学校と家庭をたのしく繋ぐ-楽しい教育研究所の日々②

 前項の〈たのしい教育研究所/RIDEの日々〉の続きです。当初、これから書くことをメインにして考えていたのですけど、前段が長くなって分けてかくことにしました、前項も高評価が続いています。そこで出した問題に対する答えも届きはじめました。「特殊な塗料が割れてきた」という答えもありました、残念がら違います。
「ろうそく」という答えもありました、確かに似ています、でも残念ながら違います。
 私たちが普段見ないものではなく、珍しいものでもありません。

 さて前回のラストは「相談の内容は個人情報に関わるので具体的に語ることはできないのですけど、〈教育研究所〉なので、学校・教師に対する相談、逆に保護者・子どもがテーマの相談がたくさんあります。はじめのうちは自分でなんとか解決しようとがんばりますから、〈たの研〉に相談にくる頃は、困難な課題がたくさんあります」という内容でした。

 保護者の方たちから〈学校に対する不信・苦情〉をベースにした相談が一定割合あります。

 先生たちの方から〈保護者からの正当とは思えない苦情〉に苦慮し、追い詰められているという相談も一定割合あります。

 両方が一度に顔を合わせて相談するという場面も少ないとはいえ、ありました。左が保護者、右が先生です。

 一方ずつの相談にしても、両方一緒の相談にしても、PEALカウンセリングの立ち位置は同じです。

 そういう両極からの相談にどう向き合うか?

 カウンセラーは裁判官ではありません、カウンセリングは「どっちが正しいか」ということをはっきりさせる場ではないのです。

 もしもそれを求めるなら警察や弁護士事務所、裁判所にいくことになります。そしてそれはかなりハードな流れになるだけでなく、それがはっきりしたところで、根本の問題が解決されたわけではないことが多いのです。

 たとえば〈子どもが先生の暴言で不登校になった〉と訴えて、裁判で決着がついた、普通はこういうことははっきりさせることは困難なのですけど、たとえば〈明らかに教師の暴言によって不登校になった〉という判決がでたとしましょう。それで子どもの不登校は解決がついたのでしょうか?

 問題が〈子どもの不登校〉からすり替わって「この先生は許せない」という大人と大人の争いになったわけです。
 しかも日本の裁判は早くなったとはいえ、第一審の判決がでるまで一年近くかかります、最大で二年です。
 相手も自分の正当性を主張することが十分予想されますから、第二審でまた年月が被さり、そして第三審・・・
 スムーズにすすんで3年くらい、長いと6年くらいかかることになります。
 その子が小学校中学年だとすると、最短ですすんでも中学入学の時期です。

 その子の不登校の問題はどこにいってしまったのでしょう。

 もちろん法的な問題があるというのなら、それは自分のテーマとして追求するとよいと思います。
 けれど〈子どもの可能性を伸ばす〉というお互いのテーマが確認できるなら、お互いが敵に回っては解決困難です。

 大人になっても若気の至りはありますから、お互いが間違ったことをしたり言ったりすることもあったでしょう。それは詫びて、まず〈目の前の子どもの可能性をどうすれば伸ばしていけるか〉をテーマに考えていくことがとても重要です。

 学校と家庭、お互いがこじれていたら、その間を繋ぎ〈こどもたちを元気で笑顔で賢く〉のテーマで協力していく、それがたのしい教育研究所のゆるがない立ち位置です。

 この具体的な流れについては、いずれ何らかの方法でまとめたいと思っています、ご期待ください。

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これは何でしょう?-たのしい研究の日々から①

 たのしい教育研究所の秋の日々も、その名の通りたのしい時間が流れています、これはある教材プログラムづくりの一コマ、みんなうつむいて、ある実験をしています。


 これは別なプログラムづくりの一コマです。
 パッとみせた時、「これ何?」と思う人もいそうなので質問
〈何だと思いますか?〉 
「白髪のキューティクル(表面細胞)」とか「かかとの皮膚の角質」と答える人もいるのですけど、顕微鏡などで見た画像ではありません。
 逆に「こんな簡単な質問を」と感じた人もいるでしょう。
 ある先生は、子どもたちはわからないと思います、と話していました。
 さて皆さんは?

