「楽しい自由研究」google検索でトップページに入りました/たのしい自由研究「段ボールで種まき培土」実験

〈たの研/たのしい教育研究所〉の公式サイトがGoogle検索ワード『楽しい自由研究』でトップページに出てくるようになりました、つまりこのワードで検索すると10位以内に入ったわけです。

 大人気の「自由研究」ジャンルで〈学研〉や〈ベネッセ〉などに並ぶ位置ですから、小さな集団の快挙といってよいと思います。

 しかもこのサイトには〈楽しい授業〉〈楽しい野山さんぽ〉〈たのしい教育の発想法〉〈楽しいブックレビュー〉ほかいろいろな内容を書いているので、その中にあって自由研究関係でトップチームに入ることができたというのは、読者のみなさんが自由研究関連の記事も熱心に読んでくれているお陰であることは、間違いありません。

 心から感謝しています。

これまで自由研究に関するたくさんの記事を書いてきました、最近お便りが届いた記事でいうと、まずこの四つです。

二十日大根(ラディッシュ)は本当に20日で食べられるようになるのか

とっても簡単 和紙づくり(和紙風の紙づくり)

はてなマーク(?)の巨大植物/楽しい自由研究

夏より冬の星がキレイに見えるというのはカンちがいなんだろうか?/たのしい自由研究

これからも、楽しい自由研究の記事を書いて行く予定です、ご期待ください。

そもそも〈たの研〉の活動全体が楽しい自由研究だともいえますから、書く内容は日々生まれているといってよいと思います。

 今回は最新の自由研究の様子を紹介しましょう。

 最近思いついて「段ボールレンガ」づくりをしています、捨てる紙をだいぶ減らすことにつながります。レンガ状で頑丈なブロックを作ることができれば、それを並べて物置台にすることもできます。

 調べてみると強くプレスして固める方法はあっても、〈たの研〉のように紙繊維をバラバラにして自然に固める方法で試した方はいないようです。

 やってみましょう、工程そのものはシンプルです。

1)ミキサーで紙繊維をバラバラにして

2)ケースである程度固まったら ※天日で二日くらいかかりました

3)取り出して、さらに天日で乾かす

  

 ところがやってみると1週間経っても水気がぬけません。

 作り方はシンプルでもかなり時間がかかりそうです。

 まいったな・・・

 子どもの頃、ソフトボール大のどろんこボールをつくってみたら、ペシャンと潰れて半球状になり、軒下で乾いて固くなってしまったことを覚えています。三日四日くらいだったんじゃないだろうか。

 それが段ボールの塊だと、ぜんぜん乾かない・・・

「まてよ、これだけ風や日光にさらしても水分を維持しているということは、植物を育てることに使えるんじゃないか?」

 ホームセンターなどでは〈園芸用の土〉が売られています、この20Lの土で1200円くらいします。これが捨てる段ボールなどでできたら素晴らしい、そう思いませんか?

 ダンボールの原料はパルプという植物と古紙です。もちろん土のような養分は含まれていませんから、育つことがわかれば液肥などを加える必要が出てくるとおもうのですけど、まずはこの状態で植物が発芽したり、成長したりするかどうかです。

 水分を保持する力は抜群ですから、わたしは植物を育てることも可能だと予想しています。
 予想したら実験です。

 段ボール培土をつくって、タネをおきました。

 なかなか成功しない挿し木にも挑戦してみました。

 バラの枝を切って中にいれました。

 さて、どうなるでしょう。

 しばらくして、結果が出たら、このサイトで披露します。

 おたのしみに。

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俺は俺、君は君、彼は彼、彼女は彼女と、ただ単純に認めあえて、さて、お楽しみはこれからだ、なんていう具合になればいいのにね@五味太郎『勉強しなければ大丈夫』ラスト/楽しい教育の発想法=たのしい教育メールマガジン

 週一回発行している〈たのしい教育メールマガジン〉は、たのしい教育を学ぶ本格的な内容で、全国に読者が広がっています。丁寧に読んでくれるみなさんがたくさんいて、読者の一人の方から「毎週届く内容の四つの章を1日一章ずつ読んでいます。今まで発想法とか哲学的な本は読んでこなかったので、発想法の章は休日に読むようにしていて、2回、3回と読み返すことも多いです」というたよりがとどきました。
 

