楽しいブックレビュ「こどもかいぎ」フレーベル館/〈導入絵本〉という新しいコンテンツ/楽しい学級会活動・楽しい家族会議・たのしいグループ会議にこの導入絵本を!

 これは二週間ほど前に実施した《たのしい教育 秋の講座》の様子。この時のプログラムは〈たのしいブックレビュー〉、さくら先生が気に入りの絵本『こどもかいぎ』を読み語っているところです。参加者全員ひきこまれている様子が伝わってくるでしょうか。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の講座でブックレビューは無くてはならない人気のプログラムで、これまでも紹介するたびに「購入しました・図書館にありました」という声が届きます。

 アイディアミーティングでさくら先生が提案した内容がおもろしく、チームのアイディアを重ね『導入絵本』という名前でコンテンツを揃えていくことになりました、その後も着々と導入絵本のコンテンツが増えています。いずれ紹介する機会もあるでしょう。

 読み語ると〈学級会やグループ会議にたいするやる気が高まる〉という導入絵本がこの本です。

こどもかいぎ
• 北村裕花/著・文・イラスト
定価 1,540円(本体1,400円)
発行年月 2019年9月
発行 フレーベル館

 「話し合い」というのは民主主義の根幹でもあります。
 その重要さは知っていても、いざその場に席をおくと、黙ってしまう。特定の人たちのみが意見を交わしているだけ、ということも少なくありません。子どもたちばかりではありません、多くのPTAの会議もそうでしょう、職員会議の多くもそうでしょう。

「話し合いをたのしくしたい」「もっと積極的に話し合いに関わってほしい」そういう時にぴったりの絵本、まさに《導入絵本》です。

 家族でも読み語りをしてみてはどうでしょうか、おすすめします⇨こどもかいぎ

 

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なんで漢字に書き順があるの? 〈チコちゃんに叱られる2023-10-28〉を見て考えたこと-楽しい国語

 講座などのない土曜日の朝は、ゆっくり起きて珈琲を点て、「チコちゃんに叱られる」をみるのが日課です。今日の疑問第一問目は、私が前からいろいろな先生たちに話してきたことがテーマでした。

《なんで漢字に書き順があるの?》

 しかも豊川悦司さんが出ていて映画好きの私には興味深い時間でした。

 以前このサイトに書いた「書き順は絶対的なものではないのだから、それで子どもたちを漢字嫌いにしないでほしい」という記事がよく読まれています。それはあとで紹介するとして、番組ではどう扱っているのかたのしく、かつ心配しつつ見ていました。

 番組では、基本的に同じことを説明してくれていたので少しホッとしたのですけど、その根拠になる部分が部分的にサラッと出ていたくらいなのと、解説する方の「先生たちは書き順の間違いで子どもを叱らないでほしい」というセリフが気になりました。

 別に叱るわけではなく機械的にバツをつける先生たちはたくさんいます。叱る叱らないの問題ではなく、「叱ってはいけない」のだし、書き順の間違いで❌をつけるのはやめてほしいと言ってほしかったな。
 書き順の流れがあったことで、先生は教えやすくなったし、子どもたちも覚えやすくなった、全体の形を整えやすくなったというメリットがあるわけですから、それは伝えつつも、書き順が文部省の手本と違っていたら、せいぜい「それも間違いではないのだけど手本ではこうなっていますよ」と伝えるくらいでしょう。
 そういうことは実は書き順だけではなく、「ハネ」とか「トメ」とか細かい部分でバツをつけられることでも同じだと思います。

 私は、書き順で漢字嫌いになったし、今でも、たとえば〈右と左の書き順の違い〉は気持ちよくありません。〈飛ぶ〉の書き方など、書き順通りにすると変な漢字になってしまいます。

 私と同じ様な感覚の子どもたちはたくさんいるでしょう、教師・親の大切な仕事の一つは「学ぶことを嫌いにさせない」ことでもあると思います。

 今日のチコちゃんの番組を見た人たちが、私の記事にたどりついて、たのしい教育が少しずつ広がっていくとよいな。

 話は少し広がるのですけど、たくさんの教師が「書き順神話」を盲信している事実を目の当たりにすると、先輩たちのいうことを鵜呑みにするのではなく、しっかり自分で確かめることが〈騙されない人間になる〉ということでも大切なことのように思えます。その意味でもこのサイトは貴重なものになっていると思っています。

 以前書いてよく読まれている記事を紹介します⬇︎

なぜそこまで〈漢字の書き順〉にこだわるのか? 子どもを漢字嫌いにする前に知っておきたい知識

 

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たのしい教育教材 バージョンアップ/国語辞典をたのしもうVer2.0/楽しい教育&福祉

 大好評の「国語辞典をたのしもう」がバージョンアップしました。説明に手を入れ、細かい部分もだいぶ新しくしたので、以前から使っている先生たちも新鮮な気持ちで利用できると思います。

 

 

 練習問題も新しくして、イラストなども増やしました。

 著作権に対する問合せもありますし、この授業ではありませんけど、◯◯小学校の◯◯先生が自分で作成のオリジナルと誤解される様な形で研究授業にかけていたという報告が届くことがありますから、今回はしっかり明記しておきました。

 ちなみに、校内研修等で利用したいという相談も来ますが、その場合には全体ではなく一部のみ利用していただいて、授業にかける際には購入をお願いしています。

 ページは少ないのですけど、子ども達と国語の時間に2時間分、たっぷりたのしむことができます。
 小学校3年生から中学生までのどの学年でも、たのしくすすめることができたという報告がたくさん届いています。それ以外の学年、たとえば高校生でも、国語がきらいだ、苦手だという子ども達と授業することができると思います。
 国語教育に熱心な先生から小学校二年生でたのしんだという連絡も来たことがありますが、二年生での実践まだ少数ですから、その際には実験的な試みとして取り上げてくだされば幸いです。

 一度購入すると授業で何度でも利用できます。
 値段は1200円で最終調整中です。近々、決済サイトにアップされる予定です、ご期待ください。
 学校で印刷にかける人たちがほとんどなので、お届けするものは〈モノクロ版〉にしています。自分の子ども一人にやるだけだから、という場合はカラー版でも同じ額でお届けすることができますので、その際には直接ご相談ください。
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野依良治(化学者/ノーベル賞受賞)の発想から① たのしい教育の出発点に近い見方・考え方

 2001年に有機化学の研究でノーベル賞を受賞した野依良治(のより りょうじ)という人物がいます。

野依 良治(のより りょうじ/1938年9月3日 )、日本の化学者(有機化学)。2001年に「キラル触媒による不斉反応の研究」が評価されノーベル化学賞を受賞

 〈IPS細胞〉の様な一般の人に対しての話題性が広がるものではなく、〈キラル触媒による不斉反応〉という研究なので、よく知らない人もいるかもしれません。

 私も、大好きな原子分子の模型をもって生き生きと語っている姿が印象に残っていたので名前と業績には目を通していましたが、人となりについて知っているわけではありませんでした。

 その野依さんが、たのしい教育の発想と似た考え方を持っている人物だということを、最近のニュース記事で発見しました。

 野依さんがそうだというより、一流の科学者で教育に高い関心をもっている人たちはすべからく、たのしい教育の発想が基本になっているのだろうと思います。

 野依さんは第一次安倍内閣で設置された政府の教育再生会議の座長に就任していますし、文部省学術審議会委員、文部科学省科学技術・学術審議会委員、日本学術振興会学術顧問など、教育に関係する役職も歴任しています。

