〈たの研〉の福祉活動が高く評価されました@楽しい福祉&教育

 メルマガにタイトルの内容を書いたところ「おめでとうございます」「嬉しいです」というたよりがいくつも届いています。
 まだ公的に発表することは控えておきたいのですけど、このサイトに綴ってきたような、〈たの研〉の福祉活動が高く評価されました。
 これで福祉活動がどんどんすすむことは間違いありません。

 さっそく「こどもマルシェ」の要望も届き、来月は大きな形で『うるま市』で実施することがきまりました。
 主催者側の発表のあと、ここでも広報させていただきます。

「どういう状況の子どもたちの可能性も伸ばす、たのしさと笑顔で」それが〈たの研〉のテーマです。

 それも〈たの研〉を支えてくれるたくさんの方たちがいてくれるからこそです。いつもこのサイトを読んでくださっている皆さんに、心より感謝の気持ちをつたえさせてください。

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楽しい面白い自由研究から広がる世界〈最も古い劇はどれくらい前か?〉

 電子出版の2作目で『授業書@たの研:すごいぞ、レンズの力」を出そうと準備をすすめています。

 何年か前の夏の講座用に作ったプログラムで、おおよその流れは出来上がっています。今は出版するにあたってのファクトチェック(事実確認)をすすめて、4月には完成させたいと思います。

 今調べているのは、最も古い〈人間がレンズを利用したことがハッキリとわかる記録(文献)〉です。
 いったいそれはどれくらい前までたどることができるのでしょう?

 レンズという物体を探すのではなく、記録を探すわけです。

 世の中ではいろいろな「劇」が演じられています、ミュージカルも劇です。劇団四季ほかたくさんの劇団があります。
 学校でも学芸会などで「劇」が定番ですよね。
 劇には台本(戯曲)があって、同じものを何度も上演することができます。
 ちなみに私も学芸会の劇の戯曲(台本)を書いて監督をしたことがあります。

 さてみなさん、人間はどれくらい前から「劇」を演じてきたと思いますか?

 100年くらい前でしょうか、いやいや500年くらい前からでしょうか、もっと古くて1000年くらい前までたどるることができるでしょうか。いやいやそんなものではなくもっとずっと前でしょうか?
 日本だけでなく世界で考えてみてください。

予想してみてください。

 ア.100年くらい前

 イ.500年くらい前

 ウ.1000年くらい前

 エ.1500~2000年くらい前

 オ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 ちなみに私いっきゅうは、学生の頃『文学論』の講義の中で、世界最古の劇は『日本の〈能〉』だと学んできました。
「室町時代に観阿弥・世阿弥の親子によって完成された日本を代表する舞台芸術が能だ
」というのは中学・高校で〈テストに出るぞ的〉に教え込まされてしまった知識です。

 「能」は今から1600年くらい前にたどることができますから、それが正しいとすると〈エ〉が正解になりますね。

 でも日本は中国からたくさんの文化が伝わったという歴史をみると、中国にはもっと古い〈劇〉があるのではないだろうか?

 レンズの自由研究をしている時に、実はその知識が間違いであったことを発見しました。

 実は「レンズ」のことが古い劇の台本つまり戯曲として残されています。

 アリストパネスの『雲』という劇で、実際に何度も上演されていたことをA.I.のディープリサーチ機能で発見しました。

 その英訳をweb上で読むことができます⇨https://classics.mit.edu/Aristophanes/clouds.html

 もちろんweb上には翻訳サイトもありますし、AIも翻訳は得意ですから、その気になれば中身を味わうこともできます。

 読んでみるとなかなか面白い劇です、ソクラテスを茶化した内容で、しっかりとレンズということばが出てきます。

SOCRATES(ソクラテス)

You mean a crystal lens.(つまり 水晶のレンズってことだね)

wikipediaに感謝して引用

 ストーリーの中で〈ロウをとかす〉ために使われていますから、機能としてもしっかりレンズのことといって間違いありません。

 ではそれが書かれたのはいつのことか?