 発想法の章は、私がすでに読んで感動したもの、かつ、板倉先生の許可をもらった内容を中心にして構成しています。

 次週号は久しぶりに絵本作家の〈五味太郎〉の発想法を紹介しようと綴っています。五味太郎『勉強しなければ大丈夫』朝日出版からです。

 ここで紹介するのは、メルマガに載せているものとは別な内容です。
 

五味
 幼児教育においても、知識はさることながら、情緒豊かな、イメージ豊かな子どもに、なんて方向で絵本をとらえたりする。情緒、イメージなんてものの本質をなにも見極めないうちにね。

 情操豊かな子は豊かな人間である、なんてさ。

 その末路として、つまりネガティヴな形として、疑問とか不安とかあるいは混乱とか、そういうものも同時に噴出する。人間のハードディスクはそういったネガティヴなものまでどんどん取り込んでいく性質があるんだろうね。

 人の脳っていうものが他の動物よりは性能いいね、っていつまでも言ってる場合じゃないんだよ。素数の謎を解くだけで狂った人もいるそうだし。3千年後に地球滅亡だと言ったりさ。

 その不安、恐れもインプットされるハードディスクなんだよね。だから容量が大きければ大きいほど混乱してしまって、もう単純な生物機能さえも把握できない状態なんだろうなっていう気がするよ。

 その混乱をさらに推し進める初等教育なんだよな。
 だからさ、今ちょっと落ち着いて、この生物の扱いにくい大容量の脳を、もう一度ゆったりと把握しなおして、その機能のうまい使い方を考えなくちゃいけないんじゃ
ないかなあ。そうそう、核以前に脳の平和利用ってところね。

――また脳を使っちゃいますね。

 仕方ないね。なにしろ脳ある生物なんだからさ。
 たださ、せっかくこの世に生まれ出たんだから、せめて互いを侵しあわない社会であってほしいなあと思うだけなんだ。

 俺は俺、君は君、彼は彼、彼女は彼女と、ただ単純に認めあえて、さて、お楽しみはこれからだ、なんていう具合になればいいのにね。

 欲しい方はぜひ手にしてみてください。

サンプルが読めます⇨ https://amzn.to/42WWYUh

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「楽しい日本」というキーワード/具体的にどうするのか?

 石破首相の所信表明演説で「楽しい日本」というキーワードが出たというので〈たの研/たのしい教育研究所〉の周りが少し騒がしくなってきました。首相が言うのですから「面白おかしい」ではなく『本質的な楽しさ』の向きに向かってほしいものだと思います。

 心配なのは、トップの意向を忖度した人たちが、楽しさを強制するようになっては元も子もありません。「学校の授業を楽しくしなさい」とか「日々の仕事を楽しくしなさい」と強要したら、現場は混乱して反作用が生じます。最近の記事でも書いたように、楽しさと強制は相容れないものです。

 こういうようにすると、たのしくなるのではないか、というように、いろいろな人たちがチャレンジしやすい状況を作ってくれるなら、すばらしいことです。

 授業内容の細かい縛りや時数の細かい管理をゆるめて、才能ある先生たちが、それぞれのアイディアを元に、自由に授業できるチャンスを広げていくことは大切です。

 そもそも教科書は「主たる教材」であって〈必ず使わなくてはいけない〉わけではありません、授業の目標を捉えているなら〈他の教材を利用すること〉も可能です。

 数年前に「教科」となった〈道徳〉に関連した質問で「教科書の取り扱い」についいて、ある校長先生がシンプルに答えてくれています。

 教科書は、主たる教材とされています。ですから、基本は教科書を使って授業を行うことになります。けれども、必ず毎時間教科書を使うとか、教科書に載っている教材は残すことなくすべて授業で扱うとかいう縛りはありません。-小学館が運営しているサイト〈教育技術〉
https://kyoiku.sho.jp/20767/

 そういう具体的な自由度を知らずに先輩教師が見せる授業の後追いをしていく若い先生たちがたくさんいると聞きます。

 先生たちを明治期と同じレールの上で走らせるのではなく、その魅力的な才能を開花させる方向にすすめてほしいと心から願っています。

 教師として長年「たのしい教育」を目指してきた力あるメンバーが創った〈たの研/たのしい教育研究所〉にはその具体的な方法が山ほどあります。

 これまで管理職や行政の方たちからの相談に答えてきた具体的な方法が、いろいろな処に広まってくれるなら、こんなに嬉しいことはありません。

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A.I.は思考しているのか?@楽しい自由研究

 メルマガにChatGPTの利用の話を書いたところ、いろいろな質問が寄せられました。それに対して書いた一部を紹介しましょう。
 

ChatGPTの質問たくさん届く

ChatGPTの記事の反響が大きくいろいろな声が寄せられています。その中の質問から一つとりあげさせてください。
 わたしの質問に的確な提案していくChatGPTの反応に「ChatGPT(A.I.)が考えて答えているのですか?」という問いがありました、みなさんはどう思いますか?



