たのしく本格的な学力を高める…小学生に物理の授業|今朝の新聞紙面に取り上げられました

大抵は、たのしい教育研究所の応援団の方達から送られてきて気づくことが多い新聞記事ですが、今回もそうでした。

今朝の琉球新報紙に掲載されています。

たのしく学力を高める.19.55

 

記事の中からいくつか書き抜いてみます。

 コマやストローなど身近な玩具や素材を使いながら科学原理の一端を学んだ(写真)。

子どもたちとの問答形式で、不思議な物理の世界を2時間かけてやさしく解説。

講座ではストローを吹きやにして綿棒を飛ばす実験などを行った。

ストローを注ぎ対して長くして吹き飛ばした場合、どちらが遠くまで飛ぶかについて学んだ。

参加者は目の前で起こる科学の不思議に感嘆の声をあげた。

人数の合計は40名を超えていましたから、記事の「28人の児童が」という数字からすると10名以上は大人だったわけですね。
こちらから特に広く呼びかけたわけではありませんでしたから、教育関係者の方達で興味をもって参加してくれた方達がけっこういたことに喜んでいます。

記者の方が「物理の世界を2時間かけて」と書いてくれています。

 単にその時の力の大きさが問題なのではなく

「力×時間=力積」

がもっと重要だ!

という本格的な「力積」の授業をさせてもらいましたから、しっかりと見てくれていたのだとうれしく思いました。

年があけると、先生方への授業やたくさんの原稿のまとめが押し寄せてきますが、そのスケジュールを調整して中部の小学校で授業してくることになっています。

たのしい教育の広がりを感じる2015年を締めくくる1日です。

たのしい教育に興味を持ちこのサイトを見てくださっている皆さんに
心から感謝しています

たのしく本格的な学力を育てる
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円の面積の問題(感動した一問)|直感の間違いを教えてくれる力(学力)

小学校六年生向けに「学び方特訓」をしている時、「これはいい」と思う教材をたくさん集めていました。

たいていのそういう中から
「限られたコースの時間で、今この子たちに伝えたい内容は何か」
ということで問題を精選していくので、半分以上はお蔵入りになります。

そういう、利用しなかった教材を整理していると
「これはやはりいいな」と思えるものもたくさん出てきます。

きっと、わたしの「学び方コース」を受講してくれた六年生も見てくれると思いますし、その子達だけでなく、教育に関わるいろいろな方達にも見ていただきたいのでここに掲載します。

 学校や家庭で問題を出したり、自分の頭を鍛えるつもりで試してみるといいと思います。
※解く時に利用する「円の面積の公式」は小学校5年生で出てきます

もんだい
同じ大きさの正方形が三つあって、それぞれに円が描かれています。
描かれた円の面積が最も大きくなるのはどれでしょう?

スクリーンショット 2015-12-16 11.34.39

 

予想
 ア.1)の円の面積が最大
 イ.2)の円の面積の合計が最大
 ウ.3)の円の面積の合計が最大
 エ.その他

予想をたてたら計算してみましょう。

計算のヒント
正方形の一辺の長さを勝手に ○ cmというように決めてしまうといいですよ

 

 

※ 解答編 ※

1辺を8cmの正方形だとしましょう。

解説 なぜ8cmにしたか
円の面積を出すには 半径×半径×円周率(π)です。
正方形の1辺を8cmにすると3)の図形の半径は整数「1」で表わすことができますから、おそらく計算が楽です。
もちろん、正方形の一辺は1cmでも4cmでも計算は可能です。

 

まず3)の面積の合計から
正方形が縦横4つずつに仕切られているので、小さな一つの正方形の1辺は2cmです。

すると小さな円の半径はその半分の1cmですね。

半径×半径×π=1×1×π=π ※つまり約3.14

これが16あるので
あわせて 16π  ㎠


2)の円の面積の合計はどうか

さっきは自力で解けなかったけど、ここまで読んで自力で解けそうだ、という人は挑戦してみましょう。

計算中

計算中

こうです。
大きな正方形の1編が8cmですから、仕切られた4つの部屋の一辺は4cmです。
すると円の半径は2cmになります。
一つの円の面積は

2×2×π=4π

これが4つあるので
4×4π=16π cm2

おやおや、3)と同じになってしまいました。
ということは、1)も同じになるのでしょうか?

やってみましょう。


1)の円の面積

半径は4cmですから
4cm×4cm×π=16π

おやおや、三つとも一緒になりました。

つまり正解は エその他 


「三つとも同じ面積になる」が正解です。

みなさんの予想はどうだったでしょうか。

私の直感は
3)がもっとも面積が大きくなる、でした。
なぜか?
どんどん細く分けていけばまるでパソコン上のドットの様に「ほとんどん全部が円だ」というようになってしまう と思ったからです。

しかしその直感は間違っていました。

「直感はよく間違うことがある」と感じると同時に

「その直感の間違いを教えてくれるのが《学ぶ》ということである」
と感じました。

ということで、わたしが感動した一問をおとどけしました。

 

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ねばって考える|難しい問題をどうするか?

学び方コースも順調にすすみ、今はむずかしい問題を解いています。

問題1
18と34のどちらを割っても2余る整数を全てもとめなさい

問題2
7で割っても4で割っても3余る整数のうち、100にいちばん近い数をもとめなさい

いかがでしょうか?

一見同じ様に見えてしまいますが、
問題1は最大公約数をまず求めます。
問題2は最小公倍数を求めます。

こういう問題を特には少しばかりのねばりが必要です。

学び方コースでも、ねばって伝えています。

ただし、指導する側の教師が考えておかなくてはいけないのは、今この場で納得いかないことがあっても、その後何回か繰り返して学んでいくうちに身につけていくという流れです。

子ども達の頭の中でもつれている思考の糸を、今この場でほぐしてすっきりさせてあげたい、という気持ちから、これでもかという様に時間をかける方法もあります。そしてそれで成果をあげることもあります。
が、今は、全員になっとくさせて上げる力がわたしには無かったけれど、次回またとりあげて、二度目は今よりは納得できる形にしてあげる。
その次はもっと短い時間で…
そういう繰り返しの中で、実は身についていくということもあるのです。

ドリルという言葉があります。

皆さんはどちらを思い描きますか?
ds14dsl Sing_Ps16-146x200どちらもドリルです。
学校で計算などに利用するドリルも、何度も繰り返しながら進んでいくというイメージで名づけられました。
つまり、どちらも意味的に同じなのです。

今日の学び方コースで全員が納得いかなかった問題も、また繰り返して納得してもらえる様にしていきたいと思っています。

たのしく賢く学力向上
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進路相談|文系から理系へ

これまでも多くの子ども達から「進路」についての相談をうけてきました。
このオフィシャルサイトにも書いたと思います。

今日は、その「進路」の話を書かせていただきます。

最近、ちょうど高校生からの質問が二件届いています。
一つは、大学に進まずに社会に出る、という選択肢について、もう一つは「これまで文系のコースで学んでいたのだけれど、どうしても宇宙工学系にすすみたい」と進路変更に関わる話です。

その進路変更の話についてアドバイスしたことの一つです。

塾や学校では当然
「それはまずいのではないか」
という流れになることが十分予想されるのですが、幸いその子の身近な大人たちは、その変更も含めて応援してくれて人がいるようです。
すばらしいことだと思います。

では、具体的にどういう勉強をしたらよいか?
理数系の受験勉強の時間を増やすことは当然ですが、まず、このサイトでも何度か紹介してしてきたこの本を入手してください。

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

スクリーンショット 2015-09-12 7.40.39

宇宙に関わる過去から現在までの科学的な基礎を学ぶのに格好の教材です。

それを受験勉強の合間に読むのです。

「宇宙」をめぐっての科学のすばらしさだけでなく、私たち人類のすばらしさということにも気づくと思います。
そしてそれは、受験勉強のキツさだけでなく、大学にすすんで迷った時、研究者となって苦しむ時の大きな支えになると思います。

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