自由研究こそ本物の研究-沖縄のカエデはいつ紅葉するの?/楽しい理科

 誰かに命じられて研究するとか、学校でやることになっているから勉強するということではなく、心の奥から湧き上がる〈知的好奇心〉にゆり動かされて学んでいくことが本物の研究です、自由研究といってもよいでしょう。たのしい教育研究所のプログラムは、その〈知的好奇心〉に火をつけて、ますます学びたくなる授業です、学校でも、子どもたちの知的好奇心に火をつけてくれる授業を実施してくれるようになることが〈たの研〉の目標の一つです、応援お願いします。今日も〈本物の研究〉の話です。

 〈たの研〉で植物についてアドバイスしてくださった伊波善勇先生の著書「石川氏の植物」によると、沖縄本島に自生しているカエデは〈クスノハカエデ〉のみで、葉の切れ込みがなく、紅葉も落葉もしない種です。私たちがイメージするカエデとはだいぶ違ってみえます。

 その後、県外からカエデをもってきて、いろいろなところに植えてあるのですけど、みごとな紅葉とはいえるような色にはならないので、沖縄に住んでいる人たちもカエデの並木があるとか、公園にカエデがうえられているところがある、とは知らないようです。

〈たの研第3研究所〉のすぐ近くにもカエデ並木があります、これは4ヶ月ほど前、2023年4月後半に書いた記事です(掲載は5月)。

沖縄にもカエデ並木があります-紅葉するのかな? たのしい植物入門

 数年前、10月後半(2018年)に書いたカエデの記事もあります。

秋の植物をたのしむ/不思議発見〈カエデと桜〉①

 さてこれは先日、9月初旬(2023年)に撮ったカエデです、別な公園でみつけたカエデです。
 鮮やかな紅葉で、見ていると秋の紅葉に包まれたかのようないい気持ちになります。

 沖縄では山全体が彩られるとか、樹がまるまる紅く彩られるということはありません、カエデのほんの一部がこうやって紅葉するくらいです。

 緑色の葉の中にわずかな紅、見ていると嬉しくなってきませんか、それに秋の風を感じるのですから、人の心は不思議ですね。

 話はここからです。

 いったい沖縄のカエデはいつ紅葉するのでしょう?

 2枚目に出した10月後半の真っ赤なカエデも、一部の紅葉で、樹の全体、並木全体の紅葉ではありません。

 真実を見つけるには〈予想⇨実験〉しかありません。

もしかすると沖縄のカエデは一年中、わずかに紅葉しているのではないか

と予想してみたのですけど、みなさんはどう思いますか。

 予想するといろいろなことが見えてきます、みなさんも一緒に自由研究してみませんか。みなさんの住んでいる地域の名前と「カエデ」とを一緒に検索ワードに織り込むと、植えられている場所がみつかるかもしれません、お店の名前が多く出てくると思うのですけど、注意深く探してみてください。近隣の市町村でも探してみるとよいですね。

 きっとこれからカエデを見るのがたのしくなりますよ。

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たのしい炭作り〈おかし編〉@楽しい面白い自由研究

 最近は〈炭焼き〉に凝っています。

 炭焼きというと、テレビなどで「これは火の加減がとても大変で、少し間違うと失敗してしまって・・・・」という様な話と難しそうな表情がたいていセットなので、難しいものだという感じがあるかもしれません。

 やってみて驚いたのですけど、あまりにも簡単な道具と工程なで、植物系の固めの素材ならほぼ失敗することがありません。

 作り方や炭になる原子分子的な見方はたのしい教育メールマガジンに詳しく紹介したので、ここでは新作を一つみてください。

 これはA先生が作ってもってきてくれたクッキー、美味しい上にデザインが可愛いのでみんなに大人気です。

 これを炭にすることができるでしょうか?

 できるとしたら、そのままの形でできるのか、形が崩れてしまうのか、アーモンドはバラバラになってしまうのか、etc.
 どうなるんでしょう。

 いっきゅうバージョンで炭にしてみました。
 特別なものは使っていません。
 家庭にあるバーベキューセットがあればOKです。

 

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 できました。
 アーモンドもそのまま炭になっています。

 そのまま炭になったことに驚いたさくら先生が「あ、ナッツがくまさんの手に潰されてる」とさらにびっくりしていました。確かにアーモンドに手がくいこんでいます。はじめは抱きかかえていた状態なのに。おもしろい現象なので、さらに研究がすすんでいきそうです。

 大きさもおもしろいんですよ。

 炭にする前のクッキーを両方においてみました。
 型枠で作るので、元のクッキーはほぼ同じ大きさです。
 炭になるとこんなにサイズが違います。

 炭は消臭作用があるので、ライド第三研究所のトイレに、作った炭たちと一緒におかれています。

 地球上には面白すぎることがいっぱいでたまりません。

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〈木の高さ〉と〈根っこの深さ〉の研究が広がって/木の根っこの広がり/植物の力-楽しい自由研究・楽しい学力向上