 違います。
 サーバーやネット上に蓄積された膨大なデータの中からこちらの要求に沿った情報を選び出し、組み合わせて日本語の文法にそって組み立てて答えるので、まるで人間と話しているように感じているだけです、A.I.が自ら考えているわけではありません。
 たとえば「〈あいうえお〉だけ、全て使って意味のある文を作ってください」と打ってみましょう、どういう答えが返ってくるかたのしみですね。



 しばらくしてあとChatGPTから「〈あいうえお〉のみを使用して完全に意味のある自然な日本語の文章を作るのは難しいです」と降伏した答えが返ってきました。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎引用ここから⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

わたし
「あいうえお」のみ、全部利用して文章をつくってくれませんか。

ChatGPT
「あいうえお」のみを全部使用して意味のある文章を作成するのは非常に制限が多いため、完全に自然な日本語の文章を作ることは難しいです。しかし、以下のように工夫して表現することは可能です。
例文:
「あ、い、う、え、お!」
解釈:
これは、日本語の五十音の最初の五つの音「あ、い、う、え、お」をリズミカルに並べた表現です。教育的な場面やリズム遊びの一環として使用されることがあります。
補足説明:
リズムや韻を楽しむ: 子供たちが五十音を覚える際にリズミカルに唱えることで、覚えやすくするための表現として有効です。
音遊び: 言葉遊びやリズム遊びの一部として、「あいうえお」を繰り返すことで楽しむことができます。
まとめ
「あいうえお」のみを使用して完全に意味のある自然な日本語の文章を作るのは難しいですが、音の並びやリズムを楽しむ表現として活用することができます。教育的なツールや音遊びの一環として利用することで、楽しみながら五十音を学ぶ助けになるでしょう。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎引用ここまで⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

 ChatGPTが音を上げたのはなぜか?

 ChatGPTが「難しい」と音をあげたのはなぜでしょう。
 膨大なネット上を探っても、私の要求に添える答えが見つからないからです。
 これまでChatGPTにこういう要求をする人もいなかったので、頑張った結果「あ、い、う、え、お!」というような唖然とする答えになったのでしょう。

 では自分の頭で考えてみましょう。

・・・(数秒思考中)・・・

 できました!
「上、青い(うえ、あおい)」
「あ、魚! 鱏?」
「言え、愛、青(いえ、あい、あお)」
「言え、愛、青、家、鱏」
「お~、上、赤い!」
「えいえいオ~、青い鵜」

「鵜、青い鱏」
「上、青い家」
 まだいけそうです、みなさんも考えてみてください、たのしいですよ。

 私たちの頭脳はChatGPTの限界を突破することができます。
 逆にChatGPTには人間の発想力や個性の限界を超えることはできません。この宇宙唯一の私たちの個性・能力を凌駕する力はChatGPTにはありません。
 できるのは膨大な情報の中からこちらの要望に応えるものを探して組み合わせ、日本語の自然な論理構造で提供する作業です。
 とはいえネット上にある知識の量は膨大です、それらを組み合わせたら〈星の数ほどある〉といってよいでしょう。当然、私たち一人二人の頭脳ではこの知識量を上回ることはできません。
 A.I.を利用するということは、この星の数ほどある知識量の組み合わせを利用するということです。数秒で返ってくるので対話しているように思考を深めていくことができます。
 ChatGPTが回答する時「○秒の間思考」と出たりするけれど、思考しているわけではないのです。
 以上が読者の方たちからの質問に対する私の答えです。

 ではここから私に質問させてください。
 私たち人間の思考も、A.I.と同じように数ある情報を集めて組み合わせているだけではないのか、そうだとしたらA.I.と同じではないか。
 どうでしょう?
 自由研究してみませんか。
 長くなるのでここらへんにしておきましょう。

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