ニックネームのインパクト〈ヤブレガサ〉ー楽しい植物入門

 インパクトあるニックネーム(別名)に本来の名前をなかなか覚えられないことがあります。

 この植物をご覧ください、日本では南の方の地方で見られます、〈シュロガヤツリ〉といいます。沖縄で野山を歩くと普通に見られる植物の一つで、最近とった一枚です。

 カヤツリグサの仲間で、マダガスカル島(地図下側、アフリカ大陸の右側)から広がった植物とのこと、はるばる日本までやってくるまでにどのくらいかかったのでしょう・・・

 このカヤツリグサの別名を、〈たの研〉のスタッフAさんから教えてもらいました、Aさんはお花の先生から教えてもらったそうです。

 何という別名か・・・

〈ヤブレガサ〉です。

 あまりにも名が体を表していて、インパクトもあるので、正式な「シュロガヤツリ」という名称を忘れてしまいそうになります。まさに破れて骨だけになった傘ですよね。

 この話は続きがあります、実は「ヤブレガサ」という正式名称の植物があるんです。
 キク科ヤブレガサ属の多年草、この植物です。

 これは別に破れた傘には見えないなぁ・・・
 と感じながらいろいろ調べていくと、なんと、葉がしっかり開く前の若い葉の時には破れ傘にとても似ています、似すぎていて笑えます。

 シュロガヤツリと甲乙付けがたいですね。

 いずれにしても、正式名称のヤブレガサとニックネームのヤブレガサがあって、どっちも破れ傘に似ているということは覚えていて損はないでしょう。

 そんなややこしいのは困る、という人もいるかもしれません。

 でも私は、この名前の付け方はとてもセンスがあると思えます、ニックネームがあってもいいんじゃないだろうか。

 正式名称とニックネームで混乱する例は他にもあるんです、二、三回前に書いた「ホトケノザ」がそうです。
 正式名称のホトケノザがあって、春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」の別名です。

 こういうことは「覚えておかないといけません」ではなく「植物の名前にはややこしいところがあるんだよ」というくらいがよいでしょう。「先生も混乱してしまいます」って言ってあげるとさらによいと思います。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!

沖縄のカンヒザクラでさくらんぼジャム-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 メルマガではいろいろ紹介してきたのですけど、サイトでは触れてなかったようです。

 先日、沖縄のカンヒザクラの実でサクランボジャムに挑戦しました。

 以前作って美味しくなかったのは、赤い実を使ったからかもしれないので、完熟したぶどう色の実を使いました。

 読者の皆さんは作ったことがあるでしょうか。

 web上を調べてみると「沖縄のさくらんぼで作ったジャムも美味しい」と書かれています、期待しながら作ってみました。

 もちろん一発勝負ではなく、桑の実ジャムなどを作ってジャム作りになれてからの挑戦です。

 その結果どうだったかは、今メルマガに記載しているところなので、ここでは触れませんが、その時に、親にとって教師にとって、とても大切なことを再確認しました。

 明日メルマガを出してから、その続きを紹介したいと思います、ご期待ください。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!

たのしい理科:旅で出会ういろいろな植物たち-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 たのしい教育研究所は沖縄で生まれて進化している組織です、出張などで県外に出ると、沖縄では見ることができない植物たちの姿に心動かされることがたくさんあります。

 これは移動中に思わず車を停めて撮った写真です、この赤むらさき色の植物はなんだと思いますか、沖縄より北に住む方たちには普通の眺めなのでしょうか・・・

 これは栽培しているものなのか、いわゆる雑草として生えそろってしまったのかも謎です・・・

 近づいてみましょう。

 さらに寄ってみます。

〈ホトケノザ〉です。

 え、これ〈春の七草〉に入れるやつ?

 調べてみると、春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」のことでした。正式名称のホトケノザはここで見てもらっている赤紫の植物です、紛らわしいですね。

 春の七草なら栽培している可能性もあるのですけど、それではないわけですから、自然に生えそろった野草なのですね。

 それにしてもきれいでした。

 それから気づいた人もいると思うのですけど、突き出たチョウチョ型の花びらがおもしろいんですよ。

  ちなみに、ホトケノザの群生はみあたりませんけど、少しずつなら沖縄にもある植物です。

 ディズニーランドもたのしいし、大都会の賑わいもワクワクすることでしょう。

 でも、こういう自然の姿をみるのもとてもたのしいことです。

 県外の方たちが沖縄の自然に感動する様に、沖縄から出るといろいろな自然に感動します。

 旅行する時には目的地に着くまでの自然の様子をぜひたのしんでください、こどもと一緒なら、ぜひ時間をゆっくりとってこういう楽しみ方をおすすめします。

 

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!

散歩で新しいことを発見しないことはない-たのしいアウトドア/楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

〈生物の種〉についての質問です、私たち人間や犬、ネコ、ウマ、ヒツジ、ゾウ、ライオンetc.といった〈哺乳類〉は地球上にどれくらいの種類いると思いますか?

※哺乳類とは
 背骨があって、体温を一定に保つために身体が毛に覆われていて、子どもを母乳で育てる生物のグループ。ほとんどは陸上に生活しているけれど、クジラやイルカなども哺乳類の仲間(水中で生活しやすい様に体毛はない)

おすすめ⇨ wikipedia

 いろいろな数え方があるのですけど〈約5500種類程度〉と説明している資料が多くみうけられます。

 では植物は何種類くらいでしょう?

 予想してみてください。

⬇︎

予想してからね

⬇︎

予想してからね

⬇︎

予想してからね

⬇︎

 現在、名前が付けられた植物で約28万種類くらいです、哺乳類の5500種類と比べると50倍くらいの数になります。

 それほどに植物の種類はたくさんあります。

 それらをすべて見ることはできなくても、たとえば沖縄の野山海岸を歩くと、これまで目には入っていたのかもしれないのですけど、立ち止まって「おや、おもしろい」と注目したのが初めてだという意味で「これは初めてみたなぁ」という植物たちにたくさん出会うことができます。

 最近歩いた場所でも「へぇ~、おもしろいなぁ」と感じた植物をみつけました、これです。「何だ、この実は」と立ち止まって眺めていました、みかんくらいの大きさの実です。

 よく見てください、中が空洞で、奥に黒いものが見えています、ちょうちんみたいな構造だというと伝わるでしょうか。

 調べてみたら〈ハスノハギリ〉、熱帯の植物で、ハスのような葉柄と桐(キリ)のように軽い幹が、ハスノハギリ(蓮の葉桐)と呼ばれる由縁です。果実は有毒とのこと、注意しましょう。

 それにしてもおもしろい形をしています、ひとつもって帰りました、子どもたちは真似しないでくださいね。

 中が気になるので、ハサミでカットしてみると・・・

 こんな状態です、上の方が〈空洞〉のあった部分です。

 
中のタネを取り出してみると、硬くて頑丈にできていました。

 

 それもハサミでカットしてみましょう。

 中から丸い部分が出てきましたよ。

 変わったことをしていると必ずといってよいほどア~ルがやってきます。

「どれどれ見せてごらん」と顔を寄せてくるので、このあたりで片付けることにしました、なめたら怖いことになるかもしれないので・・・

 植物の概算〈28万種〉の中から、また一種類、しっかりはっきり観察することができました。

 次の散歩もとてもたのしみです。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか。たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただけませんか!