楽しい教材プログラムの準備は〈たの研〉にご相談ください@面白い自由研究にもピッタリです

 今週も、たのしい教育プログラムで利用する教材をもとめて、先生がやってきました。

 たくさんの教材を手にして笑顔で帰っていきました、これだけあったら子どもたちの修了の日々を、笑顔で楽しく、それぞれの可能性を元気に高めていくことができるでしょう。

〈たの研〉には、教材準備のプロフェッショナルがいます。

 たとえば定番の「折り染めのインクセットがこれです。
 この六色を自分で調合して、すぐ利用できるように濃さを調整し、いろいろなグループに分配して、不足したらパッと足してあげられるようにペットボトルに入れてあげるまでの労力は、はじめての人にはかなり高いハードルになります。

 これを誰かがやってくれるとしたら、その分の時間を別なことに使えます。
 しかも品質が安定しているので、子どもたちの笑顔とたのしさはかなり保証される・・・
 すばらしい。

 これは手作りせっけんづくりセットです。

 つくり方の説明書と使う材料、用具が入っています。


 衛生面の力もつく上に、たのしい。

 こんなにいいプログラムはありません。

〈たの研/たのしい教育研究所〉はこども達の笑顔と賢さを広げていく先生たちの味方です。
「どんな教育プログラムがありますか」というように気軽にご相談ください⇨こちらから

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オールドメディアとニューメディア/出版社の書籍はオールドメディアです、それが何か?/高畑勲の話

 高畑勲さんをご存知でしょうか、『アルプスの少女ハイジ』から『ジャリン子ちえ』まで名作を数々世に送り出し、『平成ぽんぽこ』ほかアニメ映画の監督としても有名で、『かぐや姫のものがたり』を遺作にこの世を去りました。

 世界に知られるアニメーター 宮崎駿が最後まで憧れ、乗り越えたいともがいていた人物でもあります。

 久しぶりに高畑勲著『映画を作りながら 考えたこと』文春文庫 を読みました。

 一稿目が〈映画音楽と早坂文雄の死〉です。

 その稿は、こう始まります。私が心をとめた部分をブランクにしてみました。

 早坂文雄が四十一の若さで突然死んだということを新聞で知った時、なんだか「         」という気がした。

 
どういう言葉が入ると思いますか?

「なんだか不意をつかれたという気がした。」です。

 人の死に対して「不意をつかれた」という表現に、驚いてしまいます。その言葉は、A.I.には思いもよらないことで、おそらく高畑勲以外、つむぐことができないものでしょう。

 最近「オールドメディアはダメだ」という論調をよく目に耳にします。TV局の番組などはダメで、真実はYouTube、SNSなどにしかないという主張です。

 オールドメディアがダメだというならこれまで出版されている書籍も、まさにオールドメディアです。ブログなどがよくて、書籍はダメだということになります。
 そんなことは全くありません。
 本・書籍の価値はとても高いものがあります、本・書籍を読まずにSNSなどの文書だけを読んで育っていくとしたら、とても心配です。

 本・書籍の中には長い歴史のふるいに耐えて生き残ってきた、すばらしい価値あるものもたくさんあります。ここ10年20年で出てきたwebのデータと比較すると、はるかに高い価値があるといってよいでしょう。もちろん、そのweb上の文章などにも、こから長い歴史を生き残って後世に伝わるものもあると思います。けれど、今の大半は、歴史の中で消えていくものたちです。

 平均すれば、本・書籍に高い価値があるといって間違いありません。

 私の本当の向かい方は独自で「この本は、私ひとりのために書き残してくれたものだ」と勝手に思い込んで手に取ります。
 独善的ですけど、全く誰にも迷惑がかかりませんし、そんなことはないことは私自身が十分知っていますから、方便・フィクションとしてそう考えるだけです。

 けれど、そう思い込んで読むと、身体に染み込んでくるから不思議です、みなさんも試してみてください。 

 オールドメディアの一冊、高畑勲著『映画をつくりながら考えたこと』をじっくり味わってみようと思います。

追記—
 webで調べてみると、購入した時750円だった本が、2000円以上になっていてびっくりしました⇨ https://amzn.to/3QiPRyb

 このサイトで、中身をいくつか読むことができます⇩
https://www.google.co.jp/books/edition/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/SxLNDwAAQBAJ?hl=ja&gbpv=1&printsec=frontcover

 こういうことはニューメディアのすばらしいところです。お互いのよいところが融合して進んでいくことを期待しています。

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計算だったら電卓がある、漢字だったらスマホでキレイに打てるよね、何で勉強してるの、今の人?/学ぶ意味があるのか、勉強する意味があるのか?

