〈怒り〉との付き合い方@楽しいPEALカウンセリング入門

〈たのしい教育メールマガジン〉発想法の章に書いた「怒り」の話の反響がたくさん届いています。「確かに自分は子どもたちに〈怒るのは恥ずかしいことだ〉と伝えて、〈どうしたら怒らない人間に育てられるだろうか〉と考えてクラス経営した気がします」という話や、「がまんばかり強いられている子は、いじめられても怒らずがまんするようになってしまうのでしょう」と納得した話etc.

 メルマガに書いた1/4くらいを紹介しましょう。

 怒りというのは人間にとって重要なテーマの一つです。怒りをテーマにカウンセリングをしたあと、ちょうどA先生がアンガー・マネジメントの話をとりあげてくれました。

 ちょうどよいので、今回は「怒りをどうするか」をテーマにPEALカウンセリングアプローチを紹介します。

PEALカウンセリング(心理学)でとらえる〈怒り〉

 カウンセリングの師の野田俊作から「怒りはマイナスの感情」だと学びました、〈嬉しい〉とか〈楽しい〉というプラスの感情はどんどん表現し「マイナスの感情は利用しないように」という理屈です。アドラー心理学講座の中で参加者が語るエピソードの中にも「怒りの感情が出てきたのでまずいと思った」という話が普通に出てきました、野田先生の本には「怒りを消し去る方法」という項目もあります。アドラー心理学では今もそう教えているのでしょう。

 アドラー心理学と仮説実験授業の科学理論をベースにして〈教育実践〉と融合させたPEALカウンセリング(心理学)では、そう考えません。怒りの感情も大切な行動のきっかけにできるというのが基本的な考え方です。

 そもそも感情というのは私たちが思考や理屈とは別の回路で自然に湧き上がってくるものです。誰かから教わったものではなく、「こういう場合はこうしよう」と考えた結果でもなく、ある状況で喜び、ある状況で悲しみ、ある状況で苦しみ、ある状況では怒りを感じます。それも〈瞬時〉にです。

 自分で考えて行動し、その結果を評価するものとは違って、自然かつ瞬時に起こるその感情に良し悪しの評価を下すことはできません。

 告別式でみんなが悲しんでいる中、笑いながら話す行動はノーグッドだと評価できても、漂ってきた美味しい香りにお腹がすいたと感じたことを良い悪いで評価されても困ります。「どうして君は〈お腹がすいた〉と感じたんだ、失礼だろう」といわれも、自然に起こってきた感情をどうすることもできません。

 人類の長い歴史の中でDNAの中に言葉や学習を超えて感情が大切に残されてきているわけです、必要のないもの意味のないものを進化というフィルターが残していることはありません。

 反射は感情・感覚と一体ですから別にして、一般の行動は自分の選択によって行われます。

 感情自体にマイナスの感情とか◯やはつけられません、でも行動についてなら自分にとってのプラス・マイナス、周りにとってのプラス・マイナスをつけることができます。

 今回は「〈怒り〉は重要な行動のきっかけになる」というテーマで書きたいと思います。

 

アンガーマネジメント

 映画「バッド・ボーイズ2」他でも普通に出てくるくらいアンガー・マネジメントはだいぶ前からカウンセリングのテーマでした。

私が教師をしていた頃、教育現場で流行しました、そしてよくあるように、その流行は過ぎていきました。

 最近のこと〈怒り〉をテーマにカウンセリングをした数日後、A先生が研修でアンガーマネジメントの話を聞いてきたと言っていました、もしかするとまた流行し始めているかもしれません。
 以前わたしが参加した研修で発表していた先生は、まるで〈怒らない子ども〉こそが素晴らしいと考えていることに驚いてしまいました。

 その考えをすすめていくと《その状況に素直に従う子どもたち/従順な子どもたち》を育てていくことになります。

 アンガーマネジメントでweb検索すると

 

【アンガーマネジメントとは?】

上手に怒りを抑える方法を知ろう!

 

というような言葉がたくさん出てきます。

 人権侵害されても怒らない、パワハラやセクハ ラされても、先生や講師が意味のわからない授業、つまらない授業を続けていっても怒りを抑える
 そういう子どもたち大人たちが増えていって、社会の成長があるのかなぁ

 みなさんはどう思いますか?

 話はここから、というところで止めたのですけど、この続きを書くと最後までとめられないので、申し訳ありません。

 いずれにしてもPEALカウンセリングはでは「怒りをマイナスの感情」とは捉えません。よりよい行動のきっかけにできる大切なものだと考えています。

 その怒りの目標は何だろう、その謎解きを一緒にすすめて、その怒りの目標を達成できるよりよい方法の選択肢を出していきます。

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たのしい教育Enjoy-Cafe 5月 来週実施します

来週5/29木曜日には『たのしい教育 Enjoy-Cafe」があります。
あと少し席が確保できるかもしれません。

教師だけでなく保護者の皆さんや教師を目指しているみなさんの参加も可能です。

友割もありますから、友人を誘っての参加もおすすめです。

 願っても祈っても楽しくはならないけれど、方法を学べば確実に良い方向に変わり始めます。
 希望する方はお問い合わせください!

