楽しい科学の歴史②〈1800年代と1700年代の違い〉-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 人類の科学と技術がみるみる花開いていったのが1800年代であったことを前項で書きました。

 ここに書いたもの以外にも画期的なものがあるのですけど、理科などで耳にすることの多いものからいくつかを書き取ってみます。

  • 1800年: アレッサンドロ・ボルタが〈電池〉を発明
  • 1804年: リチャード・トレビシックが〈蒸気機関車〉を発明
  • 1807年: ロバート・フルトンが〈蒸気船〉を発明
  • 1822年: シャルル・ブジャンが〈写真〉を発明
  • 1831年: マイケル・ファラデーが〈電磁誘導〉を発見
  • 1837年: サミュエル・モールスが〈モールス信号〉を発明
  • 1846年: ウィリアム・モートンが〈麻酔薬〉としてエーテルを使用
  • 1865年:ジョゼフ・リスターが〈消毒法〉の開発を行う
  • 1859年: チャールズ・ダーウィンが〈種の起源〉を発表
  • 1861年: ルイ・パスツールが〈病原菌の存在〉を示す実験を行う
  • 1861年:マクスウェルが電磁気学の方程式をまとめた「マクスウェル方程式」を発表
  • 1867年: クリスティアン・ヤルマー・ステッドが〈周期表〉を発表
  • 1871年:マクスエェルがエントロピー(熱力学的な無秩序の尺度)の定義を提唱
  • 1876年: アレクサンダー・グラハム・ベルが〈電話〉を発明
  • 1879年: トーマス・エジソンが〈白熱電球〉を発明
  • 1895年: ウィルヘルム・レントゲンが〈 X線 〉を発見
  • 1898年:マリー・キュリー夫人が〈ラジウム、ポロニウム〉を発見

 一つひとつがとても興味深いドラマをともなっています、興味のある人はぜひ調べてみてください。

 どうして1800年代にこんなに魅力的な発明や発見が続いたのでしょう?

 不思議だと思いませんか?

 1800年代の前の100年(世紀)も実はいろいろな発明や発見があったのかもしれません、調べてみましょう。
 理科で耳にするということ、日常生活に関わるものという視点で探しする、これくらいしか見つかりませんでした。圧倒的に少ないのです。

  • 1765年: ジェームズ・ワットが〈蒸気機関〉を改良
  • 1766年:キャベンディッシュが〈水素〉を発見
  • 1774年: カール・ヴィルヘルム・シェーレが〈酸素〉を発見
  • 1783年: モンゴルフィエ兄弟が〈気球〉を飛ばす実験に成功

  web上にも科学誌年表がありました、みなさんも自分で確かめてみてください。

 発明発見の数が明らかに違うのがわかると思います。

 話をもどしましょう。
 どうして1800年代に数々の発明発見が出てきたのか、1700年代と1800年代の発明・発見の差の大きさはどういうことで生まれたのか、みなさんはどうしてだ思いますか?

 

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モーターと内燃機関(エンジン)はどっちが先に発明されたと思いますか?〈楽しい工学〉と〈科学の歴史〉-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 以前書いたエンジンの話を気に入った方たちからいろいろなお便りやお話が届いています、学生の方から届いた便りへの返事を起点にして書きましょう。

 みなさんは〈モーター〉と〈エンジン・内燃機関〉はどちらが先に発明されたと思いますか?
 モーターは〈電気〉を流して推進力を生み出します、エンジンは〈燃料〉を燃やして推進力を生み出します。 
 感覚的にでよいので、どちらが早く誕生した気がするか、予想してみてください。

問題)モーターとエンジンは

ア.モーターが先に発明された

イ.エンジンが先に発明された

ウ.ほぼ同時に発明された(10年くらいの誤差)

エ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 内燃機関・エンジンの発明はいくつかの説がみられます、その頃、企業の利益とも関係したからでしょう。

・1801年: フィリップ・ルボンが2ストロークガスエンジンの特許を取得

・1862年にドイツの発明家フレデリック・オットマンがガソリンエンジンを開発b)

・1867年にオットーが〈ガス〉を利用したエンジンを開発

 いずれも1800年代、日本でいうと明治維新の8年前、江戸時代の終わる頃です。
 オットーのガスエンジンの図がありました。

https://www.webcg.net/articles/-/36567 に感謝して引用

 

 1831年、発電・電磁誘導に関わる研究の中でモーターの原理がみつかり、すぐにいろいろな人たちの手が加わってモーターが開発されました。これも諸説ありです。ちなみにファラデーは実に魅力的な科学者で、このサイトにもいくつか書いてあります、興味のある方はぜひ検索してみてください。

 

 みなさんの予想はどうでしたか?

