前回は〈たのしい英語〉の話だったので、今回は〈たのしい韓国語〉をテーマにとりあげましょう。〈たの研〉は「たのしく島言葉」の取組みをしています、楽しい教育の大きなテーマの一つが「言語」であるといってもよいでしょう。
私いっきゅうの映画好きは中学生あたりから始まっていて、年々その熱は高まっていますから、いつの時でも〈今〉がピークです。最新の作品も観ますしDVDや映画配信の作品も観ているので、執筆しながらもBGMの様に映画が流れています。仕事の区切りにはしっかり画面に向かうので、1日どんなに少なくても1本は観ています。
〈たの研〉に韓国の作品が大好きな人がいて、最近私も韓国の作品を見はじめているのですけど、映画パラサイトがアカデミー作品賞をとったのは、その作品が特異だったのではなく、韓国の映画芸術の水準がかなり高くなってきたからだということに気づきました、残念ながら今の日本の映画界は韓国に遅れをとっていると思います。
確かに日本にも名作はたくさんあります、黒澤明や小津安二郎といった世界に誇る監督もいたし世界に誇る作品もあるでしょう。その頃の韓国の映画芸術は日本にはるか遅れをとっていました。
ところが今の状況で比べると、冷静にみて韓国が上だと思います。
「そんなことはないでしょう」と思う人はだまされたとおもってこの作品をご覧ください、大げさでないことがわかると思います。
・タクシー運転手 約束は海を越えて
・サニー 永遠の仲間たち
・マルモイ ことばあつめ
・新 感染
・はちどり
テレビシリーズにも名作がいろいろあります。
〈秘密の森〉
〈ウ・ヨンウ弁護士は天才肌〉
さてそうやって韓国の作品をたくさん観ていると、韓国語の中に日本語と似ている単語がいろいろ出てくることが気になっています。
例えば
〈約束:やくそく〉は韓国語でも〈ヤクソク〉と発音します。
〈鞄:かばん〉は韓国語で〈カバン〉
〈有料:ゆうりょう・無料:むりょう〉は韓国語で〈ユリョ、ムリョ〉と発音します。
〈簡単:かんたん〉は韓国語で〈カンダン〉
〈記憶:きおく〉は韓国語で〈キオク〉
〈気分:きぶん〉は韓国語でも〈キブン〉
他にも似ている言葉がたくさんあります。
https://koredeok-kankokugo.com/nihongotoniteiruhatsuonnokankokugo/
このあいだYouTubeを見ていると、私と同じことが気になった人が言語学者にそのことを尋ねる「日本は中国大陸から漢字を輸入していて、韓国もそうなので、似たところはあるのでしょう」と淡々と語っていました、でもそうかな~?
中国語〈約束〉は中国語では別な言葉で〈承诺〉で〈やくそく〉とはいいません。
〈鞄:かばん〉は〈訓読み〉つまり大和言葉読みです、中国ではそもそも鞄と言わず〈包:バオ〉といいます。
※詳しい方でこの解釈に間違いがあれば教えてください
私は学生時代、第二外国語で中国語をとったのですけど、その頃の不安定な知識ではこの問題を解決することはできず、根本のところから調べ直していくしかないのですけど、きっと韓国語と日本語は似ている言葉の中で〈中国ではこういう言い方はしない〉というものがたくさんみつかるはずです。
確かに歴史的にみて大国中国の影響は大きいでしょう、けれど韓国映画の名作〈マルモイ ことばあつめ〉にも出てくるように、日本が韓国を統治して〈日本語化教育〉の影響も少なくないと思います、それを強引に押し進めた影響が今の韓国語に色濃く残っているのだと予想しています。
みなさんはどう予想するでしょうか。
そういう視点でこれからも自由研究していきたいと思います。きっと私より韓国語に詳しい方がたくさんいることでしょう。ご意見を寄せていただければ幸いです。
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