しばらく離れているうちに驚くべきマンガが生まれていた 『チ。』

『鬼滅の刃』以来、マンガの世界から離れているうちに、すごい名作が登場していました。
 1文字のタイトル設定も斬新です、『 チ。』
「 チ。」の〈 。〉は句点ではありません、地球を表しています。
 大きくしてみましょう…

 サブタイトルが《地球の運動について》、地球の公転軌道まで描かれています。
 こういうところからもかなり巧妙に仕組まれた作品であることがわかります。

 え…
でも、そんな地味なテーマじゃ一部のマニアの人たちを惹きつけるだけでしょ!

 いえいえ、マンガは大ヒットしていて、単行本全8巻の累計発行部数は500万部を突破しています。全8巻、ダレることなく、伏線をのこさず、しっかりまとまっています。

注釈:一般的なマンガの単行本の初版部数は数千部から数万部程度と言われています。人気作や期待作であれば十万部を超えるようです。人気が出ると重版されていき、累計部数が上昇していきます。累計発行部数が100万部を超えるとヒット作と言われ、300万部を超えると大ヒットの領域に入ります。500万部突破というのは、まさに大ヒットの中でもトップクラスの数字です。

 大ヒットを受けてスカパーでアニメ化され、NHK総合で2024.10から放送されました。現在Netflixで視聴できます。

 

 科学の歴史をドキドキしながら体感することができる名作です、おすすめします。

 私が教師をしていたら、クラスに全冊置いていたことでしょう。
※今回は、〈たのしい教育メールマガジン〉の内容のショートバージョンでした。

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ヨシタケシンスケさんの答えから広がる世界:ヨシタケさんが憧れたクリエイター 「ヤノベケンジさん
」からAI KIMURAまで/楽しいブックレビュー

 春休みになったのでメルマガに久しぶりに「ヨシタケシンスケ」さんをとりあげました、好評です。メルマガの内容に加えて少し紹介しましょう。
 雑誌MOE2018年12月号にヨシタケシンスケさんが特集されていて、そこに100の質問というコーナーがあります。

 その一つ「なぜ名前をカタカナにしたのでしょうか?」という質問にヨシタケさんは「ヤノベケンジさんが好きでマネしました」と答えています。

 ヤノベさんはネコ好きで、巨大なオブジェクトを作るアーティストです。この写真の真ん中の人物。

 作品は実に個性的で、唯一無二のクリエイターです。


 私いっきゅうは東京に行くと必ず銀座のTSUTAYAに行くのですけど、偶然にもそのTSUTAYAの入っているGINZA6でヤノベさんの巨大な作品がディスプレイされていました。
 独自の迫力です。

 ヨシタケさんは大学の頃、絵ではなくオブジェクトを制作していました。
 その頃から面白いものを作成していて笑えるのですけど、そのヨシタケさんがヤノベさんに憧れていたというのは意外なことでした。

 ところでこれもちょうどその時、GINZA6のTUTAYAで出逢ったアートです。

 AI KIMURA(アイ キムラ)という名前で活動する3人のアーティストの作品です。

 A.I.のアイディアを実体化しするというコンセプトで作品を作っています。

 メカニック好きの私は、本を手にする時間と同じくらい、この空間で過ごしてしまいました。

 

 AI KIMURA(アイ キムラ)の作品のアイディアはA.I.だというのですけど、私はどうも、そのA.I.はヤノベケンジさんに影響を受けたのだろうと思っています。

 AI KIMURAのメンバーが、A.I.の提案に対して「もっとエンジン部分を目立たせて」というような要望を加えていってできたのではないか・・・

 ま、どこにもそういうことは書いていないのですけどね。

 そして「実はヨシタケさんは、このAI KIMURA(アイ キムラ)の作品にも憧れてしまっているのではないか」それも私の予想です。

 たのしい教育のジャンルにはアートも含まれます。

 〈たの研〉の講座やワークショップに影響されたアーティストが出てきたら、嬉しいことです。

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確かにあるのに見えない感じない@楽しい教育の発想法

 心理学とか行動学で〈認知バイアス〉と呼ばれている作用があります。ご存知の方もいるでしょう。思い込みとか偏見と訳されることが多いと思います。

 自分の思考・認識の中であまりにも当たり前なことなので、その存在に疑問をもたない、それが〈認知バイアス〉です。

 アメリカの作家デヴィッド・フォスター・ウォレスが大学の卒業式のお祝いスピーチで語った、私が好きなエピソードも〈認知バイアス〉の一つだといってよいでしょう。
 20年くらい前かな、その年のベストスピーチに選ばれたというので話題になっていたので、web上で読んで学校で子どもたちに紹介したことがありました。