 モーターの様なシンプルで機能的なものが登場したのは今からほんの100年くらい前だと予想した人もいたようです。
 逆にエンジンの様な込み入ったものが登場するのはシンプルなモーターの後だろうと予想した人もいるでしょう。

 一説ではモーターが30年くらい早いという様にも結論づけられるのですけど、もしそうだとしても、人類の歴史の中では30年というのは大きな違いではないと思っています。

 どちらも1800年代だということに注目してみたいのです、話はここからです。

 1800年代あたりの科学の歴史をみると驚くことがいくつもあります。

 以前書いたのですけど科学だけでなく宗教にも大きな変革を与えた「ダーウィンの進化論」は何年だったか?

 1859年に発表されました。

〈新型コロナ〉でも手洗い消毒が励行されていますけど、目に見えない生き物のせいで病気になることをはっきりさせたパスツールの研究はいつだったか?

〈目に見えない菌・病原菌〉の存在をはっきりさせたパスツールの実験はいつだったか?

 1861年です。

 長くなるので分けて書かせていただきます。

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〈メルマガより〉ヒト属ヒト科とネコ属ネコ科-楽しい分類学・楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 メルマガに気軽に綴った文章についての反応が届くことがあります、メルマガの定番項『ア~ルとたのしい教育の日々』の書き出し部分に、さっそくメールが届いています。

〈たの研〉のメンバーはほとんどホモサピエンス、ヒト属ヒト科です。

 唯一ア~ルがネコ科ネコ族から仲間に入ってくれています。

 メルマガ第549号はじめの章から

 私たちはホモ・サピエンスです、ヒト属の中で唯一生き残っている種族です。

wikipediaに感謝して引用

 ネコ族はとてもたくさんの種が生息しています、そしてとても美しい。

wikipediaに感謝して引用

 私たち人間はついつい、他の生物とは違う様に考えてしまうところがあります。けれどダーウィンが進化論でアイディアを出し、その後、分子生物学が次々に明らかにし続けている様に、生物進化の過程でそれぞれが今の姿になってきました。

 メールにあったのは「同じ生物同士という目でみることができました」という内容でした。

 いろいろな条件が重なり、私たち人間は大脳が発達したので、いろいろなことを自分たちで考えることができる様になりました。ユヴァル・ノア・ハラリも明らかにしている様に、その過程で「神という物語・フィクション」も作り出しました。

 これから前に進んでいく中で、一度、同じ生物の仲間たちという見方・考え方も、大切なものだと思います。

 私が何気なく綴った一言も、こういう気持ちが奥の方にあるからなのでしょう。

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ベランダに菜の花咲く〈何の菜の花?〉-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

たのしい教育研究所のベランダでもいろいろな実験が行われています、これは最近花開いた〈菜の花〉、清楚できれいです、何の花だと思いますか?

「え、菜の花は菜の花でしょ、〈◯◯の菜の花〉なんてあるの?」と思う方もいるかもしれません。

 菜の花にはいろんな種類があるんです。

 とはいってもみんな「アブラナ科」の植物の花です。

 アブラナ科の植物というと、ハクサイ、カラシナ、コマツナ、カブ、ダイコン、ミズナ、チンゲンサイ、キャベツ、ブロッコリー まだまだあります・・・

 花の形などもとてもよく似ています。

 この菜の花は〈ダイコンの花〉です、ダイコンはダイコンでもカイワレダイコンです。

 初夏の講座のプログラムの一つ〈カイワレダイコンを育てていくとダイコンになるというプログラム=カイワレダイコンを育てよう〉で使った教材をベランダに置いて水やりしていたら、きれいな花を咲かせました。

 ベランダのある側には三、四階の建物があって日当たりがよくなく、晴れの日でも2~3時間くらいかな、土の中でひょろっとしたダイコンになっているのですけど、花をみると「カイワレダイコンもダイコンなのだ」とわかります。

 ダイコンにもいろいろな品種があるので、ムラサキ色ではない菜の花もあるのですけど、みなさんも菜の花、ダイコンの花について調べてみませんか。
 きっと野山や公園を歩く時にも「あ、あれも菜の花だ」とたのしく歩くことができるようになると思います。

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