月28日(土)9:10受付/ 9:20〜12:40
 
会場:うるみん〈3階〉視聴覚室AB
 
対象:たのしい教育に興味関心のある方なら教育関係者以外も参加可能です ※小学生以上なら子どもと一緒の参加も可能です(子どものみの参加はできません)
 
<予定プログラム>
①みんなで仲良く<リズムあそび>
②たのしい読み語り
③〈休み時間に笑顔で賢くたのしめる教材〉の紹介
④社会の教科書・タブレットを使って〈歴史クイズ〉を授業化しよう
⑤バージョンアップしたたのしい教材の紹介
⑥体育で非接触型のたのしいたのしいプログラム〈ものづくり&本格ゲーム〉
⑦新作たのしい教育ブック「ふりこから広がる世界」〈理科が苦手な先生ほどたのしめる〉
 
参加費 ※参加者への教材プレゼント、資料、会場、教材開発等の費用にあてられています
 大人3000円、大学生・高校生2400円、子ども(小・中学生)1600円、 ※子ども一緒に参加する方はそのペアで1set
★早割り:5/13(金)17:00受付まで 大人 2600 円,大学生・高校生2200円、子ども 1400円
★RIDE会員・メルマガ会員(本人のみ)2800円 、早割併用で2400円
 
持ち物:筆記用具、飲み物、教材持ち帰り用のバッグ等 ※服装は動きやすいもの
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★★ お問合せ メールか電話で⇨ office@tanoken.com 090-1081-7842 (平日 18:00まで)
★★ 申し込みはメールのみ ⇨ office@tanoken.com 
件名に「2022初夏の講座申し込み」と書いて ①名前 ②所属(会社・団体・学校学年など) ③ 電話番号(緊急連絡に利用)  ④有料版〈たのしい教育メールマガジン〉を購読している方は「RIDE会員」と明記してお申し込みください。
添付リーフの右Q-Rコードからも申し込みできます(3段目に講座名を書き、本文欄に上記の必要事項をご記入ください)
 
※申し込みから2日程度(休日を除く)で受講可否メールを返信しています、返信がない場合は連絡ください

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クランボルツのキャリア教育理論〈偶発性学習理論〉2

 画期的な理論であるクランボルツのキャリア教育理論〈偶発性学習理論ーHappenstance Learning Theory〉のことを数回前に紹介したところ、いろいろな反響が届いています。日本では初期の名前である「計画的偶発性理論ーPlanned Happenstance theory」が有名なので、それを聞いたことのある人が多いかもしれませんけど、どちらの名称に関しても私の周りでは「はじめて聞きました」という人たちがほとんどです。

 加えてメルマガにさらに詳しく紹介したところ、さらに反響が広がっています。

 いろいろなメールやお話などを見て聞きながら、注意しなくてはいけないと感じているのは「夢や目標を持つことは意味がないとか悪いという話をしているのではない」ということです。
 クランボルツは「成功したビジネスマン数百人の調査によれば、その80%の人たちは想定外の偶然に成功に導かれたと語ってくれている。その偶発性を〈たまたま〉ということで終わらせず、積極的に自分のキャリアに活かせる人たちを育てよう」というのがクランボルツの主張です。※高橋俊介『キャリア論』東洋経済、2003年
「あまり目標に固執してばかりいると、その偶発性のチャンスを逃してしまう」ということも心しておかなくてはいけません。

 クランボルツは JOURNAL OF COUNSELING & DEVELOPMENT ï SPRING 1 9 9 9  VOLUME 7 7 117 の中でこう語っています。

小さな子どもは好奇心が旺盛です。
景色や音、手触りなどを通して好奇心は子どもに世界を広げます。
しかし子どもが物に手を伸ばすたびに、親が「あなたの目標は何?」と問い続けたらどうなるでしょう?

 子どもが野球部に入ったら〈甲子園〉までやめさせないくらいの勢いの保護者の方たちを何人も知っています。そういう熱意ある人たちが子育てをしていると「キミの目標は何なんだい?」と問うと「甲子園です」と子どもが答えるようにもなるでしょう。

 〈目標は大切〉そして〈偶然性も大切〉だというのは矛盾することではありません。そのことは大人が一度しっかり考えておかなくてはいけないことでしょう。たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!