 紀元前500年くらいです、つまり今から2500年前になります、古代ギリシャで演じられてきた劇です。

 私たちのイメージしている劇と重じであることがわかると思うので、はじめの部分の和訳を少し書き出してみましょう。

『雲』 ※アリストパネス作
紀元前419年執筆

 

【登場人物】
ストレプシアデス(STREPSIADES)
フィディッピデス(PHIDIPPIDES)
ストレプシアデスの召使い(SERVANT OF STREPSIADES)
ソクラテスの弟子たち(DISCIPLES OF SOCRATES)
ソクラテス(SOCRATES)
正論(JUST DISCOURSE)
不正論(UNJUST DISCOURSE)
パシアス(PASIAS、金貸し)
アミュニアス(AMYNIAS、別の金貸し)
雲のコーラス(CHORUS OF CLOUDS)

【舞台】
背景には2つの家が見える。一つはストレプシアデスの家、もう一つはソクラテスの**「思案堂」**(Thoughtery)。後者は小さくて薄汚れている。ストレプシアデスの家の内部が見え、2つのベッドがあり、それぞれに人が寝ている。

【第一場面】
(夜明け前、ストレプシアデスがベッドで寝返りを打ちながら独白する。)

ストレプシアデス
「偉大なる神々よ!この夜はいつまで続くのだ?
朝はまだ来ないのか?
鶏の鳴き声はとっくに聞こえたのに、奴隷たちはまだいびきをかいている。
ああ、昔はこんなことはなかったのに!
戦争め、呪われよ!
私にこんな災難をもたらすとは!
今や私は自分の奴隷すら鞭打てない始末だ。
それに、このろくでなしの息子!
夜通しぐっすり寝ているくせに、五重の毛布にくるまって、好き放題に屁をこいていやがる。」
(再び横になる。)
「さあ、私も寝ようとしてみるか……
いや、無理だ!
借金や家畜のこと、フィディッピデスのせいで増え続ける出費のことが頭から離れない!
あいつは長い髪の手入れや、馬車で見栄を張ることばかり考えている。
私はというと、月の終わりが近づくたびに支払い期限が迫って死にそうだ……
奴隷よ!灯りをつけて、私の帳簿を持ってこい」
(召使いが命令に従って明かりを持ってくる。)

 ね、劇ですよね。

 この頃から『雲』以外にもいろいろな人物による劇の台本が残されています。

 わたしはこんな軽やかでこっけいな劇が、これだけ古い時代から演じられてきたことに驚いてしまうのですけど、みなさんはどうでしょう?

 劇の歴史をもっと前にたどれないか?

 いろいろなサイトをみると

紀元前2500年頃 エジプト・アビドスの「オシリス神話劇」というのがあって、それが世界最古の劇です

と書かれているものもあります。
すると5000年前にたどることができます。
どこどこのなになにはもっと古い、というような記述もあります。
でもそれらはどうも「宗教儀式」のようなもので、踊りのようなもののようです。

 私たちがイメージする「劇」ではないと思うので、私にはその説はとれません。
 しかも「台本・戯曲」が残っているわけでもありません。

 レンズの自由研究が人間の文学的なたのしさの歴史にもつながります。
 いろいろなものはつながっているので、当然のことです。

 みなさんも自由研究をたのしんでみませんか。

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花は咲く(岩井俊二作詞)

 花は 花は 咲く 私は何を残しただろう🎶  という優しい歌をたくさんの人たちが耳にしていると思います。

 私が好きな映画『ラブレター』の監督 岩井俊二 さんが詞をつづりました、東北大地震のあとにつくられた歌です。

 岩井さんは東北出身です。

 

 私は東北のボランティアに二度三度と出向く中、いろいろなところで流れているその曲を耳にしながら活動していました。

 みなさんはどの歌詞に惹かれるでしょうか、一番好きなのは最後のフレーズです。

 この歌を聴きながら、歌いながら、岩井さんは、どういう花をイメージしながらつくっただろうか、と考えることがあります。

 少なくとも歌っている人たちが手にしているのは、鮮やかな花たちです。

 これは私が写した〈千萱:チガヤ〉の花です。

これはソテツの花です。

 モクマオウ(トキワギョリュウ)の花は小豆より小さくてほとんどの人の目にふれることがありません。

「花は花は 花は咲く」
そうです、いろいろな植物に花が咲きます。

 目立つ花だけではありません。
「え、これが花なの?」というような花もあります。

 その花の中でも、大きな花、小さな花、早く咲く花、ゆっくり咲く花、いろいろでしょう。

 それぞれが、それぞれにとって誇るべき花です。

 花は花は花は咲く いつか生まれるキミに🎵

 花は花は花は咲く いつか恋するキミのために🎶

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「メルマガで元気になりました」というお便り@たのしい教育の方法論

 たのしい教育の最先端の内容を満載している情報ソースが『たのしい教育メールマガジン/週刊』です。12年目に入り、ますます充実した内容になってきたことを、はじめの時から購読してくださっている方たちからのたよりで実感しています。           

