たのしい教育研究所(RIDE)笑顔担当ア~ルの活躍

〈たのしい教育メールマガジン〉の人気コーナーの一つに「ア~ルとRIDEの たのしい日々!」というショートの項があります。

 新年号のア~ルの姿に笑いが止まらなかったというメールがいくつも届いているので、ここでも紹介しましょう。皆さんの笑顔につながれば幸いです。

 冬に入りア~ルの睡眠時間はさらに長くなってきました。
 寒そうなので去年の服を着せてあげるとパッツンパッツン。服が狭くて、それを伸ばすように手をグッと振ったりするので、 ハサミを入れてゆるゆるにしてあげました。

 これはチョッキ姿で、執筆中の私のそばでがんばって起きているア~ル。
 この目は眠気と闘っている目です。私の目の前にチョコンと座っているので〈三頭身〉くらいに顔が大きく写っています、でもここまで顔は大きくないですからね。

「ア~ル、無理しないで寝たらいいのに」
と、そばにあるア~ル専用のふかふかマットにのせてあげても、しばらくがんばって起きています。数分経ってア~ルを見ると、みごとなカウンターパンチをもらったボクサーの様に、崩れ落ちて寝ていました。

 このままの姿勢でスースー寝息を立てながらずっと寝てるんですよ。
 今年もRIDEの笑顔担当、ア~ルにたっぷりたのしませてもらえそうです。

たのしい教育研究所の日々は
ここに書き足りないことがいっぱいです。

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古典もたのしむ

 たのしい教育研究所(RIDE)の仕事納めは済んだのですけど、後回しにしてきた事務系の仕事はしっかり残っていて、まさに〈残務処理〉の日々です。
 公式サイトはRIDEの日々の活動を中心にお届けしているのですけど、公的な活動は納めたので、それを離れて個人のエッセイ的なものをつづりましょう。
 といってもご心配なく、RIDE代表いっきゅうの人生は〈たのしさ〉の追求がテーマですから、そこから外れることはありません。

 いつかたのしい教育プランにしたいテーマの一つが〈古典〉と呼ばれているジャンルです。この〈古典〉という言葉は早く別なものに変えていく必要があると思います、一般の人たちには「ふるくさいもの、難しいもの」という手垢がついているからです。

 RIDEは批判をする集団ではなくたのしい提案をする組織です。そのためにも「どうして古典が嫌いなのか」を明らかにした上でたのしい提案をする必要があります、その部分から書いていきましょう。

 古典の〈典〉は「重要な書物」というイメージの言葉です。従って〈古くて重要な本〉というのが「古典」という言葉の辞書的な説明です。
 ところが勝手に「これは重要だ」と押し付けられてきた私を含めて多くの人たちにとって、それは困ったことです。
 教育には「押付けるとつまらなくなる」という法則があって、押付けが大きくなると〈つまらなさ〉から〈反感〉へすすんでいきます。

 何しろ古典で使われている言葉そのものが、今は使われてなかったり、今と違うイメージだったりするものですから、「これは大事だ」と押付けられたけれど〈意味不明〉。それが続くとヘトヘトになります。

 多くの国語の先生たちは〈古典のたのしさ〉を伝えるより、〈これは○○何段活用〉という様な文法を、「これなら計算処理的に教えることができる」と感じているからでしょうか、本気で伝えようとするので、もう大変なことになります。
 ガリレオが発見した「ふり子の等時性」の感動的かつ簡単な実験をとりあげて「ふりこのヒモと天井に結びつけた部分の摩擦力の計算」をしている様なものです、ガリレオ自身がそういう授業を見たら嘆き悲しんで研究をやめてしまうのではないかと心配するくらいです。

 古典文法を教えなければ本質を味わえないなんてことはありません、私いっきゅうは古典文法の学習をずっと拒否し続けているのですけど、おそらく国語の先生たちよりずっとその感動を味わっていると思います。

 長くなりそうですから、話をすすめましょう。

 以前も似たことを書いた気がするのですけど、最近の私の定義はこうです。

  いっきゅう辞書「古典」とは

〈時〉の持つ、あるいみ〈残酷〉なまでに荒々しい研磨にも刃にもそぎ落とされることなく、先人が残し守ってきた愛しい書物たち

 古典というのを「たくさんの先人達が今の私たちに残し守ってきた愛しい書物たち」が私の古典のイメージです。私が好きな村上春樹であっても500年後、愛しく読まれるているか怪しいのに、1000年以上読み継がれた語り継がれた愛しいものたちがある。

 たとえば

春は何といっても〈あけがた〉がたまらないよね・・・

と語りかけたエッセイが今もすぐ手元に残っています、枕草子です。

 ものの本には〈執筆1002年〉とあります。でも私は「ほぼ西暦1000年くらい書かれた」と伝える様にしています、覚えやすいでしょう。

 書いた人は「〈清〉少納言」。
 少納言は役職名ですから、名前は〈清〉さん、女性です。
 35~36才の頃執筆したと言われています。

 枕草子を学校で学んだ記憶がありませんか、第一段はこうです。

春はあけぼの。
やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。

春は何といっても夜明けがいいね。
だんだんと白くなっていく山の稜線、少し明るくなって、紫のともった雲が細くのびていくっていうところは何とも言えない。

夏は夜。
月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
雨など降るも、をかし。

夏は〈夜〉がいいね。
月が出ていたらさらにいい。
暗闇でも、蛍がたくさん飛び交ってくれる。
たくさんでなくて一つ二つ、かすかに光っていくのも心動かされる。

質問
枕草子には「春は〈明け方〉、夏は〈夜〉がいい」とあります。
では〈秋〉はどういう時がよいと言っていると思いますか?
予想してみてください。

 あなたの予想。

 秋は〈    〉がいいなぁ!