 今週は〈たのしい教育メールマガジン〉の半年に一度の構想・整理の週ですから、たのしい教育の発想法として、いくつかに分けて、このサイトに書いてみたいと思います。

 Yahooの国内アクセスランキングで1位になっていたので、すでに読んでいる方もいるかと思います。元は〈教育新聞〉に掲載された記事をyahootがニュースとして配信したものです。
※yahooが配信したから読むことができたとはいえ、web上の記事を6pまで開いてあとやっとその最後に「※本記事は教育新聞に掲載したインタビュー記事を再構成したものです」とだけ記すのではなく、トップのタイトルの部分に大きくそれを記してほしいものです

 記事の一部を紹介させていただきます。
 原文はこちら2019年6月25日17:30配信の記事〉からです。全体を読んでからここにもどってきても読み応えある様に、またこのサイトのみ読んでいただいてもわかるように書いていきたいと思います。一部、改行や読点に手をいれて読みやすくしてあります、ご了承ください。

 

『本気でおこっている』というタイトルにあるように、実際、怒り心頭なのでしょう。

 でも、ここではあえてその怒りの部分には焦点をあてないことにしましょう、怒りは問題を複雑にして解決を遠ざけることが多いからです。

 まず冒頭あたりの、教育に対する野依さん自身の考え方を読んでみてください。

 学校教育は、社会のためにある。

 個人が自由に生きる権利は大切だが、決して入学試験に合格するためだとか、あるいは金持ちや権力者になるためにあるのではない。

 教育界というのは日本であれ、あるいは世界であれ、あるべき社会を担う人を育まなければいけない。

 健全な社会をつくることが、国民それぞれの幸せにも反映するわけです。

 日本は他国並みではなく、格段にしっかりした次世代を育てなければなりません。

 行政にも現場にも、その覚悟が求められる。

 そして、多様な文化を尊重する文明社会をつくっていかなければいけない。

  細かい部分にひっかかる人はいるにせよ、論旨全体の反対する人はあまりいないでしょう。

 その後、野依さんの子ども観がハッキリあらわれていきます。

野依

 日本の青少年の基礎的な学力ですが、PISA(※3)TIMSS(※4)などの国際調査結果などを見ると、割と頑張っています。

 ただ問題は、学びが消極的な点。

 積極的に定説に対して疑問を投げ掛けたりすることがない。

 教科書などに書いてあったら「ああ、それはそうですね」で済ませ、自分で考え「そうじゃないんじゃないか」と、工夫して挑戦しないのですね。

 この現状把握は、かなり正しいと思っています。

 だから子ども達が悪いのだとか先生たちが悪いのだいう考えはありません。

〈だからどうしたらよい〉かという提案がRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の活動テーマです。

 話を戻しましょう。

 野依さんはかなり反骨の人だということが次の言葉でわかります、このこともとてもよく理解できます。

 昨日と同じ今日を生きたいと考えているだけでは新しい改革などできないからです。

 創造性のある科学者に必要なのは、いい頭ではなく、「強い地頭」。

 自問自答、自学自習ができないといけない。

 それから、感性と好奇心。これが不可欠です。

 そして新しいことに挑戦しなければいけないから、やっぱり反権力、反権威じゃないと駄目ですね。

 年配者や先生への忖度(そんたく)は無用です。

 先生や社会は若者のこの自由闊達(かったつ)な挑戦を温かく見守る必要がある。

 歯に衣着せぬ論調でハッキリ語る野依さんの言葉はわかり安いのでグイグイ引き寄せられてしまいました。

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の見方・考え方と野依さんの見方・考え方はそっくりだということはいえませんが、かなり近いものを感じています。

 学びに消極的な子ども達、野依さんの言葉でいえば〈それはそうですね、で済ませる子どもたち・工夫して挑戦しない子どもたち〉の目を輝かせ、授業する先生自身にもたのしさを味わわせるのがRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )が拡げている教育プランです。

 近々また野依さんの言葉を紹介しながら、たのしい教育研究所の見方・考え方を合わせて紹介させていただきます。

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