 このメルマガは、自分の子どもと、自分のクラスの子どもたちとたのしめるプログラムもあって、教育に興味のあるみなさんから厚い信頼を寄せてもらっています。実はそれだけではありません。

 何かにつまづいたり、心がくじけてつらい日を過ごしている時、「このメルマガで元気になりました」という方たちもいます。先月は県外の読者の方から「メルマガに救われました」という熱いたよりをいただきました。メンタルにも効く、といっても間違いないでしょう。

 メルマガの今週号を例に紹介しましょう。

 たいていのんびりした話からはじまりまるのですけど、今週は、日本の気象庁の「台風が沖縄を直撃する」という進路予測(下図)と、〈たの研〉がイベントの時の天気予測に利用しているヨーロッパのWindyの「沖縄の上をかすめと通り、強風にさらされる時間は少ない」という予測のどちらが当たるかという予想実験の話からはじまりました。

 テレビのニュースでは「台風はこのあと、きょう夜遅くに沖縄本島地方にかなり近づく見込みで、1時間に40ミリの激しい雨が予想されることから、土砂災害などに十分な注意が必要です」と出ていました。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1433221?display=1

 これはwindyの予測図です。少しの時間北部で風が強くなるのですけど、しばらくするとおだやかな風になるという予測(下図)です。赤が強風域で、クリックすると風速を数字で表してくれます。しかも動画で時間ごとの変化もみせてくれます。

 結果についてはここでは、詳しく書かないことにします。

 windy は無料で利用できます、いくつか前の記事に載せてありますから、興味のある方はたどってみてください。

 今回の授業プログラムは「ヤッフォー/矢四」です。
 

〈たの研〉に来てくれた方たちに実施したところ100%の満足度でした。楽しみ方と作り方を解説しています。
 画像をたくさん使って説明したので長くなりますから、一枚だけにしておきましょう。

 これは発想法の章です。

 今週は「自分に都合の悪いデータを集める」という話でした。こうはじまります。

はじめに(いっきゅう)
人間は何かを主張するとき、自分に都合の良いことを並べるのが普通です。
(親)「そんなにゲームばっかりやっていると、行きたい高校入れないよ」
(教師)「いろいろな教科をバランスよく勉強しておかないと、進学で苦労するよ」
それは本当でしょうか?
 本当のことなのかどうか、どれだけのデータを手に語っているのでしょう。もしかするとゲーム中心の生活をして行きたい高校に入ることができるかもしれません。二、三教科に力を入れていたおかげで、入りたい大学に行けるようになるかもしれません。
 登校拒否が問題になってきた頃、教師や文科省の多数派は、自分たち(学校生活・学校教育・学校システム)のせいで学校にこれないという可能性を考えず、それを「学校恐怖症」と呼び、病院での治療をすすめていました。
 学校教育やシステムに対する都合のわるい情報は入っていたはずです、でもそれを見ないふりしてしまった人たちが多数派だった。
 その都合の悪い情報を正面からとらえて、「それにも一理ある」と取り組んだ先生たちの場合には功を奏して学校で学ぶようになった子もいたはずです。
 親として一人の大人として、教師として自分の見方・考え方に都合のわるい情報が目の前に現れたとき、それも一つの選択肢として正面から向き合う、「もしかするとそれも一理あるのではないか」「いや、それはやはり考えられないな」というように考えをすすめることができるかが大切です。
 そういうことも考えながら、今回の板倉先生の話を読んでみませんか。

 他にも、野山さんぽの話あり、

 

 寺田寅彦の「珈琲哲学序説」をGoogleマップ&ストリートビューで深くたのしむ話あり、

 アイディアセッションの話あり…

 およそ10000文字程度、文庫本で20ページいかない程度のボリュームでお届けしています。

 疲れた先生たち、大人も元気になり、それだけでなく子どもたちの笑顔も増えてくる、そういうメルマガです。

 まず一年購読してみませんか。月額1000円、年まとめ12000円でお受けしています。こちらのサイトで下のアイコンを選んでお申し込みください⇨https://ikkyuu21.stores.jp/

 みなさんが出してくださった大切な資金は、たくさんの子どもたち、先生、保護者、一般の方たちの可能性を広げ、笑顔、元気に確実につながっていきます。またひとり親世帯など、経済的に支援の必要な方たちへの無料カウンセリングやスーパーバイズ、たのしいプログラムの普及にも利用させていただきます。

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