https://www.secure-cloud.jp/sf/1728827306PbrafJuJ

 

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〈たの研〉の元気な植物たち@楽しい面白い自由研究

沖縄はすっかり夏模様です、朝の庭仕事でも肌がジリジリと焼けてきます。〈たの研/たのしい教育研究所〉の実験ガーデンの様子をご覧いただきましょう。

 これは〈たのしい植物シリーズ〉のプログラムとして取り上げる予定の『挿し木』の実験で育てたミニバラです、すくすく成長しています。

 中には花を開かせたバラもあります。
 バラは挿し木で満足度が高いものの有力な選択肢になりますね。

 もしかすると「いろいろなサイトに挿し木のやり方が出ているから、あらかじめそれでわかるのではないか?」と考える方もいると思います。
 このサイトを熱心に読んでくださっている皆さんなら理解してもらえると思うのですけど、ネット上にはいわゆる〈コタツ記事/自分で試さない孫引き記事〉が散乱しています。また読者受けうるようにと、大げさに語ったものがとてもたくさんあります。

 お菓子づくりのプログラムで大ヒットした「オカキの作り」の時も、ネット上にたくさんある「これこれこうすれば簡単に美味しいおかきができます」という記事通りにやって、どれだけ遠回りしたことか・・・

 ネット上のフェイク(偽り)がこれからの大きなテーマです。

 以前、読者の方から届いたたよりに「ネット上にあって、誠実にウソなく綴っているこのサイトは貴重です」という言葉がありました。

 二つの桜に挟まれてわずかな日光しか届かなかった真ん中の桜の木は、枝をどんどん伸ばし、矢印のところまで伸びています。まず両方の桜の背丈あたりまで葉を広げて光合成をさらに促進させて、幹を太くしていく作戦でしょう。

 捨てる紙でつくった年度状の土でくるんで土に埋めたヒマワリの種は、すくすく育ち、花を咲かせました。

 東北の唐辛子は生き生きと元気に育ち、たくさんの実をつけています。


 問い合わせの多かった、桜の挿し木は、二週間くらい経っても、植えた時とほとんど同じ様子です。
 1ヶ月くらいしたら変化がはっきりすると思います。

 植物たちとたのしくつきあうにも〈予想⇨実験〉です。
 みなさんも予想を立てて、植物たちとつきあってみませんか。

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自然や人との触れ合いが本物の知恵を育てる:A.I.学習ではたどりつけない地平

 A.I.についてのいろいろな質問や意見がたまって来たので、前回に続いてA.I.に関してのたのしい教育の視点を書きたいと思います。※こちらのミスで完成前の文章がしばらくUPされてしまいました。午前零時近くから読んでいる方は目にしたと思います、すみません。これが完成版です

 人間の傍でほしい情報やアドバイスを提供するA.I.の力は爆発的な可能性を感じさせます。それは30年くらい前にインターネットが登場して世の中を変えた頃の状況に似ているでしょう。

 A.I.はネット上の知識を私たちが理解しやすいように整理して提供してくれることに特化したシステム、私たち人間の能力を凌駕するほどのスピードで莫大なデータを駆使するシステムです。
 その素晴らしい力でいろいろな知識を整理して提供したり、文章や画像、動画を生成し、私たちの学びや仕事を加速させてくれます。

 けれど周りの人たちや自然環境、生き物たちとの触れ合いなくして本物の知恵・賢さは身につかないでしょう。

 たとえば「こういう伝え方をすると相手は安心するのだ」「こういうことをすると人は傷つくのだ」ということを知識として知るのではなく〈体感〉する、それはA.I.学習では不可能です。
 何しろA.I.には生身の身体がありません。
 触覚も味覚も聴覚も、相手がかもし出す雰囲気を感じる力もありません。
 誰かに恋をしたこともなければ、気まぐれなことをした経験もありません。

 友だちと遊ぶ中で身につけていく対人関係の妙はA.I.で身につけることができるでしょうか?

 A.I.のたのしさも学ぶ価値がある。
 けれど自然や人間との関わりから学んでいくことは、その何百何千何万倍も貴重でたのしいものだと思います。

〈たの研〉に、子どもたちが授業をたのしんでいる写真が送られてきました。

 Bくんがカイコの幼虫を手にしている様子です、とてもいい表情をしています。

 これは「見た目にはわかりにくいけど、実は成長しているのかなか?」と長さを測っている様子です。
 その表情もとてもいい。

 このたのしさ・ワクワク感でBくんはどれだけたくさんのことを学んだことでしょう。
 A.I.中心で学んでいって、こういう魅力的な子どもが育つでしょうか?
 いいえ、A.I.とのやりとりではたどり着けない地平です。

 今回の記事は、このサイトにA.I.に関する質問してくれたいろいろな方たちの答えになったのではないでしょうか。

 さぁ、私たちもキーボードから離れて、野山さんぽに出ませんか?
 友だちに連絡して、今日この頃の様子を語り合ってみませんか!

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