たのしい教育研究所〈たのしい教育プログラム〉の著作権について

 たの研の教育プランが広まるにつれて、学校を中心に、いろいろなところで自由にコピーされ利用されるようになってきたようです。
 広まることはうれしいことかもしれませんが、それは「たのしい教育が広まる」という場合においてです。

 こども達の笑顔と賢さの方向に、そして教師としての生きがい、保護者のみなさんの笑顔の方向に利用される場合は嬉しいのですけど、たのしい教育は科学や技術と同じように、いろいろな目的で利用することができます。
 たのしい教育の趣旨を知らないまま、そういうことと関係なく利用することもできますし、〈たのしい教育の思想〉と真逆の〈強制的な学び〉で利用することもできるわけです。

 以前、たの研のプログラムを利用して子どもの評価・感想をとり、たの研に連絡を入れてきた方がいました。
 どうも子ども達の感想が今までと異なると気になったので詳しく確認してみると、それはプログラムの一部を利用して評価・感想をとったものでした。
 また校内研で部分的なプリントを手にした方から〈このページで利用する材料がよくわかりません〉という質問が来ることもありました。

 いずれの場合にも丁寧に対応してきましたが、そういう事例はしだいに増えてきた様です。それと同時に〈たのしい教育研究所〉の大切な財産である〈教育プログラム〉の質を保証する必要が出てきました。

 そこで現在はそれぞれの教育プログラムに〈著作権管理番号〉をつける様にしてあります。直接購入した方は番号と一緒にその方のイニシャルも入れる様にしています。

 これは最近リニューアル構成した〈サバイバル入門〉の表紙の部分です、動画の〈野草天ぷら〉とセットになっています。その各ページには誰がどこで入手したものかわかる様になっています。

 著作権管理バージョンを正式に購入した方は〈学校の授業〉で利用する際、こども達に印刷配布してOKです。一度購入すれば何年でも利用できるわけですから、高い出費にはならないと思います。

「研修等で利用したい」という問合せもありますが、その場合は印刷を1~2ページ程度に抑え、必要な方はここに書いた趣旨をお伝えの上、〈たの研〉での購入をご案内ください。

 正式な購入者のみなさんには、内容に関する質問や教材の相談にも手早く応じさせていただいています。
 ※質問などはプラン下の著作権管理ナンバーをお知らせください

 購入してあまり間をおかずバージョンアップした場合には、その方に連絡し、新バージョンを無料で提供するなど、子ども達や利用する先生たち、保護者のみなさんをサポートするものになります。それは同時にたのしい教育の質を保証する大切な基となるものです、ご理解ご協力お願いいたします。

 なかなか忙しく、講座の時にプログラムを並べるくらいなのですけど、いずれ購入できる教材リストも教材リストもアップしたいと思います。

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たのしい教育研究所の強さの秘密

〈たの研〉には「協力してほしい」という依頼だけではなく、あえてぼかして書きますが「名前を使わせてもらいたい」という趣旨の打診も来ます。もちろん、そういう依頼にOKすることはできません。

 このサイトを丁寧に読んでいただければわかると思うのですけど、〈たの研〉は「自分たちを大きくしていこう」ではなく「着実に育てていく」という活動をすすめている組織だからです。

 着実に育てていくという取組に関して〈たの研〉のメンバーの力はとても高いものがあります。

 たとえば先日の秋の講座を例にとって紹介しましょう。

 講座のプログラムは何度もアイディア検討会を重ねて、より高みに向かってその時の最高の状態にもっていきます。

 たとえば大好評の〈野草天ぷら〉のプログラムについても、開催の日の夜遅くからこういうやりとりが交わされていました。
 3日前には決まっていた〈場の配置〉について「よりたのしんでもらえるためのテーブルの位置」について思いついたメンバーが、講座開催の半日前に「これがよいと思うので検討してもらえませんか」と打診してきました。

 わずかな違いですけど、空気の流れ的にはかなり違ってきます。
 もちろんメンバーが「これは無理」とか「やってみましょう」という様に意見を交わしていきます。

 結果的に「これでいきましょう」となり、講座当日は新しい提案通りの設定でたのしんでもらいました、結果は予想通りいい空気の流れでした。

 

 それからさらに時間がすすみ、講座当日の01時ごろにはこういうやりとりが交わされていました。
 クイズ大会の〈問題の出し方〉について思いついたメンバーがいて「みんな寝ているだろう」と思いつつも「問題の出し方はやはりこんな感じがよいと思います」と打診してきました。

 講座のプログラムはすでにこども達に実験済みで「これで喜んでもらえる」という信頼度は確認されているのですけど、これだけ熱をいれて考えているメンバーの頭に浮かんでくることは、それからさらに一歩前にすすんでいることがほとんどです。
 すぐに数名が既読となり「いいね」という話になりました、もちろん「異議あり」と感じた時にはそう発言してきます。
 提案通り実施した当日は、それまでのスタイルより大盛り上がりでした。
 それを確かめる様に「講座後に学校でためして盛り上がったです」という便りも届いています。

 こういう活動は「強制」されたり「いやいやながらやっている」ということでも成り立つでしょう。
 ところがこういう取組が10年以上続いています、そしてみんな同じメンバーです。
 いやいややっていて続くでしょうか?