 このサイトでとても人気のある記事の一つが〈木の高さと根っこの深さ〉です。興味のある方は検索して読んでみてくださいね。

 その記事と関連する写真を準備していたのに、なかなかUPできずにいました。

 高い木がわずか1mくらいの根っこの深さで立っている、ということが私たちの感覚ではなかなかイメージできないこともあるのですけど、ほとんど地下にもぐらずに横に広がるだけでしっかり立っている木の写真があります。

 台風にも倒れず何年もしっかり立っています。

 高速道路が近くを通る道沿いで撮った写真です。

 道路のコンクリート米のほんの隙間に根をはってどんどん大きくなった木です。
 土に根をおろすことができずに、どんどん塀の表面に根を広げているのがわかりますね。

 私の立っているあたりまでその木の根が広がっています。木はこの写真の右上側にあります。高低差は10mくらいあるでしょう。細かい音はツタの広がりで、その間に太く伸びているのが、しっかり立っている木の根っこです。

 そのうちに、本当にこのはっているものが上の木の根と言ってよいのか心配になりました。

 もしかしたら別な植物のつるなのでしょうか。

 今度もう一度確認しにいかなくてはいけません。崖を登って木の根をゆっくり確認しながら降りてみたいと思います、たのしみです。

 良い子は真似しないでください。

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たのしい研究 ヘルモントさんの考えたこと 植物の体は何で出来ているか? ③ アシモフさんの〈生物学小史〉から

 ヘルモントさんの研究の続きは、アイザック・アシモフさんが書いた〈生物学小史〉から引用してみます。アシモフさんはSF小説の巨匠であり〈生化学者〉でもあります。彼の書く科学の解説書の多くは、興味深いものが多く、学生の頃からたくさん読んできました。今回とりあげた謎についても書いてくれています。

アイザック・アシモフは、アメリカの作家、生化学者である。その著作は500冊以上を数える。彼が扱うテーマは科学、言語、歴史、聖書など多岐にわたり、デューイ十進分類法の10ある主要カテゴリのうち9つにわたるが、特にSF、一般向け科学解説書、推理小説によってよく知られている wikipediaより


 この本は50年以上前に出版されたものです。普通の本の厚みがあるのに550円。本の値段はずいぶん上がってきましたね。

 話を戻しましょう。この本から関係するところを抜粋します。読みやすいように少し手を加えました。

 生物についての最初の化学的実験はフランダースの錬金術師へルモント(Jan Baptista van Helmont,1577〜1644年)によってなされた。
 ヘルモントはあらかじめ重さを測っておいた土でヤナギを育てた。水だけを与え, 5年後にヤナギは74 kg 増量し、しかも土は57g しかへらないことを示した。
 このことから,彼は木はその成長のもとになる物質を土からではなく(これは正しい), 水からとっている(少なくとも部分的には間違っている)と結論した。

 

 不幸にも,ヘルモントは〈空気〉を計算に入れていなかった。そしてこれは皮肉なことである。というのは,彼は空気のような物質を最初に研究した人であるからである。
 彼(ヘルモント)は“gas”(気体) ということばをつくり出し,彼が“spiritussylvestris”( “木の精”)と名づけた蒸気を発見した。彼が〈木の精〉と名付けた物質は, 後に〈植物の生育〉のおもな原料となっている〈二酸化炭素〉とよぶ気体であることがわかった。
 生物についての化学(現在われわれはそれを生化学とよんでいる) のへルモントの最初の研究は,他人の手により発展し育てられた。

 

 植物の体は〈水〉と〈空気〉からできているのです。

 こんな小さなタネが…

 こんなに大きな樹に育つんです。
 そしてその植物の体のほとんどは〈空気と水〉から出てきているというのです。
 信じられないかもしれませんけど本当のことです。

 

 植物の体については、小学校六年生の理科の単元〈植物のからだ〉で出てきます。
 そして残念なことに、こういう興味深い内容を興味がわかない形で、あるいは〈テストに出ます〉的に学んできた人たちがたくさんいます。
 現在残されている科学的な法則や真理は何一つといって無味乾燥的なものはありません。
 全てにおいて、わたしたち人間が感動をもってうけいれてきたものだといってよいでしょう。
 この宇宙の全ては〈原子や分子〉でみていくと、とてもよく分かるようになります。ぜひ、自分でもこれから学んでみませんか。1日1度のこの「いいね」で〈たのしい教育〉を一緒に広げましょう➡︎ いいね=人気ブログ!=ジャンプ先でもサイトをワンクリックするとさらに嬉しく思います

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