 記憶で記すので正確には違いがあるかもしれません、詳しく知りたい方は「作家デヴィッド・フォスター・ウォレス 大学 スピーチ」で検索してみてください。

 私が授業で使った展開の一つを紹介します、利用したい方はどうぞ。
 ちなみに〈たのしい教育研究所〉を設立後、それをまとめて授業プログラムにしました。いずれ発表したいものの一つです。

2匹の子どもの魚がスイスイ泳いでいると、大人の魚に出逢います。

あいさつをすると、大人の魚がこういいました。

「どうだい、今日の水の具合は?」

しばらくして、子どもの魚たちは、お互いの顔を見合わせてこう問いかけます。
「え、水って何?」

 私たちがプールや海に入る時は「水」を意識するのが当たり前です。

 でも生まれた時からずっと水の中にいる魚たちは、まったく当たり前の世界としてそれを感じていくので、水が何なのかわからない・・・
 自分の周りのほとんどが水だから水が見えない。

 では私たち人間は?

 生まれた時から空気の中で過ごし続けているので、空気を感じないことが多いですよね。

 魚たちには水が見えない。
 私たちはには空気が見えない、似ています。

 水の世界の外にいる私たちには水が見える。

 ここで考えてみてください。

 地球の外に出たら空気は見えるんでしょうか?

 予想してみてください・・・

 そういう流れで地球という星を外からながめていくプログラムです。

NASAに感謝して掲載

 最近、オキナワウラジロガシがほしいというので問い合わせがありました。「こういう授業プログラムが欲しい」という要望に応えられるシステムを作っていこうと思います。

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楽しい理科「太陽なの、月なの?」「上がるところなの? 沈むところなの?」

 これまで撮った写真を整理して、太陽と月が映っているものをまとめながら、ある写真を〈たの研〉に来た先生たちに見てもらったら「太陽ですか?」とか「月にも見えますね」とか「これは上がるところですか、それとも沈むところですか」という質問が出ました。

 これです。
 皆さんはこの写真に映っているが、月だと思いますか、太陽だと思いますか?
 これから上るところでしょうか、それとも沈むところでしょうか、どう思いますか?

 これは〈たの研〉の新しいプロジェクトの話し合いがあって、戻る時に撮った写真です。

 太陽か、月か?

 月です。

 

 上るところか沈むところか?

上るところです。

 みごとな満月の輝きに感動して、車を停めて撮りました。
 では撮った私ではなく、単にこの写真だけみた人が、それを正確に当てることができるでしょうか?

 無理です。

 もしも画像から電磁波の解析ができるようになれば、これは太陽の輝きではなく月の輝きだとわかるでしょう。しかし現在の画像解析ではそこまでは無理です。

 ただし、上るところか沈むところかは、もしかすると当てることができるかもしれません。

 この地理的なものから画像解析し、どこからみたものかが分かれば可能です。

 ここに映っているのが東の海か、西の海か特定することができればよいのです。

 東の海なら、上るところです。
 西の海なら、沈むところです。

 地球が東から西に向けて自転しているので、多くの天体は東から上って、西に沈むように動いて見えるのです。

 理科を担当しているとき、子どもたちと「先生が地球で、みなさんは星ですよ。地球は東から西に自転しているので、みなさんは止まっていても、お~上ってきて、ありゃ~沈んでいく、というように見えるんです、先生が自転するからね」といって、教室の真ん中でグルグル回ってみせたことがあります。

 順番に交代して、真ん中で自転してもらったら「なるほど、星は止まっていても、東から上って西に沈むようにみえる!」と感動してくれました。

 アウトドアで、あの時の授業をもう一度やってみたくなりました。

 太陽系の惑星たちの動きにも感動してもらえると思います。

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本・書籍紹介 ※わたしが思いついたように紹介する書籍などを気に入ってくれる方たちが増えてきました、とても嬉しいことです。少しずつこの系の情報も増やしていきたいとおもいます

〈たの研〉を初期から強く支援してくださってた板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学学会会長)の天体の本もおすすめです。私が授業で定番として利用していた絵本に『北斗七星と北極星』があります、絶版なんですね、古本でどうぞ!
⭐️板倉聖宣「北斗七星と北極星」⇨ https://amzn.to/4cQ5shW

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