 

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秋は夕暮れ。
夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、烏(からす)の、寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。
まいて、雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。

 秋っていえば〈夕暮れ〉がいいね。
 夕日が、光を伸ばしながら山に近づいて行く時、カラスたちは巣に帰ろうと3~4匹、2~3匹と急いでとんでいくところは、心がジーンとなるんだよね。
 雁たちが連なって飛んで、小さくなっていくところを見ていると、さらに心動かされるものだよ。
 日が落ちて、風の音、虫の音なんかがめだってくるのは、言葉にしなくてもいいくらい、いいものだよね。

 どうですか、私がアウトドア派だからか、この清さんという女性が残してくれた文章は、「そうそう、それ良いよね」と深く共感してしまいます。
 1000年も前から、たとえば蛍の飛び交う様に感動していたという文章を綴っていた人がいて、それを1000年もの間、絶やさず残して来た人たちがいる。
 それは感動的なことだと思っています。

 今の私たちと思いを共通できる珠玉の文章たち、古典の中にはそういうものたちがいくつもあります。

 長くなりました、最後にもう一つ予想してみましょう。

 春はあけぼのがいいよね
 夏は夜がいいよ
 秋は何といっても夕暮れだね

 と綴った〈清〉さん。

 冬は何と言っても〈  〉がいい、と言ったでしょうか。
 それとも冬は寒いから、春夏秋で止めておいたのでしょうか。
 執筆したところは京都、冬はとても寒い地です。

 もし冬のたのしさを書いてあったとしたら、何と書いたでしょう。
 書いてなかったとしたら、あなたなら「冬は〈  〉がよいんだよ」と書くでしょうか。

 古典をたのしむのにも〈予想を立てて確かめる〉という過程はとても重要です。

 皆さんの予想を教えてください。

 早く知りたい人は「枕草子 第一段」で検索してみてください、くれぐれも予想を立ててからにしてくださいね。
 その予想は間違っていても、かならず賢くなることができます、たのしさも味わえると思います。

 

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たのしさの意義

 もしもみなさんが今、小学校に通う年頃だったとしましょう。学校にどういうことを期待するでしょう?

 いっぱい勉強を教えて欲しい。

 成績を上げて欲しい。

 遊ぶ時間を増やしてほしい。

 あまり叱らないでほしい。

 もっと自由がほしい、etc.

   他にもあるでしょうか。

 たのしく過ごしたい、苦しく過ごしたい、という選択肢ではどちらを選ぶでしょう。

 苦痛とともに学校生活を過ごしたいという人がいたら、たのしい教育研究所(RIDE)の目標はそぐわないでしょう。

たのしい教育研究所(RIDE)は、学ぶことのたのしさをテーマに活動をすすめています。それは〈たのしいスポーツ〉〈たのしい道徳〉〈たのしい感染症対策〉にも広がり、〈PEALカウンセリング〉ではたのしい教育相談も可能になりました。

 学校で子ども達がたのしく過ごすことは、未来の豊かな可能性に繋がります。それは教師のたのしさに繋がり、保護者のみなさんの笑顔に繋がります。

 2020年もあと少し、新しい年も始まります。

 2021年、ますます充実した活動ができるように、年末年始はたのしく構想する日々にしたいと考えています。

 読者の皆さんの「たのしい教育」にご意見ご要望もお待ちしています。

 ⇨ こちら

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たのしいコロナ対策/ナチュラル石けん作り

 RIDE〈秋の講座〉で大好評だった〈たのしい感染症対策〉の「ナチュラル(自然)石けんづくり」の反響がまだまだ続いています。

 ある学校の先生から「すぐに材料を入手したいのですけど」という問い合わせが来て、スタッフが急ぎ対応したところ、「子ども達がとてもよろこんでいました」というお礼のたよりが届きました。

 何しろ、石けんによる手洗いは、感染症におどろくほど効果があります。

 これは子どもたちが自然せっけんを作っているところです。

 オーガニック素材です。

 これは出来上がった可愛い石けんたちをパッケージして、一緒に写真に写っているところです。
 たくさんの子ども達が写っていたのですけど、その表情から、みんなとても喜んでくれたことがわかります。

 自分の好きな色づけでたのしんでくれた様です。

 コロナ感染はまだ下火とはいきません。
 けれど、深刻になることなく、明るく元気に感染症対策をすすめていきましょう。
 たのしい教育研究所は、たのしい感染症対策を教育の中で積極的に広げています。

 

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