たのしい瞑想 Purify(ピュリファイ)-心を澄ます理論と技法

 2021年 があと二日で終わろうとする日、何を書こうかと考えて、今年初めて開催した〈たのしい瞑想 Purify-心を澄ます理論と実践〉にしようと思いました。

 カウンセリング系の講座は伝える密度が濃いので指導する側にとって五~六人がよいのですけど、今回は十名程度で実施しました、この人数でもしっかり伝え育てていけるという手応えを感じています。

 私がカウンセリングを学んだ野田俊作先生(昨年他界)は、瞑想の実践家でもあり、カウンセリングの弟子に直接声をかけて瞑想を伝授してくれました。

 私もその一人です。

 残念ながら野田先生から学んだ瞑想を周りの人たちに伝えることができる人をあまり知りません、検索してみると二日間コースで20~30万円近くの費用が必要なコースがあったりで、複雑な思いを抱いてしまいます。

 Purifyは野田先生からたくさん学んだ瞑想の中でヴィパッサナー瞑想を骨格に、PEALカウンセリングの長年のエッセンスを加えて〈たのしく実践できる〉プログラムです。
 第一回目は予想以上にうまくいきました。

 実践指導なので多くても10名に満たない人数で実施したいのですけど、希望者の熱意で10名を越してしまいました。それでもなんとか一人ひとりの呼吸の動きなどを確認しながらすすめることができました。

 2回目の希望も来ているので、いずれ実施したいと思います。私のスケジュール的な調整がもっともハードルが高く、今「いついつやります」ということは言えないのですけど、またこのサイトでも告知します、興味のある方はお申込みください。
 PEALカウンセラーの資格認定の必要単位にもなります。

 ということで、2021年もとてもたのしく過ごすことができました。
このサイトもますます元気に綴っていきたいと思います。
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特別スーパーヴィジョン:心を澄ます技法(野田俊作先生から学んだこと)

 「特別スーパーヴィジョン:心を澄ます技法(野田俊作先生から学んだこと)/12月26日午前」はすぐに想定人数に達し、現在はキャンセル待ちの受付となっています。もしかすると近くの広い会場に移して少しだけ枠を広げて開催する可能性もあります、受講したい方は要件を記入して事務局(こちら)にお問い合わせください。

 野田先生はカウンセリングの名人であり瞑想の実践家でした。パーリ語で書かれた原始仏教の経典を読んで独自に研究をすすめていたので、原子論者の私が違和感を強くすることはありませんでした。

 野田先生から直接学んだことと、たのしい教育の研究実践の成果を融合させたものが〈心を澄ます技法〉です。
 技法とはいえ〈理論〉の部分もしっかり伝えたいと思います。
 理論の無い実践では、自分で課題・限界を突破する力が身についていかないからです。

 特別SVの骨格は既に出来上がって、限られた時間をどう充実させるかの構成に入っています。

 構成しながら、私の好きな吉田兼好のことが頭に浮かんで来ました、教科書やテストでよく出る「徒然草」の著者です。

 彼が冒頭記した「つれづれなるままに、ひぐらし、心に浮かびゆく よしなしごとを そこはかとなく かきつくれば・・・」という言葉は〈心を澄ます技法〉、瞑想の本質に近いものがあります。彼は〈書き綴った〉のですけど、心を澄ます技法・瞑想は心に綴っていくだけです。

 これまではカウンセラーの弟子や、必要とする一部の人たちへ伝えようという思いが大きかったのですけど、SVを構成していくうちに、もっと広く、先生や親、忙しく生きるたくさんの人たちに伝えてもよいと思うようになりました。今後の展開が、自分自身たのしみです。

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ピュリファイ(Purify)/心を澄ます技法〈瞑想という名前を使わない瞑想〉/野田俊作先生から学んだ技法に

以前書いた

野田俊作先生から学んだ〈瞑想〉のトレーニングコースの準備中

 についての問い合わせや希望のたよりがいくつも届いています。

 やっと準備が整い〈たの研〉冬の講座として12月26日(日曜日)に実施することになりました。

 メルマガに書いた文章からピックアップして紹介します。

 私いっきゅうのカウンセリングのスタートは亡き野田俊作先生から教えていただいた「アドラー心理学カウンセリング」です。
 それまで大学や教員研修の中で数々学んできたロジャーズ派の非指示的カウンセリングやフロイトの精神分析をベースにした子ども理解などには全く満足できず、伊良波さんに紹介された本を頼りに著者の野田先生にコンタクトを取り大阪に何度も足を運びました。
 幸い沖縄には私と同じ様にアドラー心理学を学んでいたSさんがいて〈アドラー心理学に基づいた親子関係ワークショップ〉を主催してくれていて、大阪で沖縄でという様に学ぶ時間と密度が増えていきました。
 その結果として完成したのが「PEALカウンセリング」です。
 今はPEALカウンセラーも出てきて独自にカウンセリングしてくれる様になりました。
 瞑想には本来、宗教もスピリチャルも関係ない
 これまで殆ど書いてこなかったのですけど、大阪ではカウンセリングと並行して野田俊作先生から瞑想のトレーニングを何度も受けてきました。
 野田先生に「きゆなさん、本気でカウンセリングがうまくなりたければ瞑想のコースも並行してとるといいよ。自分の生き方だけでなく、クライエントさんに落ち着いてもらうレッスンとしても大切な技法になるから」と言われたことと、私が長く武道を続けていたことがきっかけです。
 武道では修行の前と後、目を閉じて自分の心と向き合う時間を必ずとります。瞑想はそれとの整合性が高いのです。
 カウンセラーは試験に合格して免状をいただきました。瞑想には免状はありません、けれど野田先生と二人で食事と杯を交わしながらから直接「瞑想のコースを開催する時の注意」ということで具体的に話をしてもらったことがあります。瞑想についても目をかけていただいたのでしょう。