 終わってからも実施メンバーから
「みなさんの授業がとてもとてもよくて、私自身刺激、勉強になりました!
 まだ余韻に浸ってます!」

という様なやりとりが続いていました。

 メンバーは涼やかにやっているのでそうは見えないかもしれませんけど〈情熱集団〉です、これが〈満足度100%〉を生み出し続ける「たのしい教育研究所」の強さです。

 思いを同じくして一緒にやりたいと言ってくれる方が増えていってくれることを期待しています。

 さて、このサイトの読者には先生たちだけでなく〈保護者〉の方がいたり〈歯医者さん〉もいます、〈農業をしている〉という方もいます。
 もし真剣に〈何か新しい行動を起こしたい〉と考えた時には、仲間づくりが鍵を握ります。
 人間一人の力は高が知れています、私が影響を受けてきたアップルのスティーブ・ジョブスにもウィズニアックという最強の相棒がいました。
 板倉聖宣にも、学生時代から支えた玲子さんがいました、そして仮説社を設立した竹内三郎さんという最強の人物がいました。

 かけがえのない仲間たちをみつけること、それが何かことを為す時に成功するカギです。

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おいしい環境教育-アイディア続々/あずきの発芽・バタフライピー

 前々回の記事でもお届けしましたが、先日おこなわれた〈秋の講座〉で、予想していた通り「おいしい野草てんぷら」も大ヒットしました。FBでも「センダングサセンダンの木は違うのですか」「どこを食べるのですか」という質問などが届いて、やりとりしているところです。

 野草てんぷらも〈たのしい環境教育〉をテーマにしたプログラムの一つです、ところで私たちが住んでいるこの環境を守り豊かにしていく活動は、特に必要ないのか、少し必要なのか、必須なのか?

 皆さんはどういう立場でしょう?

 レジ袋有料化が必要なのかは別にして、海や山でいろいろな生き物たちが住みづらくなっているだけでなく、開発によって山の土が海の表面を広く真っ赤に染めている姿を眺める日々、原子力発電所の事故、悲惨な戦争etc. 環境の保護・豊かにする活動はやはり必須といってよいでしょう。

 それも〈たのしさ〉つまり「その取組を苦しみながら続ける」のではなく「意義を感じて生き生きと、つまりたのしく取り組む」人たちが突破していく課題の一つだと考えています。

 こども達が「環境を守る、環境を豊かにする活動ってたのしい」と感じてくれたら、それを伝える先生たちもそれがたのしいと感じてくれたら、きっと未来は今よりよくなると思います。

 そのプログラムは〈たのしい教育研究所〉にたくさんあります。

 けれどそういうプログラムを使わなくても学校でたとえば、台所にあるアズキが発芽することに驚くこと、これは⬇︎ 水を含ませたティッシュにアズキをおいて三日目の状態。

 

 それからこれは⬇︎ 育てて約一ヶ月くらいのバタフライピー。
 

 とても鮮やかな青、青ムラサキに発色してくれるハーブです。


 ブルーベリーのようにアントシアニンが多く含まれていて、例えば眼が疲れた時、眠れない時、利尿作用を求める時、血の巡りを求める時
などに多く飲まれているとあります。

 こども達が育てて家族に美味しくて健康によいティーを作ってあげるというのは、母の日、父の日、敬老の日のたのしいプレゼントになるでしょう。

 ところで前々からこのネーミングに不思議な感じがあったので調べてみました。

〈ピー〉は豆を表していて、バタフライは〈蝶〉のことです。

花が開いたときに蝶に似ているマメ科の植物ということで、英名で〈バタフライピー〉、和名はそのまま〈蝶豆〉です。

ちなみに学名はClitoria ternatea (クリトリア・ターナティー)

 それにしても、マメ科の花はもともと〈蝶型の花〉なので、特にバタフライピーだけ蝶型というわけではないのだけどな・・・

 

 そういうことも「勉強しなさいテストに出るよ型」の授業をしてきた人たちには難しいでしょう、自分の興味関心で調べよう学ぼうという気持ちがなかなか育たないからです。

 たのしいから学ぶ、たのしいから環境を豊かにする、そういう人たちをどんどん育てていきたいと思います。

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たのしい島言葉-たのしい国語の新しいプログラムができました

〈たのしい教育研究所〉が沖縄県文化振興課と協力して作成をすすめている〈たのしく島言葉:しまくとぅば〉の一つ「朝の会・あいさつ編」ができあがりました。

 最終段階で、いろいろな学校の先生たちへ提供し、意見を聞いて本印刷となります。

 これはプロジェクトリーダーのミエ先生が、いろいろな先生たちに〈たのしく島言葉〉の最新版の教材を紹介しているところです。

 先生たちと島言葉での掛け合いも、たのしくすすんでいました。

 前回の〈給食・食事編〉は千の単位の教材が一週間程度でなくなり、増補印刷中です。

 使ってみたい方は気軽にお問い合わせください。

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