まど・みちお の魅力@たのしい国語〈トンチンカン夫婦〉

 連休中、偶然、教師をしていた頃の同僚と出会って、少しおしゃべるすることができました。教務をしていた頃に書いていた「週報」のコラムを読むのがとても好きで、毎週たのしみにしていたという話を、もうだいぶ前のことなのに、まるで去年のことのように、たのしく伝えてくれました。

 その中で「あまどさんの夫婦の詩、職員朝会中に読んで笑ってしまいました」という話があったので、このサイトでも紹介しましょう。

 まどさんは、私が大好きな人物です、103歳の時に出した「百歳日記」に、その詩が掲載されています。

https://amzn.to/3JKURbg

 

トンチンカン夫婦

満91歳のボケじじいの私と

満84歳のボケばばあの女房とはこの頃

毎日競争でトンチンカンをやりあっている

私が片足に2枚かさねはいたまま

もう片足の靴下が見つからないと騒ぐと

彼女は米も入れない炊飯器に

スイッチを入れてごはんですよと私を呼ぶ

おかげでさくばくたる老夫婦の暮らしに

笑いはたえずこれぞ天の恵みと

図にのって二人ははしゃぎ

明日はまたどんな珍しいトンチンカンを

お恵みいただけるかと胸をふくらませている

厚かましくも天まで仰ぎみて・・・

 連休の日々が明けて、世の中が少し静かになったら、また本屋さんに出かけて、まどさんの本を探してみようと思います。

 

 

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小惑星に名前をつけよう!@宇宙にも夢がいっぱい

 もうだいぶ前のこと、JAXAの月探査衛星《かぐや》が月面にとどけるメッセージを応募したことがありました、「月に願いをキャンペーン」です。現在の〈たの研〉の応援団長 的川先生の所属する組織なので、沖縄のたのしい教育のメンバーも応募しようということになりました。

 私いっきゅうの務めていた学校全員に自分の夢を書いてもらい、応募しました。
 あの時の子どもたちの夢は今どうなっているのだろう、叶っているといいな。

 その月面周回衛星の名前をつけようキャンペーンもありました。
審査の結果は『かぐや』になったのですけど、M先生は「かぐや姫」と名付けて応募したので、90%はM先生が名付け親だといってよいでしょう。

 宇宙は壮大で夢がいっぱい詰まっています。

 今回、JAXAが「小惑星に名前をつけよう」というキャンペーンを行っています。

 もしかするとあなたが考えた名前が小惑星の名前として採用されるかもしれませんよ。
 作文指導や家庭学習など、いろいろな場面で活用できると思います。

 誰でも応募できます、ぜ挑戦してみませんか

https://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20231206_CC21Camp/

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宮沢賢治さんの魅力〈注文の多い料理店〉

〈たのしい教育メールマガジン〉の「映画の章」に『銀河鉄道の父』を起点に宮沢賢治さんのことを書いたら、さっそく反響が届き始めています。

 メルマガの中で賢治さんの『注文の多い料理店』に触れてこう書きました。

みなさんは『注文の多い料理店』という作品を読んだことがあるでしょうか?


ラストでひっくり返す展開はショートミステリーの傑作です、ショートショートの名手〈星新一〉はこの手法をまねたのではないか思えるほどです。

 ちなみに賢治さんが出版した『注文の多い料理店』は童話集で、他の作品も入っています、ここでは本のタイトルともなった「注文の多い料理店」という作品について語っています。

 絵はないのですけど、文章だけなら青空文庫で読むことができます。

 二人のハンターが鳥や獣の狩りに山に入ったところからはじまります。

注文の多い料理店

         宮沢賢治

 二人の若い紳士しんしが、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲てっぽうをかついで、白熊しろくまのような犬を二ひきつれて、だいぶ山奥やまおくの、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことをいながら、あるいておりました。
「ぜんたい、ここらの山はしからんね。鳥もけものも一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
鹿しかの黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞みまいもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっとたおれるだろうねえ。」
 

 読者の方たちから「さっそく読んでみました。確かに面白いどんでん返しでした」という反響が届いています。

 みなさんも読んでみませんか。
 青空文庫の大きな力に感謝して ⬇︎

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43754_17659.html

 
 ちなみに賢治さんはベジタリアンで、動物の肉を食べず、作品に登場する二人と対極の暮らしをしています。
 それを知っていると、ますますたのしめるかもしれません。

紙の本やキンドル、オーディブルでもたのしむことができます、こちらは有料ですけど、相応の価値があると思います。図書館にも書籍を置いているはずですから、手にして、自分でも欲しいと思った方は購入するとよいでしょう。

https://amzn.to/4aZa5FA

 

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たのしい教材プログラムのアイディアミーティング《ふうせんダルマさん》

 ゴールデンウィークのある日〈たの研/たのしい教育研究所〉のメンバーから「時間のある方は一緒に」と連絡があったので参加しました。

 とっても面白かった。

 今まで知られているゲームやものづくりなども、プロフェッショナル集団〈たの研メンバー〉のアイディアで特別支援の子どもたちから普通学級の子どもたちまで、みんながたのしめるような工夫が加わって、気持ちよくバージョンアップしていきます。
 慣れてない人たちが実施することも考えて安全面の検討も重なります。

 これはその時の一つ《ふうせんダルマさん》です。
 遊び方も含めて、ブラッシュアップしています。
 どうやって作るか予想できますか?

 

 まずメルマガで紹介して、そのあとこのサイトにも書きたいと思います。
 しばらくお待ちください。

《ふうせんダルマさん》の原理は難しくありません。

 みなさんも「こうじゃないかな」と予想して自分でつくてみませんか。

  そうやってできたときの喜びは「こうやって作るんですよ」と教えてもらった時の喜びを遥かに上回っているでしょう。

 Let’s Try !

追記
調べたことのない方は、今の風船のバリエーションに驚くと思います。
風船はたのしい教材にいろいろ応用できますから、100コくらいストックしているとよいですよ。何年も置いていると劣化の可能性もありますから、一年くらいで使い切るくらいがよいですね。

 ➡︎ https://amzn.to/4deu4BL

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