 マンガも熱中して読みます、不思議に思うかもしれませんけど、これもたのしい教育活動の一つです。
 たのしい教育メールマガジンで、いろいろな人たちに紹介する一つです。

 そんな中いろいろな方たちの相談にのり、新しい企画をたて、フィールドを歩きetc. いろいろな活動をしています。

 相談の内容は個人情報に関わるので具体的に語ることはできないのですけど、〈教育研究所〉なので、学校・教師に対する相談、逆に保護者・子どもがテーマの相談がたくさんあります。はじめのうちは自分でなんとか解決しようとがんばりますから、〈たの研〉に相談にくる頃は、困難な課題がたくさんあります。

 ここからが本論なのですけど、長くなってきたので、項を分けて続けたいと思います。もちろん具体的に相談内容はかけないのですけど、これからの学校教育のたのしい流れになることはまちがいありません。
                         つづく

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楽しい発想法〈子どもに責任を学んでもらう/子どもを敵に回さない〉-たのしい教育メールマガジンから/楽しいクラス経営・教室経営

 週一回発行している〈たのしい教育メールマガジン〉があります。この公式サイトでは紹介できない内容や濃い内容の〈発想法の章〉、たのしい授業の実践プログラム〈授業の章〉など4つの項目でできていて、有料版のPDF版でお届けしています。

 我が子の教育、自分の授業・教育方法へのいろいろな選択肢を探している方へおすすめします。映画好き・本好きの方にも楽しんでもらっていて、いろいろな方から「今週の授業、子ども達がとても喜んでくれました」「発想法の章で、自分のこれまでの生き方を考えさせられました」「◯◯、読みました。観に行きました」という感想が届いています。

 今週号でさっそく反応が届いたのが〈発想法の章〉に書いた内容についてでした。

 その章では「子どもに責任を学んでもらうには」をテーマにアドラー心理学カウンセリングの師匠 野田俊作先生から学んだ《子どもに結末を体験させること》を紹介しました。それは本文を読んでいただくしかないのですけど、並行して、私のPEALカウンセリングで丁寧に伝えていることを説明しました。

 

 こどもたちとたのしい関係を築くには「子どものプライドを砕かないように、子どもの敵に回らないようにする」ことが原則です。

 私への相談の中で「学校に対して怒りを感じ、文句をいいたい」という話をする方もいます。その時にも〈敵に回したら解決は遠のくと思いますよ〉と伝えています。結局それは法的な判断で誰が正しいのかを争うことにすすむことが多く、肝心の〈我が子の幸せ〉への取り組みが置いておかれることにもなります。

 興味のある方はぜひ〈たのしい教育メールマガジン〉を購読してください、月1000円、年間まとめとして12000円でお届けしています。購読費は全て、子どもたち先生、保護者、おじいちゃんおばあちゃんたちなどの笑顔に繋がる〈たのしい教育の普及〉に利用されます。

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教えてくださいという声に応えて

 教師をしていた頃から、たのしく仕事をしている様に見えたのでしょう、教えてください、という声が届くことが何度もありました。授業の内容を教えるというのは当たり前のことで、それではありません。

 一番、年齢が下だったのは、忘れもしない、一年生のSくんという子です。Sくんは休み時間や放課後、私が〈◯◯◯研究室〉と表示した理科室をよくのぞきに来ていて、ある日とつぜん〈弟子にしてください〉と頭を下げました。

 その時にはどういう意味なのかハッキリつかめなかったのですけど、後日お母さんも一緒にやってきて「この子は学校に行くのがきらいだったんですけど、先生がいろいろたのしいそうにやっている姿をみて、学校に自分から行くようになりました。家でもたのしそうに先生の話をしてくれます。ぜひこの子に先生のお手伝いをさせていただけないでしょうか」という話をしてくれました。
 その後Sくんは、わたしが作った「あやしい実験クラブ」に入って、たのしく活動してくれました。
 彼は今、どうしているだろう。

「教員試験の一次試験は合格できるけれど二次試験には合格できません、先生の授業の仕方を勉強させてください」と熱心に頼まれたのも数回ではありません。同じ学校なら時間の調整は難しくないのですけど、他の学校から来る方たちもいて、校長先生に頼みにいったことが何度もありました。私が指導した二次試験の合格率は100%近いのは、この頃からです。

〈カウンセリング〉については「PEALカウンセラー養成講座」を開催していますから、そういう声にこたえることができる様になりました。

 〈琉球空手〉はまだまだ先のことだと思うのですけど、私がやりたいことの一つです。武道の修行によくある「これは昔からこうだ」という理屈ではなく、たとえば〈突き〉や〈受け〉の動作ひとつ一つを、子どもたちが腑に落ちる様にして伝えていきたいと考えています。納得いくような理屈で、自分の動きもゆっくり高まっていく、そしてそれが実際に身を守る、仲間を助ける力となる。もちろん実際に誰かと争うことはなくても、びくびくすることなく生きていく、そういう力となる。
 そういう力を育てていきたいと思います。

 たのしい教育については、いろいろな人が同じように授業できるプログラムを揃えています。ぜひ秋の講座にご参加ください。

 このサイトの文章を気に入ってくれて「ぜひ真似させていただきたい」という声が届いたことも何度かあります。実際に〈文章ドクター〉をしているので、そういう面でのサポートはさせていただいているのですけど、文章の書き方についても、授業プランの様なものができないかと考え始めています。

 たのしい教育研究所ができて10年以上過ぎました、いろいろなことを抗争し始めています。そろそろまた次の段階に進む時期が来た様です。

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