 珈琲を手に座った時、たまたま近くのテレビで不登校の子どもたちと、それに取り組む学校の様子が流れてきました。オールドメディアと揶揄されるTVだけれど、こういう重厚なものはYouTuberでは作ることができないでしょう。
 「今からはデジタルの時代だ、紙の本はなくなっていく」といわれて30年くらい経ちました。少なくなったとはいえ、紙の本がなくなることはありませんでした。
 オールドメディアだと貶されるものは、見る側を「この程度の連中だ」と考えてつくる番組などであって、人間や自然、文化に敬意を表して、これを伝えたいと真剣に考えている人たちが創ったものは、いつまでも新鮮な感動をよぶでしょう、負けないでください。

 閑話休題

 番組の中、ある女の子が不登校のきっかけを「先生が疲れている感じがわかって、教え方がイライラしていて、ときどき怖い顔をする、それで気分が悪くなったりして学校にいきたくないな、と感じ始めた」と話ていました。

 教員を長年続けていると、そういうことはあるでしょうから、全ての教師にとって気になる話です。とはいっても子どもたちは優しいので、一度二度でそういうことになることはほとんどありません。そういう日々が続くと、学校から遠ざかる子どもたちが出てくるわけです。

 その子は鋭くて「計算だったら電卓がある、漢字だったらスマホでキレイに打てるよね、何で勉強してるの、今の人? って感じだった」と話していました。
 小学生でこれだけシャープなことを考える、語ることができるというのは、やはり感覚的に他の子どもたちより進んだところが多かったのだと思います。それだけに先生のイライラが何倍も痛く感じたのでしよう。

 さてみなさんは、この子の問いに何と答えるでしょうか?

計算だったら電卓がある、漢字だったらスマホでキレイに打てるよね、何で勉強してるの、今の人?

「いやいや、たとえば漢字にも〈帰す〉と〈返す〉とかいろいろあるから、その意味に合った漢字にするには、やっぱり自分で勉強していないと困るんだよ」

                ですか?

 だとしたらA.I.が発達してほぼ99.9999%の確立で正しい漢字を出してくれるとしたら、もう漢字の勉強は要らなくなるということでしょうか。
 読む時には、今の時点ですでにかなり正しい読みをしてくれるサービスが出ていますから、読み方すら学ばなくてよくなってしまうのでしょうか?

 感動と結びつく学びが人間の可能性を高めていくのです。

 漢字の学習やかけ算九九が苦しくてもがんばれ、テストに出るぞ型の学習でなく、たのしさ・感動に結びつくものとして伝えることができれば、やはり学ぶ意義があります、学ぶたのしさがあります、そうやって育っていけば、人間の可能性はどんどん高まっていくでしょう。
 それは私たちのDNAに深く刻まれた〈たのしさ〉です。

 A.I.がやってくれるから要らない、程度の学習が横行していくとしたら、人間は新しいものを生み出す力がなくなっていって、困難な状況ならずっと困難なまま、治療法の見つからない病気は、そのままずっと見つからない、そういう停滞の社会になっていきます。

 これまで人間は困難な状況をどんどん突破してきました。

 そういう力を身につけるのはたのしさしかありません。

 〈たの研〉には楽しい学びのプログラム、楽しい食育のメニュー、楽しいエクササイズなど、たくさんの選択肢があります。興味のある方はお問い合わせください。

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教師でなくても役立つ〈インクルーシブ教育と合理的配慮〉の話@読者の方からの相談に答えて

 某県の教育センターで研修員として学んでいるという方から、以前ここに書いた「合理的配慮」についての記事に驚いたという話が届き、いくつか意見を交換しています。

 私が受けた講習の中で講師が「保護者の話を聞いてあげてください、それが合理的配慮なんです」と言い切ったことに驚いた

という記事です。

 その方とは共有できている情報なのですけど、教育関係者でなくてはよくわからないこともあったかもしれないと感じたので、それを補完する内容を書きたいと思います。

 インクルーシブ教育というのは、ハンディのある子もそうでない子も一緒に学ぶ教育です。

 文科省のサイトから引用しましょう。https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

日本での取り組み

 国連での「障害者の権利に関する条約」採択を受けて、日本でも共生社会を目指すべく、文部科学省は2012年に「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」という報告書を発表しました。

 本報告書では、①障害のある者と障害のない者がともに学ぶ仕組みであること、②障害のある者が教育制度一般(general education system)から排除されないこと、③個人に必要な「合理的配慮」が提供されること、が必要であるとされています。
 2014年に日本は「障害者の権利に関する条約」を締結しましたが、2022年に国連は、日本では障害のある子どもの分離された特別教育が永続しているとして、日本に対して分離教育を止めるように勧告しました。日本においてインクルーシブ教育が十分に進んでいないことが、課題として浮き彫りになったのです。
 インクルーシブ教育を理解していくためには、通常の学校はインクルーシブな方向性を持たねばならず、全ての学校がインクルーシブであるべきと考える必要があります。

 また、インクルーシブな方向性を持つ通常の学校という存在が、差別的な態度と闘い、インクルーシブな社会を構築し、万人のための教育を達成する上での最も効果的な手段となり得るものであるとの認識も必要になります。インクルーシブ教育を理解して普及してくためには、まず、私たちの考え方自体から変えていかなければならないでしょう。

合理的配慮の義務化

 2012年の文科省報告書にもあった合理的配慮の提供について、日本では2016年に障害者差別解消法の施行により、どの学校においても障害のある子どもたちに必要な合理的配慮を提供することが求められるようになりました。私立学校における合理的配慮の提供は努力義務にとどまるものでしたが、2021年には障害者差別解消法が改正され、共生社会の実現のため、2024年4月よりすべての事業者において、合理的配慮の提供が義務化されました。これにより、私立学校においても合理的配慮の提供が法的義務になりました。

 「合理的配慮」というのは〈具体的な対処行動〉です。

 文科省のサイトにはこういう具体例があげられています。

 

別紙2 「合理的配慮」の例 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1297377.htm

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