楽しい教育プログラム『毒と薬』スピンオフ@ボタニストの殺人

 数日前に『ボタニストの殺人/ハヤワカ文庫』の紹介をしました。刑事ワシントン・ポーと分析官ティリー・ブラッドショーのペアが活躍する、私が大好きなシリーズの最新作です。5作目にして、ますます快調、しかも今回はわが琉球〈西表島〉から始まることにますます親近感を覚えたことは、すでに書きましたね。第1作から読むより、この作品から読むことをお勧めします。

 たのしい保健体育プログラム『毒と薬』のテーマに近いことも書きましたね、「薬は毒になる、毒は薬になる」という原理を学んで健康を生きした生活をしていこうというテーマのプログラムです。

 いずれ出版する予定です、興味のある方は楽しみにお待ちください。

〈たの研〉には『バナナの力』というプログラムもあって、その中で「食べる時間が取れないというならバナナがおすすめです」というページもあります。

 さて、健康によいとされるバナナがあります。

《薬は毒に、毒は薬に》という原理からみると、バナナも毒になるのでしょうか?

 バナナの毒性というのはなかなか考えづらいですね…

『ボタニストの殺人』にこういう話が出てきます。

 解剖学者エステル・ドイルが刑事ワシントン・ポーにこう語ります。

「バナナに含まれるカリウムは天然に存在する放射性同位体で、たくさん食べると放射能中毒になる」

それを聞いて「冗談だろう!」と返すポーに、ティリー・ブラッドショーが

「ドイルの言った通りだよ、ポー。含まれているのは、ごく微量だけどね」とつないで、目を閉じて何やらつぶやきながら頭の中で計算して後

「私の見積もりだと、12時間で1億本食べれば致死量に達するわね」

読みながら爆笑してしまいました。

 バナナ一億本ってどれくらいの量になるのかな?

 私はブラッドショーのような暗算能力はないのでA.I.に計算してもらいました。

皮を剥いた状態の平均的なバナナ1億本分の体積は、およそ 12,723立方メートル です。

これは、たとえば縦10m × 横20m × 高さ約64mのビルと同じくらいの体積になります。

 とのこと、予想を遥かに超える量です。

 いずれにしても健康によいバナナといえど、短時間にそれくらい食べると致死量に達します。

 それをもって「だから気をつけましょう」という人はいませんよね。

 哺乳類は2億年くらいの歴史の中で、たくさんの消化機能を進化させてきました。

「バナナは健康に良い」といって間違いありません。

 ただし、その中に成分には、一度に大量にとると健康をそこねるものがある、という話です。

『そうはいっても、大量にとるとまずいんだから、カリウムという成分はできるだけ身体の中に取り入れない方がいいんじゃないの?』そう考える人もいるでしょう。

 そうでしょうか?

《毒は薬に、薬は毒に》の原理はバナナにも適用されます。

 カリウムは神経伝達や血圧の調整などの重要な機能に関わっている重要な栄養素で、健康に必須の大切な金属原子です。
 身体に取り入れないと、生きていられません。

『毒は薬に、薬は毒に』の原理です。

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ムラマツカノコさんの想い出

 ムラマツカノコさんのこと。

 

 いつから沖縄に姿を見せるようになったのか、詳しいいきさつは知らないのですけど、海外を飛び回っていました。

 

 今週、思いがけなくその姿を見かけて、立ち止まってしまいました…

 

 元気そうです。

 

 相変わらずユニークな姿です…

 

 そっと写真に撮りました。

 まるで知り合いの人物、あるいはこちらがストーカーのように感じられたかもしれまれせん。

 でも嘘いつわりを書いたわけではありません。

 ムラマツカノコさん、こういう姿かたちをしています。

 羽の斑点の部分が透明になって、葉脈が透けてみえます。
 ユニークな構造です。

 分かるようにアップで撮ったのがこの写真です。

 敬称なしで「ムラマツカノコ」、ヒトリガファミリー(科)、つまり蛾の仲間です。

 カノコというのは「鹿子」、鹿子模様の蛾ファミリーということです。

 とすると、ムラマツは「ムラマツさん」という人が新種として登録したのか?