 ところが、巷では〈瞑想〉に宗教やスピリチャル的なものをくっつけて伝える人たちが殆どです。霊的なものなど信じない原子論者の私は、それがイヤで、これまでほとんど瞑想について周りの人たちに伝えたことがありません。さわりを呼吸法として合格SVで軽く伝えているくらいです。
 また〈たのしさ〉を突破口にして「予想・実験」によっていろいろな課題や困難を解決していく〈たの研〉には瞑想の必要性はあまり多くないと思っているからです。

 

瞑想の有用性
 とはいえこれだけ複雑に絡み合った社会や多様多彩で濃さの異なる価値観を持ち合わせたたくさんの人間同士が付き合っていく中で、瞑想的なものが必要ないかというとさにあらず、大切なものだと思えます。
 私自身も大切な判断をする時には瞑想的に心をしずめる時間をとります。
 カウンセラーの弟子もできましたから、その人たちにも野田先生が私に残してくれたものを伝えなくてはと考える様になりました。
瞑想という言葉を使わない瞑想
 そうやって考えているうちに〈瞑想〉という言葉をつかわず、その時の心の状態を表現する〈心を清ます〉という言葉を使えば良いというアイディアが湧きました。
清んだ状態・澄んだ状態を英語で〈Pure〉といいます、その動詞が〈Purify〉です。しばらくは「Purify=心を澄ます技法」として伝えていこうと思います。
 ただしそれは武道と同じで、いくら文章を読んでも身につきません。野田先生から学んだそのままを実技として伝えていく必要があります。
 この章で書けるのはそもそもピュリファイ(Purify)の技術でどうして憂鬱な状況や大きな決断を前にして冷静さを欠いている時、落ち着きを取り戻せるのか、ということです。

 

瞑想は本来スピリチャルも宗教も関係ない

 瞑想的な話になりますから、なにやら怪しい話に見えてくるかもしれません、しかし原子論者の私が科学的実験的に思考をすすめてきたものです、安心して読み進めていけば、そこには宗教などは一切関係ないことに気づくでしょう。敬愛するノア・ハラリがこういう趣旨のことを語っています。
「宗教が瞑想を使うから瞑想は宗教的と一体だと思う人がいるかもしれないが、宗教は本によって考えを広めるから本は宗教と一体だという人はいないでしょう。瞑想は宗教と一体ではないのです」

ここまでにしておきましょう。

 Purifyはたのしい瞑想技法です、興味のある方はお問い合わせください。
 私いっきゅうのスーパーバイズ一回分の費用で3時間半の実技コースを受講できます。

『Purify/心を澄ます技法-憂鬱な時、不安な時、大切な決心の時-

指導:いっきゅう先生(喜友名 一 )

日時:2021年12月26日(日)09:00~12:30

場所:たのしい教育研究 第3ラボ
 ※プログラム構成によっては少し広いところに移す可能性もあります
参加費:10,000円(会員は8000円)
 少ない人数で実視します、想定人数に達し次第〆切ますが、何か特別な事情がある場合には、その旨お知らせください。

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セネカの思想とたのしい教育の発想①

 セネカという人の「人生の短さについて」という本があります。これまで購入した大半の本は撤去してしまったのだけど、学生時代に読んだこの小さな本は手放しませんでした。

 セネカは今から2000年前の哲学者で、あの暴君ネロの幼少の頃の家庭教師をしていました。

 タイトルから「人生は短すぎる」と書いていると思っていた私は、彼がこの本の中で語った

われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しついやしているのである。

人生は十分に長く、その全体が有効に費されるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている

 という言葉がとても新鮮でした。

 学生の頃、教師になるか医者になるか弁護士になるかと考えているうちに教育の道を選び、今私の人生のほぼ全ては〈たのしい教育〉を広めることに費やしています。

 実にたのしい選択をしたと、あの頃に戻ってハグしてあげたい気がするほどです。

 〈たの研〉の活動の一つ〈こども未来キャラバン〉では、お父さんと子どもとが顔を寄せ合ってスイスイちゃんをたのしんでいる姿も見ることができました。この日もどんどん子どもたちがやってきて30人近くがたのしい教育で笑顔と賢さを広めていきました。こうやってたのしさが次々広がっていく姿は、長い時の流れを感じるかの様です。

 たのしい教育をすすめていると人生の短さではなく人生の豊かさを感じます。
 たくさんの人たちが興味関心をもってくれることを期待しています、可能な方は、このサイトを大切な人に「ここ毎日アップされていて、おすすめですよ」と伝えてくださいね。
 そしてもっと興味を持ってくださった方は講座 ※12月はカウンセリング系〈心を澄ます技法〉、1月はたのしい教育cafe、2月は〈別れも出会いもたのしい教育〉 を受講してみてください。
 たのしい教育の通信指導「たのしい教育メールマガジン(月千円/年まとめで購読)」もとてもおすすめです。

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