 それは、興味のある方が調べてみてくださいね。

 野山を歩くと、たのしいできごとにたくさん出会うことができます。

 たとえば〈音〉だけでも心のやすらぎを感じると思いますよ、おすすめします。

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全てのものに魂が宿ると考えるアニミズム@たのしい教育の発想法

 電子出版3冊目は『原子論とたのしい人生』というテーマで執筆をすすめています。「科学」ではなく『原子論』としたのは、「自分は〈科学者〉である」と称する人たちの中に『水は人間の言葉が分かる』とか『血液型性格診断』とか『マイナスイオンの広範な健康効果』を流布する人が目についたり、『パワーストーンを科学で証明する』というように〈科学〉を冠して証明されていないものを流布する出版物が少なくないからです。

 原子論という名称はなかなか聞かないかもしれまれせん、でも、全ての科学は原子論をもとに組み立てられています。最新の量子力学も原子の存在をもとに発展し続けています。そこで真実かつ本格的な科学という意味で、私いっきゅうは『原子論』という言葉をよく使っています。

 さて原子論が広がるまえ、原始時代には、全てのものには霊魂が宿ると考えていました、『アニミズム』といいます。原子論者からみると、どうしてそういう奇抜なことを考え始めたのか、不思議にもなります。

 ところが、よくよく考えると、それはごく自然な思考だったのでしょう。

 科学・原子論が広がる以前の人々は、植物たちが自然に成長していく姿や、水たまりに自然に虫たちが発生したり、突然空からカミナリが落ちてきて山火事が起こったり、今まで元気に歩いていた人が頭を打って死んでしまったりするなど、説明のつかない不思議な様子などをみているうちに、自然界のあらゆる事物(山、川、岩、木、動物など)や現象(風、雨、雷など)に人間と同様の霊魂、意志、意識、感情などが宿っていると考えるようになったのでしょう。

A.I.生成画像

 そして自然な思考だから正しいということではない、ということも、私たち人間が長い時間をかけて身につけてきたことでした。

 完成したら、このサイトでも広報させていただきます。
 すでに2冊、出版しています。
 興味のある方は、このサイトの左サイド、あるいはトップ表示から確認できます。
 よろしければ、ご購入ください。
 購入してくださった代金は全て子どもたちの福祉・先生、保護者のみなさんの笑顔につながる活動に利用されます。

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楽しい面白い自由研究〈どうしてタンパク質は固まりやすいのか〉

 最新のメルマガで「超シンプル豆腐づくり」を紹介した時、付録として「どうしてタンパク質は固まりやすいか」という話を書きました。
 さっそく「わかりやすい」という声が届いているので、ここにも載せたいと思います。
 たくさんの締め切りものと並行して書いていたので、ここでは少し加筆して紹介します。

 栄養分でいえば脂肪は低温で固まります、それは化学的な変化ではなく温度による三態変化です。
 炭水化物も熱すると変化して、熱がさまっていくとタピオカやモチのように固まります。

 それらに比べてタンパク質は熱した段階で固まります、もちろん冷えても固まったままです。
 ゆで卵とか卵焼きがそうです。

 それだけではありません、熱してニガリを入れると固まります。
 酢やレモンなど酸性の物質でも固まります。

 … どうしてタンパク質は固まりやすいのでしょう?

 それは分子構造と関係があります。

 これは炭水化物の分子です。
 炭素(C)と水(H2O)でできています、〈炭素と水の化合物〉ということで『炭水化物』、いいネーミングだと思います。

 この分子は脂肪の一つの形態です。

 それらに対してタンパク質はたくさんの原子が結びついた巨大な分子です。このタンパク質でもシンプルな構造で、まだまだ巨大なタンパク質の種類もあります。


 タンパク質の分子はいろいろな原子が複雑に巨大に結合している状態なのです。
 これだけ大きいので熱が加わると動きが激しくなって構造の変化が起こりやすくなります。
 熱っすると、タンパク質の立体構造がほつれ始め、構造に変化が起こり、固まるのです。

 大豆タンパクの液(豆乳)にニガリ(塩化マグネシウム)が加えて熱すると巨大で複雑なタンパク質の立体構造が崩れていって、その部分にニガリの分子が結合して豆腐と呼ばれる状態に固まっていきます。

 動物性のタンパク質に酸を加えるとヨーグルトやチーズと呼ばれる物質になります。

 酵素でも簡単に固まります。
 これもチーズの状態になります。

 みなさんもいろいろ試してみませんか。

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